6月議会・質疑で残された問題

6月議会・質疑で残された問題
平成27年6月27日
1,【贈賄問題】【問題政策】を議会で取り上げてくれた議員に感謝
「谷村さんなきあとの議会」を、正直、心配を通り越して希望を持てませんでした。
不正や談合があっても【スルー】するのでは、と思った次第。
しかし、この度の役場職員の贈賄問題では、小笠原議員、高山議員、奥野議員、多田議
員と、次々、【贈収賄問題】を真正面から取り上げて頂きました。
まずは、一町民として、感謝致します。今後の安平町議会にも、希望が持てました。
また、町が「重要政策課題」と位置づけた浪費政策【道の駅】にも反対意見(星議員)
が述べられていた事は貴重なことです。
私は谷村議員引退後の安平町議会を【大政翼賛会】と呼びましたが、この6月議会で
不正・腐敗・問題政策を座視しない姿を見ることが出来たことから、今日、正式に前言
を撤回したいと思います。
さて、4人の貴重な発言を踏まえた上で、この贈賄事件に、谷村議員と共に追求してき
た一町民としての立場から見ると、皆さんが一生懸命、議会で追求していたにも拘わら
ず、さらに追求して欲しかった点、残された課題があったことを申し上げておきます。
質問者4人の質問全体を見ると、質問内容を互いに分担した様子が窺えますが、それぞ
れの分担で、完璧に追求を成し遂げた議員がいる一方で、おそらく、本人も【やり残し
た感」をぬぐえない方もいらしたようにも思いました。
こうした点と、今後のことも踏まえ、率直に【残された問題】
【質問されていない問題」
を指摘致しますので、今後に生かして頂けたら幸いです。
因みに、別件で驚いた件ですが、実際、贈賄問題が取り上げられていた場面でも、2日
間の議会で、只の1度も 口を開かず、ただただ、黙って座っているだけの議員もおり
ました。
【つまんないだろうに】【恥ずかしくないだろうか】と思って、しみじみ、顔を見てい
た次第ですが、私たちの子どもの時代、勉強の出来なかった子どもが、授業中ひと言も
声を発せずに、ただ、黙って座っていた光景を思い出しました。
しかし、この議員達は、採決するときは、町長側に手を挙げる事が目的で座っているの
であれば、黙って座っていることにも、意味があると考えているのかも知れません。
2,議会で追及されなかった問題点
1点目、谷村さんが、3月議会で「不正をしている職員がいる」「調査して欲しい」
と発言していたのに、町長は、直接、谷村さんを呼んで、「誰のことか」
「どの取引のことか」を確認していないことです。
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議会という正式の場での【不正をしている職員がいる】と指摘です。
このような場合、どなたが町長であろうと、そう発言した本人(谷村さん)
に【誰のこと】か、「どの取引のことか」と確認するでしょう。それが事実
調査のスタートになるからです。
それなのに、なぜ、町長は、直接、谷村議員に確認しなかったのか。
自浄能力を発揮するということは、まず、事実を知っている人から【事実関
係を徴取】する事から始まるのではありませんか?
議会答弁では、副町長が動きを説明していたが、谷村さんが聞いたら、事実
関係に関して、おそらく【反論】がありそうな内容が多くあったように思い
ます。いずれにしても、それ自体すら、町長は【後から聞いた】と答弁して
います。このように、実質的な調査が、全く行われない状態が、3か月半
続いたのです。(「申し出ろ」などは、調査に入らない。)
新聞報道がなされなかったら、永久に藪の中で、犯罪はさらに継続されてい
たことは間違いありません。
それだけに、町民の中から「町長は、しらん振りしてそのままうやむやにし
ようとしていたのではないか」「町長はそうした事実があることを知ってい
て、表に出すことを避けようとして何もしなかったのではないか」との声を
生み出す原因になっているのです。
2点目。今後も、庁内会議での町長発言の問題点の解明が求められています。
庁内会議の記録に寄れば、「町長としてではなく、別な形でやろうと思って
いる」と述べていますが、こうした【仕返し】を示唆する発言を、看過する
わけには行きません。
谷村さんはすでに家族を含め様々な嫌がらせを受けてきたのです。
選挙の時は「谷村を落選さえる会」が、早来地区のある地域で結成されたと
のこと。また、富岡、遠浅地区では、選挙の掲示板の谷村さんのポスターが、
剥(は)がされました。警察も確認に来ています。
こうした背景の中で、町長は、「町長としてではなく、別な形でやろうと
思っている」と述べたのです。
町長は【別な形】で何を「やろうとしていたのか」あるいは、人に何を「や
らせようとしていたのか」。そして、実際に、何をしたのか。
