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2015
平成27年6月10日発行(毎月1回10日発行) 通巻262号 さわやかな高齢社会に向けて
さわやか福祉財団
新地域支援事業
「助け合い」
助け合い」が広がるよう
う
各地で取り組んでいます
今こそ、お互いさまの「助け合い」が広がる好機と、全国のさわや
かインストラクターと共に、適切な生活支援コーディネーター(地域
支え合い推進員)及び協議体構成員の選出方法や住民主体の助け合い
活動を広げる仕組みづくり等について協力しますと、各自治体に働き
かけています。すでにいくつかの自治体から企画立案や講師依頼等を
受けています。この取り組みこそが「新しいふれあい社会づくり」を
目指す当財団の活動そのものであり、その見返りは〝各地の住民の皆
〝
さんの笑顔 と、これからも推進していきます。
理念を共有できる皆様、ぜひ、一緒に取り組みませんか。
群馬県玉村町での「住民発信型討論会∼ふれあいの居場所とこれから」では、「目指す地域
像の実現に向けた取り組み」と題して当財団の長瀬純治が講演をし、パネルディスカッショ
ンのコーディネーターも務めました
神奈川県綾瀬市での研修会
では、新地域支援事業に係
る制度の基本的な説明と目
指す地域像について清水肇
子理事長が基調講演を務め、
また、居場所の事例紹介等
を鶴山芳子、地縁組織と協
議体に関する説明を長瀬が
講義しました
2015年6月号
CONTENTS
2 新しいふれあい社会 実現への道
地域で見守る〝子育ち支援 〝
生活支援コーディネーターとの連携
清水 肇子
4 特 集 地域の助け合いに向けての取り組み
生活支援コーディネーターと協議体に係る研修会 in 釧路
「情熱を持った人たちが目指す地域像を共有」が大切
翁川 由希
10 特 集 新しい地域支援のあり方を考えるフォーラム
協議体編成に向けて具体的な取り組みを協議
茨城県/埼玉県 長瀬 純治、三浦 寛朗
14 新地域支援事業 北から南から 各地の動き
〝
一緒に〝助け合い を広げよう
翁川 由希、丹 直秀、鶴山 芳子、長瀬 純治、三浦 寛朗、森 孝則
26 広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から
助け合い活動を通じて団地の枠を超えた地域づくりを推進したい
尾山台団地自治会(埼玉県)
東日本大震災 「地域包括ケアの町」を目指して
32 大槌町に立ち上がった助け合いの大きな輪「おおつち支え合い協議会」
認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 理事長 中村 順子
36
大船渡市長の手元に『助け合い活動創出ブック』
「大船渡共生まちづくりの会」幹部と、市長を訪問 丹 直秀
38 県外避難者支援活動
より自主的な運営を目指して
福島県被災者同行会 三浦 寛朗
9
39
新しい地域支援のあり方を考えるフォーラムのお知らせ/ 復興応援地域通貨への寄付・東日
40
42
49
本大震災義援金募集/ ご支援ありがとうございます。/ さわやか福祉財団活動報告/ 投稿
50
51
52
募集/ あなたの町のふれあい・助け合い/ みんなの広場/ さわやかパートナー
・『さぁ、
言おう』のご案内/表紙絵から
! 新ひとりごと
助け合いを広げよう ●
中村 秀一
新しいふれあい社会 実現への道
地域で見守る〝子育ち支援〟
生活支援コーディネーターとの連携
さわやか福祉財団 理事長 清水 肇子
去る5月、にっぽん子育て応援団の企画委員である奥山千鶴子さん、事務局の當間紀子
さんと会合を持った。子ども育成支援の取り組みを協働して進めるための意見交換である。
奥山さんは、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会理事長として、また當間さんも子
育て応援団の活動を取り仕切る中核メンバーとして活躍している。
にっぽん子育て応援団は、2009年に活動を始めた任意団体で、4人いる団長の1人
が当財団の堀田力会長である。応援団では、その名前のとおり、全国からの応援サポータ
ーをホームページ上で募集している。この3月現在で個人サポーターは4570人。
子どもたちの健全育成は何と言っても次の社会の礎となるものだ。そして地域の人々と
のふれあいによる共助の育みは、これまで私たちが様々に取り組んできた活動でもある。
変化する社会情勢や諸制度の中で、地域づくりに関わる私たちが次にどのような牽引を
する必要があるかを今考えている。ふれあいボランティアパスポート事業は大変好評を得
●
2
●
2015.6
ているが仕組みの提案としてはすでに完成しているものであり、昨年度配布実績約4万1
000冊・小中高135校5団体をもって財団としてはいったん終了することとし、趣旨
を引き継いでくれるNPOにその役割を任すこととした。
新たな活動としては、本年4月から子ども・子育て支援新制度が本格スタートしている
中で、地域による“子育ち支援”を、現在進めている生活支援コーディネーターの取り組
みと絡めて行っていく。新制度には、子育てに困ったときに相談できる子育て支援コーデ
ィネーター(利用者支援専門員。努力目標として3中学校区に1人、全国に計7000人
をめど)や、多様な世代との連携を含めてNPOなどが実施可能な地域子育て支援拠点事
業が盛り込まれており、双方の取り組み連携の道筋をつくっていきたい。
「地域はボーダーレス。制度によって分断されてきた各種支援事業だが、地域での暮らし
を支えることを考えたとき、困り事を抱える人や家庭の実情に合わせて柔軟に利用できる
ような、実態にふさわしい仕組みづくりが必要」とお2人は言う。まさに同感である。
まず3年間をめどとし、今年は、生活支援・子育て支援双方のコーディネーターの連携
の意義やあり方等についての啓発及び各地の調査などを行おうということになった。年度
末には、フォーラムの開催も検討したい。
子どもと地域の大人が関わり合うのはどちらにとっても効果が大きい。高齢者のいきが
いや介護予防につながり、子どもも思いやりとあたたかみを持った心が醸成できる。何と
いってもそれがふれあいの良さであろう。
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●
3
●
特集 地域の助け合いに向けての取り組み
生活支援コーディネーターと協議体に係る研修会
に考え、どのよ
うに協議体を立
ち上げ、選出す
釧路
「生活支援コーディネーターと
協議体に係る研修会」日程
文・まとめ/翁川 由希
5月26日 岩見沢市 空知管内
6月30日 函館市
渡島・檜山管内
7月16日 旭川市
上川・留萌・宗谷管内
8月 7 日 帯広市
十勝管内
9月16日 北見市
オホーツク管内
「情熱を持った人たちが
目指す地域像を共有」が大切
北海道ブロックでの「新地域支援事業における助け合い活動
推進に係る研修会」(通称 ブロック研修会)後、総合振興局
・振興局単位での研修会を企画し、一番目に釧路市で 月 日
に開催した。経緯、当日の模様を報告する。
23
員)をどのよう
4
るか等を参加者
石狩・後志管内
11月17日 札幌市
釧路・根室管内
4月23日 釧路市
8
議 体 や 生 活 支 援 コ ー デ ィ ネ ー タ ー( 地 域 支 え 合 い 推 進
10月14日 苫小牧市 日高・胆振管内
in
対 象
場 所
月 日
経緯・目的
8
昨年末北海道札幌市で ブロック研修会を開催し、北
海道各地から 名の参加があった。この研修会では、協
