Weekly Market Research Report 2015年7月27日号 ダイジェスト版 今週の POINT 国内株式市場 決算本格化、ファナックやメガバンクなどに関心 今週の分析銘柄 - FISCO Selection 8 - じげん【東証マザーズ 3679】ほか テーマ別分析 WTO交渉、デジタル201品の関税撤廃で輸出拡大に期待 話題のレポート 東証1部指定銘柄を予想 スクリーニング分析 第1四半期での業績上方修正期待銘柄 3年間で2度以上、第1四半期で上方修正を発表した銘柄に注目 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の市場見通し 国内株式市場 マーケット概観 決算本格化、ファナックやメガバンクなどに関心 ■日米決算本格化で次第に模様眺めムードへ 日程で、 「政府調達」や「環境」など経済ルール作りの大半を 事務レベルで決着させる方針であり、28 日から開かれる閣僚 先週の日経平均はこう着。ギリシャや中国など外部環境の落 会合での大筋合意を目指す。先週には、日米の TPP 発効後は日 ち着きから、リスク志向の資金が流入しやすい状況となった。 本産自動車部品の 50%以上について輸入関税を即時撤廃する また、日本の大規模な緩和政策の一方で、米国の利上げ開始時 ほか、日本政府は清酒や焼酎、精製塩の関税を 10 年間で段階 期への思惑から円相場は円安に振れやすいことも材料視され 的に撤廃する方向で調整していくことなどが伝えられている。 た。このような状況のなか、前週の上昇の流れを引き継ぐ格好 週明けには TPP に関連する報道等も増える可能性があり、 関連 から、 週明けの日経平均は終値ベースで6 月24 日以来の20800 する企業への関心が高まることになる。 円を回復する局面もみられた。 しかし、日米決算が本格化する中、米アップルやキャタピラ ■WTO はデジタル 201 品目、関税撤廃 ーなどの決算が嫌気される格好となり、その後は利益確定の流 れなどから売り買いが交錯。決算内容を見極めたいとする模様 その他、デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関 眺めムードが強まりやすく、指値状況の薄い中で先物主導によ (WTO)の情報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導 るインデックス売買に振らされる局面もみられた。 体など 201 品目を関税撤廃対象に追加することで正式合意し た。DVD プレーヤーなどデジタル AV 機器やカーナビ、ETC、GPS ■決算を手掛かりとした日替わり物色 といった通信機器、磁気共鳴画像装置(MRI)が対象に加わる ことから、 関連製品を手掛けている企業には輸出拡大に伴う利 今週は決算発表が本格化する。先週は日本電産<6594>、信越 益増が期待されることになる。 化<4063>、三井化学<4183>など決算内容が評価される動きも目 立っていたが、より決算を手掛かりとした日替わり物色になり ■米 FOMC、4-6 月 GDP で利上げへの思惑 やすい。また、インバウンド関連への物色が根強いが、帝国ホ テル<9708>の 4-6 月期純利益が 34%増となるなど、インバウ 経済イベントでは、28、29 日に米連邦公開市場委員会(FOMC) ンド需要が明確に業績に反映されており、 関連銘柄への期待が が開かれる。9 月利上げを予想する向きが増えているほか、イ 一段と高まりやすい。その他、主要処では、日経平均へのイン エレン FRB 議長の記者会見の予定もないため、市場の関心は薄 パクトの大きいファナック<6954>のほか、任天堂<7974>、野村 そうである。 とはいえ、 翌30日に4-6月期の米国内総生産 (GDP、 <8604>、JR東日本<9020>、ソニー<6758>、メガバンク辺りの 速報値)が発表される。GDP を受けて、9 月若しくは 12 月の利 決算が注目されよう。 上げへの思惑等が相場の変動要因になる可能性はある。 日経平均は足元でこう着感の強い相場展開となっており、先 ■TPP 首席交渉官会合の行方 週末の米株安の流れなどもあって、25 日線割れといった調整 が続く可能性がある。より決算を手掛かりとした個別物色に向 また、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加 12 カ国による首席交渉官会合が 24 日から始まった。27 日までの かいやすいなか、28 日のファナックの決算辺りが、一段の調 整、若しくは反転のきっかけになる可能性がありそうだ。 1 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の市場見通し 国内株式市場 新興市場 決算発表を受けた個別物色中心の展開、イトクロなど 2 社 IPO ■ガンホーなど主力銘柄の決算発表が本格化 マザーズ指数 今週の新興市場は、決算発表を受けた個別物色中心の相場 展開となることが想定される。主力銘柄の決算発表も本格化 し、改めて業績動向に注目した物色が活発化するだろう。マ ザーズ指数や日経ジャスダック平均は押し目買い意欲の根 強さから底堅さを見せるものの、当面はややこう着感の強い 展開となる可能性がある。 今週は29日にガンホー<3765>、タカラバイオ<4974>、 JIA<7172>、スパークス・グループ<8739>、30日にJACリクル ートメント<2124>、ユナイテッド<2497>、アクセルマーク <3624>、Aiming<3911>、セプテーニ・HD<4293>、31日に夢真 HD<2362>、アドウェイズ<2489>、インフォマート<2492>、セ リア<2782>、UMNファーマ<4585>、イマジニア<4644>、日本 コンピュータ・ダイナミクス<4783>、テクノホライゾン・ HD<6629>、イリソ電子工業<6908>、日本精密<7771>、ワット マン<9927>などが決算発表を予定している。業績面で市場評 価の高いAimingやセリアなどに注目していきたい。 Aiming<3911> ■30日にイトクロがマザーズへ新規上場 IPO関連では、29日にデクセリアルズ<4980>が東証1部へ、 30日にイトクロ<6049>がマザーズへそれぞれ新規上場する。 いずれもブックビルディングでは投資家から一定の関心を 集めていたが、公開規模の大きさが初値の重しとなりそう だ。なお、先週は土木管理総合試験所<6171>(8月26日、東 証2部) 、ラクト・ジャパン<3139>(8月28日、東証2部) 、メ タップス<6172>(8月28日、マザーズ)の新規上場が発表さ れている。 円 セリア<2782> 円 2 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の市場見通し 米国株式市場 FOMC に注目 構成銘柄の 187 社が決算発表を終了し、76%が利益、54%が ■先週の動き 売上高でアナリスト予想を上回った。