NO.6 - 山形市立第六小学校

学校だより
平成27年 6月30日発行
第
6
号
山形市立第六小学校
6月23日(火)から3日間、5年生の宿泊学習が山形市少年自然の家で行われました。
卒業を間近に控えた頃の思い出作文の中には、必ず数名が取り上げる話題となるような、
子ども達にとってはインパクトの強い行事です。テレビもゲームもおやつもなく、普段の
生活よりも不自由することの多い山の中で活動することが、なぜそんなに強い思い出とな
るのでしょう。私は1日目から2日目の昼まで参加したのですが、その時の様子を少しご
報告します。
1日目のメインは白鷹山ウォークラリーでした。地図を頼
りに、白鷹山山頂まで行って戻ってくるという活動です。途
中急な坂があったり歩く道のりが長かったりすることで、班
でゴールした時に大きな達成感を得ることのできる活動です。
今回、雷雨が近づいて来たという状況のため途中で断念し、
本館まで車で移動という対応になってしまいました。残念な
がら、山頂まで届かなかった班はたくさんありました。自然の中での活動は、必ずしも計
画通りにはいきません。しかしそれでも、急な坂を登っている時に、「もう、無理。」と弱
音を吐いてしまった友だちに対し、同じ班の子から「無理だと
思うから無理なんだ。がんばれ。」というような励ましの声があ
ちこちに響いていました。また、途中の道を間違って、迷って
しまった班もありました。だいぶ遠回りをしてしまったので、
心細かったり、疲れてへとへとだったりで、弱音を吐きたくな
った子もいたと思います。聞けば、見つけた大人の人に道を聞
いたりしながら、なんとか正しい道に戻ろうと、友だちと共に
努力し続けたとのこと。苦しい時こそ、友だちの存在が大きな力
になることを学んだようです。探しに行った先生方と会った時に
は、思わず涙を流す子も。実は、見つかって涙が出るほどうれし
かったのは、必死に探していた先生方の方だったのですが…。
2日目のプロジェクトアドベンチャーも、班の協力が必要な活
動で、いたるところで協力し合う子
ども達の様子が見られました。
野外炊飯やキャンプファイヤー等々、色々な活動を経験し
て帰ってきた5年生は、さすがに疲れた様子も見られました
が、もっと続けたかったという子もいました。今回の活動は、
不自由であることが決して不幸な事ではなく、友だちと励ま
し合いながら課題解決に向かうような関わりこそが、活動意
欲や行動への自信を深めることに気付く、とても貴重な第一歩になりました。
<学校探検
Ⅰ>
※ 6月29日(月)の学校給食の様子
学校だより№2で、クッキー、ブロンズ像、階段についてお知らせしましたが、保護
者の方々がなかなか目にすることのできない普段の学校の様子も、たまに、<学校探
検>としてお知らせしてみようかなと思っています。今回は給食の様子についてです。
近年、テレビ等で、学校給食についての報道を目にすることが増えているような気がし
ています。それだけ、『食』について関心が高まっているということなのでしょう。
バランスよく食べ体をつくるという目的の他に、仲間と食べることを通した心づくり、
経験や欲求だけで食べるのではなく必要なものを必要なだけという心や体の自己コントロ
ール、命を食するということの道徳的な学習等、
『食育』には幅広い学びが込められていま
す。とはいうものの、給食は多くの子が楽しみにしている活動でもあります。
4校時の授業が終了しエプロン等の給食準備ができた学級
が、1階給食室の入り口に並んでやってきます。
「○年○組給
食をいただきにきました。よろしくお願いします。」というあ
いさつで、給食室に用意されている丸缶や角缶、食器、牛乳
等を持ちます。
丸缶は、汁物が入っていま
すので特に重い食缶です。
それぞれ分担した食缶や食器を持って、自分の教室に向
かいます。階段は特に大変ですが、1年生も上手に運んで
います。教室では、給食当番
以外の子ども達が、教室での
役割を行ったりしながら静かに待つことになっています。
食缶等が教室に到着すると、配膳台に食缶を並べ、当番以
外の子が自分の分と当番の分の食事の準備をします。
この日の給食は、パン、エビ団子のスープ、白ごまあじフ
ライ、マカロニナポリタン、みかんジャム、牛乳です。合計
約720キロカロリー。通常より、ややカロリー高めの設定です。
子どもによっては、苦手な料理やあまり量が食べ
られない場合もありますので、どの学級も自分で食
べられるだけの分量をもらうようにしています。し
かし、好き嫌いを少なくするために、嫌いなものに
も挑戦するよう声がけや励ましをすることもありま
す。
食事が終わると、班ごとに食器を重ね片付けます。
給食当番が給食室に食缶や食器を運びます。給食室
を出る時には、大きな声であいさつをします。
「○年○組です。美味しい給食ごちそうさまでし
た!」