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●
4
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ブロック研修
が具体的に協議を行ったが、広大な北海道を横断するよ
うなグループ編成での協議だったため、
会のアンケートでは「地域状況に即した研修を開催して
道内を総合振興局・振興局ごとに
つの地域に分け、研
頁の表参照)。
月の釧路市での研修会を皮切
回開催を計画している(
修会を行うこととした。
りに、毎月
8
この研修会の反省を踏まえ、今年度から北海道も行う
生活支援コーディネーター養成研修や、市町村が取り組
ーディネーター養成研修も始まり、生活支援コーディネ
4月 日/釧路市
釧路プリンスホテル
り組みや、その時々の課題を盛り込んでいく予定である。
ーターの選出や協議体の編成等各地で具体的な動きが出
者共催で、
釧路
らでも良いので始めてほしい」と話した。
厚生労働省の服部真治氏は、総合事業推進の要となる
協議体の立ち上げについて「なるべく早く、勉強会等か
生活支援コーディネーターと協議体に係る研修会
■参加者
釧路・根室振興局管内市町村を対象に、行政、社協、
地域包括支援センター及び地域で活動しているNPO等
続いて堀田力会長は、助け合いのある地域をつくるた
めには、目指す地域の姿を共有することが重要であるこ
ものを積み上げ、目指す地域像についての議論を積み重
治体が多いようだ」という前評判もあったが、グループ
名が参加した。「道東は慎重に様子を見ている自
23
と、また地域の意見を聞き、地域に合ったきめ細やかな
から
in
道社会福祉協議会と協議を行い、今年度は
まなくてはならない協議体の立ち上げや生活支援コーデ
8
てくるため、研修会の内容自体は対象地域の先駆的な取
ほしい」との要望が多く寄せられた。
4
4
この 回にわたる研修会は、 ブロック研修会がベー
スになっているが、今年度、国や北海道での生活支援コ
1
ィネーターの選出への支援も視野に入れ、北海道、北海
8
8
3
ワークでは地域ごとに熱のこもった議論が展開された。
■基調講演
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●
5
●
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ーらが「地縁活動」「有
償ボランティア」「居場
所」について講義をし、
地域で行われている取り
組み事例も交えて、具体
的に説明した。
■ パネルディスカッション
人、動ける人を選べるか選べないかで地域の将来が大き
のことを思い、私心無く地域を良くしたいと思っている
等の全国の地域活動の先行事例を紹介しながら、「地域
大島の大和村、島根県雲南市、山形県のきらりよしじま
ねることがベースになると話した。また、鹿児島県奄美
ディネーターの選出について難しさをにじませていたが、
齢課の竹田匡氏が登壇した。当初協議体や生活支援コー
から、健康福祉部介護高
めようとしている釧路町
度を導入し人材育成を始
象地域の中でポイント制
午後のパネルディスカ
ッションでは、今回の対
く変わる」と話し、「地域をよく見て幅広い助け合いを
終了前には「既存のやり方ではやっていけない。戻って
北海道の保健福祉部福祉局高齢者保健福祉課課長の鈴
木隆浩氏からは道内各自治体の新地域支援事業の進捗状
的だった。
つくり出していってほしい」と、参加者に訴えた。
い活動創出ブック』を使って、さわやかインストラクタ
足りない助け合い活動をどう創り出しネットワークを
どうつくっていくかをみんなで考えるために、『助け合
町内で検討したいと思う」と前向きに話したことが印象
「地縁活動」について松實とよ実氏が講義した
■講義
堀田力会長は基調講演で、
助け合いのある地域づくりを訴えた
●
6
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特 集 地域の助け合いに向けての取り組み
況だが、何とか支援していきたいとの話があった。
様子を見て実施時期を遅く設定している自治体が多い状
況について説明があり、生活支援体制整備事業に対して、
お互いの意見に耳を傾け、協議を展開していた。
地域ごとに のグループに分かれて つのテーマを議
論した。最初は各グループとも声も小さく緊張した面持
■グループワーク
広がらなくなる可能性を危惧する発言もあった。
でまかなおうという地域だと、A型が増え、助け合いが
「大づかみ方式」の紹介や、助け合いのない既存のもの
堀田会長からは、分野ごとの主立ったリーダーに集ま
ってもらって協議体の母体となる研究会を立ち上げる
ちに表に出てもらっている」と話した。
というのは、自分は表に出ず、地域で活動している人た
を聞いて、実態を知らなくてはいけない。カリスマ職員
に赴くことの必要性について話した。「表情を見て、話
研修会を振り返り、服部氏は「勉強会は誰かが声を掛
けないと始まらない。ここにいる皆さんからぜひ始めて
■まとめ
た。
い人、ネットワークのある人がいい等、様々な意見が出
を持って冷静に人の意見を聞ける人、フットワークの軽
ーのサポーターとして、協議体の役割の重要性を考えた
ことが大切ということ。また、生活支援コーディネータ
どんな町で暮らしたいかという目指す地域像を共有する
発表では、それぞれのグループから多くの意見が出た。
地域を良くしたいと思っている、情熱を持った人たちが、
ちだったが、時間が経つにつれ自由に意見を出し合い、
最後に、堀田会長は「北海道はレベルが高い。気持ち
が熱い。行政、社協、地域包括支援センター、民生委員
ください」とエールを送った。
グループもあった。生活支援コーディネーターには熱意
さん、NPO等々人材が揃っている。みんなで議論をし
※
ながら進めていきましょう」と、参加者に呼びかけてパ
政にとって大事なこととして、活動している人のところ
服部氏は全国自治体の先駆的な取り組みについて紹介
し、地域住民が主体となって活動を広げていくために行
4
鈴木氏は「道内の体制整備事業が進むように声掛けを
していきたい。道内は人口減少傾向に入っている。個人
ネルディスカッションを締めくくった。
※A型とは、「訪問型サービスA」「通所型サービスA」(緩和した基準によるサービス)
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10
特 集 地域の助け合いに向けての取り組み
ィネーターが孤立するとわかっては受け手がない。バッ
の人間力に頼らざるを得ない面もある。生活支援コーデ
を支えてほしい」と訴えた。
閉会の挨拶で、道社協地域福祉部地域福祉課課長の松
岡直記氏は、 者(道、道社協、当財団)が協議を重ね
しい」と締めくくった。
まちづくりの中で、今日議論してきたことを実践してほ
ンとなり、それぞれのまちでそれぞれの立場で、新しい
べ、「この研修会に参加した皆さんが地域のキーパーソ
う矛盾した難しい作業を各地域で行う必要がある」と述
の心をしっかりとつかむ人選をしなくてはいけないとい
生活支援コーディネーターや協議体を早く、しかも住民
堀田会長は、「互助と共助の力を注ぎ、暮らしやすい
地域を地域の人の手でつくっていけるよう、そのために
クアップする体制が協議体。皆さんの力を合わせて地域
*開会挨拶「研修会の趣旨説明」鈴木隆浩氏(北海道保健福祉部
福祉局高齢者保健福祉課課長)
