仮設住宅の再編等に係る子供の学習支援による

「仮設住宅の再編等に係る子供の学習支援によるコミュニティ復興支援事業」Q&A(案)
平成 28 年 2 月 15 日時点
生 涯 学 習 政 策 局
社会教育課地域・学校支援推進室
仮設住宅の再編等に係る子供の学習支援によるコミュニティ復興支援事業委託要綱の構成をも
とに作成したものである。
1.委託事業の内容
Q1.
A:
本事業では仮設住宅の再編等とあるが、仮設住宅の考え方はどのように考えてい
るのか?
仮設住宅については、応急仮設住宅とみなし仮設住宅等を対象とします。
また、委託先についての詳細は本事業の委託要綱「3委託先」のとおりです。
Q2.
A:
本事業ではどのようなことを行うのか?
本事業は地域住民等によるコーディネーター等が中心となり、地域と学校の連携・
協働による子供の学習支援活動等を行うものです。活動内容の詳細は本事業委託要
綱「2委託事業の内容」のとおりです。
なお、大人のみを対象とした活動は対象外となります。ただし、子供たちの学習
環境の好転を図るために必要な研修会等については対象となります。
Q3.
A:
「評価・検証委員会」とは何か?
本委員会の活動は年度当初に被災地における実情を踏まえた課題解決に向けて、
事前に年間目標を設定し、その達成状況を確認するために、年度末までに必要な効
果測定を実施するものです。また、効果測定の結果を評価・検証して今後の復興支
援事業に活用していくための委員会となります。
Q4.
「評価・検証委員会」の設置にあたり、既に設置している協議会や運営委員会等
を充てることは可能か?
「評価・検証委員会」については、その地域において既に設置されている協議会
や運営委員会等がその役割を果たすことは可能です。
ただし、経費の扱いについては、当該協議会等が様々な役割を同時に果たしてい
る場合、本事業の経費について厳密に分けられるように注意してください。他の取
組と混在して判別ができなければ本事業の経費として認めることはできません。
A:
Q5.
A:
Q6.
A:
1つの自治体で複数の活動(学習支援活動や放課後子供教室等)を実施する場合
には活動毎に委員会を設置しなければならないのか?
基本的に 1 つの委員会で活動のすべてを評価・検証するものと考えていますので、
活動毎に委員会を設置する必要はありません。
ただし、地域の実情に応じて複数設置していただいても構いません。
「学習支援コーディネーター(以下、コーディネーター)
」とはどのような人材か?
基本的に以下の役割を想定しています。また、地域の実情に応じて役割を設定し
ても構いません。
・仮設住宅、学校、公民館、図書館、集会所等を拠点に様々な学習活動のための
企画・提案・広報・学習支援等
・学習指導者と学習サポーターやボランティアスタッフの配置調整
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Q7.
A:
コーディネーターを配置する必要はあるか?
コーディネーターの機能を果たす方は、有償、無償に関わらず必置です。
Q8.
コーディネーターの役割を行政やNPO等の団体がその役割を担うことは可能
か?
可能です。
A:
Q9.
A:
既にコーディネーターの役割を果たす人がいるところにも新たにコーディネータ
ーを配置する必要があるか?
既に配置されていれば新たにコーディネーターを配置しなくても構いません。
ただし、当該コーディネーターが様々な役割を同時に果たしており、また有償と
する場合、本事業の経費について厳密に分けられるように注意してください。他の
取組と混在して判別ができなければ委託費の支給ができませんのでご注意ください。
Q10. 「学習指導者」とはどのような人材か?
A:
地域のボランティアで学習支援を必要とする子供たちを対象として、子供たちの
実情から学習内容を考えて、課題等を提供して指導にあたる者が想定されます。特
定の資格や職業を指すものではありません。
Q11. 「学習サポーター」とはどういった人材か?
A:
地域のボランティアで学習支援コーディネーターや学習指導者を補助しながら指
導にあたる者が想定されます。特定の資格や職業を指すものではありません。
Q12. これまでの事業では安全指導員の配置は活動対象であったが、同様に本事業では
安全指導員を配置することは可能か?
A:
配置することは可能です。ただし、活動実施にあたっては、学習活動と連動して
できる限り地域住民の連携・協働を求める形をとってください。
2.委託手続
Q13. 本事業の手続について、気をつけることはあるか?
手続については本事業委託要綱「5委託手続」のとおりです。
また、記入については、申請書データにコメントをつけてありますので注意事項
等を確認してください。
3.経
費
Q14. 本事業の対象となる経費については要綱、要領でまとめているが注意する点はあ
るか?
