しょさんべつ天文台 20日は春分。寒さもゆるんで日差しはどん どん強くなり、気温も少しずつ高くなってき ます。 冬の星座は少し西に傾き、そろそろシーズ ンも終了に近づいてきました。まだ見たりな い人は、寒さもゆるんできた今のうちに見て おきましょう。東の空には春の星座が見えて いて、北斗七星が高くなってきました。かみ のけ座、おとめ座、しし座、おおぐま座には 数多くの銀河があります。 日没後太陽が沈んだあたりから左上に淡い 光の帯(黄道光)が見えます。これは太陽の 周りにあるチリが太陽の光で光ったもので、 春の夕方と秋の明け方によく見えます。 流星は、3月から4月にかけておとめ座流星群がみられます。放射点が広く数は少ない ですが、時々火球という明るい流星が見られることもあります。 惑星は、木星が20時過ぎに東の空に見えてきます。火星と 星は夕方の西空に見えま す。火星は遠く小さくなって観望には適しません。 星はしだいに太陽に近づき低くなっ てきます。23日には地球と太陽の間に入り、以後明け方の空になります。土星は明け方 の南東に見えますが、見やすくなるのは6月からです。水星は初めのうちは太陽に近く、 下旬になると夕方の西に見えてきます。 3月の太陽・月と主な惑星の出没 日 01 11 21 31 太 陽 出 没 06:10 05:52 05:34 05:15 17:22 17:35 17:47 18:00 月 出 没 出 07:37 16:05 00:59 07:20 20:20 05:07 10:40 21:41 06:46 05:57 05:06 04:18 星 没 20:22 19:41 18:38 17:25 火 星 出 没 07:43 07:20 06:57 06:35 ご 利 用 案 内 3月1日より天文台を再開します 木曜から月曜日 10:00~19:00 水曜日 10:00~17:00 ◎火曜日と水曜日の17:00以後は休館です。 天候が悪い場合や事業等で観望できないこ ともあり ま すので、事前に確認してください 木 星 出 没 21:05 21:04 21:03 21:02 20:44 20:00 19:16 18:30 07:58 07:17 06:35 05:53 土 星 出 没 02:13 01:36 00:58 00:19 11:13 10:36 09:59 09:20 電話/FAX 0164(67)2539 E-mail [email protected] URL= http://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/shtenmon/ 日 1 0 時~1 9 時 月 火 5 12 19 26 6 13 20 27 7 14 21 28 休館日 水 1 8 15 22 29 1 0 時~1 7 時 木 金 土 2 3 4 9 10 11 16 17 18 23 24 25 30 31 日:天文現象 ------------------------------------1:月が金星の南を通る 2:月が火星の南を通る 3:月の距離が近くなる(36万9062km) 5:啓蟄(太陽黄経345°) △上弦 12:○満月 15:月が木星の北を通る 19:月の距離が くなる(40万4650km) 20:春分の日 春分(太陽黄経0°) 月が土星の北を通る 21:▼下弦 23:金星が内合(以後明け方の空) 28:●新月 30:月の距離が近くなる(36万3854km) ●月と火星、 星が接近 1~2日に、 夕空で月が 星 と火星に近づき ます。ここしば らくは毎月接近していまし たが、このあと 星が23 日に内合になるため、月と 星、火星が夕方見えるの は今回が最後になります。 火星のそばに天王星があり ますが、肉眼では見えませ ん。双眼鏡で見たり写真に 写せば見つかるでしょう。 ● 星が内合 内合とは、地球より内側を回る惑星 (水星、 星)が地球と太陽の間を通過 するときをいいます。太陽の前を通ると きは新月の状態で、しかも太陽がまぶし くて見ることは出来ません。しかし、惑 星の軌道の傾きのためたいていは太陽の 上か下を通過します。この時の太陽から の角度が大きい場合、糸のように細い姿 が見えることがあります(水星は見えな い)。23日の内合では 星と太陽の角 度が8゜と大きく離れているため、大き めの望遠鏡で見ることが出来るでしょう。機会があれば極細の 星を見てみま しょう。 太陽の近くですから経験のない人は無理をせず、天文台などで経験者と一緒に 見ましょう。 星を探しているとき、うっかり太陽を入れてしまうと失明する こともあります。
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