*基調講演「生活支援コーディネーター及び協議体とは」服部真
治氏(厚生労働省老健局総務課・介護保険計画課・振興課併任
課長補佐)/「地域で助け合いを広めるために」堀田力(さわや
か福祉財団会長)
「地縁活動」松實とよ実氏(NPO法人子育てサポートる・る
・
*講義「足りない助け合い活動の創出及びネットワークづくり」
、 端裕子氏(中標
・る代表理事、さわやかインストラクター)
津町全町内会連合会女性部部長)/「有償ボランティア」鍵政
弘子氏(NPO法人たすけあい青空代表、さわやかインストラ
クター)/「居場所」伊藤順子氏(居場所「あえ〜る」代表、
さわやかインストラクター)
、 杉山悦子氏(弟子屈町社会福祉
協議会ボランティアセンターボランティアコーディネーター)
ィネーターの選出にどう取り組むか?」竹田匡氏(釧路町健康
*パネルディスカッション「協議体の立ち上げや生活支援コーデ
て、今回の研修会を実現させたこと、考え方は違っても
目標を共有し、実現することができるということを話し
た。
今後の展開
この研修会後、根室振興局管内の つの地域で、勉強
会講師としてさわやかインストラクターに協力依頼があ
った。
2
福祉部介護高齢課地域包括支援係)/鈴木隆浩氏/アドバイザ
ー・服部真治氏/コーディネーター・堀田力
*グループワーク「協議体の編成と生活支援コーディネーターの
選出に向けて」
3
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8
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新地域支援事業
助け合い活動を全国に広めよう
新しい地域支援のあり方を考えるフォーラムのお知らせ
昨年度まで助け合い活動を広めるために全国で「新しい地域支援のあり
方を考えるフォーラム」
(総称)を開催してきました。今年度は、新地域
支援事業における協議体の編成と生活支援コーディネーターの選出に向け
た具体的な取り組みをまとめるための研修会や勉強会、さらには住民向け
に社会参加を呼びかけるフォーラム等を開催していきます。
月 日
場 所
6 月25 日(木) 山形県山形市
月 日
場 所
7月28日(火) 秋田県にかほ市
29 日(月) 群馬県前橋市
8月 7 日(金) 北海道帯広市
30 日(火) 北海道函館市
9 月16日(水) 北海道北見市
7 月 3 日(金) 福島県郡山市
10 月14日(水) 北海道苫小牧市
7 日(火) 秋田県秋田市
11 月17日(火) 北海道札幌市
16日(木) 北海道旭川市
※確定したものから順にお知らせしています。変更になる場合もあります。
※地域によってはフォーラム名は変わる場合があります。
具体的お問い合わせは当財団までお願いします。→ TEL 03(5470)7751
当財団ホームページでも詳細等をご紹介しています。
→ http://www.sawayakazaidan.or.jp
※内容等は変更になる場合があります。
23
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月 日埼玉県で開催。
於・さいたま市
月 日北海道で開催。
於・釧路市
4
4
28
特集 新しい地域支援のあり方を考えるフォーラム
協議体編成に向けて
具体的な取り組みを協議
文・まとめ/長瀬 純治、三浦 寛朗
「新しい地域支援のあり方を考えるフォーラム」(総称。以下、新地域支援フォーラム)は、 月
題の把握と、課題解決に向けた助け合い活動の創出、ま
日/ひたちなか市/ホテルクリスタルパレス/267名
では、県内全市町村の第
層協議体の構成員候補者を対
かつ円滑に実施される必要があるため、このフォーラム
茨城県
4月
象に、目指す地域像の実現に向けた具体的な活動を想定
特に今回は、プレ協議体として話し合いを行うため、
しながら、最終的な協議体のあり方について市町村の方
■目的
を設置することになった。これに対し、地域における課
針と計画をまとめることを目的とした。
1
〜第1層の協議体設置と生活支援コーディネーター選出シミュレーション〜
たネットワークの構築に向けた市町村の取り組みが早急
(肩書はフォーラム当日のものです)
は同日に2か所で開催した。両者とも、第 層の協議体設置と生活支援コーディネーター選出を意
4
市町村 プ レ 協 議 体 体 験 フ ォ ー ラ ム
識し、具体的に進むことを目的に開かれた。
1
介護保険改正に伴い、市町村においては新地域支援事
業における協議体を編成し、生活支援コーディネーター
28
●
10
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2015.6
市町村ごと
卓で座席を配置。第
層協議体を想定して、
1
この研修会に参加するにあたり、各市町村の担当者が、
第 層協議体構成員の取りまとめについて意識すること
を含めたメンバーを揃えて参加していた。
協議体の構成員が明確になっていない市町村が多い状
況の中、それでもいくつかの市町村は地縁組織やNPO
に取りまとめ調整を願った。
その構成員となり得る人を参加者として市町村の担当者
1
になったのは、それだけでも大きな意味があったといえ
る。
■当日の模様
*基調講演「協議体設置から見
えてくる生活支援コーディネ
介護保険計画課・振興課併任
ー タ ー 像 と は 」 服 部 真 治 氏
( 厚 生 労 働 省 老 健 局 総 務 課・
課長補佐)/「市町村が目指
すべき地域像とは」堀田力
(さわやか福祉財団会長)
*講義「地域で助け合い活動を
広めるためのヒント〜『助け
合い活動創出ブック』を用い
た事例紹介〜」稲葉ゆり子氏
代表理事、さわやかインスト
(NPO法人たすけあい遠州
ラクター)
*対談「他県での新地域支援事業の取り組みから見えてくること」
■主なアンケートの感想
服部真治氏/堀田力
グループワークでは、最終的な協議体のあり方につ
いて検討し、加えるべきメンバーなどについて意見交
「どのような地域にしたいかという具体的な像を多くの
市町村から参加があった。
換を行った。さらに最終的な協議体のまとめ方につい
人と共有できることが何より大切だと感じた」「地域の
感じた」「支え合い、助け合うことで今後の事業を展開
つながりが何よりも必要であり、その成果も出ているこ
*グループワーク「市町村プレ協議体体験」
て、その計画を行程表にまとめた。
とを考えると、住みなれた地域に居場所づくりが重要と
市町村中
少ない時間の中ではあったが、どの市町村も様々な
意見を積極的に出し、具体的な取り組みについて検討
40
が進められた。
2015.6
●
11
●
1
44
し、地域をつくっていくことの必要性がわかった」「具
埼玉県
えである。市町村の動きにつなげていきたい。
べきかヒントをもらった」「高齢者や子どもたちが安心
新しい地域支援事業研修会 埼玉
体的にどのように生活支援、助け合い活動を進めていく
して暮らせるまちづくりが必要だと思います」「関係部
署及び社協との連携を一層密にして、市一体となった取
層の協議体設置または生活支援コーディネーター
り組みが必要と感じた」等
■第
が聞きたいと記名した方
アンケートの回収216通のうち、
■今後の展開
中央研修参加者や
名
ブロック研修会参加者で構成される
■目的
4月
日/さいたま市/埼玉県県民健康センター/145名
〜助け合い・支え合い推進に向けて市町村はどう取り組むか〜
in
ーディネーターの選出に向けた勉強会や研究会の開催が
が中心となり、市町村単位で協議体の編成や生活支援コ
