お城の分類 3~平城~ 日進の文化財散歩 旧市川家住宅・聖人塚

日進の文化財散歩
旧市川家住宅・聖人塚
平成 25 年 12 月 24 日付で日進市の旧市川家住宅が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。日進市では初め
てのことで、朗報でした。およそ 250 年前に建てられたと伝わるこの建造物は、にっしんが農村であった当時の大型農
家の姿を留めている貴重な文化財です。市ではこの貴重な歴史遺産が保存活用できるように整備し、平成 27 年 6 月 4 日
より一般公開がはじまりました。
この市川家住宅のすぐ近くには「聖人塚〈しょうねづか〉」があります。その昔、『ひとりの僧〈そう:仏教のお坊さ
んのこと〉が鈴を手にして「音がしなくなったら入定〈にゅうじょう:死去すること。このように入定することで仏に
なれると信じられていました。〉したと思ってくれ。
」と言って土中に生きながら入った』(『広報にっしん』No.708)と
いう伝説があります。また、
『張州府志〈ちょうしゅうふし:宝暦 2(1752)年成立の尾張藩官撰地誌〉)』などには異なっ
た伝説が記されています。
飯田街道沿いのこの塚は、市指定文化財の一つです。
参考文献:『日進町誌本文編』『文化財マップ にっしんの歴史散歩』
『陶枕〈とうちん〉』
陶器で作られた 枕〈まく
ら〉です。ひんやりとしてい
て頭を冷やすことができ、夏
にはとくに重宝〈ちょうほ
う〉されていたようです。内
部は空洞〈くうどう〉で、お
香〈こう〉を入れて焚〈た〉
き、香りを楽しむことができ
るようになっています。
No.30
2015/7/1
◎お城の分類 3~平城~
「特別展
旧市川家住宅の公開
むかしのくらし」 や市史の発行にあわせ
8 月 8 日(土)~
て、日進の昔の生活のよ
9 月 27 日(日) うすをご紹介します。
「岩崎城歴史講座」
第二回「相撲の歴史」
相撲の歴史を日進で
※日程は予定です。応募方
7月 19 日(日)
の 様 子を ふま えて ご 紹
法は「広報にっしん」
「岩崎
13:30~15:00
介します。ぜひお気軽に
城ホームページ」にて随時 (以降、10 月、11 月、12 月
足をお運びください。
ご案内します。
に開催します。)
募集したぬり絵を展示
します。今年も力作がそ
展示期間
ろいました。色とりどり
6 月 20 日(土)~
のぬり絵の作品をぜひご
8 月 16 日(日)
覧ください。
「みんなのぬり絵展」
本物そっくりな紙の甲
「紙で作る手作り甲冑
展示着用体験会」 冑の着用体験会です。軽
7 月 12 日(日)、26 日(日)
8 月 9 日(日)、23 日(日)
9 月 13 日(日)、27 日(日)
10:00~16:00
くて大人から子どもまで
簡単に着られます。武将
になって、お城を散策し
てみては?
最後に紹介するのは平城です。その名の通り平地に
建つ城のことを指します。尾張地方の大半は平地であ
るため、多くの平城が建てられました。名古屋城も平城
に分類されます。
山城に比べると防御性に劣〈おと〉るため、大規模な
城では堀、土塁を何重にも築くこともあります。防御性
に劣る半面、城下町の統治が非常に行いやすく、政治を
しやすい城とも言えます。戦国時代後期に比較的多く
見られます。
平城は開発されやすい平地にあるため、破却〈はきゃ
く:痕跡を残さず壊されてしまうこと〉されてしまうこ
とも多く、現在では跡形もない城もたくさんあります。
現に日進市内でも本郷城や赤池城、藤島城など多くの
平城が存在しましたが、現在は石碑が残るのみの場所
や、中には正確な場所すらわからないお城もあります。
発行日
2015 年 7 月 1 日(年 4 回発行)
編集・発行
岩崎城歴史記念館
〒470-0131
日進市岩崎町市場 67 番地
イベント参加はすべて無料です。ぜひ岩崎城へおこしください。
にわさきくん
Tel
0561-73-8825
Fax
0561-74-0046
http://www.mf.ccnw.ne.jp/iwasakijo