第1四半期での業績上方修正期待銘柄 3年間で2度以上、第1四半期で

Weekly Market Research Report
2015年7月27日号
ダイジェスト版
今週の
POINT
国内株式市場
決算本格化、ファナックやメガバンクなどに関心
今週の分析銘柄 - FISCO Selection 8 -
じげん【東証マザーズ 3679】ほか
テーマ別分析
WTO交渉、デジタル201品の関税撤廃で輸出拡大に期待
話題のレポート
東証1部指定銘柄を予想
スクリーニング分析
第1四半期での業績上方修正期待銘柄
3年間で2度以上、第1四半期で上方修正を発表した銘柄に注目
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週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 128 Weekly
2015 07 27
今週の市場見通し
国内株式市場 マーケット概観
決算本格化、ファナックやメガバンクなどに関心
■日米決算本格化で次第に模様眺めムードへ
日程で、
「政府調達」や「環境」など経済ルール作りの大半を
事務レベルで決着させる方針であり、28 日から開かれる閣僚
先週の日経平均はこう着。ギリシャや中国など外部環境の落
会合での大筋合意を目指す。先週には、日米の TPP 発効後は日
ち着きから、リスク志向の資金が流入しやすい状況となった。
本産自動車部品の 50%以上について輸入関税を即時撤廃する
また、日本の大規模な緩和政策の一方で、米国の利上げ開始時
ほか、日本政府は清酒や焼酎、精製塩の関税を 10 年間で段階
期への思惑から円相場は円安に振れやすいことも材料視され
的に撤廃する方向で調整していくことなどが伝えられている。
た。このような状況のなか、前週の上昇の流れを引き継ぐ格好
週明けには TPP に関連する報道等も増える可能性があり、
関連
から、
週明けの日経平均は終値ベースで6 月24 日以来の20800
する企業への関心が高まることになる。
円を回復する局面もみられた。
しかし、日米決算が本格化する中、米アップルやキャタピラ
■WTO はデジタル 201 品目、関税撤廃
ーなどの決算が嫌気される格好となり、その後は利益確定の流
れなどから売り買いが交錯。決算内容を見極めたいとする模様
その他、デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関
眺めムードが強まりやすく、指値状況の薄い中で先物主導によ
(WTO)の情報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導
るインデックス売買に振らされる局面もみられた。
体など 201 品目を関税撤廃対象に追加することで正式合意し
た。DVD プレーヤーなどデジタル AV 機器やカーナビ、ETC、GPS
■決算を手掛かりとした日替わり物色
といった通信機器、磁気共鳴画像装置(MRI)が対象に加わる
ことから、
関連製品を手掛けている企業には輸出拡大に伴う利
今週は決算発表が本格化する。先週は日本電産<6594>、信越
益増が期待されることになる。
化<4063>、三井化学<4183>など決算内容が評価される動きも目
立っていたが、より決算を手掛かりとした日替わり物色になり
■米 FOMC、4-6 月 GDP で利上げへの思惑
やすい。また、インバウンド関連への物色が根強いが、帝国ホ
テル<9708>の 4-6 月期純利益が 34%増となるなど、インバウ
経済イベントでは、28、29 日に米連邦公開市場委員会(FOMC)
ンド需要が明確に業績に反映されており、
関連銘柄への期待が
が開かれる。9 月利上げを予想する向きが増えているほか、イ
一段と高まりやすい。その他、主要処では、日経平均へのイン
エレン FRB 議長の記者会見の予定もないため、市場の関心は薄
パクトの大きいファナック<6954>のほか、任天堂<7974>、野村
そうである。
とはいえ、
翌30日に4-6月期の米国内総生産
(GDP、
<8604>、JR東日本<9020>、ソニー<6758>、メガバンク辺りの
速報値)が発表される。GDP を受けて、9 月若しくは 12 月の利
決算が注目されよう。
上げへの思惑等が相場の変動要因になる可能性はある。
日経平均は足元でこう着感の強い相場展開となっており、先
■TPP 首席交渉官会合の行方
週末の米株安の流れなどもあって、25 日線割れといった調整
が続く可能性がある。より決算を手掛かりとした個別物色に向
また、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加 12
カ国による首席交渉官会合が 24 日から始まった。27 日までの
かいやすいなか、28 日のファナックの決算辺りが、一段の調
整、若しくは反転のきっかけになる可能性がありそうだ。
1
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今週の市場見通し
国内株式市場 新興市場
決算発表を受けた個別物色中心の展開、イトクロなど 2 社 IPO
■ガンホーなど主力銘柄の決算発表が本格化
マザーズ指数
今週の新興市場は、決算発表を受けた個別物色中心の相場
展開となることが想定される。主力銘柄の決算発表も本格化
し、改めて業績動向に注目した物色が活発化するだろう。マ
ザーズ指数や日経ジャスダック平均は押し目買い意欲の根
強さから底堅さを見せるものの、当面はややこう着感の強い
展開となる可能性がある。
今週は29日にガンホー<3765>、タカラバイオ<4974>、
JIA<7172>、スパークス・グループ<8739>、30日にJACリクル
ートメント<2124>、ユナイテッド<2497>、アクセルマーク
<3624>、Aiming<3911>、セプテーニ・HD<4293>、31日に夢真
HD<2362>、アドウェイズ<2489>、インフォマート<2492>、セ
リア<2782>、UMNファーマ<4585>、イマジニア<4644>、日本
コンピュータ・ダイナミクス<4783>、テクノホライゾン・
HD<6629>、イリソ電子工業<6908>、日本精密<7771>、ワット
マン<9927>などが決算発表を予定している。業績面で市場評
価の高いAimingやセリアなどに注目していきたい。
Aiming<3911>
■30日にイトクロがマザーズへ新規上場
IPO関連では、29日にデクセリアルズ<4980>が東証1部へ、
30日にイトクロ<6049>がマザーズへそれぞれ新規上場する。
いずれもブックビルディングでは投資家から一定の関心を
