あいち生涯学習の会第1回学習ゼミ 傾聴により

あいち生涯学習の会第1回学習ゼミ
ーテーマ 気持ちに寄り添う「傾聴」とはなにか葛
傾聴ってどんな聞き方?
(1) 傾聴は「闘.き方」の作法 ・・
傾聴とは、相手の話に耳を傾けることて∴相手が本当に伝えたいことを理解し、
お互いが心地良い関係を築いていくための「聴く技術」のことです。
傾聴により、話し手が聞き手に対して好感を持っようになり、お互いの信頼関
係が深まっていきます。
相手を理解するためには、耳で聞くだけでなく、相手がどのような表情をして
いるか、どのような仕草をしているかなど、目で見ること患大切です。
「聴」という言葉を分・解すると・ ・ ・(耳と目と心を十足す)となります。
○耳を使.って・ ・ ・ ・相手の言葉や声の嗣子を聞く。
〇日を使って・ ・ ・ ・相手の表情や態度を丁寧に観察する①
○心を僕.って・ ・ ・ ・相手の気持ちにきちんと関わる。
この三つが揃ってはじめて「聴く」ということになります。
傾聴では、よりよく「聴く」ために、相手の話をありのままに「受容」するこ
と、相手の感情に「共感」することを重「祝します。
相手が言いよどんだときにもロをはさまず、最後まで話を聞く「受容」の姿勢
と、相手の感情に「共感」を示す「あいづち」によって会話がうまくいきます。
「幸いよね」と相手の気持ちを察する言葉を返す、この-言が話し手に「わか
ってもらえた」という安心感を与え、その後のやる気に繋がります。
傾聴の作法一覧
○最後まで聞く・ ・話の途中で口を挟まない。
○うなづき・ ・「話を聞きいているよ」というメタメッセージ
小さくうなづくときは話の先を促し、大きくゆっくりう
なづ〈ときは納得や感心を相手に伝える効果があります。
棚田
○あいづち・
・相手に受容・共感・関心を伝える短い言葉。話の内容に
同意できないが、受容と共感を示したいときの便利なあ
いづちとして「そうだったんですね」 「そうなんですか」
など便利。
O音l′オウム返し・
・「暑いですね」 「本i当に、今日は暑い1誌すね」というよう
に相手の言葉を繰り返す。あいづちと同様、共感と関心
を与えることがでます。話し手と会話のペースを合わせ
る効果も。
○問いかけ・
一「昨日、レバノン料理を食べたんだけど」 「レバノン料理
どんな味ですか」というように、相手の話した内容につ
いて質問してみる。 「関心」を伝えることができます。
○よい姿勢・
・よい姿勢とは「相手に不快感を与えず」 「自分が楽な」姿
勢のこと。楽な姿勢をとってリラックスして聴くことで
気持ちに余・裕ができ、受容的・共感均に聴く事ができま
○位置関係・
す。リラックスは話し手に「伝染」するという効果も。
--披講として、話を聴く際に真正面に座るのは視線の逃
げ場がなく、緊張感を高めてしまいます。
圧迫感がなく、相手を観察しやすいのは、 90度の位置、
ただし、これも相手や自分にとって楽な位置関係を柔軟
に選択するのが基本です。
○柔らかい言葉遣い・襲い言葉遣い= 「しなさい」 「するな」といった命令形
「○○に決まっている」という断定、 「××すべきだ」
といった意見の押し付けをできるだけ減ちすことで相手
をリラックスさせ?受容勘二聴くことができます。
○癖とつきあう・ ・ ・貧乏ゆすりやペンをカチカチ鳴らす癖など、相手に不快
感を与えたり、ネガティブなメタメッセージを与えてし
まう癖には注意。これも、無理に治そうとするのではな
く「あ、今癖が出た」と意識することが大事。
○まるい思考・
・「Åは正しい、 Bは間違い」といった項い考え方では、
話し手と価値観が衝突しやすくなりがち。 「人も正しい
Bも正しい」という「去るい思考」を導入することで、心
○秘密を守る・
に余・裕を持って聴く事ができます。
・聴いた話は自分の心の中にとどめておくのか基本。秘密
を守ってくれる聴き手を話し手は信頼し、きちにのび
と語ってくれるようになります。
四日
(2) 作法を支える「3つの心得」
作法を実践していく上では、その背景にある基本的な姿勢を理解しておくこと
/が役に立ちます。
傾聴において大切な役割として「受容」 「共感」 「関心」という 3つの心得につ
いて説明します。
① 受容
途中で話の腰を折ったり、さえぎった華、否定したりすることなく「相手の
話を最後まで聴く」 「相手の意見をまずはありのままに受け入れる」という
姿勢が受容です。
傾聴がうまくいくためには話し手に凄II遺して気持ちよく語ってもらうのか
-番です。そこで話しやすい雰囲気を作るために有効なのが「受容」の姿勢
です。
受容的にきくためのポイントは、
◇「はい、いいえ、そうですが」、といったあいづちに、柔らかい雰囲気を
乗せる。
◇否定や反論を前提とした姿勢で聴かない。アラ探しは禁物。
◇特に、 「相手がそう思う、そう感じる」など、気持ちの部分を丁寧に聴く。
◇相手の話す速度、考える時間など「闇や余韻」を大切する。急がしたり
質問攻めには注意。
◇自分の考えと遣うところこそ、興味を患ってよく聴くようにする。
受容は、傾聴のためにもっとも基本的な要素の一つですが、決して簡単なこと
ではありません。.
