平成 26 年度授業評価アンケートの結果について 名古屋経済大学短期大学部 FD・自己点検評価合同委員会 平成 27 年 5 月 13 日 名古屋経済大学短期大学部は、授業内容の改善のために、毎年、学生への授業評価アンケート調査を 実施しています。今年度も前期と後期に下記のようにアンケート調査を実施しました。 集計結果を踏ま え、今回の調査結果の特徴についてご報告致します。 (1)アンケート調査の概要 1.実施時期 前期 平成 26 年 7 月 後期 平成 27 年 1 月 2.実施科目 前期 保育科 30 科目、キャリアデザイン学科 16 科目、計 46 科目 後期 保育科 20 科目、キャリアザイン学科 11 科目、計 31 科目 3.アンケート数 前期 保育科 延べ 456 名、キャリアデザイン学科 延べ 195 名 合計 延べ 651 名 後期 保育科 延べ 448 名、キャリアデザイン学科 延べ 123 名 合計 延べ 571 名 (キャリアデザイン学科は 2 年生に対する調査結果である。) (2)前例の踏襲と新たな試み 1.学生による評価の推移を知るために、設問項目を踏襲した。 2.平成 24 年度本学は、学科の学習成果ならびに科目ごとの学習成果を定義し、これをシラバスに掲 載して在学生に周知した。これを踏まえアンケート調査では、今年度も科目ごとの学習成果がどれだけ 達成されたと学生自身が考えているかを、追加項目を立てて調査した。 3.昨年に続き、科目の授業内容と学習成果を周知させるために、各科目の初回の授業に、シラバス をプリントして配布し、その有効性を検証する事にした。 4.今年度も、昨年度に続き、兼担教員、非常勤教員にもアンケート調査の実施を依頼した。 5.今年度も、アンケート結果を受けて、専任教員は、調査した科目について自己評価報告書を提出 した。 6.これまでどおりマークシートに記入する方式を基本とし、さらに自由記述方式も併用した。 (3)アンケート結果の特徴 質問1(所属する学科は?) 質問2(学年は?) 質問3.この授業を履修した動機は、何でしたか。 保育科の場合は必修科目が多いのでこの質問はあまり意味を持たない。今年度もアンケート 回答の 60~80%が必修科目に関するものであった。 キャリアデザイン学科の場合は選択科目が多いので意味 のある質問である。 キャリアデザイン学科 前期 後期 シラバスを読んで興味を持った 39.5% 39.8% 以前から興味を持っていた 16.9% 18.7% 友人や先輩から勧められた 3.6 % 4.1% 単位が取りやすそう 9.7% 8.1% 22.6% 15.4% 4.1% 7.3% 時間割上都合がよかった 必修あるいは必修性が高い 質問4.この授業は、シラバス(授業計画)に書かれていたとおりの内容でしたか。 キャリアデザイン学科は選択科目が多いので、シラバスへの関心が高い。これまでの傾向が今年 度も現れている。 保育科は必修科目が多く、自分自身の時間割を組むという動機に欠ける。シラバスへの関心の低 さは必然的のようである。1 年生は比較的によく読んでいる。 保育科 そのとおり・だいたいそのとおり 1年前期 68.6% 2年前期 47.8% 1年後期 69.5% 2年後期 44.2% わからない・読んでいない 1年前期 25.7% 2年前期 32.9% 1年後期 23.4% 2年後期 39.7% キャリアデザイン学科 そのとおり・だいたいそのとおり 前期 77.9 % わからない・読んでいない 前期 9.7% 後期 88.6% 後期 8.9% 質問5.あなたはこの授業に、意欲的に取り組みましたか。 保育科の学年間の差が大きい。 保育科 意欲的に取り組んだ・どちらかというと意欲的 1 年前期 79.6% 2 年前期 65.6% 1 年後期 82.6% 2 年後期 57.6% キャリアデザイン学科 意欲的に取り組んだ・どちらかというと意欲的 前期 75.8% 後期 81.3% 質問6.この授業で用いた教科書や配付資料などは、あなたにとって適切でしたか。 保育科の学年間の差が大きい。 保育科 「適切」 「どちらかというと適切」 1 年前期 72.1% 2 年前期62.5% 1 年後期 82.6% 2 年後期65.0% キャリアデザイン学科 「適切」 「どちらかというと適切」 前期 80.0% 後期 93.5% 質問7.この授業の内容は、よく理解できましたか。 保育科の学年間の差が大きい。 保育科 よく理解できた・どちらかというと理解できた 1 年前期 74.1% 2 年前期64.4% 1 年後期 86.0% 2 年後期64.3% キャリアデザイン学科 よく理解できた・どちらかというと理解できた 前期 74.9% 後期 89.4% 質問8.この授業で、教員の熱意は感じられましたか。 保育科の学年間の差が大きい。 保育科 感じられた・どちらかというと感じられた 1 年前期 91.4% 2 年前期72.6% 1 年後期 92.8% 2 年後期73.2% キャリアデザイン学科 感じられた・どちらかというと感じられた 前期 87.2% 後期 95.1% 質問9.総合的に見て、あなたはこの授業に満足しましたか。 保育科の学年間の差が大きい。 保育科 満足した・どちらかというと満足した 1 年前期 82.9% 2 年前期68.5% 1 年後期 88.2% 2 年後期69.0% キャリアデザイン学科 満足した・どちらかというと満足した 前期 80.0% 後期 91.1% 全体的に見て、キャリアデザイン学科の 2 年生は高い数値を示した。保育科 1 年生も各項目の評価が 高かった。保育科 2 年生は 1 年生と比較して数値が下回った。保育科 2 年生が前年度 1 年生の時点のデ ータを見ると、昨年度(1 年次)のほうが今年度(2 年次)より高い数値を記録している。 (別掲の 2013 年度のデータを参照されたい。 ) 入学年度によって学力の差が生じることはありうる。それが授業評価アンケートに反映されることも 考えられる。しかし、2013 年度入学生の在学中の 2 年間の成長ぶりは保育科教員が強調しているところ である。一つ考えられることは、1 年次カリキュラムは専任教員が主に担当しており、2 年次カリキュラ ムは大学兼任教員と非常勤講師に依存する割合が高いことである。これがアンケート結果に関係してい る可能性がある。2014 年度入学生も 1 年次のカリキュラムは専任教員が主に担当している。授業の満足 度は非常に高い。今年度どのような傾向が見られるか注目したい。
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