S&P500 全体では、先月 週初は、主要企業の好決算を受けて買いが先行。ギリシャ 末時点で 4.5%の減益となる可能性が指摘されていたが、 政府が欧州中央銀行(ECB)保有の国債償還で 42 億ユーロを 2.2%の減益見通しへと改善している。AT&T やベライゾンの 支払ったほか、国際通貨基金(IMF)に対しても滞納分の 20 決算を受けて、通信サービスが先月末時点の予想を上回る利 億ユーロを返済し、欧州株が上昇したことで米国株も堅調推 益成長となったほか、エネルギーセクターも下げ幅を縮小し 移となった。週半ばに入り、ハイテク大手など主要企業の決 たことが要因だ。 算が相次ぎ冴えない内容となったことが嫌気され、軟調推移 ピークは通過したものの、多数の企業決算の発表が予定さ となった。NY 原油先物相場で 1 バーレル 50 ドルを下回った れている。ダウ構成銘柄では、製薬のメルク(28 日)やファ ことも売り圧力となった。週末にかけては、主要企業決算や イザー(28 日) 、エネルギーのシェブロン(31 日)やエクソ 軟調な住宅指標が嫌気されたほか、原油や商品相場の下落が ン(31 日) 、化学製品のデュポン(28 日) 、家庭用品のプロ 続いていることも重しとなり軟調推移。7 月の中国製造業購 クター&ギャンブル(30 日)などの決算発表が控えている。 買担当者景況指数(PMI)が 5 ヶ月連続で景気判断の分岐点 その他の主要企業では、交流サイトのフェイスブック(29 となる 50 を下回ったことで世界経済の減速懸念が拡大し、 日) 、運輸の UPS(28 日) 、短文投稿サイトのツイッター(28 下げ幅を拡大した。結局、週を通じて主要株価指数は下落し 日) 、口コミサイトのイェルプ(28 日) 、決済ネットワークの た。 マスターカード(29 日) 、通信の T モバイル US(30 日)など の決算発表が予定されている。T モバイル US は 4-6 月期の契 約者数増加を発表しており、好決算が予想される。一方で、 ■今週の見通し 衛星放送のディッシュ・ネットワーク(DISH)との合併交渉 今週は 28-29 日に連邦公開市場委員会(FOMC)が予定され が難航しているとの報道もあり、追加情報に注目したい。 ている。15-16 日に開催されたイエレン FRB 議長の議会証言 経済指標では、6 月耐久財受注(27 日) 、7 月消費者信頼感 は年内の利上げ開始を強調する内容となったほか、ギリシャ 指数(28 日) 、4-6 月期 GDP 速報値(30 日)などの発表が予 情勢や中国株式相場などの海外リスク要因が軽減されたこ 定されている。5 月の耐久財受注は全体で減少したものの、 とで FRB は利上げへの自信を強めていると考えられる。今後 航空機を除いたコア資本財が増加したことから企業の設備 は年内の利上げを目指して経済指標を慎重に吟味する期間 投資が改善されていることが示された。6 月も引き続き製造 となるが、6 月小売売上高が予想を下振れたことや足元の原 業活動の安定化が示されるかどうかが注目される。4-6 月期 油や商品相場の下落を受けて、年内の利上げは困難との見方 GDP 速報値では悪天候で下落した 1-3 月期から反動が見られ もあり、FRB の足元の景気判断が焦点となるだろう。 るかどうかが焦点となる。 7 月 24 日時点のファクトセット社の集計によると S&P500 3 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の為替/債券市場見通し 為替/債券市場 為替市場 米ドル・円 予想レンジ 今週のドル・円は、もみあいか。28-29 日に米連邦公開市場 委員会(FOMC)が開かれる。米連邦準備制度理事会(FRB)の イエレン議長は議会証言で年内利上げの見通しを表明してお り、利上げへの期待感からドル買いが大幅に縮小する可能性は 低いとみられる。 ただし、利上げ開始時期について、市場参加者の間では 9 月 と 12 月に見方が分かれている。FOMC 会合後に 9 月利上げの思 惑が強くなった場合は 125 円を試す展開となりそうだが、12 月になるとの見方が広がった場合はドル売りが優勢となり、ド ル・円は 122 円台まで下落するとの見方が出ている。 【米連邦公開市場委員会(FOMC 会合)】(現地時間 29 日結果) イエレン議長は 7 月 15-16 日に開かれた議会証言で、年内に 利上げを行う見通しであると表明している。今回の FOMC 会合 債券市場 122.50 ~ 125.00 円 で利上げが決定されることはないとみられているが、近い将来 における利上げ開始(9 月利上げ)を明示する声明内容となっ た場合はドル買いが優勢となりそうだ。 ただし、利上げペースは緩やかなものになるとの見方が広が った場合、9 月利上げが想定されるケースでもリスク選好的な ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。 【米国の 4-6 月期国内総生産】(30 日) 市場予想は前期比年率+2.5%。参考となる 1-3 月期国内総生 産(GDP)確報値は、前期比年率-0.2%で改定値から上方修正 された。1-3 月期におけるマイナス成長は想定外ではなく、米 金融政策に重大な影響を与えなかった。4-6 月期 GDP が市場予 想と一致すれば 9 月利上げの思惑が強まり、ドル高要因とな る。 債券先物予想レンジ 長期国債利回り予想レンジ ■先週の動き 債券相場は底堅い動きを続けた。米国株が弱含みとなったこ とや中国経済の先行きに対する不安感が残されたことでリス ク回避的な債券買いは継続。22 日に行われた 20 年国債入札が 順調な結果となり、国内勢による長期債の需要が確認されたこ とも債券相場を下支えした。債券先物 9 月限は 24 日の取引で 147 円 59 銭まで上昇し、147 円 49 銭でこの週の取引を終えた。 なお、22 日に行われた 20 年国債入札では、最低落札価格は 101 円 80 銭、平均落札価格は 101 円 85 銭、応札倍率は 3.09 倍となった。最低落札価格は市場予想を上回った。 円 147.15 円 ~ 147.65 円 0.40 % ~ 0.46 % ■今週の見通し 債券相場はもみあいか。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会 合結果を見極める展開となる。今回の FOMC 会合で政策金利の 引き上げが決定されることはないとみられているが、9 月利上 げの有無について何らかの見解が示される見込み。 利上げ開始時期が 9 月になることは想定の範囲内だが、米長 期金利が上昇に転じた場合、国内債券市場にも影響が及ぶ可能 性がある。