省エネ取組み事例 ホンダ太陽株式会社 ホンダ太陽株式会社概要 ●所 在 立 / 1981年(昭和56年)9月 ●設 ●資 地 / 大分県速見郡日出町大字川崎3968番地 本 金 / 3000万 ●代表取締役 / 簗田 ホンダ太陽 准 ●従 業 員 数 / 237名(内:障がい者数135名) ※ホンダR&D太陽48名含む -障害者内訳身体障害者:118名 知的障害者: 12名 精神障害者: 5名 ●事 業 内 容 /Hondaの二輪・四輪・汎用製品の部品製造、各種データ処理 ●お 取 引 先 / 本田技研工業(株)、(株)本田技術研究所 他 設立の原点 太陽の家創設者 (故)中村 裕 博士 本田技研工業創業者 (故)本田 宗一郎 【基本理念】 【設立の原点】 「心身に障害があっても、 仕事に障害はあり得ない」 「おい、どうしてだ、 涙のやつが出てくるよ」 「保護より働く機会を!」 No charity, but a chance! 「やろう、ホンダもこういう仕事を しなきゃだめなんだ!」 障がいのある人達の社会的自立と自己成長を目的に設立された、 本田技研工業の特例子会社 ホンダ太陽(株)基本理念 : 「何より人間」 ∼夢・希望・笑顔∼ 特例子会社とは 障害者雇用促進法 障がいを持った人の雇用促進の為、企業は従業員2.0%の障がい者を雇用しなくてはならない。 特例子会社の従業員を親会社の一事業所の従業員とみなし、 親会社が雇用する従業員数に加えることができる 設 立 親会社 ☆インフラが整備されていない 階段/トイレ/交通アクセス他 ・資本の51%以上を出資 ・障害者を一定人数以上雇用 ・経営に責任を持つ 障害者の雇用が困難 ・インフラを整える ・その他・・・ 特例子会社 (重度障害者多数雇用事業所) 障害者の社会参加と自立を目的に就業 ☆障害者雇用率は親会社へカウント 親会社とは一体不可分 全国の特例子会社=391社(H26.5月末現在) ホンダ太陽株式会社沿革 昭和56年 設立 別府市の社会福祉法人太陽の家内で別府工場操業開始 ∼ 平成 7年 日出工場竣工 2工場体制となる 平成10年 皇太子殿下、妃殿下 ISO9001認証取得 日出工場行啓 ISO9001認証取得 平成11年 ISO14001認証取得 平成12年 全国緑化優良工場等表彰 通産大臣賞受賞 平成13年 ふるさとづくり賞 内閣総理大臣賞受賞 平成20年 日出第二工場棟竣工 平成25年 障害者雇用優良事業所等表彰 厚生労働大臣賞 平成26年 データビジネス棟(日出工場内)竣工 別府工場を日出工場に集約 製品紹介 4輪車用部品 2輪車・汎用部品 データ業務 CATIA CATIA SD スタイリングデータ 事業所概要 第二工場棟 厚生棟 データビジネス棟 H26年10月竣工 第一工場棟 敷地面積 44,736㎡ 緑地面積 16,107㎡(緑化率36%) 第一工場棟 平屋建 建築面積:3,452㎡ 厚生棟 平屋建 建築面積:812㎡ 第二工場棟 4階建 建築面積:2,574㎡ データビジネス棟 2階建 建築面積:1,116㎡ エネルギー使用状況(1) 前年比-4.4% 16,260 前年比-8.2% 15,539 14,260 ・屋根遮熱塗装 ・デマンド監視 装置導入 ・照明器具更新 前年比-4.2% 13,667 ・空調熱源更新 EHPチラー化 ・太陽光発電 設備導入 ・照明器具更新 ・照明器具更新 ・ミニグリーン 活 動 エネルギー使用状況(2) オフィス系:13% 1,785GJ ・電力:1,600GJ 照明:21% 2,887GJ ・LPG : 185GJ 総消費量 13,667GJ (H25年度実績) 生産設備:41% 5,628GJ 空調:25% 3,367GJ ・電力:2,385GJ ・ LPG: 982GJ 省エネの取組み エコマインド ・改善提案制度 ・小集団活動 ・CSR活動 ISO−9001 ISO−14001 ・標準化 ・目標管理 ・環境管理組織 設備管理 ・日常保全 ・運転の効率化 ・設備更新 組み事例−1 エコマインド向上(ミニグリーン活動) 1.目 的 従業員の主体的な環境活動により、CO2排出量削減や省エネ・省資源化を 推進し、更なる従業員の環境意識向上と環境にやさしい工場づくりを目指す 2.内 容 ・省エネ、省資源にテーマをしぼった、2ヶ月の短期間サークル活動を実施 <取組テーマ例> ・エアー配管漏れ対策 ・待機電力の削減 ・・・ コンプレッサー、PC機器、TV等 ・照明機器の電力使用量の削減・・・・・間引き、レイアウト変更等 ・温水暖房便座の設定標準化と暖房・温水の使用時期 ・社用車、通勤車両の燃費改善 3.実績・効果(H23年実績) サークル数 人 数 取組テーマ数 完結テーマ数 12 112人 14 9 効 果 179GJ/年 組み事例−1 エコマインド向上(改善提案制度) 1・目 的 省エネ等、環境意識向上を目的とし、環境月間に合わせてH25年度より、 「環境提案キャンペーン」を実施。 