土の締固めと透水性について

叫j
㌍、
ぺ号 7 1 .
∼ノ ・ゝ汁汀 J
.
ぺ 巧 ㌧ ” へぺ ヰ 1︰圭 ・
・▼1 1・
・∵ ∵ 指 J代・し︰
浮
・
Ⅰ
ま
え
が
教
き
農 業 工学 的 手 段 を剛 、て 畑
基盤 を造成 また は改 良 す る場 合 の基 蕗 と を る問 題 とし て,火 山灰 土の 圧
縮
( 突 固 め ) とそ の 透 水 性 忙お よ ほ す 影 響 に つ い て 述 べ る 。甥 5 回 シ ソ 、
ポジ ウ ムの際 性
る研究 者 の間 に 用語 の 点 で 互いに理 解 し忙 くいイ
研
分 野 を異 にす
があっ
・た よ う
・に思 われ るの で・ で きる牢 け嘩
の釈
題 名 の「 締 固 め 」 と は , 士 を 即
す る こ とで,
‘著 者 が行一
意 った締 固め は
べノ
1 7・・−
▼
∴1り
主 ・へ!・・ゼ ,㍉∼
・パ †∼ ゝ一・ 七什
々・追 付州
uぺ
稚 .・巧蓬
明を入 れ 凌 が ら記 して み た い 。
J・I S 規 格 に 準 じ て 土 卑 突
固め た も の で あ る 。
Ⅰ
供試 土 の一 般 的 な 性 質
茸 1.
地 深
士
東京 世 凹谷
供 試 関 東 ロL一 こ
ム の一 般 的 か 性 質
東 京農 大 用 賀建 場
0 ∼ 1 0 。況,
8 0 ∼ 9 0 cふ
(立 川 ロ ー ム 層 )
玄武 岩 質 火 山 灰 に 由来 す る 火 山 灰 土 ■
物
鉱
土
粘
要
主
▲
増 心
・
票 旦 1・1、とて 増・ し・ ま・㌦∼ ・l−・1
・き 一い
・ ¢・・ヰ・き よ バ淫
塑
壌
土
アロ フ ェ ン
度
粒
‘
臥 ロ 2 − ・0 2
0.
ロ0 2 ∼ 0 .
0 2
0.
0 0 2 冗珊 以 ■
F
安土
2 .
口・∼
0.
D □ 2 ∼ 0 .0 2
D.
0 口2 訂抑以 下
心士
ふ
0 .
C 2 ∼
2 .口 ・ }
0 .
2 5 調節 以
′−
1
﹂
バ、
ハ・書 き ーー 小
滝 、.
ヾさ jり号
0 .5
0 .
5
t l .ロ・ − 乙 ロ
. 0
表土
1 5 .占 る 頭
心
土 ・
2・ 7 7 多
真比
安土
2・ 5 占
心
土
2・ 7 7
音
腐植 含 量
重
口2
4 上】
F
ロ.
2 5 ∼
供試 土塊 心 土
(炉 乾 士)
02
与 ㌔ 、 葦 .i † −
不車
;
三乱 土 の性 質 (心 士)
仮比
重
0・4 5
飽和 透 水 係 数
構
8 う喀
1 0  ̄
2Cツ 。。。 の オ ー ダ  ̄
址
か \状 構 冶 (茄 徴 鋲 放 射
琵土
し土
乱
固
相
相
二
表 土 は団 粒 状 構 造
≠F 4 .
2 ∼
∼ アロ カち.
分
P F 4.
2 ∼ 7 ロ
水 分
_1 −
間
i 退 ゲ キ の性 質
儲 ゲ キ率
還
出
( 東京大 学農 学 部)
土
多
採 採
土 の 練 固 め と透 水 性 に つ い て
P F 4.
2
∼ 2 .
白水分
ア
lp F 4 .
