地域の情報を詳しく見る - ワールド・ビジョン・ジャパン

チャイルドが暮らす地域のご紹介
RWA-187343
チャイルド・スポンサーシップは、1人の子どもを対象にしたお金や物の提供ではありません。
支援地域の人々が、子どもの健やかな成長のために必要な環境を整えていくことを支援するプログラムです。
チャイルドが暮らす地域と、現地でワールド・ビジョンが実施している開発プログラムについてご紹介します。
ルワンダ共和国
国情報
アフリカ大陸の中部に位置し、ウガンダ、タンザニ
ア、ブルンジ、コンゴ民主共和国と国境を接する
内陸国。公用語はキニヤルワンダ語、英語、仏語。
1990年からの内戦と1994年のジェノサイド(大量
虐殺)から20年以上を経て、国を挙げて平和再構
築と国の再建に取り組んでいます。
地域情報
キラムルジ地域開発プログラム
(RWA-187343)
支援期間:2008年~2023年*
*支援期間はプログラム準備期間を含みます。支援終了予定日や活動の目標は、予期し
キラムルジ
地域開発プログラム
ない突発事項やプログラムの進捗状況により、変更される場合があります。
キラムルジ地域開発プログラムを実施しているガツィボ郡キラムルジ地区は、首都
のキガリから北東に約88キロメートル、車で2時間ほどの場所です。1994年のジェノ
サイド(大量虐殺)で最も深刻な打撃を受けた地域の1つで、20年を経た今でも傷
跡は人々の中に深く残っています。住民の多くは農業に従事していますが、1ヘク
タール未満の土地しか持たない小規模農家が多く、近年気候変動の影響で降雨
量・時期ともに不安定であり、十分な収穫が得られない世帯が存在します。特に収
穫前の9~10月には食料不足が深刻です。
キガリ ●
ルワンダ共和国
地域の課題
平和再構築
ジェノサイドやその後のHIV/エイズの蔓延で
親を亡くした子どもが多く存在
教育
貧困のため
ジェノサイドは今も地域の人々の心に深い傷跡を
残しています
通学を続けられない子どもたちが存在
食料確保・生計向上
年間を通じて十分な食料を得るのが困難な世帯
80.1%(2012年)
保健衛生・栄養
家の前に立つ支援地域の子どもたち
慢性的栄養不良の5歳未満児
46.3%(2012年)
平和再構築
支援地域は1994年のジェノサイドで数多くの犠牲者
を生みました。人々の心には未だに不安や恐れ、疑
心暗鬼の気持ちが残っています。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
 心に傷を持つ住民のケア
 ジェノサイドの生存者と加害者が、植樹などを共
同で行うことによる、助け合いと相互理解の促進
 青少年グループへの平和教育
教育
初等教育の就学率は高いものの、教師の指導力や
学校の設備・教材が十分ではなく、教育の質は低い
のが現状です。また、就学前教育の機会が非常に限
られています。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
 教師に対する指導力強化研修
 ジェノサイドやHIV/エイズなどで親を失った子ども
への職業訓練の機会提供
 幼稚園の建設
ジェノサイドの生存者と
加害者が一緒に和解の
シンボルとして苗木を植
え、育てることを通して
和解を促します
子どもたちが質の高い
教育を受けることができ
るよう支援します
食料確保・生計向上
土地が狭く痩せていることから、伝統的農業では十分な生産ができず、
食料確保が難しくなっています。余剰食料がないために収入手段として
も限界があり、これが子どもの教育や保健に影響をおよぼしています。
ワールド・ビジョンが行う支援活動



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農業技術についてのトレーニング実施
改良種の種子・農機具の提供やビニールハウス・倉庫建設などの支援
家畜の飼育を開始するためのトレーニングと家畜の支給
貯蓄融資組合の普及
市場で売れる作物を栽培することによって収入
の増加を目指します
保健衛生・栄養
食料や所得が少ないため人々の栄養状態が悪く、
基本的な衛生意識も低いのが現状です。支援地
内には診療所や保健センターが少ないため、子ど
もや妊産婦を中心に予防可能な病で命を落とす
人々がまだ数多くいます。
ワールド・ビジョンが行う支援活動
 安全な水が得られるよう井戸や水タンクを整備
 診療所の建設とヘルスワーカーに対する栄養
や妊産婦ケアについてのトレーニング実施
 子どもたちの栄養状態の改善を促進
母親たちに栄養価の高
い食事作りを教えるこ
とにより、子どもたちの
栄養状態の改善を支援
します
ワールド・ビジョンの
支援で家の近くに学
校が建設され、通学
が楽になったと話すフ
ローレンスちゃん(右)
支援は子どもたちの生活を変える力となります
フローレンスちゃんが住む村には小学校がなく、いちばん
近い小学校も家から6キロ離れていました。学校が遠いた
め入学を2年遅らせ、フローレンスちゃんは8歳で入学しまし
た。朝4時に起きて家事の手伝いをした後、学校に行ってい
ましたが、遠いため通学に時間がかかり、遅刻して先生に
叱られることも多かったと言います。
しかし、支援によって家から1キロのところに小学校ができ、
通学が大幅に楽になりました。以前はいつも疲れていて学
校が嫌いでしたが、今は学校に行くのが楽しい、と言います。
ワールド・ビジョンは、フローレンスちゃんのような子どもた
ちの笑顔を増やしていくために、支援活動を行っています。