改善提案制度は、H17年よりスタートし年々提案件数が増加 全提案件数における環境関連提案の割合は、20%∼25%で推移 環境提案キャンペーンの提案件数 H25年度 : 21件 H26年度 : 48件 <改善提案件数推移> 4月∼12月 までの実績値 提案件数 組み事例−1 エコマインド向上(CSR活動) ●地域清掃活動・・年4回実施 ●段ボールクラフト ●ビーチクリーン活動・・年2回実施 ●障害者スポーツの振興 取組み事例−2 高効率設備への更新 1.空調熱源機更新(平成24年実施) 更新前 更新後 効 設備名称・能力 吸収式冷温水発生機 能力:525kw 使用エネルギー LPG+電気 電気 1,750GJ/年 853GJ/年 エネルギー消費量 EHP空冷チラー 能力:340kw 果 エネルギー 消費量50%削減 ランニングコスト 60%削減 2.照明器具更新(平成23年∼25年実施) 使用時間、照明器具コストを考慮し、Hf蛍光灯・CCFL(冷陰極管)・LED器具 へ更新。更新部の証明照明用電力量を35%削減 <年間効果> <器具内訳> 数量 更新前照明器具 照明用電力量 Hf蛍光灯 201灯 ・生産フロアーの110w蛍光灯 更新前 5166kwh CCFL 311灯 ・オフィス・廊下等の40w蛍光灯 更新後 3359kwh LED 84灯 ・ダウンライト 組み事例−2 空調熱源機更新 更新前 525kw 冷温水 更新後 340kw 冷温水 1号機 1号機 175kw 2号機 175kw 3号機 175kw 85kw 2号機 85kw 3号機 85kw 4号機 85kw <更新内容> ①LPG焚吸収式冷温水発生機 ⇒ EHPチラーに変更 ②設備能力の見直し(525kw ⇒ 340kw)による空調能力の最適化 ③小容量複数台連結による、低負荷時の効率UP 組み事例−2 空調熱源機更新 <空調用エネルギー使用量比較> <その他の効果> 1,750GJ 1.ランニングコスト60%削減 (メンテナンス費含む) 897GJ 50%削減 2.冷房 ⇔ 暖房切換が容易 更新前 : メーカーに依頼 更新後 : ユーザーで切換 853GJ 設備更新前 設備更新後 3.水質管理がほとんど不要 取組み事例−3 遮熱塗装による空調負荷軽減 工場屋根補修(再塗装)時に、遮熱塗装を実施。(平成23年) ・塗装面積 : 3,300㎡ ・使用遮熱塗料 : ニッペサーモアイUV(日本ペイント) <実施後の効果> 遮熱塗装前と比較し、冷房期(6月∼10月)に20%のLPG削減効果 <空調用燃料(LPG)使用量比較> 5,155㎥ 982㎥ 20%削減 塗装前 4,173㎥ 塗装後 取組み事例−3 遮熱塗装による空調負荷軽減 ・遮熱塗装有無による屋根表面温度比較 測定日:2013年7月10日 天 候 :快晴 気 温 :31℃ 60 表面温度( ℃ ) 遮熱塗装により −20℃の効果 50 日陰と同じ効果 40 30 20 10 遮熱塗装無 遮熱塗装有 太陽光パネル下 取組み事例−4 デマンド監視装置導入(運転の効率化) 1.設置目的 最大需要電力の抑制と、電力量の見える化による省エネ推進を目的に設置 運用開始は、H23年11月∼ 2.運用状況 ①デマンド警報発報時の対応をマニュアル化 安全・衛生面や、品質・生産への影響が無い設備を事前にリストUPし、 警報発報に担当部署員が対応 ②設備運転方法の標準化 空調機、コンプレッサー等、比較的に電力の大きな設備の立上げタイミン グをずらし、デマンドを抑制 3.効果 設置以降のデマンドの更新なし 電力の見える化により、リアルタイムでの コントロールが可能になった 取組み事例−4 デマンド警報対応手順 取組み事例−4 最大値389kw H23.9月 デマンド推移 空調熱源機 EHP化 H24.12月 デマンド監視 装置設置 H23.11月 H23 限界値ライン 380kw 警報対応1 360kw 警報対応2 370kw 太陽光発電開始 H25.3月 H24 H25 H26 取組み事例−5 太陽光発電設備の導入 1.概要 売電用、自家消費用の太陽光発電設備を設置(H25年3月より発電開始) ・売電用設備 : 発電容量50kw ・自家消費用設備 : 発電容量50kw 2.発電実績 ・自家消費用でH25年度の発電実績 年間発電量実績 : 60,465kwh 3.導入効果 ・購入電力量を、4.6%削減 ・最大需要電力の抑制 ・日陰効果による夏季の空調負荷軽減 ・発電量は、環境管理指標のCO2排出量削減値として利用 自家 消費用 売電用 その他、取組み事例 取組み 内 容 1 照明器具 個別スイッチ化 主にオフィス、倉庫の照明を、照明器具毎にスイッチを取 付、必要な場所のみを点灯 2 グリーンカーテン 空調負荷低減と景観向上を目的として、南面の窓・外壁 に、合計100㎡実施 植物は、琉球朝顔を植え付け 3 エアコン設定温度の 表示 エアコンのスイッチ毎に、冷房・暖房時の設定温度を表示 4 エアコンフィルター 清掃月の表示 エアコンフィルターの清掃忘れ防止のため、室内機ごとに 清掃月を表示 5 自販機の省エネ ベンダーの協力を得て、高効率機への更新を実施 自販機の照明は常時消灯で設定 6 環境情報の掲示 環境情報用の掲示板を設置し、従業員へ周知 エネルギー使用状況は、CO2排出量に換算して表示 ご清聴ありがとうございました。
© Copyright 2024 ExpyDoc