2 ∼ 2−
5 水分
併 試 した 土 は ,い わ ゆ る 関 東 ロ ー ム で , 本 テ ー マ に 関 連 す る お もか 性質 は 費 †の とお タ で あ る 。 (責
↑は 関 東 ロ ー ム 水 分 系 研 究 グ ル ー プ の 成 果 を 引 用 した も の で あ る。り )
層 然 構 造 の 土 ( 不 撹 乱 土 ) で は 透 水性 が 大 き く ,間 グ キ 率 も心 士 で 8 5 頭 と非 常 に 大 き い。 一 方 , 高
p ぎ の 水 分 を 多 量 に 含 み , 自 然 含 水 比 は 心 士 で て 4 口 車 を こえ , ま た 粘 土 含 量 は よ く分 散 さ せ る と 4 0
多 を こえ る 。
Ⅱ
染 直 め 曲線 の あ らわれ 方 とそ の原 因 につ いて
火 山 灰 士 の よ う に 自然 含 水 比 の 高 い土 で は 突 固 め 曲 線 〔 J I S
A1210に定められた方法2)す
恋 わち 内 径 約 1 0 e流, 高 さ 約 1 2 .
7 仇 , 体 積 1 0 ロ O cめ 金 属 製 円 筒 形 モ ー ル ド中 に 士 を入 れ ,
重量
2 .5 晦 ,直 径 5 珊 の 円形 金 属突 棒 を 規定 落  ̄
F 距 離 ,規 定 回数 落 下 させ て突 固 め た士 の.
乾燥層 度 r d (土
壌学 で いう 仮 比 重 ) と突 固 め時 の士 の含 水比 の関係 曲線 〕 払
鹿煉 過 程 (土 の 含 水比 をだん だん にへ
.一
ら しな が ら突 固 め る場 合 ) で は ピー ク を あ らわ さ な い こ とが 久 野 氏 に よ り 明 ら か に さ れ た 。
5)
そ の
原 因 に つ いて, わ れ われ の研 究 グ ノ
レー プ で は 火 山灰 士 の 土 塊 の 収 縮 野 性 を 主 要 因 子 の 一 つ と して あ げ た ㌔)
久 野氏 もまた最 近拘 束 水 と 自由 水の仮説 を別
、て 説 明 せ ん と こ こ ろみ て い る ご)
こ こ で は こ れ らの 原 因 忙 加 え て , 土 塊 の 破 断 (粒 径 分 布 の 変 化 ) , 水 分 , 収 縮 0 膨 張 の 非 可 逆 性 の 要
素 な ど を 重 ね 合 せ て 曲 線 の あ らわ れ 方 を 説 明 し た い と 思 う。
本 実 験 の 供 試 土 は , 生 士 の 状 態 で 4 抑 フル イ で ふ る い わ け た 土 塊 で あ る 。 突 固 めは J I S 規 格 の 用 具
を 用 い , J ‡S に 準 じて 行 な っ た が , た だ J I S で は 5 層 を 重 ね て = 川
O c濾とす る が , 本 実 験 で は 層
の つ み 重 夜 ク の影 響 を 除 去す る た め 1 層 の み に した 。 した が って 全 体 積 は J I S の% で あ る 。 供 試 土 は
J I S の よ う に 同 じ土 を く ク返 して 使 用 せ ず 1 回 ご と に新 し い 試 料 を 用 いた 。 売 お 藍 焼 過 程 の 突 固 め は
J ‡S に 規 定 さ れ て い 凌 い 。
図 1 の よ う に , 普 通 の 士 で は 藍 焼 過 程 , 湿 潤 過 程 ( 土 の 含 水 比 を だ ん だ ん に 上 げ なが ら突 固 め る) と
も に ピ ー ク が あ ら わ れ ( r d の 最 大 値 が あ る),両 者 の 形 は ほ ほ 等 し い 。 一 方 関 東 ロ ー ム で は 特 殊 で , 図
