品質 目標と実績 品質向上への取り組み 三井化学グループは、「レスポンシブル・ケア基本方針」に基づき、品質マネジメントを継続的に改善するとともに、製 品・サービスの品質向上によって、お客様満足のさらなる向上に努めています。 マネジメントシステム 方針 「レスポンシブル・ケア基本方針」に基づいて、品質マネジメントに関する基本的事項を定め、その実行を通じて、お客 様の信頼と満足の得られる品質の製品とサービスを提供します。 レスポンシブル・ケア基本方針 体制・責任者 RC委員会担当役員を責任者とし、RC・品質保証部が、国内外の三井化学グループ全体の品質マネジメントを統括し、全 部門で製品・サービスの品質向上とお客様満足のさらなる向上に取り組んでいます。 モニタリング方法 製品・サービスの設計・開発段階において品質管理・品質保証体制を審査・承認し、市販開始後は、品質苦情の解析、事 業部・工場・関係会社等への品質監査を行い、品質マネジメント実行状況の点検を行っています。 成果・レビュー お客様からの苦情、生産過程での不具合等を解析し、共有すべきものについて、工場・関係会社等へ水平展開を行いまし た。これらの結果並びに各部署の品質マネジメント実行状況を、RC・品質保証部が集約し、RC委員会でレビューして全 社で共有化しました。 目標と実績 2014年度の目標 顧客満足を追求した品質苦情の極少化および事業ポートフォリオ変革を見据えた品質リスクの低減 2014年度の実績と評価 顧客のニーズ情報を含めた苦情情報への対応を行い、顧客満足を追求することで、品質苦情の極少化に取り組みまし た。また、事業ポートフォリオ変革を見据えた新規事業展開における品質マネジメントシステムの構築に着手しまし た。 達成度A ここ3カ年の品質苦情は過去最低レベルを維持しており、2014年度単年度目標を達成しました。また、新規事業展開と して、医療機器事業分野における法規制に対応した品質保証体制の構築を担う専任チームを設置しました。 2015年度の課題 医療機器分野での薬機法あるいは各種法規制に適合した新製品を継続して生み出すための、全社にわたる医療機器品質 保証体制の構築に取り組んでいきます。 全製品において、お客様からの苦情への対応はもとより、高い品質リスクとなる要因を自ら抽出し防止策を検討いたし ます。 ※ 自己評価による達成度:A 95%以上、B 70%以上95%未満、C 70%未満 104 品質 目標と実績 品質向上への取り組み 品質向上への取り組み 品質マネジメントの仕組み 三井化学グループは、「品質のつくり込み活動」である品質管理と「お客様から信頼を得る活動」である品質保証を品質 マネジメントの両輪として、お客様満足のさらなる向上に努めています。 「品質のつくり込み活動」は、製造のみならず、購買、設計、物流、営業などの各部署が、いつも同じ“モノ”ができるよ う、ばらつきの最小化を目指した活動を行っています。 「お客様から信頼を得る活動」は、営業部門、製造部門から独立した品質保証部門が主体となって、お客様の問題が解決 できるよう、お客様の視点に立った活動を行っています。 品質マネジメントの仕組み 品質マネジメントレベル向上への取り組み 品質マネジメントレベルの向上は、品質監査と教育を中心として取り組んでいます。 三井化学グループ各部署(本社、工場、研究所及び国内外の関係会社)への品質監査を通して、品質マネジメントの改善 を支援しています。 2014年度の品質監査実績は、下記をご参照ください。 2014年度環境安全、労働衛生及び品質の監査実績 品質教育に関しては教育プログラムを策定し、e-ラーニングによる教育を実施しています。英語版 を作成し海外関係会 社に対しても実施を進めています。また、2010年度より品質トラブルに繋がる危険(リスク)の発掘と除去を目的とし た、現場での品質 トラブルの未然防止活動(QRG活動※)を、本体全工場の自主活動として実行し、関係会社へも展開し 105 ています。 さらに、毎年行われる全国的な運動である「品質月間」に合わせて、現場での品質改善に貢献した部署や個人を対象とし た表彰を行い、現場の品質意識の高揚と醸成に取り組んでいます。 ※ QRG活動:品質リスク低減活動(Quality risk Reduction Group 活動) お客様からの声への取り組み お客様からいただいた製品・サービスに対する不満の声(苦情)については、事業部門、製造部門および品質保証部門が 協力し、原因究明と対策を進めることにより、再発防止および水平展開を実施しています。 そのための取り組みの一つとして、毎週、品質保証部門の全員で、各苦情について原因究明と対策の検討および進捗の確 認を行っています。またお客様へのリスクの大きさ、類似事例の発生の可能性がないか、といった観点で重要な事例を抽 出し、水平展開を実施しています。 ヒトの健康や環境に対する化学物質の影響についての社会的関心の高まりを背景に、化学物質の規制の強化が進んでお り、製品に含有する化学物質(製品含有化学物質)のより高いレベルの管理が求められています。 このような状況を踏まえ、当社ではお客様からの製品含有化学物質についてのお問い合わせに対し、データベースの構築 による情報の整備のみならず、調査を行う専門部署を設けています。これにより、正確な回答を迅速に行えるよう努めて います。 お客様の用途への取り組み ~法令・認証遵守のための取り組み~ 各製品の用途ごとに適用される法令・認証については、適合性を確認し、社内のリスク評価を行った上で上市していま す。 また、上市後の法令・認証については、定期的な点検により遵守状況を確認しています。 106
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