発達障害の早期発見・早期介入 ~早期における保護者面接の要点

発達障害の早期発見・早期介入 ~早期における保護者面接の要点~
横浜市総合リハビリテーションセンター
発達精神科 岩佐光章
「親御さんから、なぜうちの子はことばが増えないのかと質問された」、「親御さんに、
子どものコミュニケーションの苦手さをどのように伝えたらよいだろう?」
。私たち支援者
が発達障害のお子さんに関わる際、保護者とのやりとりは欠かすことができない重要な支
援の柱です。保護者との様々なやりとりの中で、いかに有意義な保護者面接を行うか、日
常の臨床で試行錯誤し苦労されている方も多いことと思います。面接技術は、ある程度の
感性と経験が求められますが、次のことを意識することで、早い上達が見込めると思われ
ます。
(1)面接前に準備を行うこと、(2)相手を知ること(アセスメント)と自分の傾
向を知ること、
(3)共感などいくつかの基本的な面接技法の習得、(4)面接だけに視野
狭窄にならないチームアプローチの実践、などです。精神科(心理)面接の基本をいくつ
かご紹介しつつ、支援が難しい保護者との面接や対応についても少しふれていきたいと思
います。