Newsletter 06.2016

Kienbaum Consultants International
日系企業グループ ニュースレター
2016 年 06 月
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Kienbaum Consultants International
Japanese Corporate Business Newsletter 06_2016
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記事
FOCUS 誌ランキング:キーンバウムがドイツで最
も優れた人事コンサルティング会社にランクイン
顧客ランキングのエグゼクティブサーチ部門で 1 位を獲得
こちらの記事に関するご質
問は日系企業グループまで
お願いいたします。
キーンバウムは今年、連続 3 回目の最優秀人事コンサルティング会社に選出され
た。雑誌 FOCUS のランキング結果である。これによると、キーンバウムはエグゼ
クティブサーチ部門で第一位を獲得し、昨年、一昨年の評価を踏襲する結果となっ
た。FOCUS 誌は調査機関 Statistika 社と提携し、3000 名弱の人事担当者および候補者
から人事コンサルティングの経験を調査した。このランキングによると、キーンバ
ウムはエグゼクティブサーチ部門のほか、人事コンサルティング、HR 診断、デベ
ロップメント、コーチング、アウトプレースメントの各部門でも第一位となってい
る。
「『人』を中心とする豊富なコンサルティングのポートフォリオに裏づけされた人
事コンサルティングが過去になく重要な意味を持っていることを、 今回の FOCUS
誌の高評価は示している。正しい経営陣、そして問題のある部門にこそ最優秀の責
任者を置く人員采配があってのみ、企業はデジタル・トランスフォーメーションの
時代を制することができる。キーンバウムのエグゼクティブサーチは、企業を成功
へと導くべく、人と組織を中心に据えた全方向的なコンサルティングを行うサービ
スで、この目的達成のためのパートナーとして最適である。デジタル化部門のアン
トレプレナーのリクルート・育成を目的とするキーンバウムの新しいジョイントベ
ンチャー「Unternehmer-Schmiede」や、人事のデジタル化を目的とするサービス「HR
デジタル」は、デジタル化におけるキーンバウム社の強みを証明するものであ
る。」キーンバウム・コンサルタンツ・インターナショナルの代表取締役である
Jochen Kienbaum はこのようにコメントする。
 出所: Kienbaum Consultants International
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サーベイ
企業の半数は大規模な人事改革を予定
ワークフォース・トランスフォーメーション:人事改革について
のキーンバウムのサーベイ
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こちらの記事に関するご質問は
日系企業グループまでお願いい
たします。本サーベイは
www.kienbaum.de にてダウンロー
ド可能です。
企業のほとんどは人事改革を生き残りに必須な要素と見ている
企業の 4 分の 3 は人事改革を管理するプロセスが足りないと考える
経営者は社内の人事部や管理職レベルを信頼していないことが多い
ドイツの企業は人事の枠組みを改善しようと必死である。ドイツ企業の半数は
近いうちに人事関連の大規模な改革を予定している。過去 5 年間には 10 中 8 の
企業がすでに大きな組織改革を実行しているが、多くは期待した成果を得られ
なかったようである。これは、このほどキーンバウムコンサルタンツがドイツ
企業の人員増強・削減・改革について調査分析した結果である。この中でキー
ンバウムは計 250 名の取締役および人事部長を対象に、いわゆるワークフォー
ス・トランスフォーメーションの実態について調査を行った。
「企業のトップは、市場での生存競争を制する鍵は自社の従業員にある、と認
識している。しかしながら、人事の枠組みを大きく改革するためのプラン、実
行方法など、全体的な戦略に不足していることがほとんどのケースだ。」この
サーベイの著者でありキーンバウムの取締役員である Cyrus Asgarian はこのよう
にコメントする。
人事改革の必要性はすでに認識済み
今回のキーンバウムのサーベイは次のことを示している。すなわち、ビジネス