集めていたが、公開規模の大きさが初値の重しとなりそう
だ。なお、先週は土木管理総合試験所<6171>(8月26日、東
証2部)
、ラクト・ジャパン<3139>(8月28日、東証2部)
、メ
タップス<6172>(8月28日、マザーズ)の新規上場が発表さ
れている。
円
セリア<2782>
円
2
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今週の市場見通し
米国株式市場
FOMC に注目
構成銘柄の 187 社が決算発表を終了し、76%が利益、54%が
■先週の動き
売上高でアナリスト予想を上回った。S&P500 全体では、先月
週初は、主要企業の好決算を受けて買いが先行。ギリシャ
末時点で 4.5%の減益となる可能性が指摘されていたが、
政府が欧州中央銀行(ECB)保有の国債償還で 42 億ユーロを
2.2%の減益見通しへと改善している。AT&T やベライゾンの
支払ったほか、国際通貨基金(IMF)に対しても滞納分の 20
決算を受けて、通信サービスが先月末時点の予想を上回る利
億ユーロを返済し、欧州株が上昇したことで米国株も堅調推
益成長となったほか、エネルギーセクターも下げ幅を縮小し
移となった。週半ばに入り、ハイテク大手など主要企業の決
たことが要因だ。
算が相次ぎ冴えない内容となったことが嫌気され、軟調推移
ピークは通過したものの、多数の企業決算の発表が予定さ
となった。NY 原油先物相場で 1 バーレル 50 ドルを下回った
れている。ダウ構成銘柄では、製薬のメルク(28 日)やファ
ことも売り圧力となった。週末にかけては、主要企業決算や
イザー(28 日)
、エネルギーのシェブロン(31 日)やエクソ
軟調な住宅指標が嫌気されたほか、原油や商品相場の下落が
ン(31 日)
、化学製品のデュポン(28 日)
、家庭用品のプロ
続いていることも重しとなり軟調推移。7 月の中国製造業購
クター&ギャンブル(30 日)などの決算発表が控えている。
買担当者景況指数(PMI)が 5 ヶ月連続で景気判断の分岐点
その他の主要企業では、交流サイトのフェイスブック(29
となる 50 を下回ったことで世界経済の減速懸念が拡大し、
日)
、運輸の UPS(28 日)
、短文投稿サイトのツイッター(28
下げ幅を拡大した。結局、週を通じて主要株価指数は下落し
日)
、口コミサイトのイェルプ(28 日)
、決済ネットワークの
た。
マスターカード(29 日)
、通信の T モバイル US(30 日)など
の決算発表が予定されている。T モバイル US は 4-6 月期の契
約者数増加を発表しており、好決算が予想される。一方で、
■今週の見通し
衛星放送のディッシュ・ネットワーク(DISH)との合併交渉
今週は 28-29 日に連邦公開市場委員会(FOMC)が予定され
が難航しているとの報道もあり、追加情報に注目したい。
ている。15-16 日に開催されたイエレン FRB 議長の議会証言
経済指標では、6 月耐久財受注(27 日)
、7 月消費者信頼感
は年内の利上げ開始を強調する内容となったほか、ギリシャ
指数(28 日)
、4-6 月期 GDP 速報値(30 日)などの発表が予
情勢や中国株式相場などの海外リスク要因が軽減されたこ
定されている。5 月の耐久財受注は全体で減少したものの、
とで FRB は利上げへの自信を強めていると考えられる。今後
航空機を除いたコア資本財が増加したことから企業の設備
は年内の利上げを目指して経済指標を慎重に吟味する期間
投資が改善されていることが示された。6 月も引き続き製造
となるが、6 月小売売上高が予想を下振れたことや足元の原
業活動の安定化が示されるかどうかが注目される。4-6 月期
油や商品相場の下落を受けて、年内の利上げは困難との見方
GDP 速報値では悪天候で下落した 1-3 月期から反動が見られ
もあり、FRB の足元の景気判断が焦点となるだろう。
るかどうかが焦点となる。
7 月 24 日時点のファクトセット社の集計によると S&P500
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今週の為替/債券市場見通し
為替/債券市場
為替市場
米ドル・円 予想レンジ
今週のドル・円は、もみあいか。28-29 日に米連邦公開市場
委員会(FOMC)が開かれる。米連邦準備制度理事会(FRB)の
イエレン議長は議会証言で年内利上げの見通しを表明してお
り、利上げへの期待感からドル買いが大幅に縮小する可能性は
低いとみられる。
ただし、利上げ開始時期について、市場参加者の間では 9 月
と 12 月に見方が分かれている。FOMC 会合後に 9 月利上げの思
惑が強くなった場合は 125 円を試す展開となりそうだが、12
月になるとの見方が広がった場合はドル売りが優勢となり、ド
ル・円は 122 円台まで下落するとの見方が出ている。
【米連邦公開市場委員会(FOMC 会合)】(現地時間 29 日結果)
イエレン議長は 7 月 15-16 日に開かれた議会証言で、年内に
利上げを行う見通しであると表明している。今回の FOMC 会合
債券市場
122.50
~
125.00
円
で利上げが決定されることはないとみられているが、近い将来
における利上げ開始(9 月利上げ)を明示する声明内容となっ
た場合はドル買いが優勢となりそうだ。
ただし、利上げペースは緩やかなものになるとの見方が広が
った場合、9 月利上げが想定されるケースでもリスク選好的な
ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。
【米国の 4-6 月期国内総生産】(30 日)
市場予想は前期比年率+2.5%。参考となる 1-3 月期国内総生
産(GDP)確報値は、前期比年率-0.2%で改定値から上方修正
された。1-3 月期におけるマイナス成長は想定外ではなく、米
金融政策に重大な影響を与えなかった。4-6 月期 GDP が市場予
想と一致すれば 9 月利上げの思惑が強まり、ドル高要因とな
る。
債券先物予想レンジ
長期国債利回り予想レンジ
■先週の動き
債券相場は底堅い動きを続けた。米国株が弱含みとなったこ
とや中国経済の先行きに対する不安感が残されたことでリス
ク回避的な債券買いは継続。22 日に行われた 20 年国債入札が
順調な結果となり、国内勢による長期債の需要が確認されたこ
とも債券相場を下支えした。債券先物 9 月限は 24 日の取引で
147 円 59 銭まで上昇し、147 円 49 銭でこの週の取引を終えた。
なお、22 日に行われた 20 年国債入札では、最低落札価格は
