物流 目標と実績 製品の安全な輸送 エコレールマーク取得 三井化学グループは、製品の安全で環境にも配慮した輸送を確保するために、様々な取り組みを行っています。 マネジメントシステム 方針 レスポンシブル・ケア方針およびリスク・危機管理に関する全社社則に基づき、「構外物流環境・安全・品質管理細則」 を制定、物流環境・安全・品質 (物流RC)の維持と向上を図っています。毎年、前年までのRC実績(事故件数、苦情件 数等)を踏まえて目標を設定、その諸施策(物流協力会社への監査、 教育、現場対話、キャンペーン等)を「RC年間計 画」に盛り込み、PDCAを確実に実行しています。 体制・責任者 全社RC委員会、責任者である物流担当役員との定期的な会議などを通じてRC実績を報告するとともに意見交換を実施し ています。 モニタリング方法 RC実績および「RC年間計画」の進捗状況は上記以外に、物流部署独自の会議体(週次ミーティング、月例会議など)におい ても定期的に確認しています。 成果・レビュー 重大事故ゼロ、重大労災ゼロは継続しています。苦情件数は中期的には低減傾向にあります。 目標と実績 2014年度の目標 物流環境安全品質のさらなる向上 2014年度の実績と評価 達成度B 重大事故 0件 苦情発生件数 12件 ※ 2015年4月1日現在 2015年度の課題 物流環境安全品質のさらなる向上(継続) ※ 自己評価による達成度:A 95%以上、B 70%以上95%未満、C 70%未満 107 物流 目標と実績 製品の安全な輸送 エコレールマーク取得 製品の安全な輸送 物流協力会社との対話 三井化学グループでは、物流協力会社と一体になった安全活動を行っています。 各工場物流担当部署は、物流協力会社とおおむね月に1回物流協議会を開催し、物流事故などの情報の共有化、「ヒヤリ ハット※1 」の事例検討、現場パトロールや教育を行い、コミュニケーションを図っています。また、「七ゲン主義※2 」に 基づいて、物流協力会社のRC監査、現場作業者との安全対話を実施し、誤出荷・誤納入の撲滅、製品漏洩の撲滅など物流 事故の未然防止に努めています。 また3PL(Third Party Logistics)※3 で管理している製品についても3PL会社が主導し、各工場物流担当部署が協力する形 で上記同様の活動を行っています。 ※ 1 ヒヤリハット: 重大な災害や事故には至らないものの、ヒヤリとしたり、ハッとした事例のこと。 ※ 2 七ゲン主義: “現場”・“現物”・“現 実”、“原理”・“原則”・“原点”・“人(間)を 大切に”、に基づいて種々の対応を図ること。 ※ 3 3PL(Third Party Logistics): 物流機能の全体もしくは一部を、第三の企業に委託することで実現する物流業務形態のひとつ。 SDS・イエローカードによる安全対策 当社グループの製品は、高圧ガス、危険物、毒劇物など法令等で管理や取り扱 いが定められた化学物質もあるため、製品の安全輸送には万全の注意を払って います。 物流を委託する物流協力会社に対しては、製品の取り扱い・保管上の注意(危険 性、有害性など)に関する情報として、法令上提出義務のない製品も含めて安全 データシート(SDS※)を提供しています。また、輸送時に万が一、事故が発 生した場合に備え、事故発生時にとるべき措置や関係先への通報内容を記載し たイエローカードの携行を危険品、非危険品にかかわらず義務付けています。 ※ SDS:安全データシート(Safety Data Sheet) 事業者が化学物質などを他の事業者に出荷する際に、相手方に対して提供す るデータシートで、物質名、供給者名、危険有害性、安全対策および緊急事 態での対応などの情報を記載するもの。 イエローカード 事故・労働災害の根絶に向けた活動 物流業務の中には高所作業があります。一例としてローリー充填作業においては3m以上の高所で作業をする必要があり、 乗務員の安全確保のため、転落防止の安全帯使用を義務付け、推進しています。また、熱傷・薬傷防止のため、保護具の 着用を義務付けています。 また、安全基本ルールの「1.バック時、よく見えなければ必ず『降車』して安全確認 2.停車時、『ブレーキロック』を確 実に、『輪止め』で歯止め 3.発車前、必ず『ひと回り点検』で安全確認」を周知し、実行しています。 その他様々な全国キャンペーンを実施して物流事故の削減・撲滅に努めています。 事故発生時の拡大防止 当社グループでは、製品輸送中に事故が発生した場合に、 その被害を最小限に抑えるため、「三井化学グループ構外 物流事故・緊急連絡網及び応援体制」(MENET)に関す る規則を定めています。MENETでは国内を6地区に分 け、24時間出動できる体制を整えています。 また、年に2回、緊急通報・出動訓練を行っています。 MENET応援基地 108 物流 目標と実績 製品の安全な輸送 エコレールマーク取得 エコレールマーク取得 三井化学グループは従前よりコスト合理性とともに、比較的エネルギー消費原単位が小さい船舶、鉄 道の利用を積極的に 推進してきました。国土交通省が設置している「エコレール運営・審査委員会」より、地球環境にやさしい鉄道貨物輸送 に取り組んでいる企 業としても認定されています。 今後も、温室効果ガスの排出削減や大気汚染の保全などに積極的に取 り組んでいきます。 エコレールマーク企業認定基準 500km以上の陸上貨物輸送のうち15%以上鉄道を利用している企業の中で ・ 数量で年間15,000トン以上 ・ 数量×距離で年間15,000万トンキロ以上 のいずれかで輸送に鉄道を利用している企業 認定登録商品 アクリルアマイド、ハイドロキノン、イソプロピルアルコール、コスモネート® MDI、コスモネート® TDI、ドロクロー ル、三井PET™、高純度テレフタル酸 贈呈式 エコレールマーク認定書(企業認定) エコレールマーク認定書(製品認定) 109
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