長期債利回りの低下余地は小さいとみられており、 株安になってもリスク回避的な債券買いが広がる状況ではな いとみられる。 債券先物 9 月限は上昇一服か。現物債の需給関係はまずまず 良好だが、長期債の需要がさらに高まることは期待できないと の声が聞かれている。外部環境に大きな変化がない場合、債券 先物は 147 円 60 銭近辺で上げ渋る展開が予想される。 4 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -1- じげん〈3679〉東証マザーズ 好業績が期待できる出遅れ銘柄として注目 ■9期連続増収増益達成を視野に 転職・派遣・アルバイト・看護師求人など複数の専門情報をテー マごとにまとめて検索できる検索サイト「EX サイト」を展開してい る。クライアント企業からの成果報酬や広告収入が収益源となっ ており、15 年 3 月期業績は 2 桁の増収増益を達成。16 年 3 月期 も好業績を見込んでおり、創業以来の 9 期連続増収増益達成の 可能性は高いと言えよう。昨年、初となる海外スマートフォンアプ リをリリースしている。航空券予約サービスをベトナムで展開する など海外事業への投資をより積極化する見通し。 ■中期的な下げトレンドからの転換へ 6 月30 日に年初来高値943 円をつけた後は「往って来い」の相 場展開となったが、7 月 9 日の長い下ヒゲをボトムに反発基調が 強まっている。切り上がる 25 日移動平均線がサポートとなろう。 週足チャートでは 13 週移動平均線や 26 週移動平均線をようやく 売買単位 100 株 7/24 終値 840 円 目標株価 1000 円 業種 情報通信 突破。中期的な下げ基調からの転換を迎えたばかりで出遅れ感 は強いと言えよう。週足の価格帯別売買高では 1300 円レベルま でまとまった出来高が観測されないことから、戻り待ちの売り圧力 は弱いと想定する。短期的なターゲットは節目の 1000 円とする が、中期的には上記の 1300 円を意識したい。 ★リスク要因 短期資金の流出入による乱高下。 3679:日足 急騰の反動も 25 日線が支持線として 機能する格好でリバウンド基調へ。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/3連 538 70.8% 227 227 238.8% 119 87389.69 2013/3連 1,172 117.8% 591 591 160.4% 356 254806.84 2014/3連 1,927 64.4% 925 906 53.3% 536 10.58 2015/3連 3,116 61.7% 1,211 1,236 36.4% 685 13.26 2016/3連予 4,450 42.8% 1,560 1,540 24.6% 847 16.39 5 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -2- マークラインズ〈3901〉JASDAQ TPP の月内妥結期待で関連銘柄として注目 ■TPP発効で米国の自動車部品関税は撤廃の方向に 24日から環太平洋経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合が米 ハワイ州で開催されている。未だ調整の難航している分野はある ものの、日米を中心に月内の最終合意を目指す機運が高まって いる。これまでの日米協議で、米国が日本製の自動車部品にか ける輸入関税のうち、全品目の 5 割超を TPP 発効後すぐに撤廃 し、残る部品も大半の関税を10年以内になくす方向となっている ことが報じられており、TPP 妥結によるメリットを享受する企業とし て同社に注目した。 売買単位 100 株 7/24 終値 3455 円 目標株価 4000 円 業種 情報通信 自動車部品取引が活発化すれば、同社への恩恵は大きそうだ。 足元の株価は、7 月 9 日に付けた 2720 円をボトムとして切り上が る 5 日線に沿ったリバウンドを見せている。当面の目標株価は節 目の 4000 円とする。 ■自動車産業に特化したオンライン情報サービスを展開 同社は、自動車産業に特化したオンライン情報サービス「自動 車情報プラットフォーム」を中心に、コンサルティングや受託調 査、人材紹介等を加えた「自動車産業ポータル」を運営してお り、国内外約1700 社の企業が採用している。TPPにより日米間の ★リスク要因 3500 円水準が上値抵抗として意識される。 3901:日足 ボトム水準からのリバウンドで上値抵 抗の 75 日線を上放れ。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 2011/12単 645 11.6% 2012/12連 743 - 2013/12連 852 2014/12連 2015/12連予 経常利益 - 前期比 当期利益 1株益(円) 152 39.4% 86 4323.70 198 205 - 123 6774.00 14.7% 217 242 18.0% 153 10562.00 1,053 23.6% 333 344 42.1% 220 75.51 1,263 19.9% 410 415 20.6% 270 86.13 6 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -3- 住友精化〈4008〉東証 1 部 収益上振れ期待の高い高吸水性樹脂メーカーとして注目 ■化学セクターで好決算が相次ぐ ここまでの 4-6 月期決算において、最もポジティブなインパクト が強かったのは三井化学<4183>の大幅な業績上方修正といえよ う。加えて、住友化学<4005>にも大幅な上振れ観測報道が伝わ っている。今後本格化する決算発表においても、化学セクターに 関心を高める必要があろう。収益好調の主因は、原油価格下落 の効果が表面化していることだ。原材料であるナフサ価格と製品 価格とのマージン拡大につながっているものと推測される。ナフ サ価格の影響が大きいものとしては高吸水性樹脂も挙げられる。 足元では高吸水性樹脂トップの日本触媒<4114>にも大幅な業績 上振れ観測報道が伝わっており、大手の一角に名を連ねる同社 に関しても、同様に収益上振れの可能性は高いと考えたい。 売買単位 1000 株 7/24 終値 850 円 目標株価 935 円 業種 化学 上半期の減収減益見通しなどが重しになっているとみられるが、 マージンの改善に伴う上振れ期待は高く、目先は見直しの動き が強まろう。原油市況も再度下落基調となっており、8 月3 日の決 算発表前では期待感優勢の展開を想定しておきたい。5 月 12 日 の年初来高値水準 935 円を目標株価としたい。 ■株価の出遅れ感も強く見直しの動きに 株価には割高感が乏しいなか、出遅れ感が強く意識される。今 ★リスク要因 原油市況の急騰など。 