101 円 80 銭、平均落札価格は 101 円 85 銭、応札倍率は 3.09
倍となった。最低落札価格は市場予想を上回った。
円
147.15
円
~
147.65
円
0.40
%
~
0.46
%
■今週の見通し
債券相場はもみあいか。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会
合結果を見極める展開となる。今回の FOMC 会合で政策金利の
引き上げが決定されることはないとみられているが、9 月利上
げの有無について何らかの見解が示される見込み。
利上げ開始時期が 9 月になることは想定の範囲内だが、米長
期金利が上昇に転じた場合、国内債券市場にも影響が及ぶ可能
性がある。長期債利回りの低下余地は小さいとみられており、
株安になってもリスク回避的な債券買いが広がる状況ではな
いとみられる。
債券先物 9 月限は上昇一服か。現物債の需給関係はまずまず
良好だが、長期債の需要がさらに高まることは期待できないと
の声が聞かれている。外部環境に大きな変化がない場合、債券
先物は 147 円 60 銭近辺で上げ渋る展開が予想される。
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今週の分析銘柄 -1-
じげん〈3679〉東証マザーズ
好業績が期待できる出遅れ銘柄として注目
■9期連続増収増益達成を視野に
転職・派遣・アルバイト・看護師求人など複数の専門情報をテー
マごとにまとめて検索できる検索サイト「EX サイト」を展開してい
る。クライアント企業からの成果報酬や広告収入が収益源となっ
ており、15 年 3 月期業績は 2 桁の増収増益を達成。16 年 3 月期
も好業績を見込んでおり、創業以来の 9 期連続増収増益達成の
可能性は高いと言えよう。昨年、初となる海外スマートフォンアプ
リをリリースしている。航空券予約サービスをベトナムで展開する
など海外事業への投資をより積極化する見通し。
■中期的な下げトレンドからの転換へ
6 月30 日に年初来高値943 円をつけた後は「往って来い」の相
場展開となったが、7 月 9 日の長い下ヒゲをボトムに反発基調が
強まっている。切り上がる 25 日移動平均線がサポートとなろう。
週足チャートでは 13 週移動平均線や 26 週移動平均線をようやく
売買単位
100
株
7/24 終値
840
円
目標株価
1000
円
業種
情報通信
突破。中期的な下げ基調からの転換を迎えたばかりで出遅れ感
は強いと言えよう。週足の価格帯別売買高では 1300 円レベルま
でまとまった出来高が観測されないことから、戻り待ちの売り圧力
は弱いと想定する。短期的なターゲットは節目の 1000 円とする
が、中期的には上記の 1300 円を意識したい。
★リスク要因
短期資金の流出入による乱高下。
3679:日足
急騰の反動も 25 日線が支持線として
機能する格好でリバウンド基調へ。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/3連
538
70.8%
227
227
238.8%
119
87389.69
2013/3連
1,172
117.8%
591
591
160.4%
356
254806.84
2014/3連
1,927
64.4%
925
906
53.3%
536
10.58
2015/3連
3,116
61.7%
1,211
1,236
36.4%
685
13.26
2016/3連予
4,450
42.8%
1,560
1,540
24.6%
847
16.39
5
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2015 07 27
今週の分析銘柄 -2-
マークラインズ〈3901〉JASDAQ
TPP の月内妥結期待で関連銘柄として注目
■TPP発効で米国の自動車部品関税は撤廃の方向に
24日から環太平洋経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合が米
ハワイ州で開催されている。未だ調整の難航している分野はある
ものの、日米を中心に月内の最終合意を目指す機運が高まって
いる。これまでの日米協議で、米国が日本製の自動車部品にか
ける輸入関税のうち、全品目の 5 割超を TPP 発効後すぐに撤廃
し、残る部品も大半の関税を10年以内になくす方向となっている
ことが報じられており、TPP 妥結によるメリットを享受する企業とし
て同社に注目した。
売買単位
100
株
7/24 終値
3455
円
目標株価
4000
円
業種
情報通信
自動車部品取引が活発化すれば、同社への恩恵は大きそうだ。
足元の株価は、7 月 9 日に付けた 2720 円をボトムとして切り上が
る 5 日線に沿ったリバウンドを見せている。当面の目標株価は節
目の 4000 円とする。
■自動車産業に特化したオンライン情報サービスを展開
同社は、自動車産業に特化したオンライン情報サービス「自動
車情報プラットフォーム」を中心に、コンサルティングや受託調
査、人材紹介等を加えた「自動車産業ポータル」を運営してお
り、国内外約1700 社の企業が採用している。TPPにより日米間の
★リスク要因
3500 円水準が上値抵抗として意識される。
3901:日足
ボトム水準からのリバウンドで上値抵
抗の 75 日線を上放れ。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
2011/12単
645
11.6%
2012/12連
743
-
2013/12連
852
2014/12連
2015/12連予
経常利益
-
前期比
当期利益
1株益(円)
152
39.4%
86
4323.70
198
205
-
123
6774.00
14.7%
217
242
18.0%
153
10562.00
1,053
23.6%
333
344
42.1%
220
75.51
1,263
19.9%
410
415
20.6%
270
86.13
6
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2015 07 27
今週の分析銘柄 -3-
住友精化〈4008〉東証 1 部
収益上振れ期待の高い高吸水性樹脂メーカーとして注目
■化学セクターで好決算が相次ぐ
ここまでの 4-6 月期決算において、最もポジティブなインパクト
が強かったのは三井化学<4183>の大幅な業績上方修正といえよ
う。加えて、住友化学<4005>にも大幅な上振れ観測報道が伝わ