今後は、県の実施する生活支援コーディネーターの養
成研修が予定されているため、それまでにこの構想会議
パネルディスカッションでは、新地域支援事業に関
話した。
くことが必要であると、基調講演で清水肇子理事長が
主体性に基づき、地域の特性に応じてつくり上げてい
目指す地域像、地域の住民が安心して心豊かに暮ら
せる社会について、そして、協議体は地域の自主性や
■当日の模様
協議体のあり方をイメージすることを目的とした。
理解と意識を高めること、グループワークでは理想的な
た。参加者が「協議体の編成と取り組み方」に関しての
今回の研修会は、さわやかインストラクターの永末厚
二氏を中心に、埼玉県社会福祉協議会と協力して開催し
28
予想され、当財団も積極的にこの動きを支援していく考
「茨城県新地域支援構想会議」である。
8
今回のフォーラムの実行委員となったのは、県、県社
会福祉協議会、さわやかインストラクターのほか、国の
36
選出に向けた研究会の立ち上げ等のため、具体的な話
1
●
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特 集 新しい地域支援のあり方を考えるフォーラム
わる県の取り組みの説明後、
考える」清水肇子(さわやか福祉財団理事長)
議体をどう選ぶか」横田修氏(入間市社会福祉協議会地域福祉
*パネルディスカッション「生活支援コーディネーターおよび協
推進課副主幹)/小澤浩氏(NPO法人ユーアイネット柏原代
各パネリストがそれぞれの
助け合い活動について報告
表理事)/永末厚二氏(NPO法人さわやか福祉ネットたすけ
していきたい」「地域の活
域にある資源をうまく活用
換が行われ、発表では「地
が行われた。活発な意見交
か」をテーマに、話し合い
ディネーターの選出、第
等との意見交換が重要であると感じた」「生活支援コー
ーディネーターの選出には各地域の特色を理解した団体
研修会について整理をすることができた」「生活支援コ
「協議体、生活支援コーディネーターの選び方、勉強会、
■主なアンケートの感想
う選ぶか、何をするか」
*グループワーク「生活支援コーディネーターおよび協議体をど
髙橋郁子氏/コーディネーター・清水肇子
福祉部地域包括ケア課地域包括ケア担当主幹)/アドバイザー・
あい伊奈、さわやかインストラクター)/鈴木淳子氏(埼玉県
した。
その後行われたグループ
ワークでは、「生活支援コ
ーディネーターおよび協議
動が基本。顔が見える関係
ても重要で、これからの協議体づくりを良い方向でつく
体をどう選ぶか、何をする
が必要。だからこそ、まず
っていけたらと思った」「みんなで協力して、住民の方
層での役割など、と
は協議体をしっかりとしたものにしていきたい」とい
と地域づくりをしていきたい」等
2
相談があると記名した方
通のうち、
アンケートの回収
名
37
■新地域支援事業の勉強会・研究会の立ち上げについて
層、第
った様々な意見が出た。
*基調講演「新たな地域支援について 生活支援コーディネータ
ーと協議体設置の重要ポイント」髙橋郁子氏(厚生労働省老健
局振興課地域包括ケア推進官)/「新しい地域支援のあり方を
2015.6
●
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●
1
68
新地域支援事業 北から
南から 各地の動き
文/翁川 由希、丹 直秀、鶴山 芳子、長瀬 純治、三浦 寛朗、森 孝則
一緒に〝助け合い〟を広げよう
「新地域支援事業における助け合い活動推進に係る研修会」(通称 ブロック研修会)「新しい
地域支援のあり方を考えるフォーラム」(総称。以下、新地域支援フォーラム)後、適切な生活
支援コーディネーター(地域支え合い推進員)及び協議体構成員の選出に向けて具体的に動き始
めている地域もある。「ふれあい・助け合い」を広めるため、さわやかインストラクターらと連
っている道社協空知地区事務所所長の前田裕二氏が参加。
岡直記氏、山崎真裕氏、岩見沢研修会で現地調整に当た
携して、様々な仕掛け、取り組みを進めている。
岩見沢市で開催する研修会に向けて協議
日に釧路市で開催した「生活支援コーディネーター
と協議体に係る研修会 釧路」(関連→P )を踏まえ、
月に岩見沢市で開催する同研修会について、プログラ
4
北海道
8
in
者保健福祉課から名久井浩氏、斎藤秀哉氏、北海道社会
山本純子氏、鍵政弘子氏、北海道保健福祉部福祉局高齢
等を確認した。また、今回の研修対象管内で活動してい
ム構成や研修会のメインともなるグループワークの構成
札幌市で 月 日に北海道協議体会議が開催された。
さわやかインストラクターの澤出桃姫子氏、長井巻子氏、
23
5
る人の中から事例提供者を選定すると共に、釧路市での
27
福祉協議会地域福祉部長の富田彰氏、地域福祉課長の松
4
●
14
●
2015.6
題して、新地域支援事業がなぜ助け合いを
中核とした事業なのかを、助け合いの効果
12
日に開催
加して取り組み助け合いの地域づくり」と
5
研修会の反省も踏まえて事務的な役割分担等の確認を行
氏が講演をし、それを受けて「みんなで参
月
護保険グループマネージャーの三村光司
った。岩見沢市での研修会実行委員会は
最初に青森県健康福祉部高齢者支援・介
した。
120名が参加した。
また、道内各市町村の「介護予防・日常生活支援総合
事業等の実施(予定)時期」が北海道のホームページに
れ、鶴山が講演をした。市民、行政職員ら
4
月に生活支援コーディネーター設置予定
を考えるフォーラム」が4月12日に開か
掲載された。
か」が主催する「新しい地域支援のあり方
青森県健康福祉部高齢福祉保険課で 月 日に、さわ
やかインストラクターの葛原美恵子氏と一緒に、青森県
組んでいる市民団体「たすけあい隊なみお
の自治体もあり、今後の研修会への参加を呼びかけるな
青森市浪岡地区で、助け合い活動に取り
の2015年度事業計画を聞き、県レベルの市町村向け
「新しい地域支援のあり方を考える
フォーラム」で講演
ど、さわやかインストラクターと共に戦略を立てていき
青森県青森市
も含めて話をした。参加した住民の皆さん
1 月に立ち上がったばかりの市民団体
手作りのフォーラムであった。
「まずは自
分たちが動いて行政や住民を動かしてい
きたい」という熱い思いの下、準備がさ
れた。住民の大きな力を実感した。(鶴山)
質疑応答の様子(左から2人目が筆者)
●
15
●
2015.6
5
14
たい。 (翁川)
さん出た。
青森県
必要性を実感している意見や、質問がたく
県レベルの市町村向け研修会を提案
から、身近な日常生活において助け合いの
町村ごとの協議体づくりを推進する勉強会、県レベル推
認した。
者が協働で役割分担をして取り組むことを確
こまち助け合い推進研究会には、県社会福祉協議会、
あきたパートナーシップなどの中間支援団体、さわやか
インストラクターに加え、秋田市、にかほ市、羽後町、
由利本荘市など、いくつかの積極的な市町村が参加して
いる。
情報を収集・発信しながら、県域全体に向けて、新地
域支援事業を推進していく予定。 (鶴山)
(鶴山)
対して委託事業として運営費等を出すことにしているそ
う だ。
3者協働で新地域支援事業を推進
県から委託を受ける長寿社会振興財団(LL財団)から
にかほ市から2015年度生活支援体制整備事業につ
いての協力を依頼されており、 月 日に担当の地域包
8
当財団に協力依頼があり、全体の計画について提案をし
た。
1
括支援センターの佐藤さおり氏と打ち合わせをした。
月
回
8
3