たとえば、心に余裕のないときは、無意識のうちに話し手を急がしたくなるも
のです。まず、相手の話を「。」がっくまで聴いてみる。という意識老持つこと
が大事。
② 共感
共感とは、話し手が語る内容にどのような「思い(感情・信念・受け取り方)」
が伴っているのかを観察し、それに合わせることです。
話し手が楽しそうに語っている時には、聴き手も楽しそうに、悲しそうに語っ
てい.るときは悲しそうに、と合わせていくことで、話し手は「このメJま自分の
ことを理解してくれている」 「この人なら大切なことを話しても大丈夫」と
安心します。心理学ではこうした安心感を「同調効果」といいます。
「受容」と同じく「共感」も話し手が話しやすい雰囲気をっくるために欠かせ
ない心得です。
隅田
I +
共感できない内容 背景にある気持ち
知人の悪口 ⇒ その知人に対する劣等感、仕事や私生
活がうまくいかない焦り。
親についての愚痴 ⇒ 親に認めて欲しい
相手への甘すぎる評価 ⇒ 相手への愛情
相手への麗しい評価 ⇒ 相手の成長への期待
◇話の背後にある「気持ち」に耳を傾ける
③ 関Ie
傾聴のもっとも大切な心得の1つであり台がち、以タトとみすごされがちなの
が相手の話に対する関天上です。
聴き手が自分の話に関心を持っていないと感じたとき、話し手は「自分の話
はつまちないのではないか」 「相手は自分を軽視しているのではないか」と
いった疑心暗鬼におちいって、話しにくくなってしまいます。
相手の話に関心を示すことは、話し手に「話してもいいんだ」と思ってもら
うためには欠かせないこと。
関l〈高ま、はじめかちあるものではなく持つもの。
◇関心のない話が出たら、相手の言を見なからうなずいてみましょう。
(3) 「聞く」から「聴く」へ
①気持ちとは
会話のなかでは、言葉だけでや瑚取りされているわけではありません。
むしろ、ことばに乗せられた「気蒔ち」のやりとりこそが重要です。相手の
「気持ち」に耳を傾けるのが傾聴であると言っていいでしょう。 ¥
ですから、傾聴のためには、
◇相手の「気持ち」を観察して受け取ること
◇自分の「気持ち」を相手にうまく伝えること。
に気をっける必要があります。
そして、そのためにはまず、 「気持ちは伝わる」ということを十分に意識す
ることから始めましょう。
◇いろいろな人の「ちょっとした仕草」に意識をむける練習をしてみましょう
② 「見えない気持ち」の確かめ方
仕草やロ喜郎二無意識のうちに「気持ち」がのせられていることがあります。
ポイントは相手の「気持ち」を丁寧に観察することです。
姻圏
基準となるのかメタメッセージです。傾聴の世界でいうメタメッセージとは
-「言葉に采っ.た気持ち」 「仕草に含まれる気持ち」きちには「言葉以タトかち伝わ
ってくる雰囲気」のようなものです。
◇自分が発している「ちょっとした仕草」など、メタメッセージにも意識を向
けてみましょう。 ′
(3) なぜ傾聴が必要なのか
豊かな会話は「ゆ-とり」から生まれる。
① 気特ちの良い聴き方はこころを満たす。
「あんなに悩んでいたのに、人に話しだとん、急に気韓ちか楽になった」そ
んな経験はだれにもあるものです。 話iす=軽す
会話はとても効果的にストレスを軽減し、人のこころを満たしてくれるもの
です。 .
話すことの効能を多くの人が受けるためには、 -方に多くの聴き手が必要で
す。ここに、傾聴という技術の必要怪があり、私たちが傾聴を学ぶことの意
義があります。
あなたが誰かの話を聴いてあげることで、こころの重荷を取り除いてあげた
としましょう。
相手は満足すると感じると同時に「人に話を聞いてもちえることのありがた
き」を理解します。
こうして他者の話に耳を傾ける人が少しずっ増えれば「優しさの循環」にな
ります。それはタ私たちの社会をより住みよい場所に変えていくことになる
と思います。
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2015112103岩清水