2 の 上 の 図 の よ う に な る 。 この 特 異 夜 様 相 を 発 現 さ せ る要 素 は F の 図 の よ う に 分 け られ る 。 要 素 は r d
の増 加 に 作 用 す る も の をH 」に , 減 少 に 作 用 す る も の をト )
に 図 示 した 。 これ らの グ ラ フ は 突 固 め の 力 と 関
係して くる と 思 わ れ る が , 詳 細 に つ い て は 今 後 発 発 した い。
ま ず 藍 燥 過 程 か ら述 べ る と, 士 の 含 水 比 が 高 い と き に は , 過 剰 水 分 が 残 った タ, 封 入 空 気 が抜 け 紅 く
いの で
r d は 小 で あ る。 水 が しみ 出 る 状 態 の 含 水 比 は 1 5 0 序 付 近 以 上 で あ っ た し
さ・
含 水 比 が へ る 忙 した が っ て 過 剰 水 分 は な く填 り , 水 に よる 潤 滑 作 用 で r d 紙 上 昇す る 。 この 含 水 比 の
i
範囲 は , 水 が 土 塊 の 責 面 に 偏 在 す る た め に , ま た 潤 滑 作 用 が 持 続 され る た め 忙 は 多 分 子 層 が 必 壁 で あ る
こ と な ど の た ゆ に か な り広 い 。
こ の 範 囲 以 下 に 含 水 比 が へ る と潤 滑 作 用 が へ ク, 士 魂 間 の 摩 擦 が増 力P し て r d は 低 F す る 。 これ らの
潤滑 作 用 の あ らわ れ る 水 分 範 囲 は , 突 固 め の 力 に よ って か わ る こと が 予 想 さ れ る 。
書 ら に・
乾 燥 した と ころ で 影 響 を あ らわ す の は 土 塊 の 収 縮 で あ る 。 藍 放 す る 忙 した が い 土 塊 仙 灰縮 し,
見か け の rd は 上 昇 す る か ら, そ の 突 固 め られ た も の の r d も 上 昇ナ る。 そ の 数 値 を 菜 2 に 示 し た 。 土
塊の 収 縮 量 虫 よ び 膨 張 量 と 含 水 比 ( p F 値 で あ らわ し た も の) の 舶 係 払
8 × 2 × 2 cm の 整 形 土 塊 に つ
いて 竹 中 氏 が も と め て い る 5 ) 一 方 突 固 め 忙 併 読 した 4 抑 以 F の 士 魂 の収 縮 量 を 顕 徴 鎗 F で測 定 す る と ,
_
ワ _
β.戸
乾 燥 過 程
批P
湿 潤 ∼
\
椛β
\
乾
ル々
\零
空
燥
β.只
/
\ 杢
\
ゐ
チ
ヰ
番
ヰ
/′ ′
曲
レ
\曲
ββ
長
凝
\線
\
h
柑
仕事 量
少な い と き
(〝 )
非火
山
灰
( ♂ 〕
含水 比 仙
土
関東
間東 口 ー ム 水 分 系 ブ ル ー ア
口
叩− ム
久野 悟郎1
( ピ ーク あ り )
\
\
ヽヽ
rC )
ー
(d )
ム
心
関東
上
関 東 口 ー ム 水 分 系 グ ル ー プ∂
ロ
( 凸 P
ー
キ
旗
\
A
=
皿 ヽ
仙川
β︰
㌔、
空 \
零 \
\
n仏
( ピ)
関東
ロ
ー
ム
表
土
ほ月 ピークわ ず加 :あ り)
囲 1
突 固 め 曲線 ( rd ∼ 伽) の あ ら われ 方
_ 5 −
ム 心
ピ ー クわ
(a β ピークな レ )
み
曲 \
み
壌
p∩︰仏
ヽヽ
キ \
\\ ミ 曲
み
ケ \
\少
空 \
琴 \
\苧
\雪
ロ
土
(β.
