岩崎城だより・春

参考文献:『日進町誌本文編』
日進の文化財散歩
妙仙寺臥龍の松・山門
岩崎城歴史記念館の近くにある「妙仙寺〈みょうせんじ:天文 6(1537)年創建〉」は、中世このあたり一円を治めていた岩崎城主
丹羽氏の菩提寺〈ぼだいじ:先祖代々の墓のこと〉です。寺域内には丹羽氏清〈うじきよ〉夫妻らの墓標墓石をはじめとする文化
財がのこっています。その境内にあり名木と名高いのが「臥龍の松〈がりゅうのまつ〉」と名付けられたクロマツです。幹〈みき〉
や枝張りのようすは、その名前のごとく、まさに龍が臥〈ふ〉しているかのようだという形容にふさわしいもので、市指定文化財
(天然記念物)です。
門前に立つと目に入るのは三元一戸〈さんげんいっこ:正面の柱間が三つあり、そのうちの一箇所に扉がある建物のこと〉の楼
門〈ろうもん:寺社などの入り口にある二階建ての門〉は、平成 3(1991)年、市指定文化財(建造物)となりました。二階造りの形
式の山門〈さんもん:仏教寺院の正門〉は、寛政 5(1793)年の再建とされます。数次の改修を経ながらもなお再建時の趣〈おもむ
き〉を残すたたずまいは、いかにも曹洞禅寺の山門といえましょう。また、門に向かって右側には結界石〈けっかいせき:香りの
強い野菜、肉類、酒類は山門より内側へ入ることを許さないという掟を示す石〉が立っています。文化 6(1809)年建立の結界石は、
赤池町の霊鷲院〈りょうじゅいん〉の享保 15(1730)年に次ぐもので、文化財として一見の価値があるといえます。
『金太郎』
五月五日の端午の節句に飾
る人形です。
金太郎は幼い頃から優しく
力持ちで、後に鬼を退治し出
世したという逸話がありま
す。この金太郎の逸話にあや
かり、男の子が健康でたくま
しく育つように、将来出世で
きるようにとの願いを込めて
飾られました。
No.29
2015/4/1
◎お城の分類2~平山城~
「第 26 回
桜の季節にあわせた
日進市岩崎城春祭り」 春まつりです。岩崎城で
も武者行列や子ども劇
2015 年 4 月 5 日(日)
を準備しています。
「岩崎城歴史講座」
岩崎城では今年も歴史 6 月「江戸時代から見た小牧
※日程は全て予定です。応 講座を開催します。日進 長久手の戦いの歴史」(予定)
募方法は「広報にっしん」 市や岩崎城の歴史に関す 7 月「相撲の歴史」(予定)
「岩崎城ホームページ」に るお話を当館学芸員がわ (以降、10 月、11 月、12 月の全
て随時ご案内します。
かりやすく説明します。 5 回を予定しています。)
「みんなのぬり絵展」
募集期間
5 月~6 月(予定)
展示期間
6 月~8 月(予定)
小学生以下を対象にぬ
り絵を募集、展示します。
当館マスコットキャラク
ターやお城などぬり絵を
ご用意してお待ちしてい
今回紹介するのは平山城という種類の城で、岩崎城
もこれに属します。
平山城は山城と平城の中間にあたる城ですが、明確
に定義が定まっているわけではありません。山城か平
山城かの分類は、おおむね平地から標高100mを越
えるかどうかで分けている場合が多いようですが、小
高い場所に建っているお城はほとんどが平山城です。
国宝の姫路城や犬山城もこの平山城に分類されます。
お城の変遷〈へんせん〉は一般的に山城から平山城、
平城と移っていったように言われていますが、必ずし
もそういうわけでもなく、戦国時代後期でも山城は使
用されていますし、戦国時代初期に平城も存在します。
山城のような防御性を持ちつつ、城での政治のしやす
さ、城下町の支配を追及した結果、生まれたお城の種類
と言えるでしょう。
ます!
本物そっくりな紙の甲
「紙で作る手作り甲冑
展示着用体験会」 冑の着用体験会です。軽
発行日
2015 年 4 月 1 日(年 4 回発行)
編集・発行
岩崎城歴史記念館
4 月 29 日(水)、5 月 3 日 くて大人から子どもまで
(日)、4 日(月)、5 日(火)
6 月 14 日(日)、28 日(日)
10:00~16:00
〒470-0131
簡単に着られます。武将
になって、お城を散策し
てみては?
イベント参加はすべて無料です。ぜひ岩崎城へおこしください。
日進市岩崎町市場 67 番地
にわさきくん
Tel
0561-73-8825
Fax
0561-74-0046
http://www.mf.ccnw.ne.jp/iwasakijo