っている。今後本格化する決算発表においても、化学セクターに
関心を高める必要があろう。収益好調の主因は、原油価格下落
の効果が表面化していることだ。原材料であるナフサ価格と製品
価格とのマージン拡大につながっているものと推測される。ナフ
サ価格の影響が大きいものとしては高吸水性樹脂も挙げられる。
足元では高吸水性樹脂トップの日本触媒<4114>にも大幅な業績
上振れ観測報道が伝わっており、大手の一角に名を連ねる同社
に関しても、同様に収益上振れの可能性は高いと考えたい。
売買単位
1000
株
7/24 終値
850
円
目標株価
935
円
業種
化学
上半期の減収減益見通しなどが重しになっているとみられるが、
マージンの改善に伴う上振れ期待は高く、目先は見直しの動き
が強まろう。原油市況も再度下落基調となっており、8 月3 日の決
算発表前では期待感優勢の展開を想定しておきたい。5 月 12 日
の年初来高値水準 935 円を目標株価としたい。
■株価の出遅れ感も強く見直しの動きに
株価には割高感が乏しいなか、出遅れ感が強く意識される。今
★リスク要因
原油市況の急騰など。
4008 日足
200 日線を支持線として機能する中、
同線を上放れる格好から上値抵抗の
75 日線を捉える。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/3連
68,194
5.4%
4,271
4,062
-20.5%
2,090
30.32
2013/3連
70,591
3.5%
4,182
4,692
15.5%
3,121
45.26
2014/3連
94,911
34.5%
8,056
8,815
87.9%
5,656
82.02
2015/3連
92,698
-2.3%
7,252
8,265
-6.2%
5,543
80.37
2016/3連予
100,000
7.9%
9,000
8,800
6.5%
5,700
82.65
7
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2015 07 27
今週の分析銘柄 -4-
サイジニア〈6031〉東証マザーズ
人型ロボ「Pepper」活用のカギ握る可能性も
■ソフトバンクグループが約3割の株式を保有
パーソナライズ・エンジン「デクワス」をもとに企業のインターネ
ットマーケティング支援を展開する。パーソナライズとは、「顧客
やユーザー全員に同じサービスやコンテンツを提供するのでは
なく、一人一人の属性や購買/行動履歴に基づいて最適化され
たものを提供する手法のこと(同社目論見書)」。昨年 12 月に新
規上場、その後ソフトバンクグループ<9984>がベンチャーキャピ
タルの保有株を追加取得し、グループ合算で発行済株式の約 3
割を保有している。
売買単位
100
株
7/24 終値
7030
円
目標株価
9130
円
業種
サービス
フトなどサービス業を中心に「Pepper」導入が広がっているが、顧
客との応対データの蓄積と利活用を図るうえで同社の技術がカ
ギとなる可能性がある。株価は 6 月高値7800 円を通過点として 5
月高値 9130 円を目指す展開を想定する。
■「Pepper」向けに商品おすすめ機能を開発
23 日、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」向けに、
商品を推薦する機能を共同開発したと発表している。「Pepper」が
来店した顧客との会話などから一人ひとりの趣味嗜好を分析し、
最適な商品をおすすめする。セブン&アイ HD<3382>傘下のロ
★リスク要因
戻り待ちの売り圧力の強さ。
6031:日足
調整トレンドが継続しているが、上値抵抗
として機能していた 25 日線をクリア。75 日
線突破でリバウンド本格化へ。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2011/6単
97
36.6%
-
-108
-
-109
2012/6単
179
84.5%
-
9
-
8
2013/6単
275
53.6%
-19
-19
-
-19
-
2014/6単
555
101.8%
-96
-97
-
-98
-
2015/6単予
1,042
87.7%
96
87
-
80
8
16.13
39.25
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Market
展望
Vol. 128 Weekly
2015 07 27
今週の分析銘柄 -5-
レアジョブ〈6096〉東証マザーズ
1年前の高値水準にはまだ上値余地
■三井物産との資本業務提携で急騰
無料インターネット電話「スカイプ」を使ったオンライン英会話サ
ービスを手掛ける。フィリピン在住の講師陣と日本の生徒をつな
いでマンツーマンのレッスンを提供。株価は足元で上場来安値
の1632円(9日)まで下がっていたが、22日に三井物産を割当先
として約 10 億円の第三者割当増資(発行価格 1765 円)を実施す
ると発表したことを好材料視して急騰。先週末(24 日)の終値は 9
日の上場来安値比で+66%まで回復したが、足元の出来高はま
だ少なく需給面は良好。約 1 年前の高値水準(4155 円)まで訂正
余地があると考え注目した。
■ブラジルでの事業展開で協力へ
米国やブラジルでオンライン教育を展開する三井物産が、ブラ
ジルでの事業開始を決めていた同社を支援することが期待され
ているようだ。同社は中計を策定していないが、2018 年3 月期に
売買単位
100
株
7/24 終値
2720
円
目標株価
4000
円
業種
サービス
営業利益 5 億円を中期目標として掲げており、今回の資本業務
提携もこの目標達成に向けた具体的取組みといえよう。今期はマ
ーケティング費用がかさみ減益となるが、将来に向けた先行投
資であり過度な懸念は不要とみる。ターゲットプライスは節目の
4000 円に設定する。
★リスク要因
足元の株価に対する過度な警戒感の台頭。
6096:日足
連日のストップ高で 5 月半ば以降の下落
部分をあっさり吸収。これまでの抵抗が一
気に支持線に変わる。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/3連
902
84.5%
35
13
-59.4%
-15
-
2013/3連
1,132
25.5%
-63
-114
-
-109
-
2014/3連
1,690
49.3%
132
103
-
35
2021.00
2015/3連
2,112
25.0%
200