β r ク不 馴 創
\
関東
心
の 締 固 め′
′
土
ず 加 ごあ り)
︵u
月U
\
\
\
ハ
u
α
n
u
乾 燥 密 度 み ‰
零
7
\、 空
\ \て■
主
︵h
U
曲
\
一
ヽ∪
∩‖U
り′ −
ハU
卯♂♂
ββ
含
王な 要 素
水
(乾
7ββ
比
燥
ル
過
/
Z β
/4 β
%
(湿
提 )
潤
過
程 )
十 い
柑 の一
増 +
減 にお 一
よ+
ぼ す 影 響一 +
含水 比 増 加
含水比減 少 −
過剰 水 分
の一
作 用
+
水 の
滴 滑作用
+
土塊 の戟 燥
収紆 ・混 濁
膨張 作 用
+
土塊 の破 断
明
に よ る充 填
主な 要 素 は , ほ か に 土 粒 子 間 の 摩 擦 力 に よ
るト )
忙 作 用 す る も の が あ る 。 これ は 突 固 め
曲線 の 含 水 比 1 2 0 歩か ら て 1 0 車 に お け
るr d
の 低 下 に あ ら わ れ て い る。
囲 2
関 東 ロ ー ム心 土 の r d ∼ 伽 曲 線 と そ の 要 素
最終 収 縮 率 は 整 形 試 料 の 最 終 収 縮 率 と平 均 拘 に は 等 し い こと が わ か っ た 。 した が って 整 形 試 料 で 求 め ら
れた 収 縮 畳 を用 い て 土 塊 の 収 縮 が rd に お よ ぼ す 影 響 を計 算 した 。 す 夜 わ ち 0 帝収 縮 ( 自 然 含 水 比 付 近 )
のと き の突 固 め 実 卸 値 r d = 0 .5 1 を 基 準 に し, 土 塊 が 収 縮 した だ けそ の 休 債 は へ 少 , 見 か け の r d は
上昇 ナ る と して 計 算 し た 。
収 縮 が お こ カは じ め て か ら含 水 比 4 口車 前 後 ま で は 実 測 値 と計 算 値 は よ く一 致 す る 。 そ れ 以 下 の 含 水
比で は , 突 固 め の rd の 上 昇 は 収 縮 量 に よ る 上 昇 量 を上 まわ っ て くる。 こ の 含 水 比 4 0 9乙以 下 の 龍 城 で
は土 塊 の破 断 の影響 が顕著 にな る。 突 固 め前後 の 土 塊 の粒径 分 布 を 団粒 分析 忙よ って 求 め, 臼
・2 5 脚 以
下の 士 魂 量 を 比 叡 す る と表 2 の 最 下 欄 の よ う に 夜 ク , 炉 農 士 の 破 断 が大 き い 。 つ ま タ この 領 域 で は 士 は
士魂 の 破 断 に よ 少 つ ま っ て ゆ く割 合 が 大 き い。
乾 煉 過 程 で は 以 上 の よ うな 要 素 が 組 合 わ 言 っ て 図 2 の 上 の 曲線 が あ ら わ れ て い る 。 図 1 の(c Jで は 突 固
めの 力 が 大 き いた め に , 水 が 潤 滑 作用 を 行 夜 う 水 分 範 武 が 収 縮 の あ らわ れ る 含 水 比 に ■
ま で お よぶ た め ピ
ー4 −
ーク が で 凌 い も の と思 わ れ る 。
衣 2
含 水 比 %
1 5
1 4
収
縮
纏 収 縮
4
1 4 .
5
自 然 名へ水 比
く 2 .5
p ぎ
壷
率
0
突 固 実 測 rd
0 .5
計 算 値
0
土塊 の収 縮 が 突 固 め r d にお よほす 影 響
2 .7
勿
%
0
1
0 .5
rd 米
0 .5
1 0 占
5 .0
収
縮
0 .5
0 .5 2
0 .5
1
一
丁
0 .5
2
倍
5
1
4
1
2 4
5 .5
8
∼
0 .5 5
0 .占 0
蕗
1 2
0 .占 9
‘0
7
解
1 0
0
多
1 ロ
0 .7 5
0 .7
占
0 .7
D ,7
0
1D %
5
土 塊 の 破 断
朱・火
…
飾
1
1
5
4 .2
は じ ま る
′
l
7
0 .7
1.
・
5
0
1.4
0
5 .5
七
米収 縮 量 0 ヲ
石の と き の 実 測 rd = 0 .5 1 を も と に 線 収 縮 豊 か ら体 積 の 減 少 を 計 算 し て求 め た もの
突 固め後 の 0 .
2 5 加
珊以 ■
F の土 塊 量 酵
∋
た
:
t
突 固 め 前 の ロ.