4008 日足 200 日線を支持線として機能する中、 同線を上放れる格好から上値抵抗の 75 日線を捉える。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/3連 68,194 5.4% 4,271 4,062 -20.5% 2,090 30.32 2013/3連 70,591 3.5% 4,182 4,692 15.5% 3,121 45.26 2014/3連 94,911 34.5% 8,056 8,815 87.9% 5,656 82.02 2015/3連 92,698 -2.3% 7,252 8,265 -6.2% 5,543 80.37 2016/3連予 100,000 7.9% 9,000 8,800 6.5% 5,700 82.65 7 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -4- サイジニア〈6031〉東証マザーズ 人型ロボ「Pepper」活用のカギ握る可能性も ■ソフトバンクグループが約3割の株式を保有 パーソナライズ・エンジン「デクワス」をもとに企業のインターネ ットマーケティング支援を展開する。パーソナライズとは、「顧客 やユーザー全員に同じサービスやコンテンツを提供するのでは なく、一人一人の属性や購買/行動履歴に基づいて最適化され たものを提供する手法のこと(同社目論見書)」。昨年 12 月に新 規上場、その後ソフトバンクグループ<9984>がベンチャーキャピ タルの保有株を追加取得し、グループ合算で発行済株式の約 3 割を保有している。 売買単位 100 株 7/24 終値 7030 円 目標株価 9130 円 業種 サービス フトなどサービス業を中心に「Pepper」導入が広がっているが、顧 客との応対データの蓄積と利活用を図るうえで同社の技術がカ ギとなる可能性がある。株価は 6 月高値7800 円を通過点として 5 月高値 9130 円を目指す展開を想定する。 ■「Pepper」向けに商品おすすめ機能を開発 23 日、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」向けに、 商品を推薦する機能を共同開発したと発表している。「Pepper」が 来店した顧客との会話などから一人ひとりの趣味嗜好を分析し、 最適な商品をおすすめする。セブン&アイ HD<3382>傘下のロ ★リスク要因 戻り待ちの売り圧力の強さ。 6031:日足 調整トレンドが継続しているが、上値抵抗 として機能していた 25 日線をクリア。75 日 線突破でリバウンド本格化へ。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2011/6単 97 36.6% - -108 - -109 2012/6単 179 84.5% - 9 - 8 2013/6単 275 53.6% -19 -19 - -19 - 2014/6単 555 101.8% -96 -97 - -98 - 2015/6単予 1,042 87.7% 96 87 - 80 8 16.13 39.25 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -5- レアジョブ〈6096〉東証マザーズ 1年前の高値水準にはまだ上値余地 ■三井物産との資本業務提携で急騰 無料インターネット電話「スカイプ」を使ったオンライン英会話サ ービスを手掛ける。フィリピン在住の講師陣と日本の生徒をつな いでマンツーマンのレッスンを提供。株価は足元で上場来安値 の1632円(9日)まで下がっていたが、22日に三井物産を割当先 として約 10 億円の第三者割当増資(発行価格 1765 円)を実施す ると発表したことを好材料視して急騰。先週末(24 日)の終値は 9 日の上場来安値比で+66%まで回復したが、足元の出来高はま だ少なく需給面は良好。約 1 年前の高値水準(4155 円)まで訂正 余地があると考え注目した。 ■ブラジルでの事業展開で協力へ 米国やブラジルでオンライン教育を展開する三井物産が、ブラ ジルでの事業開始を決めていた同社を支援することが期待され ているようだ。同社は中計を策定していないが、2018 年3 月期に 売買単位 100 株 7/24 終値 2720 円 目標株価 4000 円 業種 サービス 営業利益 5 億円を中期目標として掲げており、今回の資本業務 提携もこの目標達成に向けた具体的取組みといえよう。今期はマ ーケティング費用がかさみ減益となるが、将来に向けた先行投 資であり過度な懸念は不要とみる。ターゲットプライスは節目の 4000 円に設定する。 ★リスク要因 足元の株価に対する過度な警戒感の台頭。 6096:日足 連日のストップ高で 5 月半ば以降の下落 部分をあっさり吸収。これまでの抵抗が一 気に支持線に変わる。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/3連 902 84.5% 35 13 -59.4% -15 - 2013/3連 1,132 25.5% -63 -114 - -109 - 2014/3連 1,690 49.3% 132 103 - 35 2021.00 2015/3連 2,112 25.0% 200 145 40.8% 107 56.15 2016/3連予 2,500 18.4% 50 30 -79.3% 15 7.59 9 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -6- パイオニア〈6773〉東証 1 部 WTO交渉、カーナビの関税撤廃で輸出拡大に期待 ■デジタル201品の関税撤廃へ デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関(WTO)の情 報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導体など 201 品目 を関税撤廃対象に追加することで正式合意した。各国は今後、 品目ごとの関税撤廃までの期間など詳細を協議し、来年7月の発 効を目指す。カーナビも対象に加わっており、カーエレクトロニク ス事業を主軸とする同社にとって、今回の合意により利益増が期 待される格好となるため、ポジティブに評価されることになろう。 売買単位 100 株 7/24 終値 234 円 目標株価 280 円 業種 電気機器 ■年初以降のボックスレンジを上放れる可能性 続いていたレンジを上放れる展開が期待されるなか、出遅れ修 正なども意識されやすい。目標株価としては、週足の一目均衡 表の雲上限が位置する 280 円処を目先的なターゲットとする。 足元の株価は緩やかなに下降するボックスレンジ相場を形成 しているが、直近の急落により 3 月安値とのダブル・ボトム形成が 意識される。