使用上の注意改訂のお知らせ

― 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読みください。―
使用上の注意改訂のお知らせ
2015 年 6 月
日本メジフィジックス株式会社
放射性医薬品・骨疾患診断薬
®
クリアボーン 注
放射性医薬品基準ヒドロキシメチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液
放射性医薬品・骨疾患診断薬
®
クリアボーン キット
放射性医薬品基準ヒドロキシメチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液調製用
このたび、標記製品の「使用上の注意」を改訂いたしました。
今後のご使用に際しましては、下記内容をご参照くださいますようお願い申し上げます。
【改訂内容】
改訂後(
:改訂箇所)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.副作用
(1)重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血
圧低下、発疹等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
【改訂理由】
厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知による改訂
「禁忌」、「副作用(重大な副作用)」
国内でアナフィラキシーの副作用症例が集積されたことから、「禁忌」を新設して「本剤の成分
に対し過敏症の既往歴のある患者」を記載し、
「重大な副作用」を新設して、
「ショック、アナフ
ィラキシー」を記載しました。
【症例概要】
アナフィラキシー
患者
性
年齢
男
80 代
使用理由
(合併症)
骨転移の検索
副作用
1日投与
量
投与期間
555MBq
経過及び処置
アナフィラキシー
(肺癌、良性前立 1 回 1 日間 既往歴:胃潰瘍手術、椎間板ヘルニア手術
腺肥大症、肺気
投与前(測定時間不明)の血圧
腫)
SBP157mmHg、DBP99mmHg、脈拍 86/
分。
投与日
本剤投与開始
(投与終了日)
終了 5~10 分後
(発現時)
帰室時、嘔気、嘔吐出現。続いて漿液性
の痰の増加、喘鳴が出現し SpO2 も低下し
てきたため、酸素投与開始。
その後も SpO2 改善乏しく、酸素増量。
また四肢伸側、体幹に発赤も出現してきた
ため、アナフィラキシーと判断し、ヒドロコ
ルチゾンコハク酸エステルナトリウム点滴
を開始。
点滴開始数十分後で発赤は減少し、喘鳴
も減少、改善した。
終了約 12 時間後 SpO2>90%となり、酸素投与を中止した
(アナフィラキシー反応 回復)。
投与後(測定時間不明)の血圧
SBP203mmHg、DBP116mmHg、脈拍 115/
分。
併用薬:イミダプリル塩酸塩、タムスロシン塩酸塩、クロルマジノン酢酸エステル、ベタネコール
塩化物、アンブロキソール塩酸塩、補液、ブロムヘキシン塩酸塩
改訂添付文書は弊社ホームページに掲載いたしますのでご参照ください。
(http://www.nmp.co.jp/ )
なお、この改訂内容は医薬品安全対策情報(DSU)No.240 に掲載される予定です。
<お問い合わせ先>
日本メジフィジックス株式会社 営業業務部
兵庫県尼崎市潮江 1 丁目 2 番6号
0120-07-6941(フリーダイアル)
製造販売元
日本メジフィジックス株式会社
東京都江東区新砂3丁目4番 10 号