2 5 猫耽以 下 の 士 魂 量 酵
湿 潤 過 程 に お いて は , 土 塊 の 藍 燥 収 縮 0 湿 潤 膨 張 が ヒ ス テ レ シ ス を え が く含 水 比 ( p F
4 .2 付 近 , 含
水 比 1 0 占 帝 付 近 占)を こえ て 士 魂 を 乾 燥 さ せ る と, 土 塊 は 再 び 湿 潤 冬 せ て も 完 全 忙 は 膨 張 して 休 債 を 回
復 し な い で 収 縮 の 効 果 を残 した ま ま突 固 ま る 。 一 方 , 添 加 した 水 は 大 部 分 は 潤 滑 剤 と して は た ら き, 水
分 が 過 剰 に 売 らぬ 限 ク r d は 上 昇 す る 。 さ らに 水 分 が増 し過 剰 に な る と r d は 低 下 す る 。 す な わ ち ピ ー
ク を生 ず る 。
たお 火 山灰 土心 士の p F
4 .2 ∼ 5 .
5 あ る い は 4 .5 付 近 の 水 が 藍 煉 に 対 し て 非 可 逆 的 で あ る こ とは 美 園
民 ら,
7汰 分 系 グ ル _ プ な ど 8 )が 明 らか に して い る 。
こ こ まで 乾 燥 さ せ 覆 い 場 合 に は , 湿 潤 過 程 の 曲 線 は ほ とん ど乾 燥 過 程 の 曲線 の 上 を も ど っ て く る。
な お , こ の イ由の 要 素 も 条 件 に よ っ て は 大 き な 影 響 を も っ て く る で あ ろ う 。
非 火 山 灰 土 は 収 縮 量 少 な くヲ)水 分 の 非 可 逆 性 も少 な く,
10) また 士 魂 の 構 造 性 が 関 東 。 − ム の よ う に 発
達して い な い た め に 1 1) 土 塊 の 破 断 の 影 響 も ち が っ て き て , 水 の 潤 滑 作 用 と 過 剰 水 の 作 用 と の 要 素 の み
が大 き く働 く。 この た め, 乾 燥 過 程 , 湿 潤 過 程 は と も に 明瞭 な ピ ー ク が で き る 。 乾 燥 , 湿 潤 過 程 両 曲線
のピ ー ク の 水 分 軸 上 で の ず れ は, 等 量 の 水 分 量 に 対 して 添 加 水 が な す 潤 滑 作 用 の 方 が は じ め か ら持 って
い た 水 の 潤 滑 作 用 よ り大 で あ る こ と を 示 し て い る 。
関 東 ロ ー ム表 土 忙 つ い て は , 心 土 の 突 固 め 曲線 と に て い る が , 特 徴 が 心 土 ほ ど顕 著 に あ ら わ れ な い の
で省 略 す る。
Ⅳ粟 国 め と 這 永 係 数 の 尚 係
図 5 に 示 す よ うに 飽 和 透 水 魚数 K s a t .
(真 空 に 減 圧 し 旧]ゲ キ か ら空 気 を 完 全 に 追 い だ して か ら脱 気 水
で飽 和 した と き の 透 水 係 数 C耶/ s e c )は 自 然 含 水 比 近 くで 締 固 め た と き最 小忙 な り, 突 固 め 時 の 含 水此
が減 少 す る に し た が っ て大 き くな る。 この 現 象 に つ い て は 徳 永 氏 72 ) も見 出 し て い る 。
−5 −
1
l
鞄
γd が 増 大 す る に し た が っ て ,
“ “ け “ “ “
こ の こ とは
すな わ ち 図 5 の 下 に 示 す よ う に 酎 日容 積 百 分
率の 増 加 に し た が って 透 水 係 数 が 増 大 す る こ
とに な る 。 従 来 の r d が 最 大 の 付 近 (間 ゲ キ
量最 小 の 付 近 ) で 透 水 係 数 が 最 小 に 浸 る と い
△不 穏 乱 土
う常 識 ∠は ち が う現 象 で あ る。
これ は 次 の よ う に 説 明 さ れ る 。
α ♂
み
(1 ‖軋乾 土 で は , 大 間 ゲ キ が 多 く残 る よ う な
‰J
β7
