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-IV-12
バイオポリエチレンの簡易判別方法 :おむ理条件 ・測定精度の検討
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0永川栄泰、柚木俊二、斎藤正明
京都立産業技術研究センター
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はじめに
バイオマスから合成したポリエチレン(バイオ PE)が工業 生産 される時代が到来した。放射性炭
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) の検知によりバイオ PEのバイオマス度 を評告し て従 来 のナフサ由来 PE (ナフサ PE) と
=~I J する規格 (ASTM D6
866等)が定められてお り、特に加 速 器質量分析法は超高精度の測定が可
ニである。しかし、木法は検査機関が限られてい るため 、広範 な普及に向くスクリーニング法が求
れている。我々はこれまでの研究で 被体シン チ レーションカウンタ (LSC) を用いてバイオ
Eベレットを岡相で計測すると、ナフサ PEベレッ トより も高 い計数率が得られることを見出した
九 本発表では PEの形状が LSC計測憶に与える 影審 、測 定精 度について検討した。
一 実験 方 法
日
料 形状の影響:ノくイオ PEベレッ卜 (Braskem社製‘SGF49
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0
) から円柱及び粉体試料を調製した。
;主は小型熱プレス機と金型を用いて成形した。粉 体はベ レットの凍結粉砕物のうち粒度 355μm以
- -ものを分級した。バイアルに試 料、液体シンチレー タ (同仁化学研究所社製, AL-l) 12mLを加
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) に よ り計測 し I
g当りの計数率 (cpmg
I
) を得た。
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0,25,0%のベレ
一定精度の検証: バイオ PEと十フサ PEを溶融 混練 し、バイオマス度 1
トを作製した。粉体処理の後、 LSC計測を行ったコ
結果と考察
それぞれのバイオ PEの LSC計測による正味計数率を図 lに示す。試料 I
g当りの正味計数率及び
三数効率は粉体 (63cpmg
l、53.8%) >ぺレット (
4.
4cpmg1,3
7.8%) >円柱 (
0
.
6cpmg
l,5.2%)
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コ慎に低下し、粉体試料が最大値を示した。大粒径の
PE では自己吸収により内部で損失してしま
う戸線が、粒径が低くなることによりシンチレータに到達し、計数に寄与できたものと考察された。
Eの粉体化が測定精度向上に寄与することが明らかとなった。
バイオマス度を変えた PE粉体試料の LSC計測による正味計数 半 を図 2に示す。 それぞれの正味
;
十数率は直線関係を示した。これらの結果から、バイオ PEにナフサ PEが混合された場合のバイオ
マ ス度を定量できる可能性が示された。また測定精度から、バイオ PEが 25%含まれていれば、バ
ノクグラウンドの計数率よりも統計的に有意な計数率が得られることが明らかとなった。
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各 形 状 の 試 料 ご と の 19当 り の 正 味 計数 平
図2
ハイオマス度と正味計数平の関係
謝辞
本研究は JST事業 A-STEP探索ステージ(課題番号 AS251Z02563L) の支援を受けて実施された。
参考文献
1
)Y.Nagakawa,S
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) 永川栄泰,柚木俊二,斎藤正明,特願 2013-[93718
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