145
40.8%
107
56.15
2016/3連予
2,500
18.4%
50
30
-79.3%
15
7.59
9
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Vol. 128 Weekly
2015 07 27
今週の分析銘柄 -6-
パイオニア〈6773〉東証 1 部
WTO交渉、カーナビの関税撤廃で輸出拡大に期待
■デジタル201品の関税撤廃へ
デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関(WTO)の情
報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導体など 201 品目
を関税撤廃対象に追加することで正式合意した。各国は今後、
品目ごとの関税撤廃までの期間など詳細を協議し、来年7月の発
効を目指す。カーナビも対象に加わっており、カーエレクトロニク
ス事業を主軸とする同社にとって、今回の合意により利益増が期
待される格好となるため、ポジティブに評価されることになろう。
売買単位
100
株
7/24 終値
234
円
目標株価
280
円
業種
電気機器
■年初以降のボックスレンジを上放れる可能性
続いていたレンジを上放れる展開が期待されるなか、出遅れ修
正なども意識されやすい。目標株価としては、週足の一目均衡
表の雲上限が位置する 280 円処を目先的なターゲットとする。
足元の株価は緩やかなに下降するボックスレンジ相場を形成
しているが、直近の急落により 3 月安値とのダブル・ボトム形成が
意識される。その後のリバウンド局面では 25 日線が支持線として
機能しており、レンジ上限を上放れつつある。今後は年初以降、
★リスク要因
レンジ上限水準での戻り売り圧力。
6773:日足
ダブル・ボトム形成からのリバウンドによ
り、25 日、75 日線が支持線に変わる。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/3連
436,753
-4.5%
12,514
9,863
-20.0%
3,670
2013/3連
451,841
3.5%
5,997
812
-91.8%
-19,552
2014/3連
498,051
10.2%
11,169
5,111
529.4%
531
1.49
2015/3連
501,676
0.7%
7,778
-2,915
-
14,632
39.85
2016/3連予
487,000
-2.9%
8,000
6,000
-
1,000
2.72
10
11.43
-
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Vol. 128 Weekly
2015 07 27
今週の分析銘柄 -7-
リテールパートナーズ〈8167〉東証 2 部
日本では 44 年ぶりに開催されるイベントに注目
■7月に丸久とマルミヤストアが経営統合
中四国・九州地方でスーパーマーケット事業を展開する持株会
社。山口、広島、福岡、島根を地盤とする丸久と、大分、宮崎、熊
本、福岡を地盤とするマルミヤストアが 7 月に経営統合。両社の
情報・ノウハウを共有し売上規模の拡大と競争力を図る。グルー
プ総店舗数は 92 店舗(2015 年 5 月末)。今期は「中四国・九州地
方の食品スーパーマーケット一番企業を目指すスタートの年」と
位置づけ、諸施策を実施。
■山口県に世界から約3万人が集まる
7 月 28 日から 8 月 8 日まで、山口県のきらら浜においてボー
イスカウトの世界大会「第 23 回世界スカウトジャンボリー」が開
催、世界 161 の国と地域から約 3 万人(別途見学者 3 万人見込
み)が集まる。日本での開催は 44 年ぶり。丸久が山口県を地盤と
しているほか、仮設店舗を開設し食料品・日用品の販売を行うこ
売買単位
100
株
7/24 終値
1175
円
目標株価
1300
円
業種
小売
とから恩恵を享受するものとみられる。なお、7 月 10 日に第 1 四
半期(3-5 月期)決算を発表、2 ケタ増収増益と順調な進捗を受
け、株価は動意づく展開に。当面の目標株価は2014年の高値水
準 1300 円とする。
★リスク要因
流動性の低さ、天候不良による売上への影響。
8167:日足
ダブル・トップ形成後は高値圏でのもち合
いの中、煮詰まり感が台頭。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/2連
82,366
1.5%
4,053
4,114
0.4%
2,077
85.25
2013/2連
83,184
1.0%
3,680
3,722
-9.5%
2,256
92.70
2014/2連
84,810
2.0%
3,699
3,849
3.4%
1,839
75.46
2015/2連
87,942
3.7%
3,485
3,911
1.6%
2,332
95.55
2016/2連予
92,200
4.8%
3,700
3,950
1.0%
2,400
98.24
11
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2015 07 27
今週の分析銘柄 -8-
松井証券〈8628〉東証 1 部
好業績が報じられたネット証券の一角として注目
■インターネット証券会社のパイオニア
1918 年創業の老舗。インターネット証券会社のパイオニアとし
て、「無期限信用取引」「夜間先物取引」「一日信用取引」など、
様々な「業界初」のサービスを提供。個人投資家が主な顧客で、
2015 年3 月末時点の取引口座数は、総合口座数が約100 万件、
信用口座数が約 16 万件となっている。2016 年より開始予定の、0
~19 歳の未成年者が 1 人当たり年間 80 万円分の非課税投資枠
を利用できる「ジュニア NISA」も見据える。
売買単位
100
株
7/24 終値
1127
円
目標株価
1200
円
業種
証券商品先物
報じられたほか、直近では GMO クリックホールディングス
<7177>、マネーパートナーズグループ<8732>なども業績が好感
されており、同社にも注目が高まるとみる。当面の目標株価は年
初来高値水準の 1200 円とする。
■ネット証券への好業績期待
7 月 27 日の寄り前に第 1 四半期(4-6 月期)決算の発表が予定
されている。7月1日には、6月までの月間売買実績・取引口座数
等の速報値が発表されているが、4 月から 6 月までのすべての
月で、株式・先物売買代金が前年同月を上回ったようだ。なお、
