2015 年 10 月 18 日発行 215 いつも有機野菜をお買い上げありがとうございます。 毎週、旬の情報をお伝えします‼ 2メートルほどの高さに伸び緑の葉を茂 らせたヤーコン。根元から引き抜いてみる と、黒い土の中から白いヤーコンが現れま した。スラリと伸び、みずみずしくて美味 しそう。 「今年の出来はいいぞ!」と小路さん。 きれいな形で大きさも揃っています。 安平町、無何有の郷農園では、ヤーコンの収穫 が始まろうとしています。 「家族みんなが好きだから作っている」というの は有機農協組合長の小路健男さん。ヤーコンを知 ったのは、15年ほど前。知り合いの酪農家の方 から紹介されて 食べてみたところ、美 味しかっ た。また、当時 直売所で野菜を販売し ていたの で、販売する品目を増やすため様々な変わった野 菜を取り入れていたこともあって、ヤーコンを作 り始めたそうです。 ヤーコンを実際に作ってみると、「食べて美味し い!」「虫がつきにくく、病気になりにくいので育 てやすい!」と、すっかり気に入り、それ以来作 り続けているそうです。 ただ、難しいのは種(根塊)の越冬。寒さが厳 しい安平町で、適度な温度と湿度を保って保管す るのは大変なこと。しばれたり、腐ったりしない ように気をつけて春まで保管しています。 アンデス原産のキク科のヤ ーコン。取材した日はめずら しい花が咲いていました。 ~味が変わる 不思議な野菜~ 収穫してすぐは、みずみずしいヤーコン。あっさりとした甘さで すがオリゴ糖たっぷり。保存している間にオリゴ糖がだんだんショ 糖や果糖に変化し、甘みが強くなります。 腸内の善玉菌を増やし、整腸効果のあるオリゴ糖。ヤーコンはオ リゴ糖の塊とも言われています。この効果を期待するなら収穫した ての時期に食べるのがよいでしょう。しかし、保存したヤーコンの 甘さと食感は梨に例えられるほど。サクサクの甘い野菜は食べやす く、お子さんにも人気です。 ~甘さが持ち味! ヤーコンの料理~ おすすめの食べ方を聞くと、「うち では生で食べることが多い。」と小路 さん。生のヤーコンを千切りやざく切 りにして、ポン酢でさっぱり食べるこ とが多いということ。「ドレッシング を変えて味の変化を楽しめるしね。」 と、毎日のように食卓に上がるからこ そシンプルな食べ方になるようです。 あえてほかの料理は?とたずねる と、「きんぴらなんかの炒め物も美味 しいよ。だたし、砂糖は入れない で!」とのこと。ほかの野菜にはない ヤーコンの甘さは、お料理するとき砂 糖がいらないほどなのです。 ★調理のポイント★ ヤーコンの変色を防ぐには、切ってか ら薄い酢水に 1 分ほどさらすか、蒸し たり、電子レンジを使うなどして加熱 します。 簡単な調理法で 美味しく食べら れます。サクサ クした食感を楽 しんで!
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