何処にだって出中応援団はいる H27.8.7 第203号 東海北陸の校長理事会に参加する 度に、福井県の校長先生方から尋ね られることがある。それは「校長先 生は出町中学校の校長先生ですよ ね?出町中学校といえば、女子バス ケットボール部が全国優勝したこと がありますよね?」決まってこう尋 ねられるのだ。 今では県内どころか、砺波地区で さえ、もしかしたら砺波市内でさえ 知らない人がいるかもしれないのに …。福井県の校長会では、実は出町 中学校の女子バスケットボール部が 全国制覇したことを知らない人がい ないほどなのだ。 その理由は直ぐに分かった。福井県の中学校の校長先生に出町中学校女子バ スケットボール部出身の方がおられ、何とその方は全国制覇したときのメンバ ーの一人だったのだ。だから東海北陸の校長会の度に、その話になるのだ。そ の方は T さんと言われ、現在も福井県の中学校の校長先生である。 実は昨日福井県で行われている北信越大会の会場に、その T 校長先生が来 られ出町中学校女子バスケットボール部の子供たちを激励してくださったそう だ。昨日夜に指導者の T さんから電話があった。先生方も指導者も子供たち も、心から喜んでいたようだ。同じ出身校であるということは、どれだけ場所 が離れていようと、どんなに年齢が離れていようと、出身校が一緒である、共 にバスケットボールを愛しているという一点で繋がれるんだと思い、本当にス テキな話だと感じた。 子供たちからは、新潟1位の強豪と対戦、最後に突き放されたとはいえ途中 まで相手に食らいつく熱戦を演じたと聞いた。北信越大会に出場し、県外の様 々な強豪とこうやって共に試合ができることの喜びと共に、ときにこんなステ キな出逢いが待っているということも子供たちには学んでほしい。 11年ぶりの女子バスケットボール部の北信越出場は、子供たちにこんなス テキな出逢いもプレゼントしていたのだ。最後の試合は福井県へ行った全ての 3年生が出場し、強豪相手にその3年生が8点もとったそうだ。そしてその出 場は子供たちだけにプレゼントを用意したのではなく、この出町中学校を卒業 され福井県で校長をされている T 校長先生にもきっとステキなプレゼントに なったに違いない。T 校長先生も、長く長くこの日を待っておられたに違いな い。T 校長先生の在職中に、こうやって出町中学校の子供たちが勇姿を見せら れたことも本当に良かった。子供たちありがとう! 今朝は早速 O 元出町中校長先生に、このことを報告した。もう本当に喜ん でおられた。O 元校長先生もいつも T 校長先生のことを気にしておられ、T 校 長先生も O 元校長先生のことを気遣っておられるようだ。本当にステキであ る。 そんな O 元校長先生のうれしそうな声をお聞きして、こちらの心も朝から ちょっぴり弾んでいる。そんなときにふいに伊豆の踊子に出てくるフレーズが 頭を過ぎった。それは「ほんとにいい人ね。いい人はいいね」というフレーズ だ。できるならいつもこんなフレーズを感じていたいし、このフレーズの人の ようでありたい。 きっと人は自らの愛しているものの前では、いつも「いい人」なのだと思う。 とってもいい話であった。ありがたい。全てに感謝! -1-
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