モデルの改革、イノベーション、デジタル化、の 3 点が大規模な組織改革の焦
点であり、またこの 3 要因により、企業は性急なる組織改革を余儀なくされて
いる、という点である。企業の 80%は組織の改革が今日すでに緊急課題と認識
している。また 10 中 9 の企業が、人事の枠組みを改革することが将来の市場競
争を有利に導くことを確信している。「多様性と乱高下が企業の日常である。
ある部署でイノベーションや成長の兆しが見え、新たな専門チームが組まれる
ような事態になれば、他方、他の部署のコスト削減やスリム化を余儀なくされ
る。このいわゆる重点の移動とそれに則した能力、すなわち人材変換を積極的
に推進すべきである。」Cyrus Asgarian はこのように語る。
ほとんどの企業ではマネジメントのプロセスが不足
人事改革への問題意識はあるものの、ほとんどの企業では具体的な対策を取っ
ていない。人事改革という課題に専念する、専門の担当者からなる特別な改革
実行部門を組織している企業は、全体の 30%である。同様に、大規模な人事改
革やトランスフォーメーションへのプロセスやシステムを確立している企業も
少ない。調査対象の 70%は、自身の属する企業は人員計画における組織化した
プロセスも必要な IT システムサポートも持たない、と回答している。
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「見通しが欠如していることが多い。そのためビジネス戦略に則した人員戦略
を持ち、その明確な実行方法を打ち出している企業はわずかに過ぎない。将来
の人員調整の際に質、量共に最適な人員を供給できるような戦略的人員計画を
実行するツールが足りない。そのため、大規模な人事改革は非現実的で見通し
の足りないものに陥るのだ。」人事・組織を専門とする Cyrus Asgarian はこのよ
うに指摘する。
本調査の結果もこのコメントを裏づけしている。調査対象企業の 70%は人事戦
略を持たないと回答、さらに 75%は今後のビジネス展開が人事の枠組みに与え
る影響について分析する部門を持たない、と回答している。また、半数以上の
企業では、従業員の高齢化や能力不足など、現行の人事組織におけるリスクを
共有していない、と回答している。
管理職と人事部に対する信頼が不足
人事部と管理職は、人事改革において重要な要素を担う 2 つの要素である。多
くの企業では、この 2 つの要素は来るべき変革に十分に備えられていないよう
だ。調査対象企業の取締役クラスの視点からすると、5 分の 4 の企業の人事部は
大規模な人事改革を実行する能力に欠けているとのことである。具体的には、
実行能力不足、トランスフォーメーションにおける統率力不足、最新のトラン
スフォーメーション方法についての知識不足、などが批判されている。
更に、自社のマネジャー陣に対する信頼も低い。調査対象の 80%は、自社の管
理職は大規模な人事改革を成功に導くには能力不足と回答している。「管理職
の改革マネジメントにおける能力不足に加え、改革の最終目標と実行方法につ
いての共通の理解が不足している。また、個々のマネジャーが人事戦略を個人
化、具体化した個々の評価に置き換えることができないことが多い。」 Cyrus
Asgarian はこのように語る。
 出所: Kienbaum Consultants International
キーンバウムのサーベイ:ドイツとオーストリア
のカンパニーカー事情
カンパニーカーの「グリーン」化への道のりは遠い
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こちらのレポート“Firmenwagen
2015 – Deutschland“は PDF 版を
EUR250 (税別)でご購入いただ
けます(ドイツ語)。冊子版の
料金は EUR100 税別)の追加と
取締役レベルの 92%がカンパニーカー支給
カンパニーカーの予算は企業ごとに大きく違う
86%の企業は国のカンパニーカー標準に準ずる
ドイツ、オーストリアでは、環境に配慮した社用車の並ぶ「『グリーンな』駐
車場」を設置する企業はまだまだ少ない。代替燃料車について、ドイツ企業の
59%が「導入可能」と回答しているものの、実際にそのような「グリーン」な
カンパニーカーを導入している企業はわずかに 10%のみ、具体的に導入予定の
企業は 6%に留まる。これは計 78 のドイツ企業を対象にしたキーンバウムの最
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なります。”Der Kienbaum-