市町村向けの協議体と生活支援コーディネーター選出
についての研修会、生活支援コーディネーター養成研修
5
月末に全市民を対象にしてフォーラムを開き、
から第 層の協議体メンバー選出に向けて勉強会を
7
5
会、生活支援コーディネーター連絡会、モデル事業、市
秋田県にかほ市
フォーラムと勉強会を開催予定
秋田県
3
秋田市内で、新地域支援事業の県レベル推進会議であ
る「こまち助け合い推進研究会」が 月 日に開かれた。
8
進会議などを、LL財団、当財団、こまち助け合い推進
研修会などの提案をした。
月に開催予定。県レベル研修会を提案した。
研究会の
修会は
青森県では2015年度の生活支援体制整備事業に
市町村が実施予定で、生活支援コーディネーター養成研
9
また、県の事業で生活支援サービスのモデルづくりと
して県内 ブロックに1つずつ、モデル的な取り組みに
11
6
●
16
●
2015.6
新地域支援事業│北から 南から│各地の動き
山形県真室川町
みんなで助け合いの地域づくりに取り組もう
「支えあう地域づくりセミナー」で講演
●
経緯
ているかわかった」といった声が上がっ
助け合い活動や新地域支援事業につい
た。
て学ぼうと、真室川町のヘルスケアセン
●
ターまむろ川で、真室川町主催による市
同町によると、高齢化率は34%を超
民に向けた「支えあう地域づくりセミナ
え、今年度の介護保険料は県内の市町村
ー」が4月19日に開催され、鶴山と森が
で最高額になった。そのため、介護予防
参加した。
教室に参加したり、高齢者宅への見守り
昨年7月に山形市で開催した「新地域
訪問などの助け合い活動を行ったりする
支援フォーラム」
、10月に開いた県庁で
とポイントがたまり、町内商店街の商品
の勉強会、11月の8ブロック研修会に参
券や健診無料券に交換できるヘルスケア
加した真室川町の地域包括支援センター
ーポイント事業を5月から始める。
福祉課主査の佐藤和夫氏からの依頼で実
佐藤和夫氏は「生活支援コーディネー
現。民生委員や区長のほか、介護経験の
ターが決まり、次は協議体の設置に取り
ある住民ら約70人が参加した。
組みます。試行錯誤ですが、町に助け合
●
プログラム
ヘルスケアーポイント開始
いの考え方を浸透させていきます」と力
制度改正に伴い、みんなで助け合い活
強く話した。
動に参加していくことの必要性について
●
鶴山が講演をした。「みんなで助け合い
今後は、協議体メンバー選出の勉強会
の地域づくりに取り組んでいく。行政も
を提案し、生活支援コーディネーターと
本気、住民も本気で、みんなで取り組み
も連携し、県内のモデルとして推進して
を始めよう」と呼びかけた。
いく。
助け合いの効果について、さわやかイ
山形県健康長寿推進課課長補佐の伊藤
ンストラクターの加藤由紀子氏が自身の
啓氏も参加していた。山形県でも生活支
介護経験を交えて、助け合い活動が地域
援コーディネーターの連絡会に取り組む
今後の展開
に喜びや安心をもたらす効果を紹介した。 こと、また、生活支援コーディネーター
また、体験ゲームキットを使ったワー
養成研修の前に市町村向けの協議体構成
クショップを行い、助け合いの楽しさう
員と生活支援コーディネーターの選出に
れしさを実感してもらった。
ついての研修会を開催することを提案し
参加者は熱心に聞き入っている様子で、 た。 県とも連携しながら進めていく。
「近所の人たちがどんな助けを必要とし
●
17
●
2015.6
(鶴山・森)
開きながら、適切な協議体構成員と生
月開催のフォーラムも
7
活支援コーディネーターの選出をして
いく。また、
協議体構成員選出を念頭に置いて、フ
ォーラム参加者の中からも勉強会への
5
参加者を選んでいくことにした。
4
月末ににかほ市に案を提出し、に
かほ市にて打ち合わせを行い、動き出
3
(鶴山)
すことにした。
7
福島県
5
県レベル研修会のパネリスト選定へ
第 回「推進チームふくしま」が
月 日に開かれ、参加した。 月 日
に開催予定の県レベル研修会の詳細に
ついてまとめた。今回は特にプログラ
ムに含まれるパネルディスカッション
についてメンバーが意見交換を行い、
次回にパネリスト選定を行うべく情報
15
東京都清瀬市
協議体メンバー選出に向けて勉強会
清瀬市の協議体メンバー選出に向けた住民説明会が4月28日にあり、新地域
支援事業についての基本知識と、特に協議体と生活支援コーディネーターの役割
について先行事例も交えて鶴山が講演をした。
清瀬市は今年1月に開催した8ブロック研修会の際にも、多様な主体による協
議体のイメージを持ち、民生委員、老人会、社会福祉協議会など様々な組織から
参加していた。その後も、協議体設置と生活支援コーディネーターの選出という
体制整備をきちんとつくってから新しい総合事業を推進していこうと、当財団に
協力依頼があり、協議体につながるメンバーにさらに声をかけて、今回の住民説
明会となった。
講演の後、参加した市民の皆さん一人ひとりから感想や意見などをもらった。
地域の課題や、助け合いが活発な地域、あまりない地域が浮き彫りになった。
住民説明会の後、行政の皆さんと今後の
取り組みについて話し合った。行政はいか
に住民を信じて委ねられるか、住民も覚悟
を持ち主体的に地域づくりに参画していく
かがポイントであることがよく見えた。協
議体構成員選出を地縁組織にも声をかけ推
進していく。行政が案を作り、勉強会を重
講演する筆者
ねていくこととなった。 (鶴山)
2015.6
●
18
●
新地域支援事業│北から 南から│各地の動き
収集の実施が決まった。 (長瀬)
東京都江東区
7月の研修会に協力
東京都多摩市
協議体設置に向けて意見交換
多摩市役所で 月 日に開かれた第 回「生活支援・
介護予防サービス提供主体等協議体準備会」に三浦と共
3
日に開催する研修会の打ち合わせをした。
ア調整担当係長の浅川和喜氏、地域福祉係長の樺澤直子
氏、地域福祉係主事の末次啓通氏も参加した。
研修会の目的を確認し、今後東京都が実施する生活支
援コーディネーター養成研修を踏まえ、協議体編成に向
に参加した。
月の異動で着任した健康福祉部高齢支援
藤重夫氏も、新任の地域包括ケア担当の立場から引き続
この準備会は、さわやかインストラクターの寺田美惠
子氏のほか、NPO、社会福祉協議会、生活協同組合、
行政などバラエティーに富んだメンバーで進められてい
(丹)
綾瀬市社会福祉協議会が進める「地域福祉リーダー研
修会」について、企画の取りまとめに協力し、計画を進
「地域福祉リーダー研修会」に協力
神奈川県綾瀬市
て、さらに地縁組織、企業などにも呼びかけて協議体を
月
4
研修会に向けて当財団は協力していくことになった。
て聞き、
ら、新地域支援事業に関する江東区の今後の動きについ
係主査の栢沼裕美氏、地域支援係嘱託員の鈴木由紀氏か
課課長の古川美賀氏が早速参加したが、前任の課長の伊
20
江東区社会福祉協議会に 月 日、さわやかインスト
ラクターの渡辺恵司氏、長瀬と共に訪問した。
4
き参加してくれて心強い。
2
地域福祉推進課長(江東ボランティア・センター所長
兼務)の磯村茂氏、地域支援係長の井上博氏、地域支援
4
編成する方向で、活発な意見交換が行われた。
15
日、 回目の打ち合わせをした。前述のメンバーに
加えて、福祉部高齢者支援課長の大江英樹氏、高齢者ケ
7
2
けた内容を提案し、意見交換を行った。 (三浦)
2015.6
●
19
●
23
動を広めるべく、協議体の構成員の選出などに向けた流
地域支援事業の動きに合わせながら、地域の助け合い活