先週末に個人売買の盛り上がりによるネット証券大手の好業績が
★リスク要因
相場全体の変動による影響。
8628:日足
もち合いレンジを上放れ。25 日と 75 日
線とのゴールデンクロス示現。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2012/3連
17,703
-19.9%
7,368
7,426
-12.4%
4,263
16.60
2013/3単
20,799
-
10,195
10,245
-
6,427
25.03
2014/3単
39,883
91.8%
27,090
27,175
165.3%
16,300
63.49
2015/3単
34,306
-14.0%
22,087
22,202
-18.3%
15,571
60.65
2016/3単予
-
-
-
-
-
12
-
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展望
Vol. 128 Weekly
2015 07 27
カテゴリー考察
テーマ別分析
WTO交渉、デジタル 201 品の関税撤廃で輸出拡大に期待
■関税撤廃は輸出の追い風に
デジタル製品の関税撤廃を進める世界貿易機関(WTO)の情報技術協定(ITA)の交渉会合は 24 日、新型半導体など 201 品目を
関税撤廃対象に追加することで正式合意した。DVD プレーヤーなどデジタル AV 機器やカーナビ、ETC、GPS といった通信機器、磁
気共鳴画像装置(MRI)が対象に加わることから、関連製品を手掛けている企業には輸出拡大に伴う利益増が期待されることにな
る。そこで、対象に加わるこれら製品に関連する企業として、カーナビ、ETC、GPS、フォトレジスト、偏光材料、複合機、MRI を
取り上げている。
コード
1721
1956
3101
3154
3444
4027
4063
4115
4185
4186
4212
4239
4341
4626
4667
4902
5486
5801
6448
6501
6503
6588
6616
6632
6701
6719
6724
6751
6752
6758
6767
6770
6773
6796
6800
6814
6816
6853
6902
6907
6911
6930
6967
6973
6988
7248
7732
7746
7752
7917
7927
7991
8060
9232
9474
9475
9613
9651
9908
9995
銘柄
コムシスホールディングス
NDS
東洋紡
メディアスホールディングス
菊池製作所
テイカ
信越化学工業
本州化学工業
JSR
東京応化工業
積水樹脂
ポラテクノ
西菱電機
太陽ホールディングス
アイサンテクノロジー
コニカミノルタ
日立金属
古河電気工業
ブラザー工業
日立製作所
三菱電機
東芝テック
トレックス・セミコンダクター
JVCケンウッド
日本電気
富士通コンポーネント
セイコーエプソン
日本無線
パナソニック
ソニー
ミツミ電機
アルプス電気
パイオニア
クラリオン
ヨコオ
古野電気
アルパイン
共和電業
デンソー
ジオマテック
新日本無線
日本アンテナ
新光電気工業
協栄産業
日東電工
カルソニックカンセイ
トプコン
岡本硝子
リコー
藤森工業
ムトー精工
マミヤ・オーピー
キヤノンマーケティングジャパン
パスコ
ゼンリン
昭文社
NTTデータ
日本プロセス
日本電計
ルネサスイーストン
材料
通信工事、ETC
ETC設備を含む高速道路の情報ネットワーク設備
液晶偏光子の保護フィルム
先端医療機器. 画像診断装置
研究開発、試作
ETC用電磁波吸収シート
エキシマレーザー用フォトレジスト
フォトレジスト材料のトリスフェノール
フォトレジスト材料
フォトレジストやフォトリソグラフィ関連材料
ETCにおける不要電波の吸収対策製品
染料系偏光フィルム、ヨウ素系偏光フィルム
カーナビゲーションとIP無線機能の一体化
プリント配線板用部材
MMS(モービルマッピングシステム)
MRI生体情報モニタリングシステム、複合機
カーナビ用HDD、鉛フリー圧電薄膜を用いた3軸角速度センサー
ETC用アンテナ
複合機
道路交通ソリューション
ETC車載器、高精度GPS移動計測装置
オフィス向け商品・ソリューション
カーナビ、ETC車載器、パワーウィンドウなどの車載アイテム
カーナビ、GPSタクシー配車管理システム
準天頂衛星システム
通信・ネットワーク機器、DSL、カーナビ(音声)
カーナビ向け高精度ジャイロ
車載GPS受信機
ゴリラ SSDポータブルカーナビ
GPSユニット
GPSとGLONASSを受信できるアンテナ
車載用マルチGNSSモジュール
カーナビ・カーAVブランド、カロッツェリア
高感度GPSアンテナ、ETC車載器
ETC・ERP路側機用アンテナ
自律航法GPS受信モジュール
ETC車載器、カーナビ
GPS情報の計測が可能な簡易測定装置
GPS車両動態管理システム
カーナビ向けタッチパネル用透明導電膜
車載用GPS受信機
GPS受信型NTPサーバ
GPSモジュール
カーナビや家電製品などの組込みソフト
輝度向上フィルム(APCF)付き偏光板
ナビ連動ETC GPSアンテナ
測量機器やカーナビなどに利用されるGPSなど
可視光領域ガラス偏光子
複写機/複合機
光学フィルム用の表面保護フィルム
カーナビ、ETC等の自動車関連部品
自律走行システム
オフィス向け複合機
GIS(地理情報システム)、空間情報
住宅地図やカーナビソフト、パソコン用地図ソフト
地図情報と観光ガイド、カーナビゲーションソフト
次世代型カーナビソリューション
車載カーナビシステム
GPS測量に代表される衛星精密測量
カーナビ用 SSD (ソリットステートドライブ)
市場
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
JASDAQ
東証1部
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証2部
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
JASDAQ
東証1部
7/24株価
(円)
1,814
334
183
2,415
1,461
516
7,575
1,427
2,109
3,420
1,656
947
1,144
4,820
1,928
1,500
1,766
203
1,682
755
1,465
600
1,223
288
376
629
2,273
431
1,554
3,695
822
4,025
234
339
719
1,021
2,196
