基 礎 知 識 - 社会保険診療報酬支払基金

事例❶ 医 科
保険請求の
IgE定性(涙液)の月 2 回以上の算定について
基 礎 知 識
のように示されています。
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添1
医科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第3部 検査
第1節 検体検査料
第1款 検体検査実施料
D004穿刺液・採取液検査
(1)~(5)略
(6)「7」のIgE定性(涙液)は、アレルギー
性結膜炎の診断の補助を目的として判定した
場合に月1回に限り算定できる。
本事例については、1月にIgE定性(涙液)が2回算定されていますが、
「診療報酬の算定方
法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」
(平成26年3月5日保医発0305第3号)の通知
に「月1回に限り算定できる。」と示されていることから、1回のみの算定となりますので、ご留
意ください。
今回は ①「IgE定性(涙液)の月2回以上の算定について」、②「初
診料の夜間・早朝等加算を算定する場合の内視鏡検査の時間外加算の
発0305第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次
取扱いについて」、③「歯周外科手術に係る処置・手術の「その他」欄
の 記 載 に つ い て」、 ④「歯 科 特 定 疾 患 療 養 管 理 料 の 月 3 回 の 算 定 に つ
いて」を掲載します。
IgE定性(涙液)の算定回数の取扱いについては、平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医
月刊基金 March 2015
24
初診料の夜間・早朝等加算を算定する場合の
内視鏡検査の時間外加算の取扱いについて
事例❷ 医 科
初診料の夜間・早朝等加算を算定する場合の内視鏡検査の休日加算、時間外加算又は深夜加算の取扱いについて
は、平成26年3月5日付け厚生労働省告示第57号および同日付け厚生労働省通知保医発0305第3号「診療報酬の算定方
法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次のように示されています。
【告示 平成26年3月5日付け厚生労働省告示第57号】
1~4略
別表第一
5 緊急のために休日に内視鏡検査を行った場合又はその開始時間が保険医療機
医科診療報酬点数表
関の表示する診療時間以外の時間若しくは深夜である内視鏡検査(区分番号
第2章 特掲診療料
D324及びD325に掲げるものを除く。)を行った場合において、当該内視鏡検査
第3部 検査
の費用は、
次に掲げる点数を、
それぞれ所定点数に加算した点数により算定する。
第3節 生体検査料
イ~ニ略
(内視鏡検査)
通則
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添1
(1)~(4)略
医科診療報酬点数表に関する事項
(5)
「通則5」の休日加算、時間外加算又は深夜加算の対
第2章 特掲診療料
象となる時間の取扱いは初診料と同様であり、区分番
第3部 検査
号「A000」初診料の注9又は区分番号「A001」再診
第3節 生体検査料
料の注7に規定する夜間・早朝等加算を算定する場合
[内視鏡検査に係る共通事項(区分番号「D295」から
にあっては、
「通則5」の休日加算、時間外加算又は深
区分番号「D325」まで)]
夜加算は算定しない。
本事例については、診療実日数1日で、「初診料の夜間・早朝等加算」と「内視鏡検査の時間外加算」がそれぞれ
算定されていますが、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」
(平成26年3月5日保医発
0305第3号)の通知に「区分番号「A000」初診料の注9又は区分番号「A001」再診料の注7に規定する夜間・早朝
等加算を算定する場合にあっては、「通則5」の休日加算、時間外加算又は深夜加算は算定しない。
」と示されているこ
とから、「内視鏡検査の時間外加算」は算定できないこととなりますので、ご留意ください。
25
月刊基金 March 2015
歯周外科手術に係る処置・手術の
「その他」欄の記載について
事例❸ 歯 科
※ 歯周外科手術を行った部位の記載が必要。
歯周外科手術に係る処置・手術の「その他」欄の記載については、平成26年3月26日付け厚生労働省通知保医発
0326第3号「
「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について」において、次のように示されています。
【通知 平成26年3月26日付け厚生労働省通知保医発0326第3号】
別添1
(24)
「処置・手術」欄について
別紙1
ノ 「その他」欄について
診療報酬請求書等の記載要領
(サ) 歯周外科手術における歯周ポケット掻爬術、
Ⅲ 歯科診療に係る診療報酬請求書及び診療報酬明
新付着手術、歯肉切除手術、歯肉剥離掻爬手
細書の記載要領
術及び歯周組織再生誘導手術は、歯周外科手
第3 診療報酬明細書の記載要領(様式第3)
術を行った部位、算定する区分の名称及び点数
2 診療報酬明細書の記載要領に関する事項
を記載する。
(参考)
【告示 平成26年3月5日付け厚生労働省告示第57号】
1 歯周ポケット掻爬術
別表第二
2 新付着手術
歯科診療報酬点数表
3 歯肉切除手術
第2章 特掲診療料
4 歯肉剥離掻爬手術
第9部 手術
5 歯周組織再生誘導手術
第1節 手術料
イ 1次手術(吸収性又は非吸収性膜の固定を伴うもの)
J063 歯周外科手術
ロ 2次手術(非吸収性膜の除去)
本事例については、歯周ポケット掻爬術を算定されていますが、
「
「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の
一部改正について」(平成26年3月26日保医発0326第3号)の通知に示されている処置・手術の「その他」欄への歯
周外科手術を行った部位の記載が必要となりますので、ご留意ください。
月刊基金 March 2015
26
歯科特定疾患療養管理料の月3回の算定について
2
事例❹ 歯 科
300
D
659
歯科特定疾患療養管理料の算定回数については、平成26年3月5日付け厚生労働省告示第57号および同日付け厚生
労働省通知保医発0305第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次のよ
うに示されています。
【告示 平成26年3月5日付け厚生労働省告示第57号】
別表第二
歯科診療報酬点数表
第2章 特掲診療料
第1部 医学管理等
B002 歯科特定疾患療養管理料
注1 別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とする患者に対して、治
療計画に基づき療養上必要な指導を行った場合は、月2回を限度
として算定する。
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添2
歯科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第1部 医学管理等
B002 歯科特定疾患療養管理料
(1) 歯科特定疾患療養管理料は、
「特掲診療料の施設基準等」の別
表第四歯科特定疾患療養管理料に規定する疾患に掲げる疾患を主
病とする患者に対して、治療計画に基づき、服薬、栄養等の療養上
の指導を行った場合に月2回を限度として算定する。なお、当該管理
を行った場合は、症状及び管理内容の要点を診療録に記載する。
本事例については、歯科特定疾患療養管理料が月3回算定されていますが、告示(平成26年3月5日厚生労働省告示第
57号)等に「月2回を限度として算定する。」と示されていることから、月3回の算定はできないこととなりますので、
ご留意ください。
27
月刊基金 March 2015