稲員信幸議員のPDFファイル

次に、8番稲員信幸君の登壇を求めます。
○8番(稲員信幸)
皆さんこんにちは。8番稲員でございます。よろしくお願いします。私は、この6月議会にお
いて2項目の質問通告をいたしております。
まず、国が提唱している地方創生についてであります。
防衛大臣、党の幹事長等を歴任された重鎮石破氏を創生大臣に充て、重要施策として打ち出し
ております。国が求めるもの、それに対し町が取り組むものについてお尋ねをいたします。
2項目めは、防災行政無線の今後の取り組み、また、計画がどうなのかという点について伺い
たいと思います。
現在の防災行政無線は設置されて相当の年数を経過しております。火災などの災害放送、時に
は行方不明者の捜査協力要請、また、町からのお知らせ等で十分役目を果たしてまいりましたが、
急激に多様化、複雑化する社会情勢のもと、このままでいいのか、今後、変更の計画があるのか
についてお尋ねをいたします。
質問席におりますが、よろしくお願いをいたします。
○議長(神山章憲)
町長。
○町長(渡邉元喜)
稲員信幸議員の質問の中の地方創生についての国が求めるもの、町が取り組むことについての
お答えを申し上げます。
国は、急速な少子・高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東
京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたっ
て活力ある日本社会を維持していくために、2060年までの長期人口ビジョンと2019年までの5カ
年計画である総合戦略を策定しました。長期ビジョンは、人口減少問題の克服として、2060年に
1億人程度の人口を確保、成長力の確保として、2050年代に実質GDP成長率1.5ないし2%程度
の維持を中長期の展望とし、その展望を実現するための具体的な施策が総合戦略でございます。
総合戦略では、「地方における安定した雇用を創出する」「地方への新しい人の流れをつくる」
「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「時代に合った地域をつくり、安心なくら
しを守るとともに、地域と地域を連携する」の基本目標のもと、成果目標を設定した政策パッケ
ージを示しています。国は、地方自治体に国の人口ビジョン及び総合戦略に踏まえた地方版人口
ビジョンと総合戦略の策定を求め、人的、財政的支援、情報の提供を行うこととしております。
本町では、国の方針に沿った総合戦略を策定することとしており、今後、人口現状を的確に分
析し、町民の意識や希望を把握し、課題解決に向けた施策を計画実施することが重要であります。
次に、防災行政無線についての質問のお答えでございます。
広川町防災行政無線の今後の方針、計画についてですが、今議会で補正予算に計上しておりま
すので、また、その場で審議をお願いいたしますが、緊急防災・減災事業債を活用し、現在の防
災行政無線の全町一括デジタル化を今年度から進めてまいります。デジタル化に向けた協議及び
基本設計を作成後、本工事を行い、平成28年の完成予定で進めてまいります。
また、防災行政無線以外の情報伝達の方法として情報メールがございます。今年度より、一括
送信機能や視聴覚障害者などの災害弱者への電話やファクスで情報を配信する機能を充実させた
システムの導入を行います。現在、業務委託業者とシステムの運用準備を行っており、7月下旬
ごろには新情報配信システムでの運用が開始できる予定でございます。運用開始までは現行メー
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ル配信にて行っていきますが、新システムの導入により、なお一層情報伝達が向上し、防災行政
の拡充が図られると思っております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(神山章憲)
8番稲員信幸君。
○8番(稲員信幸)
ただいまお答えをいただきましたが、全て聞くことは答えが出たような気がします。
まず、町長におかれましては3期目の船出をいたしたわけでありますが、特定健診の受診率向
上がありますので、年に何回かは受診をされて、健康には十分注意をされてやっていただきたい
と思います。
この地方創生についてですが、どうも企画立案のコンテストをやるということのような気がい
たしますが、十分それに応えるべく努力をしていただきたいというふうに思います。
広川町においては、町長、執行部の努力でまちづくりをやってきたわけであります。成果は他
の市町村に比べてもまさっておると、劣ってはいないという評価をいたしております。このこと
こそが地方創生であったような気がいたします。それに引き続き、この新しい総合戦略を立ち上
げてやるということ、ぜひ町長の施政方針にありましたように、出会いと語らいのある町、人と
人とが支え合う町、人が育つ人を育てる町、人が集い働きにぎわう町、自然と共生する快適な町、
この基本を軸にぜひ総合戦略の立ち上げを行って、その策定に期待をしておるところであります。
防災無線についてですが、今、答えがありました。全て答えが出たような気がいたしますが、
新聞、あるいはメディアで、最近、非常に耳ざわりな言葉が気になります。限界集落、消滅地域、
あるいは老老介護、独居老人、それから徘回というようなことで、それに対応できる機器であろ
うと思います。計画されてあることは、そういうのを十分網羅できるんではないかという気がし
ます。期待をしておるところであります。
さて、以前、この町の議会が熊本市に出向いて講演を聞いたことがあります。熊本大学の元教
授である徳野さんという方が、このほど著書を出されました。地方創生についての提言であった
ろうと思いますが、「暮らしの視点からの地方創生-地域と生活の社会学」という本であるそう
ですが、政府は、消滅危機をあおり、また、人口維持と経済成長を軸とした地方創生を打ち出し
ながら、学校統廃合など地域衰退につながりかねない施策を進める、いわゆる農山村切り捨ての
醸成を目指しているのじゃないかというようなことの本のようです。これもひとつ一考をいただ
きたいというふうに思います。
防災無線、かねがね私が思っておりましたのは、やはり一方通行ではなくて、応答のできるよ
うなシステム、それを考えております。この後、全員協議会で地方創生のこと、あるいは防災無
線のことが出てくるということですので、私の質問はこれで終わりたいと思います。ありがとう
ございました。
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