508
5,829
1,050
778
664
872
204
10,040
856
2,686
284
1,206
3,565
699
192
2,044
356
1,637
938
5,660
1,119
1,577
590
時価総額
(億円)
2,648
220
1,630
78
180
265
32,732
164
5,019
1,594
784
393
40
1,324
91
7,540
7,574
1,435
4,668
36,488
31,446
1,729
130
400
9,794
50
9,084
595
38,108
46,453
719
7,453
871
959
150
326
1,532
143
51,532
96
304
95
1,179
65
17,445
2,339
2,903
45
8,984
687
54
179
3,088
263
625
162
15,876
64
124
156
出所:フィスコ作成
13
株式会社フィスコ
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Vol. 128 Weekly
2015 07 27
カテゴリー考察
スクリーニング分析
第 1 四半期での業績上方修正期待銘柄
■3 年間で 2 度以上、第 1 四半期で上方修正を発表した銘柄に注目
今週以降、4-6 月期決算の発表が本格化することになる。日経平均の膠着感が強まる中、決算発表を受けて一段と個別物色の様
相が強まることになろう。慎重な企業サイドのスタンスから、一般的に第 1 四半期決算時での上方修正の動きは少ない。このため、
第 1 四半期に通期予想を上方修正する銘柄には、先行きに対する企業の自信の強さが意識され、株価評価も高まりやすい。下表は、
13.3 期~15.3 期の 3 年度において、2 度以上、第 1 四半期決算時(7 月~8 月)に営業利益の上方修正を行った銘柄群である。す
でに、日本電産<6594>やアクセル<6730>などは決算を発表しているが、それぞれポジティブと捉えられる内容にもなっている。今
後も上方修正の発表も含めて、上振れ期待の高まるものが下記の銘柄群から現れてこよう。とりわけ、有沢製<5208>やジェコー
<7768>などは 3 期間連続で、第 1 四半期に上方修正を行っている。なお、実績の網掛け部分は、期初から 50%以上の収益上振れで
着地した銘柄である。新明和<7224>やジェコーなどは上振れ幅の大きさが期待できる銘柄群といえよう。
■第 1 四半期での業績上方修正の傾向が強い銘柄
コード
銘柄
市場
上方修正の決算期
13.3期営業益(百万円)
期初
4102
4612
4975
5208
5288
5381
6146
6448
6479
6594
6670
6730
6882
6902
6995
7224
7277
7768
9052
9130
9404
9502
9511
9531
9674
丸尾カルシウム
日本ペイントHD
JCU
有沢製作所
ジャパンパイル
Mipox
ディスコ
ブラザー工業
ミネベア
日本電産
MCJ
アクセル
三社電機
デンソー
東海理化
新明和工業
TBK
ジェコー
山陽電気鉄道
共栄タンカー
日本テレビHD
中部電力
沖縄電力
東京瓦斯
花月園観光
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
マザーズ
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証2部
13.3期、14.3期
13.3期、14.3期
13.3期、15.3期
13.3期、14.3期、15.3期
13.3期、14.3期
13.3期、14.3期
14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
13.3期、15.3期
13.3期、14.3期
13.3期、14.3期
14.3期、15.3期
13.3期、14.3期
14.3期、15.3期
13.3期、14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
14.3期、15.3期
13.3期、15.3期
14.3期、15.3期
13.3期、14.3期
13.3期、15.3期
13.3期、14.3期
150
18000
1520
-1300
900
75
13600
34000
23300
95000
2189
1350
600
205000
23000
2600
3300
650
3154
950
32900
-45000
7300
99000
21
実績
255
25860
1807
-156
1914
275
11601
29775
10169
17627
1524
3260
1536
262376
23238
5840
3136
1116
3209
929
35429
-14483
8969
145633
16
14.3期営業益(百万円)
期初
200
27000
2100
100
2100
292
13800
32000
16000
70000
1750
1350
1650
285000
24000
5300
3200
1050
2671
1100
38400
-85000
8600
161000
37
15.3期営業益(百万円)
実績
444
33387
2726
986
3964
267
17353
43301
32199
85068
4061
1938
2492
377696
30115
10872
3422
2202
3671
1539
40089
-60651
8693
166044
55
期初
240
34500
3000
1450
3850
247
18800
47000
36500
100000
3380
1050
1800
350000
28500
8500
2900
900
3210
1500
35300
65000
8500
130000
91
実績
342
33751
4606
2935
3573
367
26760
57541
60101
111218
5068
1645
2301
355111
31192
13635
2934
1558
3391
1801
42382
107168
9479
171753
93
出所:FISCO アプリ、QUICK のデータを元にフィスコ作成
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カテゴリー考察
先週の話題レポート
東証 1 部指定銘柄を予想
■みずほ証券では東証 1 部に昇格する銘柄を予想