その後のリバウンド局面では 25 日線が支持線として 機能しており、レンジ上限を上放れつつある。今後は年初以降、 ★リスク要因 レンジ上限水準での戻り売り圧力。 6773:日足 ダブル・ボトム形成からのリバウンドによ り、25 日、75 日線が支持線に変わる。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/3連 436,753 -4.5% 12,514 9,863 -20.0% 3,670 2013/3連 451,841 3.5% 5,997 812 -91.8% -19,552 2014/3連 498,051 10.2% 11,169 5,111 529.4% 531 1.49 2015/3連 501,676 0.7% 7,778 -2,915 - 14,632 39.85 2016/3連予 487,000 -2.9% 8,000 6,000 - 1,000 2.72 10 11.43 - 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -7- リテールパートナーズ〈8167〉東証 2 部 日本では 44 年ぶりに開催されるイベントに注目 ■7月に丸久とマルミヤストアが経営統合 中四国・九州地方でスーパーマーケット事業を展開する持株会 社。山口、広島、福岡、島根を地盤とする丸久と、大分、宮崎、熊 本、福岡を地盤とするマルミヤストアが 7 月に経営統合。両社の 情報・ノウハウを共有し売上規模の拡大と競争力を図る。グルー プ総店舗数は 92 店舗(2015 年 5 月末)。今期は「中四国・九州地 方の食品スーパーマーケット一番企業を目指すスタートの年」と 位置づけ、諸施策を実施。 ■山口県に世界から約3万人が集まる 7 月 28 日から 8 月 8 日まで、山口県のきらら浜においてボー イスカウトの世界大会「第 23 回世界スカウトジャンボリー」が開 催、世界 161 の国と地域から約 3 万人(別途見学者 3 万人見込 み)が集まる。日本での開催は 44 年ぶり。丸久が山口県を地盤と しているほか、仮設店舗を開設し食料品・日用品の販売を行うこ 売買単位 100 株 7/24 終値 1175 円 目標株価 1300 円 業種 小売 とから恩恵を享受するものとみられる。なお、7 月 10 日に第 1 四 半期(3-5 月期)決算を発表、2 ケタ増収増益と順調な進捗を受 け、株価は動意づく展開に。当面の目標株価は2014年の高値水 準 1300 円とする。 ★リスク要因 流動性の低さ、天候不良による売上への影響。 8167:日足 ダブル・トップ形成後は高値圏でのもち合 いの中、煮詰まり感が台頭。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/2連 82,366 1.5% 4,053 4,114 0.4% 2,077 85.25 2013/2連 83,184 1.0% 3,680 3,722 -9.5% 2,256 92.70 2014/2連 84,810 2.0% 3,699 3,849 3.4% 1,839 75.46 2015/2連 87,942 3.7% 3,485 3,911 1.6% 2,332 95.55 2016/2連予 92,200 4.8% 3,700 3,950 1.0% 2,400 98.24 11 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 今週の分析銘柄 -8- 松井証券〈8628〉東証 1 部 好業績が報じられたネット証券の一角として注目 ■インターネット証券会社のパイオニア 1918 年創業の老舗。インターネット証券会社のパイオニアとし て、「無期限信用取引」「夜間先物取引」「一日信用取引」など、 様々な「業界初」のサービスを提供。個人投資家が主な顧客で、 2015 年3 月末時点の取引口座数は、総合口座数が約100 万件、 信用口座数が約 16 万件となっている。2016 年より開始予定の、0 ~19 歳の未成年者が 1 人当たり年間 80 万円分の非課税投資枠 を利用できる「ジュニア NISA」も見据える。 売買単位 100 株 7/24 終値 1127 円 目標株価 1200 円 業種 証券商品先物 報じられたほか、直近では GMO クリックホールディングス <7177>、マネーパートナーズグループ<8732>なども業績が好感 されており、同社にも注目が高まるとみる。当面の目標株価は年 初来高値水準の 1200 円とする。 ■ネット証券への好業績期待 7 月 27 日の寄り前に第 1 四半期(4-6 月期)決算の発表が予定 されている。7月1日には、6月までの月間売買実績・取引口座数 等の速報値が発表されているが、4 月から 6 月までのすべての 月で、株式・先物売買代金が前年同月を上回ったようだ。なお、 先週末に個人売買の盛り上がりによるネット証券大手の好業績が ★リスク要因 相場全体の変動による影響。 8628:日足 もち合いレンジを上放れ。25 日と 75 日 線とのゴールデンクロス示現。 (百万円) 会計期 売上高 前期比 営業利益 経常利益 前期比 当期利益 1株益(円) 2012/3連 17,703 -19.9% 7,368 7,426 -12.4% 4,263 16.60 2013/3単 20,799 - 10,195 10,245 - 6,427 25.03 2014/3単 39,883 91.8% 27,090 27,175 165.3% 16,300 63.49 2015/3単 34,306 -14.0% 22,087 22,202 -18.3% 15,571 60.65 2016/3単予 - - - - - 12 - 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 カテゴリー考察 テーマ別分析 WTO交渉、デジタル 201 品の関税撤廃で輸出拡大に期待 ■関税撤廃は輸出の追い風に デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関(WTO)の情報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導体など 201 品目を 関税撤廃対象に追加することで正式合意した。DVD プレーヤーなどデジタル AV 機器やカーナビ、ETC、GPS といった通信機器、磁 気共鳴画像装置(MRI)が対象に加わることから、関連製品を手掛けている企業には輸出拡大に伴う利益増が期待されることにな る。そこで、対象に加わるこれら製品に関連する企業として、カーナビ、ETC、GPS、フォトレジスト、偏光材料、複合機、MRI を 取り上げている。 