リンククラブニューズレター - 株式会社 コンティグ・アイ

日本の美意識で綴る
自薦他薦
PROFILE
鈴木繁三
無料サイト
http://nippon-kichi.jp/
1960年生まれ。愛知学院大
商学部中退後、F1レースの世界
に飛び込み世界15カ国を飛び
回る。帰国後、これまでの経験
を生かしたさまざまな事業の立ち
上げに携わる。2003年、株式
会社コンティグ・アイを創設、現
在に至る。
Special Issue
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植物の細胞壁や繊維の主な成分は炭水化物。その中で地球上で最も多く存在する炭水化物がセルロース。そのセルロースからバイオエタノールを効率よく作
り出す技術に注目が集まる。また、21世紀の産業革命「バイオ=リファイナリー」の技術開発を着実に進行中で、次は何が生み出されるか楽しみだ。
いう意味合いが強く、経営が傾けば真っ先に
権で出された大統領令「バイオ製品・バイオエ
に起因する食糧問題が日本のヘソ、岐阜県を
切られる部分でもあった。
ネルギーの開発の促進」、2002年にブッシュ政
中心に変わっていくかも知れない。
しかもグローバル化やスケールメリットを活
権下で出された大統領令「米国におけるバイ
かした経営などが注目される中で、石油に代
オエネルギーとバイオ製品ビジョン」により打ち
わるバイオエネルギーに関しても数億円から数
出された新しい概念だ。
十億円の製造プラントの必要性が説かれてい
た。そのような中で地エタノールの考えでは、
自然と融合する技術開発を目指す
Text by:松浦良樹
【地産地消】
「地域で生産されたものを地域で消費する」
ことはもちろん、
「地域で生産された農産物を地域で消
費しようとする活動を通じて、農業者と消費者を結び付
ける取組」一般のこと。
1∼1億5000万円程度のプラントで製造が可能
で、数が増えればさらにプライスダウンする可
コンティグ・アイではすでにいくつかの研究・
能性もある。ゴミ排出に年間数億円かける企
開発をスタートしている。
「誰かが一歩ふみだ
業もあり、コスト削減に頭を痛める企業にとっ
し、技術を進め、ビジネスモデルをもつくりだし
ては救世主とも言えるのが「地エタノール」の
ていかなければ」
(鈴木さん)
と意欲的だ。
考え方なのだ。
そんなコンティグ・アイでは、一年に一つの特
しかも、全国各地の自治体レベルで小規模
許出願を目指している。
「熱い想いのない研究
のプラントが多数出来れば、まさしく地産地消、
は進まない。また一生懸命でも10年かかって
輸送コストの削減だけでなく、輸送時のCO2排
進まない研究もあるだろう。しかし3ヶ月で少
出も削減することができることになるのだ。
しでも前に進む研究なら、もうあと3ヶ月で大き
く進む可能性がある」
という鈴木さんの考えの
21世紀の産業革命「バイオ・リファイナリー」
もとに、女性を中心にした研究員たちがそれ
ぞれに思い入れのある研究を年初にプレゼン
研究・開発が進み、まさにこれから岐阜発、
し、3ヶ月おきの進捗次第で研究を継続しまと
コンティグ・アイ発の地エタノールが広がり始め
めていく。女性の研究員が多いのは「男はデー
た状況だが、実はコンティグ・アイの地エタノー
トを断れないが、女性は断れるでしょ。研究に
ルへの関心はそれほど高くない。
熱心で伸びしろが違うんです」というのは草食
「僕らは利益の独り占めででなく、利益のシ
男子には耳の痛い話だ。
ェアを考えている。地エタノールはすでに拡げ
若い頃はヨーロッパを中心に世界を回ってい
ていく段階に入っています。多くの企業や人を
たという鈴木さんには、車が景色の中に混じり
巻き込みながら協力関係を構築し、僕らは新
あえる雰囲気が忘れられないという。
「空や海、
しいものを作る時間に力を注ぎたい」
という鈴
そして空気といった自然と人工的な車などが
木さんたちが今取り組んでいるのは「バイオ・
穏やかに、そして親和性を持って同居できる、
リファイナリー」
。
そんな環境を創り出していきたい」と言う想い
バイオ燃料や樹脂などを製造するプラントや技
術のことだが、
「21世紀の産業革命」ともいわ
ィグ・アイを立ち上げた。
技術の進化が社会の変革を起こす。今後、
ますます重要性を増すエネルギー問題とそこ
岐阜大学応用生物科学部の高見澤一裕教授、
同じく岐阜大学工学部の佐藤健教授とともに
2003年に立ち上げた大学・環境ベンチャー
企業。微生物やカビなどの研究、商品企画、
環境アドバイザー、コンサルティングをおこな
っている。また、女性研究者の地位向上や岐
阜大学と提携し
「岐阜大学からノーベル賞を」
をテーマに研究者育成プログラムにも情熱を
注いでいる。
〒502-0857 岐阜県岐阜市正木631番地7
TEL:058-294-8091(代表)
FAX:058-294-8106
mail [email protected]
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れ、もともとは、1999年のアメリカ・クリントン政
で「環境ビジネス」の世界に飛び込み、コンテ
http://www.contig-i.co.jp/
L.C.N.L
再生可能資源であるバイオマスを原料に、
株式会社コンティグ・アイ