12月の星空情報はこちら

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しょさんべつ天文台
今年も残りわずかとなりました。ま
わりはすっかり冬景色。防寒はしっか
りしましょう。22日は冬至で、太陽
が一番南に位置します。
ペガスス、みずがめなどの秋の星座
は西に傾き、東の空にはおうし、オリ
オン、ふたご、ぎょしゃなどの冬の星
座がそろっています。頭上付近にカシ
オペヤ座が見えます。天の川は頭上を
東西にかかっていますが、秋から冬の
天の川は淡いためちょっと見づらいで
す。
流星は、ふたご座流星群が14日を
中心に1週間くらい見られます。今年
は新月前後なので最良の条件で見られ
ます。12月から1月にかけて、明け方
の東空にカタリナ彗星が見られます。
明るさは5等級と予想されていますが、双眼鏡があれば見やすいでしょう。
惑星は、木星が21時ころ東の空に見えてきます。2月の接近に向けしだいに見やすくなっ
てきます。金星は夕方西の低空にありますが、まだ観望には向きません。火星は夕方の南
西、土星は明け方の南東に見えますが低いのでどちらも観望には向きません。水星は月末
に夕方の南西低く見えます。天王星と海王星は小さく観望に適しません。
12月の太陽・月と主な惑星の出没
日
01
11
21
31
ご
太 陽
出
没
06:47 15:56
06:57 15:55
07:04 15:57
07:08 16:04
利
用
月
出
21:26
06:13
13:03
22:10
案
没
10:47
16:06
01:45
10:20
内
金 星
出
没
02:56 14:05
03:18 13:54
03:41 13:46
04:04 13:42
火 星
出
没
01:44 13:29
01:35 13:03
01:26 12:36
01:16 12:10
木 星
出
没
00:02 12:46
23:24 12:09
22:49 11:31
22:11 10:53
土 星
出
没
06:38 15:59
06:04 15:24
05:31 14:49
04:57 14:14
電話
0164-67-2539
E-mail :[email protected]
URL=http://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/shtenmon/
12月1日から2月末日まで冬季休館です。
休館中のお問い合わせは教育委員会(0164-67-2136:日中のみ)まで
お願いします。
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12
13
▼下弦
月と木星が接近
月が赤道通過、南半球へ
月の距離が最遠(40万4799km)
月と火星が接近
大雪(太陽黄経255゚)
細い月と金星が大接近
月が土星の北を通る
うみへび座σ流星群が極大のころ(12月上旬~
中旬)
●新月
月が最南(赤緯-18゚26.3')
いっかくじゅう座流星群が極大のころ(11/27
15
17
19
20
21
22
23
25
29
31
~12/17)
ふたご座流星群が極大(12/5~12/20)
月が海王星の北を通る
△上弦(月面Xが見える)
月が天王星の南を通る
月の距離が最近(36万8417km)
冬至(太陽黄経270゚)
天皇誕生日
こぐま座流星群が極大(12/18~12/24)
月が最北(赤緯+18゚26.7')
○満月
水星が東方最大離角(太陽の東19゚)
月と木星が大接近
●ふたご座流星群
1年で一番活発な流星群です。
近年数が増えてきていて多い年
では1時間に100個以上見られ
ることもあります。
ふたご座流星群は、小惑星ファエトンが軌
道上に残していったチリで、ファエトンと地
球の通り道が12月14日ころ一番近づきます。
そのときにチリが地球に落ちてきたものです。
ふたご座は日没後間もなく東の空に出てき
ますから、一晩中見ることができます。今年
は新月前後で月明かりのない最良の条件です。
一番多くなる極大は、15日未明と予想され
ているので、14日から15日にかけてたくさ
ん見られます。ふたご座の流星は1等星から
3等星くらいのが多く、時々1等星より明るいのが流れることもあります。
もうひとつのこぐま座流星群は、北極星と北斗七星の間付近を中心に流れる流星群で、
数はあまり多くありませんが、こぐま座は沈まないので一晩中見ることができます。この
流星はやや黄色っぽく長いのが特徴です。今回は月が明るく観測条件は悪いです。
●カタリナすい星を見よう
2013年に発見されたすい星で11月末に太
陽に接近した後、12月から1月にかけて、明
け方の東空に見えてきます。地球に近づくため
肉眼でも見える(5等級)と予想されています。
東の空には金星があってひときわ明るく輝いて
いますが、12月初めは金星の近くにあり、日
に日に左上方向に移動します。正月ころはうし
かい座の1等星アルクトゥールスに接近します
ので良い目印になるでしょう。肉眼で見つけに
くいときは双眼鏡で見てみましょう。尾は左上
に伸びているはずです。