チャイルドが暮らす地域のご紹介 LAO-185689 チャイルド・スポンサーシップは、１人の子どもを対象にしたお金や物の提供ではありません。支援地域の人々が、子どもの健やかな成長のために必要な環境を整えていくことを支援するプログラムです。チャイルドが暮らす地域と、現地でワールド・ビジョンが実施している開発プログラムについてご紹介します。国情報ラオス人民民主共和国東南アジアに位置する内陸国。人口の60％を占める低地ラオ族のほか49の民族が暮らす。人口の60%は仏教徒（上座部仏教）でアニミズムの影響も強い。公用語はラオ語。5月～10月は雨期。 1953年にフランスから独立後、内戦を繰り返し、1975年にラオス人民民主共和国が成立。長期にわたり政治的・軍事的に不安定だったため人材の国外流出が起き、経済開発が遅れています。ラオス人民民主共和国出典：外務省地域情報パクサン地域開発プログラム（LAO-185689）支援期間：2009年～2025年* *支援期間はプログラム準備期間を含みます。支援終了予定日や活動の目標は、予期しパクサン地域開発プログラム ● ビエンチャンない突発事項やプログラムの進捗状況により、変更される場合があります。首都のビエンチャンから北東方向に180キロ、車で4時間ほどの場所に位置する、ボリカムサイ県パクサン郡でプログラムを実施しています。支援地域では、低地ラオ族のほか、丘陵地ラオ族、高地ラオ族が暮らしています。5月～10月の雨期には、道路がぬかるみ移動が困難になる一方で、雨水に頼った伝統的な農業が行われているため、乾期には作物が育たず食料不足に陥ります。貧困ゆえに継続的に学校に通えず、家畜の世話や農作業、水汲み、兄弟の世話などをせざるを得ない子どもたちの存在や、保健・衛生面での環境の未整備が地域の課題となっています。地域の課題食料の安定確保年間を通じて十分な食料が得られない世帯が多い保健衛生地域の数少ないタンパク源である魚を取る子どもたち。子どもたちも食料確保の担い手ですきれいな飲み水やトイレの普及が不十分教育貧困のため継続的に学校に通えない子どもたちが存在地域の人材育成支援地域の住居の様子地域の課題解決に主体的に取り組む人材の不足保健衛生食料の安定確保雨水に依存した農業による収穫量は少なく、洪水などの自然災害や病虫害も多いため、年間を通じて十分な食料を得られない世帯が数多く存在します。ワールド・ビジョンが行う支援活動  灌がい用の用水路の整備  乾期にも収穫できる作物の栽培支援  収穫量が多い品種の種もみの貸付けや栽培研修きれいな飲み水やトイレが十分普及しておらず、デング熱や呼吸器疾患、下痢などが子どもたちの間で多く発生しています。医療施設はあっても、機材や薬剤、人材が不足しています。ワールド・ビジョンが行う支援活動  井戸やトイレの設置支援  医療施設への医療器具の提供、スタッフの研修年間を通じて十分な食料を得られるよう支援します地域の人々が健康に暮らせる地域の実現を目指します教育義務教育は小学校の5年間ですが、貧しいため就学させることが困難な家庭が多く、子どもたちの入学が遅れたり、留年して学年が遅れる傾向があります。学校の校舎、机･イスなどの備品、教科書や教材･教具も十分ではありません。ワールド・ビジョンが行う支援活動  小学校の改修支援、備品の提供  教員に対するカリキュラム作成や教授法の研修  教育の重要性についての保護者への啓発活動子どもたちが継続的に質の高い教育を受けることができるよう支援します地域の人材育成中央集権的な政治体制の下、人々は地域の問題に主体的に取り組む経験が不足しています。このため、地域の課題に対して、自らの問題として住民が協力して取り組む訓練が必要です。ワールド・ビジョンが行う支援活動  住民の代表者や政府関係者で構成される村落開発委員会の組織化  村落開発委員会に対する、地域づくりの計画策定や報告書の書き方の指導地域づくりに対する住民の自主性を引き出します支援はチャイルドの生活を変える力となりますバンマニーちゃんは、学校に通う子どもたちの列に加わらず、森に家族の食べ物を探しに出かけなければならないことがよくありました。米の刈り取り前の時期に、家の食料が底をついてしまうからです。しかし、ワールド・ビジョンの支援で家族が鶏の飼育と野菜の栽培を始めたことで、以前のように食料に困ることがなくなりました。余った食料を売り、現金収入を得ることもできるようになりました。バンマニーちゃんは食べ物探しから解放され、毎日学校に通えるようになりました。ワールド・ビジョンは、バンマニーちゃんのような子どもたちが教育を受け、健やかに成長していけるよう、支援活動を行っています。