この点が、いまだに、議会で解明されていません。
他方、町長は【別な形】の「内容」を示唆する発言も同時にしています。
谷村さんを【教育業務に携わる人ではない】などと攻撃した発言です。
これは「塾の経営」をしている谷村さんにとっては、名誉毀損に当たるもの
であり、「仕返し」によって、塾経営にマイナスを与えることにもなり、
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信用毀損、業務妨害に当たることにもなります。
こうした町長発言を記した庁内会議議事録が、全役場職員に配布されたこと
は、谷村さんに対する信用毀損と業務妨害の為の個人攻撃を役場組織を使っ
て行ったことになります。こうした点が議会では、まだ、質疑されておりま
せん。
谷村さんは、当然、この部分の撤回を文書で要請していましたが、未だに、
回答があったという話は聞いていません。
伝え聞くところによれば、町長は、撤回の意思はないと言っているとのこと。
その上、【名誉を傷つけられて苦しんでいるのは、坪田の家族だ】と、開き
直ったとも伝わってきています。
8月に入って、町長は谷村さんと話し合っていますが、その時、町長は、
「あ
んたの知らないことが沢山有る」などと言って坪田をかばい谷村批判をして
います。
3点目。懲罰審査委員会が、3月議会から5か月後に初めて開かれているが、実際の
調査をしていません。この点も議会の俎上に上っておりません。
また、町長私設の条例にない正体不明の【検証委員会】の活動は、越権行為
である事の指摘も必要です。
同時に、町長に対して「懲罰審査委員会の目的と役割」を条文に基づいて
確認を必要でした。
町長の認識は、【調べるのが条例にない検証委員会で、処分の申請は懲罰審
査委員会の仕事】との「誤った理解」があります。
(庁内会議での発言から)
町長私設の「検証委員会」の活動は、
①前田潤氏との面談。(7/10)
②坪田課長補佐との面談(7/15)
③坪田氏、夫人との同席面談(7/17)
④前田潤氏に電話で資料要求(7/24)
⑤前田潤氏と面談(7/29)
⑥町長報告(7/30)等々。
これらは全て懲罰審査委員会の仕事です。
しかも、この「検証委員会」の報告内容は、坪田のウソの言い分をそのまま、
鵜呑みにし、町長と懲罰審査委員会に報告されています。
この問題点も今後、指摘していく必要があります。
4点目。法廷で事実が明らかになっていたのに、町長が坪田を処分しない理由にした
【地方公務員法】には、町長発言を裏付ける条文は存在しないこと。
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行政手続き法で除外されている公務員が、地公法のどの条文に該当するとい
うのか、それを議会で明らかにする宿題が残っています。
町長は、【職員を処分する場合は、地方公務員上、弁明の機会を与える必要
がある】と答弁していいるからです。しかし、これはウソです。間違いです。
この点を今後、指摘する必要があります。
5点目。谷村さんへの個人攻撃や高山議員の議員活動に対する干渉に対する謝罪を
要求する必要があります。
高山議員が、議員として商工会の要望事項に反対しようと賛成しようが、そ
れは、議員の自主的判断によるものです。それを行政の長が、庁内会議とい
う公式の場所で公然と批判するなどは、常軌を逸しています。
この点は、謝罪を含め追求する必要があります。
今回、議会で町長や副町長がした【謝罪】は、「隠蔽のために動いた事実を
認め」て謝罪したものではなく、一般的な誰でもする「焦点不明の謝罪」で
しかなく、求められた【謝罪】ではありません。
6点目。「なぜ、警察の協力を求めなかったのか。」この点での追求が必要です。
賄賂が送金されれば、必ず、銀行口座に入るが、その点検をなぜ、道警に頼
まなかったのか。その点の追求が今後、必要でした。
その他、坪田氏が言っていることが、正しいのかどうかの確認など警察の協
力が、必要でした。その反省を求める必要があります。
7点目。懲罰審査委員会の議事録が、不要な部分にまで、黒塗りされていた。
この点の更なる追求が、今後も必要です。
この点の指摘は、奥野議員からありましたが、さらに以下の追求が必要です。
①【黒塗り】の内容が、情報公開条例で定めたの内容を遙かに超えるもので
あり、情報公開条例違反である事。
②
懲罰委員会のメンバーを隠したことも条例違反である事。
また、外部委員に顧問弁護士が入ったことは、【弁護士職務基本規程」
の【受託制限」(80条)に違反している件です。
以上です。
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