具 体 的 な 手 立 て

研究主題
創造力を育て、言葉を生かし伝え合う児童の育成
~クリティカル・シンキングを通して思考力・判断力・表現力を高める五小授業モデルの創造~
めざす児童像
「 解決したい気持ちをもち、学び合いを通して
考えを広げたり、深めたりできる子供 」
低学年
中学年
高学年
やってみたいという意
分かりたいという意欲
比較し、より良い方法を見
欲をもって課題に取り
をもって課題に取り組
つけるために「他に考え方
組み、学び合う楽しさ
み、友達との共通点や差
はないか」「筋が通って分
や、喜びを味わえる子
異点を考えて話し合い、
かりやすいか」「本当にこ
供
自分の考えをまとめる
れでよいか」と自ら考え、
ことができる子供
もっと追究したいという
意欲をもって自分の考え
を再構築できる子供
土台となる言語能力の育成
探究力の育成
思考力・判断力・表現力を高める活動
導入部分(指導の視点)
学び合いの部分(指導の視点)
・児童が解いてみたい・考えてみたいと
・【考えを広げる】日頃から、「友達はどんなふうに考え
思うようなわくわく感・ドキドキ感の
たのかな」、
「友達の意見も聞いてみたいな」
「グループ
ある問題(すぐに解決できない問題)を
で話し合ってみたいな」という思考を促す授業を展開
提示しよう。
しよう。
・児童の思考を補助するような視覚に訴
・【考えをつなげ、深める】「友達の意見と似ているとこ
ろはどこかな、違うところはどこかな」という思考を
える提示の工夫をしよう。
促す授業を展開しよう。
・考える必然性があり、思考を促す発問
・
【メタ認知思考】考えた解決方法は本当にこれでよいの
の工夫しよう。
かと、疑問をもたせよう。
・今までに習ったこと(図・グラフ・表・
言葉の式)が頭に浮かぶような掲示を
・【多面的・多角的な思考】「違う解き方でチャレンジし
たいな」という意欲を促す授業を展開しよう。
工夫しよう。
・疑問も含め、自分の考えをしっかりと
・
【考えを伝える】みんなに分かってもらえる説明を工夫
したいという意欲を促す授業を展開しよう。
自分の言葉で書かせよう。
・
【思考の活用・発展・応用】広げ深めた考え方で、違う
問題を解いてみたくなる意欲を促す授業を展開しよ
う。
具
体
的
な
手 立
(次ページ)
て(教師ナビ)
低学年
中学年
●導入部分
・児童が解いてみたい・考えてみた
いと思うようなわくわく感・ドキ
ドキ感のある問題を提示しよう。
・キーワード(題名が空白)が空白
になっている詩などを通して、創
造力や想像力を育てる。
●学び合いの部分
・自分がそう考えた根拠(なぜそう
考えたのか)を伝え合えるように
しよう。
・自分の考えを話型とともに書き、
根拠とともに話し合えるように
しよう。
・友達の意見の中でなるほどと思っ
たところを付け加えたり、「なる
ほど」
、
「そ うかなあ」
、
「同じだ」
を書いたり、課題に合った答えを
見つけたりできるようにしよう。
高学年
●導入部分
・児童の思考を補助するような、
視覚に訴える提示の工夫をしよ
う。
・今までの体験・交流が頭に浮か
ぶような掲示の仕方の工夫をし
よう。
・事前に自分の考えをしっかりと
もたせよう。
・自分の考えをしっかりと自分の
言葉で書かせよう。
●学び合いの部分
・「友達の意見と似ているところは
どこかな」「違うところはどこか
な」という比較をしながら学び
合ったり、思考を促したりする
授業の展開を工夫しよう。
・大単元のねらいから外れないよ
うな、発問の工夫をしよう。
・友達の意見を参考にしながら、
自分の考えをまとめる時間をじ
っくりもたせよう。
●導入部分
・児童が解いてみたい・考えてみたいと
思うような事実を提示しよう。
・児童の思考を補助するような、視覚に
訴える資料の提示を工夫しよう。
・考える必然性のある発問を工夫しよ
う。
・既習事項が頭に浮かぶような掲示(新
聞記事・映像資料)をしよう。
・自分の考えをしっかりと、自分の言葉
で書かせよう。
●学び合いの部分
・日頃から、「友達はどんなふうに考え
たのかな」
、
「友達の意見も聞いてみた
いな」「グループで話し合ってみたい
な」という思考を促す授業を展開しよ
う。
