<国家試験対策問題②>

<国家試験対策問題②>
【1】65 歳の膵臓がん(終末期)の療養者。腹水貯留,背部痛があり,ほぼ臥床状態だが在宅での看取りを希望し
ている。退院翌日の初回訪問場面で,訪問看護師が行う情報収集として優先度が高いのはどれか。
1. 病院で指導された方法での
痛コントロールができているか,
痛増強時の対処方法について理解できてい
るかを確認する
2. この先,在宅療養を続けていくうえで,経済的に心配なことはないかを確認する。
3. トイレや浴室に手すりがあるかどうかを確認する。
4. 遠方の親戚や親しい友人などに退院してきたことをすぐに知らせ,できるだけ早く家に来てもらえるように
話を進めているかを確認する。
【2】介護保険制度に関して正しいのはどれか。
1. 要介護認定は,介護支援専門員が行う。
2. 介護保険の保険者は,市町村である。
3. 要介護認定の不服申し立てを行う窓口は,介護認定審査会である。
4. 介護保険の第 1 号被保険者は,40 歳以上 65 歳未満である。
【3】退院調整部署と連携しながら,ある患者の退院支援を進めることになった。
病棟看護師が行う支援とし
て最も適切なのはどれか。
1. 経済問題への対応
2. 患者の希望の聴取
3. 介護保険制度の説明
4. 在宅のケアプラン立案
【4】要介護認定者が訪問看護を受ける際,医療保険から給付される疾病または状態はどれか。
1. 関節リウマチ
2. 在宅酸素療法を受けている状態
3. 人工呼吸器を使用している状態
4. 全身性エリテマトーデス〈SLE〉
【5】入所者または居住者が公的保険による訪問看護サービスを受けることができ
るのはどれか。2つ選べ。
1. 乳児院
2. 介護老人保健施設
3. 高齢者専用賃貸住宅
4. 介護療養型医療施設
5. 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
【6】介護保険におけるケアプラン作成で適切なのはどれか。
1. 利用者や家族が参加する。
2. 区分支給限度額を優先する。
3. 介護サービス事業者が作成する。
4. 作成後に医師への報告が義務付けられている。
【7】介護保険制度の訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 利用回数は週3回に限られる。
2. 理学療法士による訪問は含まれない。
3. 主治医の訪問看護指示が必要である。
4. 要介護認定を受けないと利用できない。
5. 2か所の訪問看護ステーションは利用できない。
【8】指定訪問看護ステーションで正しいのはどれか。
1. 利用者は高齢者に限定される。
2. 常勤換算で2.5名以上の看護職員が必要である。
3. 訪問サービスの提供は看護職でなければならない。
4. 勤務する看護師は臨床経験5年以上と定められている。
5. 訪問看護ステーションは24時間体制を義務付けられている。
【9】病院内の退院調整部署による退院支援について正しいのはどれか。
1. 65歳以上の高齢者を対象とする。
2. 医師が退院日を決めてから,支援を開始する。
3. 退院調整看護師は,訪問看護導入の要否を検討する。
4. 退院調整部署の設置は診療報酬の算定要件ではない。
【10】介護保険制度による訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 理学療法士による訪問は含まれない。
2. 主治医の訪問看護指示書が必要である。
3. 訪問滞在時間によって介護報酬は異なる。
4. 利用頻度は介護支援専門員の指示による。
5. 利用できる訪問看護事業所は1か所に限る。
【11】介護保険法施行令において特定疾病に指定されているのはどれか。
1. 脊髄損傷
2. Crohn〈クローン〉病
3. 脳血管疾患
4. 大
骨頸部骨折
【12】Aさん(68歳)は要介護1で,1人で暮らしている。間質性肺炎
のために在宅酸素療法が開始された。
Aさんのサービス担当者会議で訪問看護師が行う提案で適切なのはど
れか。
1. 炊事の禁止
2. 毎日の体温測定
3. 1人での外出禁止
4. 訪問入浴サービスの導入
【13】Aさんは,要介護2で在宅療養をしている。仙骨部に2cm 3cmの水疱を形成した。この1週間,臥床して
いることが多くなり,食事摂取量も減ってきている。
訪問看護師がAさんの家族に行う提案として適切なのは
どれか。
1. 体圧分散マットの使用
2. 膀胱留置カテーテルの留置
3. 夜間の2時間ごとの体位変換
4. 訪問介護への褥瘡処置の依頼
【14】在宅医療が必要な患者の退院調整について適切なのはどれか。
1. 医師が退院調整の決定権をもつ。
2. 退院調整は入院時から開始する。
3. 退院時に診療録を訪問看護師に渡す。
4. 退院前の訪問指導は診療報酬の評価の対象ではない。
【15】Aさん(75歳,男性)は,脳
塞後遺症による右半身不全麻痺がある。妻と2人で暮らしている。Aさんは要
介護3で,訪問介護と通所介護のサービスを利用している。今回,Aさんは誤嚥性肺炎
で入院し,退院後に訪問看護が導入された。
訪問看護師と介護支援専門員が連携して行う内容で優先度が高
いのはどれか。
1. 住宅改修の検討
2. Aさんの妻の介護負担の把握
3. 肺炎予防に必要なケアの提供
4. 訪問介護による生活援助内容の確認
【16】訪問看護師が,在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で,優先度が
高いのはどれか。
1. 医療処置の指導内容
2. 経済的な問題への対応
3. 介護サービス利用の有無
4. 訪問看護指示書の記載内容
【17】健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。
1. サービス対象は65歳以上である。
2. 介護支援専門員がケアプランを作成する。
3. 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
4. 特定疾患医療受給者証を持っている者は自己負担額1割である。
【18】介護保険法において居宅要介護者に対する訪問看護の提供が認められている場所として正しいのはどれか。
1. 介護老人保健施設で,入所者に対して
2. 養護学校で,児童・生徒に対して
3. 有料老人ホームで,入居者に対して
4. 小規模多機能型居宅介護事業所で,宿泊サービス利用者に対して
【19】地域包括ケアシステムに関する説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 地域包括支援センターには,地域課題を把握する役割が求められている。
2. おおむね60分以内の日常生活圏域を単位として想定している。
3. 地域における老人クラブや自治会,ボランティアグループなどの活動は含まれない。
4. 市町村が中心になって在宅医療・介護の関係機関の連携体制構築をはかる。
5. 施設系サービスは含まれない。
【20】介護保険による訪問看護の利用に関する説明として正しいのはどれか。
1. 訪問看護指示書が交付された場合は,要介護認定を申請する必要はない。
2. 要介護度別居宅サービス支給限度額内に訪問看護の介護報酬は含まれない。
3. 40歳以上65歳未満の慢性閉塞性肺疾患の療養者は,要支援・要介護に該当しない場合も,訪問看護を受ける
ことができる。
4. 訪問看護が記載されたケアプランへの利用者の同意が必要である。
【21】在宅療養者の訪問看護計画で適切なのはどれか。
1. 計画は修正しない。
2. 初回訪問の印象を重視する。
3. 療養者の合意が必要である。
4. 家族が行っている介護の状況は含めない。
【22】在宅に移行する療養者の家族アセスメントで正しいのはどれか。
1. 退院が決まってから開始する。
2. 家族の生活状況を考慮する。
3. 看護師がもつ家族のイメージを当てはめる。
4. アセスメントの中心は療養者の健康問題である。
(出典:医学書院看護師国家試験問題WEB)