NEWSLETTER 04.2015

Kienbaum Consultants International
日系企業グループ ニュースレター
2015 年 04 月
» 記事
» サーベイ
» コンタクト
Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
2
記事
FOCUS 誌ランキング:キーンバウムはエグゼクテ
ィブ・サーチにおいて No.1 を獲得
クライアントのランキングによりキーンバウムはドイツにおける人
事コンサルティングのリーディング・カンパニーに
こちらの記事に関するご質
問は日系企業グループまで
お願いいたします。
キーンバウムはドイツ第一の人事コンサルティング企業に選出された。雑誌
「FOCUS」のランキングリストによると、エグゼクティブ・サーチ部門でキーンバ
ウム社はトップに位置づけられた。これは昨年に引き続き 2 度目となる。FOCUS 誌
は統計機関である「Statista」と共に 3000 以上の人事担当者および転職候補者を対象
に、人事コンサルティング企業との関わり、体験につき調査を行った。このランキ
ングによると、キーンバウムは管理職レベルの人材サーチにおいてのみならず、専
門職レベルのサーチにおいてもドイツで最優良と位置づけられた。
「FOCUS 誌の掲載は、トップレベルの人事コンサルティングの重要性を明確に示
しているに他ならない。革新的な管理職の人物像とプロフェッショナルなリーダー
シップは、めまぐるしく変化する今日の経済社会においては非常に重要であり、重
要なポジションに間違った人材を置く余地は企業にはまったく残されていないので
ある。キーンバウムのコンサルティングの原点はまさにここにある。弊社のエグゼ
クティブサーチは、常に人と組織を中心に据え、その上で企業を成功に導くための
さまざまなコンサルティングを展開するものである。」キーンバウム・コンサルタ
ンツ・インターナショナルの代表である Jochen Kienbaum はこのように語る。
 出所: Kienbaum Communications GmbH
キーンバウムの 2015 年 HR 環境指標発表
チェンジマネジメントが国際企業における人事の最重要課題に
 チェンジマネジメントとリーダーシップ、マネジメントの質の向上が
将来の HR タスクを形成する
 先進および新興国の企業の人事課題への取り組みには差異が見られる
 人事部門の戦略パートナーとしての意味はますます増大する傾向に
こちらの記事に関するご質
問は日系企業グループまで
企業におけるさまざまな変化を成功に導くマネジメント―これが本年における HR
部門の課題の核となる要素である。キーンバウムの最新の HR 環境指標によると、
Kienbaum Consultants International
お願いいたします。
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
3
30%近い人事関連者がチェンジマネジメントを 2015 年の HR マネジメントにおける
最重要課題、と回答している。それと並んで、リーダーシップ、マネジメントの質
の向上も同様に重要課題に挙げられている。2015 年の HR 環境指標は、15 カ国にお
けるさまざまな業種の 500 名におよぶ人事部門責任者への調査を元に、キーンバウ
ムコンサルタンツが分析したものである。
「この調査の分析結果は、業務変革において人事部門のサポート、統率がより求め
られていることを反映している。業務変革におけるマネジメント、すなわちチェン
ジ・マネジメントは人事部門において今年のトップテーマである。個々の企業にお
いては、既存の知識・能力を更に向上させ、更なる構築を目指すことが課題とな
る。人事部門における更なる焦点としては能力ある従業員の獲得、魅力ある仕事・
職場作り、従業員のスキルアップのシステムの向上、が挙げられる。これに対し、
昨年まで広く取り扱われた、ビッグ・データ、ワーク・ライフ・バランス、ダイバ
ーシティーマネジメントなどのテーマは今年はそれほど重要視されていないよう
だ。」キーンバウム・コンサルタンツ・インターナショナルの代表であり、
「Kienbaum Insutit für Leadership und Transformation」の責任者である Walter Jochmann はこ
のようにコメントする。
多くの人事部門の予算がアップ
人事部門における予算は長年停滞していたが、今年になりようやく向上が見られ
る。2015 年では昨年に比べわずかな上昇が確認された。更に、人事部長の 3 分の 1
強が、部署内での人数は変わらなくとも予算の上昇が見込まれるとの見解を表して
いる。昨年より低予算が現状と回答したのはわずかに 14%に過ぎなかった。「人
事部門では長年において現状予算での効率化を求められてきたが、やっと既存のシ
ステムを最適化し新しいテーマに取り組む転機が訪れたと考えられる。」キーンバ
ウム・マネジメント・コンサルタンツの取締役であれい人事エキスパートである
Hans Ochmann はこのようにコメントする。
先進国および新興国の企業では人事課題の優先順位に差異
先進国企業の人事における最重要課題は、プロセスの最適化と人事テーマを企業全
体で取り組むべき課題と位置づけることである。対して新興諸国の企業において
は、経済の急成長とそれに伴う集中的な人材採用活動の時期を経て、現在では人事
部門の拡大やパフォーマンス・マネジメントなどの新しいテーマへの取り組みが中
心的課題となっている。「人事はますます国際化している。グローバル企業では、
各国企業の構造を配慮しながらも、国を超えるビジネス戦略も常に視野に入れてお
かねばならない。例えばチェンジプロジェクトを遂行する場合、国という枠を超え
てのアクションが必要となる。」キーンバウムグループの代表である Fabian
Kienbaum はこう語る。
旧来の先進国市場と、経済の急成長を遂げている新興国の市場との間の更なる、そ
して最も顕著な差異は、人事業務における優先順位である。先進国の企業にとって
は、人事プロセスの最適化が他のトピックを大きく離し最重要課題と認識されてい
る。対して新興諸国の企業の人事における最優先事項は、社員の能力開発や、KPI
や数値化による価値創造の評価方式の向上、と回答されている。