・「友達の意見と似ているところはどこ
かな、違うところはどこかな」という
思考を促す授業を展開しよう。
・
「他に考え方はないか」
「本当にこれで
よいか」という意欲を促す授業を展開
しよう。
・みんなに分かってもらえる説明を工夫
したい、という意欲を促す授業を展開
しよう。
・広げ深めた考え方で、違う時事問題も
解いてみたいという意欲を促す授業
を展開しよう。
ふさわしい単元
低・中学年:国語・学活
高学年:総合的な学習の時間
4/8(火)低学年分科会
4/8(火)中学年分科会
4/8(火)高学年分科会
詩を読むことで想像力を広げ
たり、語彙力を高めたりする。
メリット
・興味・関心をもって児童が興
味・関心をもって取り組みや
すい単元である。
・自分がそう考えた根拠をも
ち、伝え合いがしやすい単元
である。
・美しい日本語に触れたり、感
性や情緒を育んだりしやす
い単元である。
デメリット
・児童の読み解く力の個人差へ
の対応が難しい。
4 年…聞き手を意識した話し方の工夫
や資料提示の工夫を考える。聞き
手は主体的に自分の調査と比べ
ながら聞き、感想や意見を言える
ようにする。
3 年…国語の話す・聞く単元で、話し合
いの基礎・基本を押さえて学習
し、よい聞き手・よい話し手にな
る。
メリット
・他教科につながる課題解決学習の基
礎・基本を身に付けることができる。
・身近な生活に目を向けて気づいたこと
を話題とするため、児童がそれぞれ自分
なりの発見をもって話したり聞いたり
することができる単元である。
デメリット
・共通点・差異点には気が付くが、自分
の考えを広げたり深めたりしにくい。
6年…日光の自然や社会的事象の調
査を生かして、吉野梅郷の未来
について考える。
5年…清里の自然や開拓の精神や歴
史について学び、故郷吉野の自
然や産業などと比較しながら、
吉野の未来について考える。
メリット
・意見が出しやすく学び合いの学習を
通して考え広げたり深めたりしや
すい単元である。
・故郷への理解を深め、愛着をもって
かかわり合う活動を通して、自己を
見つめ、現在および将来の生き方
や、自分の在り方を考えることがで
きる単元である。
デメリット
・自分の考えの根拠を明確にして伝え
合う授業がしづらい。
主題に迫るための3つの取組
① 読書活動、創作活動
②国語を中心とした授業内外の取組 ③総合的な学習の時間を中心
(言語文化、言語環境)
(言語活動)
とした探究活動
シンキングツールの活用
主 題 に 迫 る た めの 4 つ の 力
③総合的な学習を中心とした探究活動
①基礎的・基本的な知識・技能を習得する力。
②課題の意味を正確にとらえ、獲得した情報を言葉・絵・図・表・ジェスチャーなどに表し多様な方法で問題を解く力。
③相手や目的、意図に応じて分かりやすく表現し、根拠を明確にして伝える力。
④自分の考えと友達の考えを比較・関連付け、自己評価、他者評価をして自分の考えを広げたり深めたりする力。
適
切
な
評
価
研究計画
教科等・単元名 / 指導者
月日
学年・授業者
4/ 4(金) 校内研究①
1年間の研究内容の確認と分担
5/15(木) 校内研究②
多摩教育事務所 儘田指導課長
実践内容と研究授業の日程決定・発表
6/30(月) 校内研究③
国語科「よい聞き手になろう」/
3 年・小倉 桂子主任教諭 研究授業
多摩教育事務所
西川統括指導
主事
9/10(水) 校内研究④
総合的な学習の時間「吉野の今
と未来」 / 多摩教育事務所
6 年・中島 睦美教諭研究授業
間
嶋 指導主事
9/24(水) 校内研究⑤
指導室訪問
10/ 8(水) 校内研究⑥
国語科「だれもがかかわり合え
4 年・栗原 瑞穂主任教諭 研究授業
るように」 / 指導室指導主事
総合的な学習の時間「吉野の今
5年
(池田)研究授業
と未来」 / 多摩教育事務所
間嶋 指導主事
11/26(水) 校内研究⑦
成果と課題について話し合う
12/ 3(水) 校内研究⑧
国語科「詩をたのしもう」
/ 多摩教育事務所
飯田
2 年・清水由美教諭 研究授業
薫専
門指導員
1/29(水) 校内研究⑨
今年度の成果と課題
3/ 4(水) 校内研究⑩
来年度の研究の方向性