園長先生の幼稚園日記 2015年7月8日 年中・年長組が公園(台原森林公園)に行きました。年少児は,園庭を独占でき,あそ びが盛り上がりました。 どろだんご作りは年長児を中心に行っているあそびですが,年少のAくんも先週から挑 戦していたようで,1週間たつと,なかなか立派などろだんごが作れるようになっていま した。 先生がそばに来たので,どろだんごを見せ,「どろだんご,一生懸命作った」と教えまし た。すると先生は, 「わたし,成功したことないの」と言ったので,Aくんは「ボク,成功 したよ」と話し,先生に作り方を教えはじめました。先生がうまくできないのを見て,「こ うすればいいんだよ」と,片手にどろだんごを持ち,もう片方の手で細かい白砂をまんべ んなく振り掛けたり,白砂の上にどろだんごを置いて手のひらでころがしたりして,やり かたを見せていました。 いつのまにか先生とAくんの周りには,他のこどもたちも集まってきて,どろだんご作 りをはじめました。 「白砂をかけると,かたくなるんだよ」「みがくんだよ」など,Aくん はみんなの先生のようでした。 0 お家の方へ こどもたちは,本当にのめり込んで遊んでいるものには,夢中になって継続して取り組 む熱意を持っていると思います。この1週間,年長児の泥団子つくりを観察し,見よう見 まねでチャレンジし自分なりの創意工夫で,立派などろだんごに仕上げたことは,本人な りに満足のいく結果だったのだろうと思います。機会を見つけてはひとり黙々とどろだん ご作りに励んでいたことを思うと,そのひたむきさに感心しました。また先生や周囲のこ どもたちの立派などろだんごを作りたいという思いに,Aくんは自分のこれまでの思いを 重ね合わせているようで,指導の仕方も実に配慮に満ちたものでした。
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