みずほ証券では、向こう数カ月内に東証 1 部に昇格する銘柄を予想した。昇格条件を満たす銘柄は多数存在するが、企業の能動
的アプローチがない限り、実際には昇格しない。みずほではその確度を予想するモデルを過去データにより構築し、一定水準以上
の確度の銘柄のみを示している。
■東証 1 部昇格が予想される銘柄
コード
確度 High
4368
3196
8365
7172
9769
2393
4345
4979
6240
7833
2588
確度 Mid
2121
2337
3688
3299
3687
1429
6082
3237
9658
9768
3180
確度 Low
8202
7412
2492
9837
3951
3179
3678
9612
3053
3031
2818
1726
銘柄
市場
業種
7/24株価
(円)
時価総額
(億円)
扶桑化学工業
ホットランド
富山銀行
ジャパンインベストメントアドバイザー
学究社
日本ケアサプライ
シーティーエス
OATアグリオ
ヤマシンフィルタ
アイフィスジャパン
ウォーターダイレクト
JASDAQ
マザーズ
東証2部
マザーズ
東証2部
東証2部
東証2部
東証2部
東証2部
東証2部
東証2部
化学
小売業
銀行業
証券商品先物
サービス業
サービス業
サービス業
化学
機械
その他製品
食料品
1,587
4,115
363
1,739
1,242
693
806
1,320
1,125
670
564
500
375
198
194
133
113
90
73
70
69
46
ミクシィ
いちごグループホールディングス
VOYAGE GROUP
ムゲンエステート
フィックスターズ
日本アクア
ライドオン・エクスプレス
イントランス
ビジネスブレイン太田昭和
いであ
ビューティガレージ
マザーズ
JASDAQ
マザーズ
マザーズ
マザーズ
マザーズ
マザーズ
マザーズ
東証2部
東証2部
マザーズ
サービス業
サービス業
情報・通信業
不動産業
情報・通信業
建設業
サービス業
不動産業
情報・通信業
サービス業
卸売業
5,360
311
2,231
2,364
2,915
449
1,306
302
1,231
1,042
1,226
4,460
1,558
252
259
192
155
132
112
98
78
73
ラオックス
アトム
インフォマート
モリト
朝日印刷
シュッピン
メディアドゥ
ラックランド
ペッパーフードサービス
ラクーン
ピエトロ
ビーアールホールディングス
東証2部
東証2部
マザーズ
東証2部
東証2部
マザーズ
マザーズ
東証2部
マザーズ
マザーズ
東証2部
東証2部
小売業
小売業
サービス業
卸売業
パルプ・紙
小売業
情報・通信業
サービス業
卸売業
卸売業
食料品
建設業
555
905
1,549
1,048
2,225
1,976
1,820
1,878
1,386
1,715
1,383
347
3,685
1,657
941
323
246
237
179
148
131
103
77
60
出所:みずほ証券
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スケジュール
日米主要経済指標のポイント
■(米)6 月耐久財受注
27 日(月)午後 9 時 30 分発表
(予想は、前月比+3.0%) 参考となる 5 月実績は-2.2%。ただし、航空機を除く非国防資本財は増加している。6 月について
は、航空機受注の減少が一服するとの見方があり、全体の数字は前月比で増加する見込み。市場予想は妥当な水準か。
-------------------------------------------------------------------■(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合
29 日(水)日本時間 30 日午前 3 時結果判明
(予想は、金融政策の現状維持) 15、16 日に行われたイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、年内に利上
げを行う見通しであることが示された。7 月の FOMC 会合で利上げが行われる可能性はゼロに近いものの、9 月利上げの有無につ
いて何らかの見解が示される見込み。慎重なペースで利上げを進めることについても、今回の会合で何らかの見解が示されるも
のとみられる。
-------------------------------------------------------------------■(米)4-6 月期国内総生産速報値
30 日(木)午後 9 時 30 分発表
(予想は、前期比年率+2.5%) 参考となる 1-3 月期確定値は前期年率-0.2%に上方修正された。個人消費支出の上方修正が寄
与した。4-6 月期については、小売売上高、企業在庫、住宅着工、鉱工業生産、雇用などの数値などを参考にすると年率 2%台
のプラス成長になる見込み。なお、アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」は、17 日時点で前期比年率+2.4%と予想
している。
-------------------------------------------------------------------■(日)6 月全国消費者物価コア指数
31 日(金)午前 8 時 30 分発表
(予想は、前年比+0.0%) 参考となる 5 月実績は前年同月比+0.1%、また、先行指標となる 6 月の東京都区部消費者物価コア
指数は、前年比+0.1%だった。物価上昇はおおむね抑制されているが、物価下落の状態が長く続くとの見方は少ない。為替相場
の動向などを考慮すると市場予想は妥当な水準か。
--------------------------------------------------------------------
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〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30
CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 2F
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電話:03-5774-2463 E-mail:[email protected]
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