英語科 1 学習する意義 世界にはおよそ 3000 もの言語があるといわれていますが、なぜ、みなさんはその中でも「英語」 を学ぶのだと思いますか。ある統計によると世界の人口約63億人のうち、およそ3分の1の人が 英語を話したり、学んだりしているというデータがあります。つまり、英語を学び、使えるように なることによって、世界のたくさんの人たちと友達になることができ、たくさんの人の考えを知る ことによって幅広い考えを身につけることもできるのです。世界に住む多くの人たちと意見を交換 していくための道具のひとつとして楽しく英語を学んでいきましょう。 2 授業の受け方 (1)授業の内容 ①英語の使い方を覚える 単語や文の使い方を覚えて、それらが実際のコミュニケーションでどのように使われるのかを 理解します。 ②英語を使おうとする 覚えた単語や文を恥ずかしがらず自信をもって使えるようにするための練習をします。 ③英語を使ってみる 実際に英語を使ってコミュニケーションを図ります。 例えば、 ・ 英語であいさつや自己紹介をする。 ・ 英語で相手に質問したり答えたりする。 ・ 英語での情報を読んだり聞いたりして、感想や意見など 英語で表現する。 ④外国に住む人々の生活の様子や習慣、文化について知る 日本との相違点を学習したり、英語で日本の文化を紹介したりします。 (2)学習に対する心構え 英語=実技教科(=運動と似ている) 英語は勉強というよりは運動に近い教科です。繰り返し練習することによって力をつけるこ とができます。つまり勉強というより運動や楽器の感覚で英語学習を行ってください。 ① しっかり声を出して練習する。 ・ 失敗をおそれずにとにかく英語を言ってみよう。 ・ 恥ずかしがらずに発音しよう。 ② 「学ぶ」は「真似ぶ」 ・先生や友達の上手な発音を徹底的にまねしよう。 ③ 友達の言葉にしっかり耳を傾けたり、積極的に発表したりしよう。 英語 1 ・コミュニケーションで大切なことは相手をわかろう・知ろうとすることです。わからない単語 や英語でもあきらめずに「こんな意味かなぁ」と想像力を働かせてみよう。また、相手に自分 を知ってもらうためにも進んで発表したり会話したりしよう。 ④ 書いて練習することを面倒くさがらない。 ・書いて練習することによって目からも情報が入ります。 ・正確な単語のつづりや文が身に付きます。 ⑤ 毎日必ず学習する。 授業50分×105回=87.5時間 これは学校での1年間の英語の授業の合計時間です。日数にするとたったの 3.6 日です。 これだけでは英語を自由に話すのには時間が少ないというのは想像がつきますね。ですから、 授業のない日でも英語を読んだり書いたりする時間を少しでも持ちましょう。たとえ10分 や20分でもかまいません。毎日少しずつの積み重ねが大切なのです。 3家庭学習の仕方 (1)予習・・・パーフェクトノート(学校で用意します)に単語の意味調べ、本文の書き写しな どをします。 授業ノート <予習の仕方> ○授業ノートの①の部分に教科書本文の書き写しをします。 ○授業ノートの②の部分に教科書の新出単語を書き写し、意味を 調べてとなりの欄に書きます。 ○授業ノートの③の部分に教科書の目標文が薄く書かれています。 なぞり書きをしましょう。 授業の板書を写すスペ ースです。 英語 2 (2)復習・・・自主学習ノートに単語練習や文章の練習をします。 自主学習ノートの目安は、1年生・・・10 段 4 2年生・・・13 段 3年生・・・13・15 段 定期テストに向けて (1)ワークブックを有効に使おう 自主学習ノートに1回目を解く。 ↓ 自主学習ノートに間違えた問題を練習する。 ↓ 本誌に書き込んで理解しているところ、理解していないところを把握する。 ↓ 自主学習ノートに間違えた問題を練習する。 (2)音読をしよう ①教科書の本文を繰り返し音読する。 ②本文の意味と英文を交互で音読する。 *暗記するまで①と②を繰り返し行いましょう。手軽でしかも効果のある英語の学習方法は英語 を声に出して読むこと(音読)です。口からすらすら英語が出てくるまで何回も練習しましょ う。リスニング・スピーキングの両方に効果的です。 (3)単語や文章を自主的に練習しよう 自主学習ノートを活用して、その日習った単語や目標文を覚えるまで何度も繰り返し練習しまし ょう。発音しながら書いていくと、より効果的です。 5 その他 ① 辞書(英和・和英)を準備してください。例えば、「『さくら』って英語でなんていうのか な?」と思ったとき便利なのが和英辞典。言葉の幅が広がります。 「初級・ジュニア」など と書かれた中学生用の辞書が使いやすいです。新しく購入しなくても、小学校卒業時にも らったものでも十分です。 ② NHKのラジオ講座「基礎英語1」を聞いてみよう。英語の音を聞くだけでも発音やリズ ムを身につける練習になります。 ラジオ第2 放送時間 月~金 午前 6:00~6:15 再放送 月~金 午後 6:45~7:00 午後 9:00~9:15 英語 3 ※前週の放送分はインターネットでも聞くことができます。1ヶ月分をまとめたCDを 書店で購入することもできます。 ③ 英語の歌を聞いたり、映画を字幕で見たりすることも「聞く力」を高めることにつながり ます。興味のある人はぜひ取り組んでください。 ④ 英語検定など資格試験にもチャレンジしてみよう。自分の実力を試す機会になります。 試験は、6月、10 月、1月の3回です。学校で受験できます。 級 目安 5級 中学校初級程度 出題目安 出題形式 英語を習い始めた方の最初の目標。 家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題 が出題されます。 英語の基礎固めに最適です。 4級 中学校中級程度 出題形式や内容が、より実用的に。 身近なトピックを題材とした読解問題が加わ ります。 基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。 3級 中学校卒業程度 二次試験でスピーキングテスト。英語で考え を伝えましょう。 筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野 が広がります。 中学卒業段階の英語力の達成目標:3 級(文 部科学省) (英検ホームページより抜粋) 1年生:5級、2年生:4級、3年生:3級を目指して積極的に受験しましょう。 英語を学ぶことによって人生のとびらの数を増やすことができま す。いろいろな人の意見を聞き、自分の考えを伝え、国際人としての 一歩を踏み出しましょう。 英語 4
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