機能材料組織学 第 15 回 前回: ・共析変態(パーライト変態) ・マルテンサイト変態 今回: ・鋼の熱処理 ・鋼の炭素量と機械的特性 ・鋼の表面硬化処理 「機能材料組織学」第 15 回 15.1 鋼の熱処理 概要 ●「鋼の熱処理」とは?: ●例:圧延加工後の組織 ・ ・ 図 15.1 圧延加工後の組織 ●鋼の熱処理の種類および目的 ・焼鈍し(焼なまし): ・焼ならし: ・焼入れ: ・焼戻し: 1 「機能材料組織学」第 15 回 15.2 鋼の熱処理 各論 図 15.2 加熱温度と C%の関係 図 15.3 鋼の熱処理手順 ●炭素含有量に応じて加熱温度が異なる: → ●臨界区域: → ●危険区域: → ●最も重要なポイント: ・焼鈍し ・焼ならし: ・焼入れ: ・低温焼戻し: ・高温焼戻し: 2 「機能材料組織学」第 15 回 15.3 鋼の炭素量と機械的特性 ●鋼の標準組織(焼ならしにより形成される組織)において → ・ 図 15.4 C%と組織成分%の関係 図 15.5 炭素鋼の C%と組織の変化 ●標準組織における C%と各種機械的特性 との関係: ・0.77%C 以下: ・0.77%C 以上: 図 15.6 C%と各種機械的特性の関係 3 「機能材料組織学」第 15 回 15.4 鋼の表面硬化処理 ●表面硬化処理: ①浸炭: ・ ・ ・ ②窒化: ・ ・ 表 15.1 浸炭と窒化の特徴 ③その他: 4 「機能材料組織学」第 15 回 15.5 本講義全般に関する意見・感想・質問のまとめ ●良かった点 ・授業ごとに意見や感想を集め web 上で丁寧に回答されていた,授業のコメントや質問に 1 つ 1 つ丁寧に 答えてもらったのは学生としっかり向きあっている感じがしてよかった,授業後ホームページに学生全員 の質問を載せてくれるので授業中気付けなかったことに気付けて非常に助かる,質問にきちんと答えてく れる点,自分が気付けなかった疑問を web で確認できるのが良かった,復習をする時にみんなの意見や 質問が参考になった,授業後に up される pdf ファイルでの復習は効率的だった,授業のノートがアップロ ードされるので集中して話を聞くことが出来た,小テストの問題や解答を web に上げてくれるシステムが 良かった,web で復習できる点,授業内容をネットで確認できるのは良かった,web が使いやすかった, 小テストの勉強がしやすかった:22 ・スライドが見やすくカラーであったため分かりやすかった,配布されるプリントが分かりやすかった,スライド を書き写す時に少し遅れても隣のスクリーンでまだ表示されているので助かった,授業が丁寧だった,毎 回内容が整理されていてよかった,時々動画などを使った説明があって理解しやすかった,プリントを配 って授業をしてくれるのでやりやすかった,毎回のプリントでノートになっていくのでまとまって見やすい, しっかりとプリントやスライドが用意されていてとても受けやすかった,レジュメが分かりやすく視覚的に内 容の把握が出来た,プリントに書き込んでいく形式だったので分かりやすい:17 ・今までにない授業進行で楽しかった,進むスピードがちょうど良かった,この授業を受けるのが楽しかった, 受講して良かった,とても満足している,大学に入って初めての機材っぽい授業だったので授業を通して わくわくしていた:6 ・プリント形式の質問はしやすかった,学生が例題を考える時間を与えて考える力を向上させたりミニッツペ ーパーの活用により普段質問できない人でも質問できる環境を作ってくれたことが良かった,ミニッツペー パで質問が気軽にできるのは良い:3 ・とても親切だったので良かった,いつも親切な説明だった:2 ・毎回小テストがあって勉強する習慣がついた,毎回小テストがあってよかった:2 ・より実践的な知識を得ることが出来た:1 ・声が聞き取りやすい:1 ↑多くの人から,授業システムや web の活用,ミニッツペーパーについて肯定的な意見をもらいました. 今後もこのやり方をベースに,よりよい授業になるよう改善していきます. ●改善すべき点 ・字が見えにくいときがあった,字が時々読みにくいときがある,もう少しきれいに書いてもらえるとよい:5 ・クーラーが寒い:1 ・小テストの穴うめがテキストを見てもいまいち分からなかった:1 ↑字に関しては自分の意識の問題で,丁寧に書こうとしているときと残り時間とかを気にして焦って書い ているときの差が激しいんだと思います.気を付けてはいるのですが・・・空調は,特に 7 月頭の入れ始め の時期の調整が難しいですね.穴埋め問題は,こちらで教えているつもりの内容と小テストの問題で齟齬 が生じているのかもしれませんので,確認してみます. ●その他 ・浸炭処理において設備:簡単(複雑)とはどういう意味か?←浸炭の中でも幾つか手法があるのですが, その中での違い,ということです.例えば固体浸炭という手法は比較的簡単で特別な設備がなくとも実施 できますが,液体浸炭やガス浸炭といった工業的に行われている手法はある程度しっかりした設備が必 5 「機能材料組織学」第 15 回 要です. ・テスト頑張る←頑張って下さい!しっかり準備すればするだけ点が取れる問題だと思いますので. ・今回の授業では熱処理など少し聞いたことがある内容だったので興味をもって聞けた←学校の授業でしょ うか,それとも他で?何にせよ良かったです. ・次が佐々木先生の「電磁気学」のテストなのでこわい・・・←出来はどうだったでしょうか・・・?でもテスト期 間じゃなく今週だったんですね,まとめてテスト期間にやるより対応はしやすそうですね. ・ 6 「機能材料組織学」第 15 回 15.6 第 14 回小テスト解答 Q. 次の文章の空欄に当てはまる語句を記入せよ.[各 2 点] マルテンサイト変態とは.[ (a) ]領域からの急冷により,γ 相([ (b) ]格子)の 原子配置を残しつつ体心正方格子に変態する無拡散変態である.本来の室温相で あるα 相(体心立方格子)より c 軸が引き伸ばされた構造のため,過剰な炭素が固溶 可能な[ (c) ]固溶体を形成する.なおかつ,顕著な[ (d) ]密度の上昇,および [ (e) ]の微細化を生じるため,著しい強度・硬度の向上が見られる. 解答欄 (a) オーステナイト(”γ”も可) (c) 過飽和 (e) 結晶粒 (b) 面心立方(”fcc”も可) (d) 転位 7
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