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新のサーベイが明らかにしたものである。
Firmenwagenreport 2016 –
Österreich”(ドイツ語)は
EUR275(税別)でご購入可能で
す。www.kienbaum.com よりアク
セス、または日系企業グループ
までお問い合わせください。
オーストリアでも「緑の駐車場」化とはかけ離れた現実にあるが、ドイツ企業
に比べればより環境を意識したカンパニーカー対策がなされている。大体燃料
車を「導入可能」と回答している企業は 47%であるが、すでに導入済み企業は
14%、20%では導入が具体化されている。こちらはオーストリアの計 246 の企
業を対象にキーンバウムが行ったアンケート結果である。
オーストリアの企業はカープール制を広く導入
カンパニーカーのエコ化につき、現在最も広く導入されている制度は、カープ
ール、低 CO2 排出車の選択、ドライバーの意識啓発セミナー、である。オース
トリアではすでに 62%の企業がカープール制を導入しており、3 分の 1 以上の
企業は CO2 排出量をカンパニーカーの選択基準としている。CO2 排出量の確認
および運転手の研修は、ドイツの企業でも 4 分の 1 強が行っている。
「多くの企業ではカンパニーカー選択の際、コストと環境の両方に利点をもた
らすことを条件としている。コスト以外に、環境対策における企業の対外的イ
メージを良くすることが、益々大きな要素を占めてきている。カンパニーカー
をすべてエコカーへ刷新することは、実行段階で頓挫することもしばしばであ
る。しかし将来的には代替燃料車はほぼすべての企業で重視されることは間違
いない」とキーンバウムで給与調査を専門とする Julia Leitl は語る。
取締役レベルのほぼ全員がカンパニーカー保持者
多くのポジションでは、カンパニーカーが支給されるのが通常だ。ドイツでは
取締役レベルの 92%、マネジャーレベルの 78%がカンパニーカーを提供され
る。オーストリアでは取締役の 94%、マネジャーレベルの 79%が受給者であ
る。スペシャリストレベルでも職種によりカンパニーカーの支給率は高い。例
えば営業職(外勤)では、ドイツでは 73%、オーストリアでは 82%がカンパニ
ーカーを与えられる。
「カンパニーカーは雇用者、受給者の双方にとってのイメージ向上につなが
る、モティベーション喚起要素である。しかしながら、今回の調査では、若年
層におけるカンパニーカーへの価値観低下も明らかになった。若い世代では、
フレックスタイム制や自己啓発の可能性など、他の要素のほうがカンパニーカ
ーよりも重視される。」Julia Leitl はこのように指摘する。
ポジションが高いほどカンパニーカー予算も高い
カンパニーカーの予算についてドイツとオーストリアを比較すると、ドイツの
ほうが平均して高いことがわかる。内訳をみると、営業外勤を含むスペシャリ
ストレベルのドイツのカンパニーカー予算平均は EUR30,000 から EUR46,000、オ
ーストリアでは EUR25,000 から EUR36,000 である。
上級管理職レベルでは、ドイツで平均 EUR50,000、オーストリアでは EUR42,000
である。取締役レベルのカンパニーカー予算は、ドイツでは平均 EUR70,000、オ
ーストリアでは EUR60,000 である。
フルサービスのリースが最も人気
ドイツでは 3 分の 2 弱、オーストリアでは半数以上がフルサービスのリースを
利用しており、このパターンが最も人気がある。ファイナンスリースはドイツ
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では 4 分の 1 の従業員が利用している。オーストリアではスペシャリストレベ
ルの 7%から取締役レベルの 24%までと、差がある。
取締役レベルではアウディが最も好まれる
ドイツ、オーストリアの両国で、取締役レベルに最も好まれるブランドはアウ
ディである。ドイツでは同レベルの 43%のカンパニーカーがアウディである。
オーストリアでは特にアウディ A6 が最も人気が高い。営業外勤で最も多い車種
は VW、またはアウディ A4 などのアッパーミドルクラスのモデルが主流であ
り、取締役レベルよりも装備は少ない。
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