2 言
構造 忙 締 固 め ら れ る 。 生 士 で は , 間 ゲ キ 径 が
△不 増 乱 土
小言 い よ う に 締 固 め ら れ る 。
ロ7 β
Z β
∬
4 β
∬
∂β
刀
βク
含 水 比
ダβ
/β♂
7 /β ぽ β
β♂ 〟 β
/〃
仙 %
こ れ は 限 界 負 圧 の 比 威 , 吸 引法 に よ る 間 ゲ
固
相
法で は 吸 引 圧 と 土 柱 か ら脱 水 さ れ る 水 の 量 に
液 相
けれ ば 間 ゲ キ 径 が 小 言 い こ と が わ か る。 吸 引
通 水 のと さ は 木 が し め 苔
圧が 小 さ い も の は 問 ゲ キ 径 が 大 で あ り, 大 き
甜 ∬ 卯 ∬ 〃 川 口
音 八刀 率
やぶ って 空 気 が 浸 入 す る負 圧 で あ る 。 限 界 負
相
疎
限界 負 圧 と は , 土 柱 へ 毛 管 水 の メ ニ ス カ ス を
亡
丸
めら れ る 。
和 郎 乃
容
キ 分 布 の 測 定 , 土壌 薄 片 涙 顔 法 夜 ど で た しか
よ って 問 ゲ キ の 大 き さ とそ の 量 の 関 係 を 知 る
図5
k s a t ,r d ∼ 軌
こ とが で き る 。
5 相 分 布 の関係
〔乾県 過程 突 固 め〕
(2 )
生 土 突 固 め 土 は , Ⅴ.
で述 べ る現 象 を 呈 す
るよ う な 水 分 を 多 量 に も って い る。 生 士 突 固 め 土 の 方 が , 問 ゲ キ 率 の 小 さ い 凰 藍 土 突 固 め 土 よ り も透 水
係数 が ′
ト さ い と い う 現 象 に は , これ らの 水 分 と土 の 結 び つ き の 関 係 も原 因 の 一 つ に な って い る こ とが 考
えられ る が 詳 し くは別 に 発 表 し た い 。
た だ し こ れ ら の現 象 は 図 5 の よ う な 乾 燥 過 程 の 突 固 め の 場 合 で あ ク, 湿 潤 過 程 の場 合 に は 突 固 め 時 の
含水 比 や 藍 燥 密 度 と 透 水 係 数 と の 関 係 は 条 件 に よ っ て ちが っ て く る。
Ⅴ透 水 係 数 に あ ら わ れ る 関 東 ロ ー ム 生 土 ′炉 乾 土 の 相 違
図 4 の よ う 忙 , 生 土 突 固 め土 に お いて 払
透 水 係 数 が 1 0  ̄5 c乃ぺ e c
近 辺 忙 ま で 突 固 まれ ば , 動 水
勾配 を 大 に す る と 透 水 係 数 は 大 に 葱 る。 す な わ ち ダ ル シ ー 法 則 Ⅴ = k J の k = 一 定 が 成 立 せ ず , k は J
の増 加 と と も 忙 増 大 す る。
一 方 , 炉 乾 士 突 固 め 士 ( 透 水 係 数 を F げ る た め に炉 乾 士 を す り つ ぶ し て 粒 径 を 小 さ く し, 突 固 め土 の
間ゲ キ 径 を ′
J\さ く し た もの ) は , k の オ ー ダ ー に つ い て は 生 士 突 固 め 土 と 同 じ で あ 少, 問 ゲ キ 径 は 限 界
負圧 に よ る と生 土 突 固 め 士 の 径 よ 州 、さ い に も か か わ らず − k は J に よ って かわ らず に Ⅴ= k J が 成 立 す
る。
原 因忙 つ い て は 火 山 灰 土 忙 特 徴 的 セ ぁ る 水 の 保 持 形 態 が 関 係 して い る も の と思 わ れ るが , 詳 細 は 別 に
発=
琵 した い 。
一
占 −
砧%
g ∫β /
川β
げ
∫ ∠丁3
( 矢 印 の方 向 に J 書 家 勃 )
妄言 葦
J
「
7 〆 言こ_ ヰ_一 一 一一  ̄
∼
㌦
7 β
生土 突 固 め
♂
さ下く=二
x 一 一 一 一一r
/才 気 き
クβ
/β
〔 ガ ≒ Z J( 切 ノ
〔β≒ ∬ J
、ヲβ
(β ≒ 肌
︼﹂ 、﹀
2
1.