コード 1721 1956 3101 3154 3444 4027 4063 4115 4185 4186 4212 4239 4341 4626 4667 4902 5486 5801 6448 6501 6503 6588 6616 6632 6701 6719 6724 6751 6752 6758 6767 6770 6773 6796 6800 6814 6816 6853 6902 6907 6911 6930 6967 6973 6988 7248 7732 7746 7752 7917 7927 7991 8060 9232 9474 9475 9613 9651 9908 9995 銘柄 コムシスホールディングス NDS 東洋紡 メディアスホールディングス 菊池製作所 テイカ 信越化学工業 本州化学工業 JSR 東京応化工業 積水樹脂 ポラテクノ 西菱電機 太陽ホールディングス アイサンテクノロジー コニカミノルタ 日立金属 古河電気工業 ブラザー工業 日立製作所 三菱電機 東芝テック トレックス・セミコンダクター JVCケンウッド 日本電気 富士通コンポーネント セイコーエプソン 日本無線 パナソニック ソニー ミツミ電機 アルプス電気 パイオニア クラリオン ヨコオ 古野電気 アルパイン 共和電業 デンソー ジオマテック 新日本無線 日本アンテナ 新光電気工業 協栄産業 日東電工 カルソニックカンセイ トプコン 岡本硝子 リコー 藤森工業 ムトー精工 マミヤ・オーピー キヤノンマーケティングジャパン パスコ ゼンリン 昭文社 NTTデータ 日本プロセス 日本電計 ルネサスイーストン 材料 通信工事、ETC ETC設備を含む高速道路の情報ネットワーク設備 液晶偏光子の保護フィルム 先端医療機器. 画像診断装置 研究開発、試作 ETC用電磁波吸収シート エキシマレーザー用フォトレジスト フォトレジスト材料のトリスフェノール フォトレジスト材料 フォトレジストやフォトリソグラフィ関連材料 ETCにおける不要電波の吸収対策製品 染料系偏光フィルム、ヨウ素系偏光フィルム カーナビゲーションとIP無線機能の一体化 プリント配線板用部材 MMS(モービルマッピングシステム) MRI生体情報モニタリングシステム、複合機 カーナビ用HDD、鉛フリー圧電薄膜を用いた3軸角速度センサー ETC用アンテナ 複合機 道路交通ソリューション ETC車載器、高精度GPS移動計測装置 オフィス向け商品・ソリューション カーナビ、ETC車載器、パワーウィンドウなどの車載アイテム カーナビ、GPSタクシー配車管理システム 準天頂衛星システム 通信・ネットワーク機器、DSL、カーナビ(音声) カーナビ向け高精度ジャイロ 車載GPS受信機 ゴリラ SSDポータブルカーナビ GPSユニット GPSとGLONASSを受信できるアンテナ 車載用マルチGNSSモジュール カーナビ・カーAVブランド、カロッツェリア 高感度GPSアンテナ、ETC車載器 ETC・ERP路側機用アンテナ 自律航法GPS受信モジュール ETC車載器、カーナビ GPS情報の計測が可能な簡易測定装置 GPS車両動態管理システム カーナビ向けタッチパネル用透明導電膜 車載用GPS受信機 GPS受信型NTPサーバ GPSモジュール カーナビや家電製品などの組込みソフト 輝度向上フィルム(APCF)付き偏光板 ナビ連動ETC GPSアンテナ 測量機器やカーナビなどに利用されるGPSなど 可視光領域ガラス偏光子 複写機/複合機 光学フィルム用の表面保護フィルム カーナビ、ETC等の自動車関連部品 自律走行システム オフィス向け複合機 GIS(地理情報システム)、空間情報 住宅地図やカーナビソフト、パソコン用地図ソフト 地図情報と観光ガイド、カーナビゲーションソフト 次世代型カーナビソリューション 車載カーナビシステム GPS測量に代表される衛星精密測量 カーナビ用 SSD (ソリットステートドライブ) 市場 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ JASDAQ 東証1部 東証1部 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証2部 東証1部 JASDAQ 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証1部 東証1部 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証1部 JASDAQ 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ JASDAQ 東証1部 7/24株価 (円) 1,814 334 183 2,415 1,461 516 7,575 1,427 2,109 3,420 1,656 947 1,144 4,820 1,928 1,500 1,766 203 1,682 755 1,465 600 1,223 288 376 629 2,273 431 1,554 3,695 822 4,025 234 339 719 1,021 2,196 508 5,829 1,050 778 664 872 204 10,040 856 2,686 284 1,206 3,565 699 192 2,044 356 1,637 938 5,660 1,119 1,577 590 時価総額 (億円) 2,648 220 1,630 78 180 265 32,732 164 5,019 1,594 784 393 40 1,324 91 7,540 7,574 1,435 4,668 36,488 31,446 1,729 130 400 9,794 50 9,084 595 38,108 46,453 719 7,453 871 959 150 326 1,532 143 51,532 96 304 95 1,179 65 17,445 2,339 2,903 45 8,984 687 54 179 3,088 263 625 162 15,876 64 124 156 出所:フィスコ作成 13 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 カテゴリー考察 スクリーニング分析 第 1 四半期での業績上方修正期待銘柄 ■3 年間で 2 度以上、第 1 四半期で上方修正を発表した銘柄に注目 今週以降、4-6 月期決算の発表が本格化することになる。日経平均の膠着感が強まる中、決算発表を受けて一段と個別物色の様 相が強まることになろう。慎重な企業サイドのスタンスから、一般的に第 1 四半期決算時での上方修正の動きは少ない。このため、 第 1 四半期に通期予想を上方修正する銘柄には、先行きに対する企業の自信の強さが意識され、株価評価も高まりやすい。下表は、 13.3 期~15.3 期の 3 年度において、2 度以上、第 1 四半期決算時(7 月~8 月)に営業利益の上方修正を行った銘柄群である。す でに、日本電産<6594>やアクセル<6730>などは決算を発表しているが、それぞれポジティブと捉えられる内容にもなっている。