082 真白い彼岸花 うめむら順一HP情報 岡崎市千万町町茅葺屋敷前に、白い彼岸花を見つけました。これまで彼岸花は赤色に決まっていて、曼珠 沙華(マンジュシャゲ)ともいわれることぐらいしか知りませんでした。ちょっと調べてみましょう。 秋の御彼岸の頃に咲くので彼岸花。ふるさとの原風景を醸し出す印象深い季節花です。真っ赤な色が火を 連想させるので,子どもが取ってきて母親に「そんなもの取ってきたら家が火事になる」などとしかったりしますが, それは,彼岸花に毒がある(リコリン)ので,子どもがそれに触らないようにとの親心もあったのかもしれません。 白い彼岸花は、学名「Lycoris albiflora」 赤い彼岸花は、学名「Lycoris radiata var.radiata」 白いヒガンバナは、厳密にいえば彼岸花ではなく、ショウキズイセンとヒガンバナの 交雑種だそうです。ショウキズイセンは、黄色いヒガンバナのように見えます。写真 は、沖縄県与那国島のものです。 ○日本での分布 日本では北海道から琉球列島まで見られるが、自生ではなく中国から帰化したもの。稲作の伝来時に土と 共に鱗茎が混入してきて広まったといわれているが、「モグラ」等の小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて 持ち込み、畦や土手に植えたとも考えられる。また鱗茎は薬になり、救荒食でもあることから、有用植物として の働きを熟知して運び込まれた可能性もある。 人里に生育し、田畑の周辺や堤防、墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなすときに は花時に見事な景観をなす。湿った場所を好み、時に水で洗われて球根が露出するのが見られる。なお、山 間部森林内でも見られる場合があるが、これはむしろそのような場所がかつては人里であった可能性を示す。 正光寺の群生 ※白い彼岸花まつり(福岡県築上郡築上町にある正光寺では、数千本の群生が 9 月上旬に開花)
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