めている。これまで綾瀬市が独自に進めてきた事業を新
サロンについての行政の支援状況を情報提供した。今後
ロン倍増計画を柱にしているため、他市町村の居場所・
がある」との提案には興味を持った様子。名古屋市はサ
社会福祉協議会、NPO等々、みんなで取り組む必要性
いきたいと考えている。 (鶴山)
新潟県
長の横山茂紀氏、地域福祉係長の浦山恵一氏が対応して
新潟県福祉保健部高齢福祉保健課の皆さん、新潟市福祉
県庁会議室で 月 日に、 月 日に開く県レベル研
修会の打ち合わせが行われ、森と参加した。参加者は、
6月に県レベル研修会を開催
くれ、2015年の新地域支援事業計画について聞き、
いる県レベル研修会(協議体と生活支援コーディネータ
名古屋市は地域性を重視しながら名古屋市独自の事業
計画を立てていきたいとの見解があるが、他県で開いて
具体的な提案をした。
ループワークの具体的な内容などを話し合った。
ーの加藤正子氏。研修会の目的を確認し、参加対象、グ
部地域包括ケア推進課の皆さん、支え合いのしくみづく
りアドバイザーの河田珪子氏、さわやかインストラクタ
ーをどう選ぶかを目的)を名古屋市レベルで開いてはど
1
新潟市は昨年度から独自予算で生活支援コーディネー
ターを選任している。新潟市に続き、上越市など、生活
6
うかについては、要検討といった感じ。
30
支援コーディネーターの選出が確定している市町村が出
4
「目指す地域像の実現を考えれば、協議体は地縁組織、
康福祉局高齢福祉部長の松雄俊憲氏、地域ケア推進課課
も適切な情報提供をしながら、信頼関係を築き推進して
れをつくれるよう、構想をまとめている。 (長瀬)
愛知県名古屋市
具体的な提案をする
14
名古屋市役所を、さわやかインストラクターの村居多
美子氏、松下典子氏と 月 日に訪問した。名古屋市健
4
●
20
●
2015.6
新地域支援事業│北から 南から│各地の動き
始めている。生活支援コーディネーターの連絡会をはじ
め県レベル推進会議を立ち上げて、各市町村の先駆的な
担当の本間淑之氏も参加した。
回の同研究会を開催してい
ーディネーターをどう適切に選ぶかが重要であることを
和歌山県
生活支援コーディネーター養成研修に協力
和歌山県のさわやかインストラクターの市野弘氏、紙
谷伸子氏、高林稔氏、中村富子氏が 月 日に和歌山県
庁を訪問。県が行う生活支援コーディネーター養成研修
への協力依頼があり、さわやかインストラクターからは
助け合い活動について必要な協力をしていくことを伝え
た と の こ と。 (翁川)
岡山県
住民主体の活動をつくるように
岡山県保健福祉部長寿社会課介護保険推進班副参事の
坂井容子氏を 月 日に、さわやかインストラクターの
坂井氏は「今回の事業は、元気な高齢者に担い手とし
て参加してもらい、活躍してもらう仕組みづくりが求め
ーディネーター養成に関しての県の考えやスケジュール
宇野均恵氏と訪問した。担当者交代の挨拶と生活支援コ
月には第
12
る。
て準備を進め、
柏崎市は昨年 月に名古屋市で開催した ブロック研
修会に職員が参加し、その後も国のガイドラインに沿っ
8
等について話を聞くことが今回訪問の目的。
1
4
取り組みの情報を吸い上げながら、全市町村に情報提供
して推進していくことも確認した。 (鶴山)
回生活支援サービスの充実に関する研究会に参加
新潟県柏崎市
第
柏崎市主催の第 回生活支援サービスの充実に関する
研究会が 月 日にあり、協力依頼を受けて、地元のさ
2
わやかインストラクターの須田貴子氏と参加した。県の
1
12
3
この日は午前中に打ち合わせを行い、研究会の位置付
けや目的を再確認した。今の時期は協議体と生活支援コ
14
5
情報提供した。 (鶴山)
2015.6
●
21
●
5
2
られている。基本をしっかりと市町村に理解してもらう
ことが第一。しかし、住民の方に参加してもらうという
のは本当に大変なこと。簡単にはできない。岡山県とし
ては、十分に時間をかけて住民主体の活動をつくるよう、
実現可能な工程表を作ってほしいと県内市町村に話をし
ている」と話す。
月
県庁をさわやかインストラクターの江口陽介氏が訪問
し、茨城モデルによる県レベル研修開催に向けた事前説
(長瀬)
日に県レベル研修会が開催される予定。
ンストラクターの阿部かおり氏から連絡があった。
また、
佐賀県
日に県レベル研修会が開催される。
地域での活動主体の掘り起こし、ボランティア(担い手)
明を実施。
月
の養成なども考えているとのこと。
(長瀬)
後日、長瀬も同行し、県庁を再訪問し、研修の詳細に
ついて意見交換。
6
日に県レベル研修会を開催
6月
沖縄県
今後、県の共催で、計画をまとめていく。
坂井氏の明確なビジョンに対し、当財団としても助け
合い活動を広めるために、協力していきたいと思ってい
6 月 4 日に県レベル研修会を開催
11
総合事業に関する連絡会、県レベル研修会を開催
福岡県
ーディネーター養成研修は秋以降に開催予定。その他、
6
4
6
月 日に県レベル研修会の開催が予定されている。
その翌日も県レベルの話し合いの機会を設け、今後の動
5
(翁川)
る。
具体的には、まず、市町村及び地域包括支援センター
を対象に今年度は 回の研修会を開く予定。生活支援コ
6
福岡県内市町村が総合事業に関する連絡会の開催を
月 日に計画し、講演依頼を受けていると、さわやかイ
20
12
12
●
22
●
2015.6
新地域支援事業│北から 南から│各地の動き
きを協議することを検討している。
のためワークショップを重ね、それをまとめたものであ
会」が土屋良文町長に宣言を提出した。この宣言は、住
鹿児島県
る。
西米良村に入り、
新富町、五ヶ瀬町、
野聡氏は、串間市、
やいくつかの提案をした。
た。2015年度事業計画を聞き、当財団としての協力
鹿児島県保健福祉部介護福祉課を 月 日に、さわや
かインストラクターの齋藤鈴子氏、瀬戸三保氏と訪問し
(鶴山)
民が主体となって、規範的統合(目指す地域像の共有)
県庁をさわやかインストラクターの仲間勝弘氏が訪問
し、茨城モデルによる県レベル研修開催に向けた事前説
明を行い、研修会の共催の了承を得た。 (長瀬)
宮崎県新富町
住民が町長に宣言を提出
住民主体の動きを
鹿児島県内は 市町村中 市町村が今年度、生活支援
体制整備事業に取り組む。戦略的に取り組んでいく必要
今年度、 市町村が
生活支援体制整備事業に取り組む
バックアップして
24
性を伝え、県レベル推進会議の立ち上げ、県レベル研修
さわやかインス
トラクターの初鹿
19
いる。
21
力、生活支援コーディネーター連絡会の開催等、他県の
月 日「宮崎日日新聞」に掲載
4
新富町では、
月 日に住民が中
心の「新富の明る
4
い未来を考える
19
4
状況を報告しながら提案した。県は、大変熱心に質問を
会の開催、生活支援コーディネーター養成研修会への協
43
(鶴山)
しながら対応してくれた。
2015.6
●
23
●
15
24
鹿児島県奄美市
4
協議体メンバー選出に
向けた勉強会開催へ
奄美市役所で 月 日夕
方から、2015年度新地
域支援事業の計画について
打ち合わせをした。さわや
かインストラクターの齋藤
講演(筆者)を熱心に聞く皆さん
鈴子氏と参加した。
奄美市では 月半ばに市
民向けに新地域支援フォー
ラムと、行政、社会福祉協
議会、地域包括支援センタ
ーなど核となるメンバーを
対象にした勉強会を開催し
ているが、その後を受けて、
具体的に協議体メンバー選
出 に 向 け た「 大 づ か み 方
式」による勉強会開催を提