﹂﹁ コ ﹂∃
/
ノー
ーーノ′
_占・一一一一 一− ̄‘
 ̄
J
﹂ii r
●−一 ペ ー ■
 ̄ ‘
 ̄ Y
川ルロU TJ41Jヮ乙川βrJバTJ︵∠
炉乾 土 突 固 め
β
■,く
.
■﹂﹂] ∃
㌦
/β
フ⊥
2
雀〃
(’
ガ ≒ /〝〃′
)
J 岩 井 控 票 差 主)
図4
透 水 係 数 に あ ら わ れ る 生 ニヒ。
炉 鹿 土の 相 異
Ⅵ
あ
と
が
き
関 東 ロ ー ムの 物 理 的 を性 質 が 工 学的 性 質 に 大 き な 影 響 を 与 え て い る 一 つ の 例 と し て . 突 固 め 曲線 の あ
らわ れ 方 と そ の 透 水性 と の 関 係 を と ら え て み た。
こ の 研 究 は ま だ未 完 成 で, 今 後 突 固 め 曲 線 の あ ら わ れ 方 と 強 度 と の 関 係 , 突 固 め 曲線 と そ の 他 の 工 学
的な 挙 動 と の 関 係 , 突 固 め 曲線 と 突 固 め の 力 , 透 水 性 と 動 水 の 力 の 関 係 な ど を 土 壌 物 理 の 側 面 か ら検 討 ,
整理 す る 方 向 へ 研 究 を す す め て ゆ くつ も りで あ る 。
こ の 研 究 は 総 合 研 究 「 関 東 ロー ム の 水 分 系 の 研 究 」 そ れ か ら発 展 した 「 関 東 ロ ー ムの 士 道 の 研 究 」 の
中で 行 孜 わ れ た もの で あ 少, 考 察 に あ た って は これ らの 研 究 グ ル ー プ の 成 果 を お お い に 使 用 し た 。
講 演忙 あ た っては
山 崎 不 二 夫 教 授 は じ め 研 究 グ ル ー プ の 方 々か ら御 助 言 を え た 。 厚 く感 謝 す る 次 第
であ る 。
−7 −
引
用
文
献
1 ) 関 東 ロ ー ム水 分 系 研 究 グ ル ー プ ;廃 土 研 別 冊 7 号 p p・ 1 ∼ 1 D 9 ( 1 9 占 5 ), 同 5 号 p p ・
1 7 ∼ 2 5
( 1 9
占5 )
2 ) 土 質 工学全 土質 試験 法 解説 編集 委 員会縞 ;土質 試 験 法解 説第 一 集 p p・ 9 5 ∼ 9 4 ( 1 9 占 0 )
5 ) 久 野 悟郎 ;東 京大 学理 工 研 報告 4 ( 5 , 占) p p・ 1 4 4 ∼ 1 5 0 ( 1 9 5 0 )
4 ) 1 )忙同じ
p・ 1 0 2
5 ) 久 野 悟 郎 ;「 土の 締 固 め」 授 報堂全 音 5 7
p p・ 8 9 ∼ 9 5 ,技 報 堂 ( 1 9 占 5 )
占)竹 中 輩 ;研 究 の 資料 と記録 1 2 , p p・ 2 5 ∼ 2 7
東京 大学 農 学 部 土地 改 良研 究室 ( 1 9 占 2 )
7 )美 園 繁 はか ;慶 技 研 報 告 B{2 ) p p・ 1 0 5 ∼ 1 0 4 , p p ・ 1 2 0 ∼ 1 2 1 ( 1 9 5 5 )
8 ) 1 )に同 じ
p・ 7
1
9 ) 1 ) に 同 じ − p・ 9 7
1 0 ) 1 ) に同じ
p .7 1
1 1 ) 1) 忙同 じ
p・ 2 0
1 2 ) 徳 永 光一 ほ か ;
「 機 榔 胃墾 の研 究」 岩 手具 慶 地林 務 部農 地 円安凝
_8
−
( 1 9 占2 )