ラオス - ワールド・ビジョン・ジャパン

チャイルドが暮らす地域のご紹介
LAO-181495
チャイルド・スポンサーシップは、1人の子どもを対象にしたお金や物の提供ではありません。
支援地域の人々が、子どもの健やかな成長のために必要な環境を整えていくことを支援するプログラムです。
チャイルドが暮らす地域と、現地でワールド・ビジョンが実施している開発プログラムについてご紹介します。
ラオス人民民主共和国
国情報
東南アジアに位置する内陸国。人口の60%を占める低地ラオ族
のほか49の民族が暮らす。人口の60%は仏教徒(上座部仏教)で
アニミズムの影響も強い。公用語はラオ語。5月~10月は雨期。
1953年にフランスから独立後、内戦を繰り返し、1975年にラオス
人民民主共和国が成立。長期にわたり政治的・軍事的に不安定
だったため人材の国外流出が起き、経済開発が遅れています。
ラオス人民民主共和国
出典:外務省
地域情報
パランサイ地域開発プログラム
(LAO-181495)
支援期間:2006年~2021年*
*支援期間はプログラム準備期間を含みます。支援終了予定日や活動の目標は、予期し
ない突発事項やプログラムの進捗状況により、変更される場合があります。
ビエンチャン
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パランサイ
地域開発プログラム
首都のビエンチャンから南東に525キロ、車で約9時間ほどの場所に位置するサバ
ナケット県パランサイ郡で、プログラムを実施しています。支援地域には、低地ラオ
族と丘陵地ラオ族が約半数ずつ暮らしています。ラオスの中でも特に貧しい地域で、
交通の便が悪く、基本的な通信インフラも未整備です。住民の多くは農民で、米や
野菜、バナナなどの栽培で生計を立てています。家畜の飼育や伝統的な織物・手
工芸品の製造で収入を得ている人々もいます。
地域の課題
食料の安定確保
収穫量が少なく、年間を通じて
十分な食料を得られない世帯が多い
保健・衛生
政府の予算不足で学校の校舎は朽ち果てています
きれいな飲み水やトイレの普及が不十分
教育
貧困や教育の重要性への理解不足のため
通学できない子どもたち
支援地域の住居の様子
食料の安定確保
灌がい設備が普及しておらず、雨水に依存した農業が行われているた
め、乾期には作物が枯れてしまい、1年を通して食料を安定して得るこ
とが困難です。農業以外の収入源も限られています。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
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収穫量の多い改良品種の種もみの支給
乾期にも育つ作物の栽培支援
農業以外の生計手段として、ヤギの支給と飼育の研修を実施
ダムなど灌がい設備の建設支援
村人のための信用組合の設立
米の種子を支給し収穫量の増加を支援します
保健・衛生
トイレが普及しておらず、多くの住民が野外で排泄しています。きれいな
飲み水を得られない人々も多く、身体や住環境を衛生的に保つ習慣が
定着していないため、下痢や呼吸器疾患、マラリアなどが多く発生します。
また医療施設が少なく、住民が医療サービスを受けることが困難です。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
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井戸やトイレの設置支援
保健センターの建設
保健センターのスタッフや保健ボランティアの能力強化研修
母親を対象とした子どもの発達や栄養に関する講習会の実施
地域の人々が衛生的な習慣を身につけ、健康
に過ごせるよう、必要な活動を行います
教育
義務教育が終了する5年生まで通える学校が村に
ないため、別の村まで通学している子どもが大勢
います。破損している校舎も多く、机・イスなどの備
品、教科書や教材・教具も十分ではありません。貧
しさから、継続的に就学できない子どももいます。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
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校舎の建設や机・イスなどの備品の提供
ノートや鉛筆などの学用品や教科書の提供
地域住民に教育の重要性を伝える啓発活動
教員を対象とした教授法の研修
子どもたちが継続的に質の高い教育を受けられるよ
う支援します
支援はチャイルドの生活を変える力となります
ラムトンちゃんの両親は農業を営んでいますが、収穫は
少なく、3人の子どもたちに年間を通じて十分な食料を与え
るのが難しいほどの貧しい暮らしをしていました。
しかし、ワールド・ビジョンから乾期にも育つ作物の種子と、
農業の研修を受けた両親は、新しい作物の栽培を始めまし
た。この結果、十分な食料が得られるようになり、栽培した
野菜を販売して現金収入を得ることもできるようになりまし
た。収入は子どもたちの学用品や通学用自転車の購入に
あてられ、両親は貯金も始めました。ラムトンちゃんは学校
の先生になるという夢を持って、一生懸命勉強しています。
ワールド・ビジョンは、ラムトンちゃんのような子どもたちが
希望を持って成長できるように、支援活動を行っています。