3
グループワークの様子
の取り組みが白紙だったので、計画して
み」を提案すると、参加希望の市町が大
急がなくてはならないと思いました」な
変多かった。
どの感想があった。また、各市町が情報
この声なども基にしながら、今後も県
を求めているのを改めて強く感じた。
と協働して長崎県での住民主体による助
「他市町の取り組み」「勉強会の企画・
け合いの地域づくりが広がることを目指
開催」「選出された後の必要な取り組
して、応援していきたい。 (鶴山)
み」などを知りたいという声が多かった。
さらに「生活支援コーディネーターと協
議体選出に向けた勉強会の開催に関する
方法や支援」「住民向けの情報提供と呼
びかけ。担い手の掘り起こしのためのフ
ォーラムや勉強会の開催方法・支援」な
どの情報を求めており、「県レベル推進
会議を立ち上げ、先駆的な取り組みにつ
いての情報交換と情報共有をし、課題を
解決しながら、全市町に発信する仕組
グループワーク後の発表の様子
2015.6
●
24
●
新地域支援事業│北から 南から│各地の動き
案し、市地域包括支援セン
ター職員たちと話し合った。
協議体や生活支援コーデ
ィネーターの役割を再確認
し、目指す地域像を考えて
推進していく必要性を共有
した。地域のしがらみがあ
る中、どう「大づかみ」を
回
していくかなど、地域に入
月には第
1
り込んでいる職員は試行錯
誤のよう。
勉強会を開催する予定。
(鶴山)
7
長崎県
新地域支援事業情報交換会を開催
●
経緯
う内容を勉強するのか」「秋をめどに生
長崎市図書館にて4月23日に、「住民
活支援コーディネーターを選ぶとしたら、
から信頼される生活支援コーディネータ
どうやって進めていくのか」をポイント
ーと協議体をどう選ぶか〜新地域支援事
に話し合い、内容を共有した。
業情報交換会」を長崎県と協働で開催し
その後の発表では、協議体の選出につ
た。県内市町、社会福祉協議会、地域包
いては、社協、NPO、自治会、商工会、
括支援センターなどから約60名が参加し、 消防、生協、JA婦人部、郵便局など幅
協議体と生活支援コーディネーター選出
広い分野から選ぶ必要を話すグループが
について学び合った。長崎県では2月に
多かった。また、「まずは自分の市に戻
市町村向けの研修会を行ったが、その際
って行政と地域包括支援センターで会議。
に情報交換会の参加希望者が多く、この
その後、 7月から協議体候補者の勉強会
日実現することができた。
を重ね、10〜20人選び、その後話し合い
●
プログラム
プログラムは、まず「目指す地域像か
の中で10月くらいには第1層の協議体
と生活支援コーディネーターを選出した
ら始まる住民主体の地域づくり」と題し、 い」などの具体的なスケジュールを示し
●
25
●
生活支援コーディネーターと協議体をど
たグループもあった。
う選び、どう取り組んでいくかを鶴山が
●
講演した。
アンケートには「何のためにするのか。
その後、「自分の地域ではどう進めて
目指す地域像の共有が大切」「早急に議
いけば良いのか」をテーマに、市町ごと
論を始めたい」「まずは始めていかなく
に分かれてグループワーク。「協議体の
てはと考えさせられました。準備に取り
選出について、どんなメンバーでどうい
組みます」「生活支援コーディネーター
2015.6
アンケートの声
広げよう つなげよう 地域助け合い
助け合い活動を通じて
団地の枠を超えた
地域づくりを推進したい
活動の現場から
活発な自治会活動で
住民間の交流を促進
尾山台団地は、1967年に入居を
開始したUR都市機構の賃貸住宅で、
戸数は1760世帯。上尾市の東部、
JR宇都宮線東大宮駅から徒歩約 分
・
歳以上の高齢化率は ・
を果たしてきたが、近年は高齢化が急
に立地し、東京のベッドタウンの役割
15
%を大幅
41
加えて、
世帯あたりの平均人口も
・ 人と1人暮らしの高齢者が極めて
1
尾山台団地自治会 (埼玉県)
速に進行。
%と、上尾市の平均
5
に上回る市内有数の高齢化地区である。
24
65
1
高度成長期に相次いで造成された郊外型
団地では、住民の高齢化が急速、かつ一斉
2
に発足して以来、住みよい団地づくり
「尾山台団地自治会は、入居開始直後
なっている。
多く、その見守り対策が喫緊の課題と
76
に進展している。そんな中、団地の中で行
ってきた助け合い活動を近隣住民にも推進
・ 拡大するため、NPO法人を立ち上げた
尾山台団地自治会。その取り組みは、埼玉
(取材・文/城石 眞紀子)
県内のみならず、全国的にも注目されてい
ます。 中層5階建て、1760戸を有する尾山台団地
●
26
●
2015.6
を目指して住環境向上に向けた運動や
以降はさらにその取り組みに力を入れ、 員が希望するサービスを支援会員が提
のためには、日常的にふれあう場所を
施しています。引きこもりや孤立防止
高齢化問題に対する最初の取り組みは、 ると共に、福祉相談(ほぼ毎日)も実
入会金、年会費は各1000円。サー
様々なサービスが受けられます。現在、
家事援助や付き添い、簡単な修繕など、
要介護認定を受けていない高齢者でも、
「介護保険対象外としての支援を行い、
供していく取り組みを開始した。
食事会(年
回)
、おしゃべりの会(週
運動会・夏祭りなどの団地コミュニテ
回)等を開催す
懇談会を開催したことに始まります。
つくる必要がありますから、切り口を
ビス利用料金は
回)
、 映画会(月
%で、現在な
たくさんつくることによって、どこか
ィー活動を活発に展開してきました。
ら問題にもならない数字でしたが、今
に参加してみようという気持ちになっ
金を支払う仕組みになっています」
この時高齢化率は ・
2001年 月、自治会が高齢者問題
後を見据えて団地内にある上尾市社会
てくれたらいい。それがいろいろなこ
時間500円で、支
福祉協議会尾山台団地支部(以下、社
とを始めたきっかけでもあります」
進していくことにしました」と話すの
「尾山台たすけあい友の会」を
スタート
協支部)と連携して住民福祉活動を推
1
3
2009年 月には、埼玉県地域支
え合いの仕組み推進事業の助成を受け、
1
援会員には同じく
時間500円の謝
「たすけあい友の会」の充実を図った。
「ボランティアによる支え合いの仕組
みづくりを支援するために、県が 年
間で計450万円を上限に補助してく
月、 れるというもので、これを活用して、
また高齢化が進行する中で、在宅生
活を支え、安心して生活できるよう支
3
は、自治会会長の尾上道雄さん。
同年、団地集会所を利用して「ふれ
あい喫茶」を開始。ボランティアが中
心になって毎月第 水曜日に開催。団
1
1
1
の利用者で賑わっている。
の場として、今では毎回150名ほど
高齢者をはじめとする地域住民の交流
すけあい友の会」)を発足。利用会員、 足となる〝たすけあい号〟の運行を始
山台たすけあい友の会」(以下、「た
社協支部と共同運営で、会員制の「尾
院や買い物などの付き添いサービスの
ワゴン車をリースして、高齢者等の通
回の食事会も開始。
支援会員、賛助会員を募集し、利用会
めたほか、毎月
「高齢化率が %を超えた2004年
地内外を問わず誰でも参加できるため、 援することを目的に、2006年
1
11
1
2015.6
●
27
●
1
16
6
20
たすけあい号は月・木の週2回、各日3便ずつ、
医療機関やショッピングモール等を巡るコース
で運行。利用料金は1往復500円
が高まってきま
した。また、当
団地の高齢化は
今後ますます進
行することが予
想され、福祉活