「戦略的パートナーとしての人事部」の認識が強まる
企業のマネジメントにおいて、人事部門を戦略的パートナーとする認識がますます
高まっている。今回の調査では、回答企業の 90%が、人事部門の長はトップマネ
ジメントに関わっており、更に多くの戦略的プロジェクトに関与しているとの結果
が明らかになっている。更に、国際的に比較すると、この傾向は新興国の人事部門
Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
4
のほうが先進国よりわずかに高いことがわかった。
「戦略的課題への人事部門の参画は、多くの企業にとって、企業内での人事部門の
位置づけに好影響を及ぼしている。」キーンバウムのコンサルタントである
Ochmann はこのようにコメントする。人事部門関係者のおよそ半数が、人事部の任
務は企業内でますます重要視されることが見込まれると回答している。評価が後退
すると予測している回答者はわずかに 3%である。人事部門のビジネスパートナー
としての役割についても、人事担当者は同様にポジティブな見解を示しており、回
答者の 3 分の 2 がこの役割を重要ないし非常に重要、と回答している。
 出所: Kienbaum Communications GmbH
Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
5
サーベイ
IT 業界:管理職および専門職の給与は 3.6%上昇
キーンバウムの給与サーベイ:IT 企業の管理職および専門職
 ポジション別管理職トップ:セールスマネジャー
 ポジション別専門職トップ:キーアカウント・マネジャー
 地域別トップ:ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルト、デュッ
セルドルフ
キーンバウムの給与サーベイ
「IT 管理職、専門職 2014 年」
は、800EUR(税別)でお求めい
ただけます。日系企業グループ
までお問い合わせください。
IT 業種の給与は引き続き上昇している。取締役レベル、管理職、専門職、共に
同業種では昨年に比べ 3.6%の給与上昇を見せている。内訳を見ると、取締役、
および管理職レベルでは 3.7%、専門職レベルでは 3.3%ないし 3.6%となってい
る。対して、業種に関わらず IT 部門のみを取り上げると、管理職、専門職、共
に上昇率は 2.9%に過ぎない。これは計 248 企業における 2643 ポジションのデー
タを元に作成した、最新のキーンバウムの給与サーベイ「IT 業界の給与」が明
らかにしたものである。
管理職:営業部長が給与トップ
最も高い給与は営業部門の部長レベルであり、EUR128,000 である。アプリケー
ション開発部門の管理職の EUR112,000 がこれに続く。第 3 位はオペレーション
部門の管理職で、額は EUR106,000 である。「営業部門は企業の業績に直接影響
を与えるため、管理職の中でもより高い給与を得ている。」キーンバウムの給
与専門のコンサルタントである Julia Zmitko はこのようにコメントする。
専門職:キーアカウント・マネジャーの給与が最も高い
専門職ではキーアカウント・マネジャーの給与が最も高く、EUR102,000 であ
る 。 次 い で プ ロ ジ ェ ク ト マ ネ ジ ャ ー ( EUR80,000 ) 、 デ ー タ ベ ー ス 設 計 者
(EUR76,000)との結果となっている。
都市の給与は地方より高い
ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフの企業では、ポ
ジションレベルに関係なく最も高い給与を示している。これは、例えばハンブ
ルクで働く IT 業界の専門職の平均給与は、ドイツ全体と比較すると 12%高く、
逆に人口 5 万人以下の小都市での同ポジションでは平均給与を得ていてもドイ
ツ全体からは 12%低いことになる。
学位、資格保持の有無は給与に反映
特に取締役レベルにおいて、学位保有の有無は給与に反映される。同レベルで
の博士号取得者の平均年収は EUR257,000 である。これに対し、ディプロム保有
者は EUR222,000、単科大学(Fachhochschule)卒業者に至っては EUR190,000 と、
かなり差異が見られる。「確立した学歴を持つものには、企業内のヒエラルキ
Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
6
ーにおいて上のレベルに上がるチャンスが広がり、より高い給与を得られるポ
ジションに就くことが可能である。勿論、給与の差異は学歴の差異のみによっ
て起こるものではない。インターン経験、外国での職務経験、博士号取得など
のスキルアップ要素に加え、特に企業の規模が給与設定に影響を与えることが
多い。」Julia Zmitko はこうコメントし、更に次の点を指摘する。「これに対し、
IT 業界では、ソフトウェア、ハードウェア、インフラ構築サービスなど、扱う
製品・サービスによって給与に差がつくことはあまりないと言える。」
 出所: Kienbaum Communications GmbH
Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 04_2015
コンタクト
Kienbaum Consultants – Japanese Corporate Business
Group
日系企業グループ
<ヨーロッパ>
Kienbaum Consultants International GmbH
E-Mail: [email protected]
<日本>
Kienbaum Japan
K.J. Consultants K.K.
Masuni 1st Bldg., 4-6, Shin-Yokohama 2-chome,
Kouhoku-ku, Yokohama,
KANAGAWA,
222-0033 JAPAN
Tel: +81 (0) 45 548-5508
E-Mail: [email protected]
<ウェブサイト>
http://www.kienbaum.jp
http://www.kienbaum.com
http://www.kienbaum.de
7