今 後も上方修正の発表も含めて、上振れ期待の高まるものが下記の銘柄群から現れてこよう。とりわけ、有沢製<5208>やジェコー <7768>などは 3 期間連続で、第 1 四半期に上方修正を行っている。なお、実績の網掛け部分は、期初から 50%以上の収益上振れで 着地した銘柄である。新明和<7224>やジェコーなどは上振れ幅の大きさが期待できる銘柄群といえよう。 ■第 1 四半期での業績上方修正の傾向が強い銘柄 コード 銘柄 市場 上方修正の決算期 13.3期営業益(百万円) 期初 4102 4612 4975 5208 5288 5381 6146 6448 6479 6594 6670 6730 6882 6902 6995 7224 7277 7768 9052 9130 9404 9502 9511 9531 9674 丸尾カルシウム 日本ペイントHD JCU 有沢製作所 ジャパンパイル Mipox ディスコ ブラザー工業 ミネベア 日本電産 MCJ アクセル 三社電機 デンソー 東海理化 新明和工業 TBK ジェコー 山陽電気鉄道 共栄タンカー 日本テレビHD 中部電力 沖縄電力 東京瓦斯 花月園観光 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 JASDAQ 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 マザーズ 東証1部 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証2部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証1部 東証2部 13.3期、14.3期 13.3期、14.3期 13.3期、15.3期 13.3期、14.3期、15.3期 13.3期、14.3期 13.3期、14.3期 14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 13.3期、15.3期 13.3期、14.3期 13.3期、14.3期 14.3期、15.3期 13.3期、14.3期 14.3期、15.3期 13.3期、14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 14.3期、15.3期 13.3期、15.3期 14.3期、15.3期 13.3期、14.3期 13.3期、15.3期 13.3期、14.3期 150 18000 1520 -1300 900 75 13600 34000 23300 95000 2189 1350 600 205000 23000 2600 3300 650 3154 950 32900 -45000 7300 99000 21 実績 255 25860 1807 -156 1914 275 11601 29775 10169 17627 1524 3260 1536 262376 23238 5840 3136 1116 3209 929 35429 -14483 8969 145633 16 14.3期営業益(百万円) 期初 200 27000 2100 100 2100 292 13800 32000 16000 70000 1750 1350 1650 285000 24000 5300 3200 1050 2671 1100 38400 -85000 8600 161000 37 15.3期営業益(百万円) 実績 444 33387 2726 986 3964 267 17353 43301 32199 85068 4061 1938 2492 377696 30115 10872 3422 2202 3671 1539 40089 -60651 8693 166044 55 期初 240 34500 3000 1450 3850 247 18800 47000 36500 100000 3380 1050 1800 350000 28500 8500 2900 900 3210 1500 35300 65000 8500 130000 91 実績 342 33751 4606 2935 3573 367 26760 57541 60101 111218 5068 1645 2301 355111 31192 13635 2934 1558 3391 1801 42382 107168 9479 171753 93 出所:FISCO アプリ、QUICK のデータを元にフィスコ作成 14 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 カテゴリー考察 先週の話題レポート 東証 1 部指定銘柄を予想 ■みずほ証券では東証 1 部に昇格する銘柄を予想 みずほ証券では、向こう数カ月内に東証 1 部に昇格する銘柄を予想した。昇格条件を満たす銘柄は多数存在するが、企業の能動 的アプローチがない限り、実際には昇格しない。みずほではその確度を予想するモデルを過去データにより構築し、一定水準以上 の確度の銘柄のみを示している。 ■東証 1 部昇格が予想される銘柄 コード 確度 High 4368 3196 8365 7172 9769 2393 4345 4979 6240 7833 2588 確度 Mid 2121 2337 3688 3299 3687 1429 6082 3237 9658 9768 3180 確度 Low 8202 7412 2492 9837 3951 3179 3678 9612 3053 3031 2818 1726 銘柄 市場 業種 7/24株価 (円) 時価総額 (億円) 扶桑化学工業 ホットランド 富山銀行 ジャパンインベストメントアドバイザー 学究社 日本ケアサプライ シーティーエス OATアグリオ ヤマシンフィルタ アイフィスジャパン ウォーターダイレクト JASDAQ マザーズ 東証2部 マザーズ 東証2部 東証2部 東証2部 東証2部 東証2部 東証2部 東証2部 化学 小売業 銀行業 証券商品先物 サービス業 サービス業 サービス業 化学 機械 その他製品 食料品 1,587 4,115 363 1,739 1,242 693 806 1,320 1,125 670 564 500 375 198 194 133 113 90 73 70 69 46 ミクシィ いちごグループホールディングス VOYAGE GROUP ムゲンエステート フィックスターズ 日本アクア ライドオン・エクスプレス イントランス ビジネスブレイン太田昭和 いであ ビューティガレージ マザーズ JASDAQ マザーズ マザーズ マザーズ マザーズ マザーズ マザーズ 東証2部 東証2部 マザーズ サービス業 サービス業 情報・通信業 不動産業 情報・通信業 建設業 サービス業 不動産業 