A:
本事業の対象となる経費については委託要綱「6委託経費」のとおりです。
また、経費として対象外になるものに以下のようなものが挙げられますので注意
してください。
【謝金】
・研修会や視察のみに参加したコーディネーター等への謝金
・講師等に対する謝礼品(金券及び金券に値するもの、菓子折等)
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【旅費・交通費】
・自治体職員の旅費(県内の市町村の視察や実地検査等)
・国が対象費経費として認めるもの以外の旅費
・コーディネーターやボランティアの通常の学習支援等で活動する際に係る交通費
【その他】
・受益者負担となる経費(参加者等に対する飲食費、保険料、材料費等)
・雇用にかかる賃金その他人件費、備品整備費、施設改修費
・活動を実施する団体等(地方公共団体、社会教育団体、NPO、法人その他各種
団体等)の本来の運営・活動にかかる人的経費、経常経費
Q15. コーディネーターが学習支援活動を実施している場所に視察と会議等に行く場合
の謝金の支給は可能か。
A:
視察と会議等を一緒に行う場合は支給可能です。
Q16. 学習支援等を行う場合の謝金単価は市町村の規程に基づいて良いのか?
A:
謝金については、講習会の外部講師等に対しては、常識的な範囲内で各地方公共
団体の規程等に基づいて支出可能です。地域のボランティア等に対しては、国の要
領上の単価(1480円/時間)を上限にし、また、地方公共団体の規程等に基づき
ます。
Q17. 外部講師を専門的な方や文化・芸能・スポーツなどで活躍されている方などに依
頼した場合、その謝金が高額な場合であっても委託対象とすることが可能か?
A:
委託対象とすることは可能です。
ただし、事業関係者に対する研修会の講師や放課後等の活動支援における特別な
催しを行う場合などにおける外部講師等に対する講師謝金単価は特に定めていませ
んが、国や各自治体の謝金単価等により決定してください。
それらを超える高額な場合は、超過分は委託支給対象外となります。また、事業
の趣旨や自治体の基準単価等を講師側に伝えるなどにより、調整を図っていただく
ようお願いします。
Q18. 旅費の支給に関して規程はあるか?
A:
支給に関する規定は地方公共団体等の規程に基づいて支給してもらって差し支え
ありません。
Q19. コーディネーターや行政の本事業担当者が、県外の研修会や講座に参加するため
の経費について委託費支給対象経費とすることは可能か?
A:
県外旅費は認められません。
ただし、文部科学省が主催する全国的な会議や研修会等で参加することが本事業
に有益であると文部科学省が特に認め、通知等でその旨を知らせた会議・研修等の
み例外となります。
Q20. コーディネーターやボランティアが都道府県等が開催する研修会等に参加するこ
とに対して交通費を支給することは可能か?
A:
交通費を支給することは可能です。
また、市町村を超えて広域に活動しているコーディネーター等については、該当
自治体の会計規則等に準じて旅費や交通費の支給が可能です。
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Q21. 活動場所を確保するため、部屋の賃借料やリースにかかる経費を計上することは
可能か?
A:
活動を実施するために必要な会場の借料等については計上可能です。
ただし、受託団体等の事務局等にかかる経費は対象外となります。
Q22.
A:
活動場所へ移動する際、移動手段がないためにバス等を借り上げて使用するとき
の費用について、借損料として支出することは可能か?
被災地の状況に応じて、公共の交通機関がなくバス等を利用することが最も効率
的と判断できる場合は、借損料として計上することは可能です。
Q23. 教材費とはどのようなものを想定しているのか?
A:
活動を実施するにあたり、学習等において活動場所に必要とされる書籍、参考図
書等を想定しています。なお、数量については真に必要な数量のみを計上し、コピ
ー等で共有するなど効率的な活用を行ってください。
Q24. 事業の活動実施にあたり、参加者から参加費を徴収することは可能か?
A:
取組の充実や保護者等の要望への対応の観点から、特別な催し物を実施する場合
など、被災地の実情に応じその経費の一部について、保護者等に費用負担を求める
ことは差し支えありません。
ただし、参加費を徴収する場合には、適切な額を設定し、関係者等に対して説明
を行い理解得るとともに、活動への参加を希望する全ての子供ができる限り参加で
きるような配慮が必要です。
Q25. 再委託先である各市町村には、一般管理費を計上することは可能か?
A:
各市町村においては計上することはできません。
一般管理費は法人格を有する民間団体に事業の一部を再委託する場合にのみ、事
業のみに要する費用を分割して積算できない経費として計上することができます。
4.再委託
Q26. 本事業をNPOや任意団体等に再委託することは可能か?
A:
事業の一部をNPO等に請負として契約することは可能です。ただし、本事業の
全部をNPO等に再委託することはできません。
また、再々委託という形で事業を行うことはできません。
5.その他留意事項
Q27. 地方公共団体が外部団体等へ再委託する場合は、会計に関する規定は地方公共団
体の規定に合わせればよいか?
A:
地方公共団体の規定に合わせてもらって差し支え有りません。
また、再委託先の選定に当たり地方公共団体は、本事業の趣旨に鑑み、子供たち
への教育活動を行うに適した団体であるかどうかについても考慮し、適切な団体を
選定いただくとともに、運営が適切に行われるよう説明会や研修会等を定期的に行
うなど、指導の徹底に努めてください。
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