ハンガーを利用した非接触給電

電気・電子・通信
機械
建設・建築・土木
食品・医療・バイオ・環境
各種製造部品加工
小売
1
ハンガーを利用した非接触給電
[シーズ提供元:株式会社イトーキ]
活用企業イメージ
・各種製造業 →「アイデア次第で製品の種類にかかわらず採用可能」
技術内容
・電源側を一本の線(ハンガーポール)で構成し、内部の給電線に電流を
流すと、磁束の変化によりハンバー内のコイルに誘導電流が生じ、ハン
ハンガーバーを流れる電流
ハンガーバーを流れる電流
ガーポールから非接触でハンガーへと給電が可能。
①線上のどのポイントからでも電力を取り出し可能
②「ハンガー」の吊り下げの着脱による ON/OFF
③線上に複数の「ハンガー」の吊り下げ位置
④多少の位置ずれでも給電可能
⑤樹脂やガラスなどの障害物越しに給電可能
⑥水中等でも漏電せず給電可能
技術の特徴
ハンガーを流れる誘導電流
ハンガーを流れる誘導電流
・適用するハンガーバーやハンガーに制限はない。
・いわゆる家庭用のハンガーのようなものでなくとも、吊り下げ支持する
ための部位をもった給電側装置と、そこに吊り下げる受電側装置とが
ペアになっていればよい。
⇒ すなわち//受電側はハンガーフックさえあれば、
衣類をかけるタイプのハンガーである
必要はなく、電気装置の選択も自由
ここは何でもよい
⇒ また//ハンガー部分の形態も自由
開発の経緯
・接点方式の場合、
「抜き差しによる接点の磨耗」
、「接触時のスパーク」
、
「悪環境使用でのコンセント目詰まり」
、
「多湿環境での漏電」
、
「人が触
れ感電する」という問題が多く、それらの不具合を解消するには、空間
を通して電気的に接触させずに電力を送る非接触給電が有効と考え、そ
の解決策として開発を行った。
その他関連情報
特許番号:特許第 3708911 号
登録日:2005 年 8 月 12 日
出願日:2002 年 7 月 5 日
名称:吊下装置および負荷付ハンガー
権利の残存年数:7 年
(2022 年 7 月迄)
用語解説
磁束(じそく)
その場における磁界の強さと方向を、1Wb(=
ウェーバ。磁束の単位)を 1 本とした線の束で
表したもの。
小売
特許情報
各種製造部品加工
・技術の確立段階:実用化実績なし(研究開発のみの実施)
。
・ライセンス出来ない分野:同業他社。
・技術の提供形態:特許実施許諾+ノウハウ提供+製造立ち上げ支援+技
術支援。
・契約金:契約一時金+ランニングロイヤリティ+ノウハウ提供料(別途
協議)
。又は別途協議。
食品・医療・バイオ・環境
活用への補足・提供条件等
建設・建築・土木
【安全性の高い電気供給として】
○接触時のスパークがないことを利用して、揮発性ガスの発生する塗装現場
等における電源として使用。
○家庭用屋外電源(雨や高湿空間でも使用可能)
○熱帯魚飼育キット(水中でも使用可能なので、コード一本で複数の電装品
を使用できる)
機械
【インタラクティブな体験を行うものとして】
○ハンガーをかけたら光り(動き)、ハンガーをはずしたら電気が消えるイ
ンタラクティブな遊具
○インタラクティブなクリスマスツリー など
電気・電子・通信
活用例
【衣類用ハンガーとして】
○つり下げ式イオン消臭・除菌・超音波防虫等
○乾燥機能付きハンガー(風あるいは熱により速乾させる機能を持ったハン
ガー)
○RFIDリネンタグつきハンガー(クリーニング店等の管理用として)
※2015 年 10 月 1 日現在
本シーズ集は、シーズ提供企業のご協力を得て、近畿経済産業局が作成したものです。
問合せ・連絡先:近畿経済産業局産業技術課特許室
℡:06-6966-6016
2