情報・通信業 サービス業 卸売業 5,360 311 2,231 2,364 2,915 449 1,306 302 1,231 1,042 1,226 4,460 1,558 252 259 192 155 132 112 98 78 73 ラオックス アトム インフォマート モリト 朝日印刷 シュッピン メディアドゥ ラックランド ペッパーフードサービス ラクーン ピエトロ ビーアールホールディングス 東証2部 東証2部 マザーズ 東証2部 東証2部 マザーズ マザーズ 東証2部 マザーズ マザーズ 東証2部 東証2部 小売業 小売業 サービス業 卸売業 パルプ・紙 小売業 情報・通信業 サービス業 卸売業 卸売業 食料品 建設業 555 905 1,549 1,048 2,225 1,976 1,820 1,878 1,386 1,715 1,383 347 3,685 1,657 941 323 246 237 179 148 131 103 77 60 出所:みずほ証券 15 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 スケジュール 日米主要経済指標のポイント ■(米)6 月耐久財受注 27 日(月)午後 9 時 30 分発表 (予想は、前月比+3.0%) 参考となる 5 月実績は-2.2%。ただし、航空機を除く非国防資本財は増加している。6 月について は、航空機受注の減少が一服するとの見方があり、全体の数字は前月比で増加する見込み。市場予想は妥当な水準か。 -------------------------------------------------------------------■(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 29 日(水)日本時間 30 日午前 3 時結果判明 (予想は、金融政策の現状維持) 15、16 日に行われたイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、年内に利上 げを行う見通しであることが示された。7 月の FOMC 会合で利上げが行われる可能性はゼロに近いものの、9 月利上げの有無につ いて何らかの見解が示される見込み。慎重なペースで利上げを進めることについても、今回の会合で何らかの見解が示されるも のとみられる。 -------------------------------------------------------------------■(米)4-6 月期国内総生産速報値 30 日(木)午後 9 時 30 分発表 (予想は、前期比年率+2.5%) 参考となる 1-3 月期確定値は前期年率-0.2%に上方修正された。個人消費支出の上方修正が寄 与した。4-6 月期については、小売売上高、企業在庫、住宅着工、鉱工業生産、雇用などの数値などを参考にすると年率 2%台 のプラス成長になる見込み。なお、アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」は、17 日時点で前期比年率+2.4%と予想 している。 -------------------------------------------------------------------■(日)6 月全国消費者物価コア指数 31 日(金)午前 8 時 30 分発表 (予想は、前年比+0.0%) 参考となる 5 月実績は前年同月比+0.1%、また、先行指標となる 6 月の東京都区部消費者物価コア 指数は、前年比+0.1%だった。物価上昇はおおむね抑制されているが、物価下落の状態が長く続くとの見方は少ない。為替相場 の動向などを考慮すると市場予想は妥当な水準か。 -------------------------------------------------------------------- 16 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。 週刊相場観測誌 Market 展望 Vol. 128 Weekly 2015 07 27 重要事項(ディスクレーマー) 株式会社フィスコ(以下[フィスコ]という)は株価情報および指数情報の利用について東京証券取引所・大阪取引所・日本 経済新聞社の承諾のもと提供しています。 “JASDAQ INDEX” の指数値及び商標は、株式会社東京証券取引所の知的財産であり一切の権利は同社に帰属します。 掲載される情報はフィスコが信頼できると判断した情報源をもとにフィスコが作成・表示したものですが、その内容及び情 報の正確性、完全性、適時性について、フィスコは保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものではありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し、事前にフィスコへの書面による承諾を得ることなく本 資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および 配布・譲渡することは堅く禁じられています。 フィスコが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありま せん。 本資料に掲載される株式、投資信託、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影 響により、その価値を増大または減少する事もあり、価値を失う場合があります。 本資料は、本資料により投資された資金がその価値を維持または増大する事を保証するものではなく、本資料に基づいて投 資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、フィスコは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 フィスコおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があ ります。 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたしま す。 以上の点をご了承の上、ご利用ください。 株式会社フィスコ ■お問い合わせ■ 〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 2F 株式会社フィスコ 電話:03-5774-2463 E-mail:[email protected] 21 株式会社フィスコ 本資料のご利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。
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