動の一層の充実
が求められます。
そのためには、
地方自治体やU
R都市機構等と
「尾山台団地の周辺地区では、当団地
あいねっと」を設立。
の事業の継続性にも不安がありました。
め、委託事業なども受けにくく、今後
が、当団地自治会には法人格がないた
連携した幅広い活動が必要となります
で行われているような福祉活動は行わ
そのため、より安定した組織が必要だ
月には「NPO法人ふれ
政法人福祉医療機構の社会福祉振興助
れておらず、すでにふれあい喫茶や映
と判断し、〝たすけあい友の会〟の事
年
成事業として、現在も引き続き継続し
画会、食事会等には周辺地区の方々も
業を基盤に新たにNPO法人を設立し、
2
NPO法人を設立して
事業を拡大
8
ています」
多く参加していました。しかし、自治
活動を広げていくことにしたのです」
組織的、経費的問題も生ずることから、 代表理事を務める尾上さんを含めた
理事 人と監事 人が役員となり、正
会活動への団地外地区住民の参加は、
から、
チラシを作成し、団地周辺地区の世帯にも利用
を呼びかけている
尾山台団地でのこうした福祉活動の
活発化に伴い、団地周辺地区住民から
9
自治会の枠を超えた活動組織の必要性
10
の諸事業への参加希望が強まったこと
これらの事業は、 年度からは独立行
12
●
28
●
2015.6
広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から
会員と賛助会員で組織。個人正会員は
また、ふれあいねっととして最初に取
たちも訪れます。
に大繁盛となり、昼時には団地外の人
人暮らしの高齢者
り組んだのは、団地内の空き店舗を活
用した食堂の開設です」
入会金、年会費各1000円、法人正
万円、賛助
人に移管。現在は、尾山台団地自治会
平方メートルで
定休日の水曜
ンティアがロ
には温かい料理が食べられる身近な店
が必要です。配食サービスでは孤食に
時間見守りサービスや、団地
内に花壇を設置して園芸を通じた交流
がりを見せている。
これらの様々な取り組みが注目を集
め、尾山台団地自治会には、多くの地
課題を解決して
さらなる地域福祉の充実を
や配膳に当た
方自治体等からの問い合わせがあり、
ーテーション
っている。
視察研修や訪問交流も後を絶たない。
を組んで調理
ン」など、その活動の幅はさらなる広
日、 を 促 進 す る「 コ ミ ュ ニ テ ィ ー ガ ー デ
と日曜・祝日
以外の週
時〜午
時に開店
午前
24
10
と社協支部が連携して実施しています。 ープン。店舗は
45
ワンコイン(500円)でランチを提供。
この日のメニューは、野菜入りオムライス、ふきの
煮物、かぶの味噌汁、漬物にデザート
16
5
し、住民ボラ
後
11
2
による
月に「ふれあい食堂」と銘打ってオ 他にも、市の補助金を活用した、セ
席。 ンサー付き電子機器(見守りリンク)
なりがちですが、食堂に来れば顔見知
会員は入会金、年会費各
1
会員は入会金がなく、年会費は個人
年 月、団地内に 軒だけあった
万円とした。 飲食店が閉店し、貴重なふれあいの場
口1000円、法人 口
6
りにも会えますから、見守り活動にも
10
を失ったことから、UR都市機構の協
1
「これに伴い、〝たすけあい友の会〟
1
力を得て居抜きで借りてリニューアル。 つながっています」
5
と〝たすけあい号〟の運営はNPO法
1
「食堂はすぐ
2015.6
●
29
●
1
団地内の商店街の一角にある「ふれあい食堂」
だ少ないのが現状です。特に周辺地区
うことですが、実際にやる人はまだま
団地でも孤立死の少ない団地ですが、
での福祉活動は、ボランティア不足か
う広げていくかです。当団地は市内
しばらくなかった孤立死が今年になっ
ら来る停滞状況に陥っています。そこ
い階段は、回覧などを通して自然と見
きないことは問題です。自治会員の多
と思いますが、死後いつまでも発見で
の孤立死を完全に防ぐことはできない
は、これから検討するところですが、
ムの組み方や講師の派遣などについて
助成事業に応募しました。カリキュラ
成講座を開催したいと、今年度の市の
で、当団地内においてボランティア育
件発生しました。
守りができますが、未加入者の多いと
現在、自治会の加入率は約
分の
で、 施したい事業です。それと同時に、今
対策をする必要がないくらい人気があ
「おかげさまで、尾山台団地は空き室
成に協力し、地域全体を活性化してい
また、活動が活発化すればするほど、
その担い手も必要となってくるが、ボ きたいと考えています」
の解決方法を探っているところです」
を受賞するなど、高い評価を得ている。 ちをどうフォローしたらいいのか。そ
会〟的な在宅支援組織などの組織の結
地 区 に つ い て も、〝 た す け あ い 友 の
後の展望としては、上尾市内の多くの
りますし、福祉が充実しているという
ランティアの確保をどうするかという
課題も抱えています。団地内について
ランティア活動に参加してみたいとい
「アンケートを取ると約
7
の最大の課題は、高齢者の見守りをど
たい。
ことから、新規高齢者の入居も増えて
は未加入です。そうした人た
2
ますます進む高齢化の中で、これま
でに培ってきたノウハウを生かし、確
分の
3
なことは居住者同士のつながりですが、 祉の充実を図るためにも、ぜひとも実
団地周辺地区の方々と連携して地区福
て
人暮らしの方
4
ころではその機能が働きません。大切
1
問題もあるという。
1
います。ただその一方で、いくつかの
月には「上尾市栄誉賞」
2
3
9回の作業に延べ82人が参加し、園芸指導者の元に
植栽されたコミュニティーガーデン
かな存在感を持って活躍していただき
また、 年
1
割の人がボ
13
●
30
●
2015.6
広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から
歳)
間の結束力や地域の関係団体との結び付きも強まったこ
とで、お互いに助け合って活動を進める環境づくりが整
ったのではないかと思います。
私たちは、地域福祉とは高齢者や子どもたちがその地
域で「人間として」安心して暮らしていける環境を、行
政と住民等が役割を分担しながらみんなでつくり上げて
いくものだと考えています。そのためにはまず、そこに
住んでいる人たちのニーズを把握して、集約できる組織
づくりが必要です。では、どのようにして組織をつくっ
ていくか。要になるのは事務局です。事務局がしっかり
していれば、そこで日常的な交流ができ、絶えず議論が
できる状況にもなります。当自治会の事務所は事務局の
尾上 道雄 さん(
住みよい地域は
みんなでつくり上げるもの
尾山台団地自治会会長
NPO法人ふれあいねっと代表
私は尾山台団地の入居開始
と共にここの住民となり、自
治会設立の発起人の1人とな
りました。途中、転勤で離れ
たこともありますが、 年ほ
ど前に自治会会長となり、今
発です。そうした中から人が育ち、新しい事業に乗り出
て、住民生活を守るための運動や集会を長年重ねてきま
尾山台団地自治会は、家賃値上げや民営化の問題もあっ
それが実現可能になったのは、ひとえに積み重ねです。
きたいと願っています。
努めることで、豊かで活力のある地域をつくり上げてい
えていくためにも、団地の枠を超えて福祉活動の普及に
公団住宅の高齢化と少子化の進行は、日本の将来像と
も言えます。この将来像を暗いものから明るいものに変
その結果、尾山台団地は埼玉県全体を見渡してもめっ すパワーも生まれてきました。
たに負けない住みよい団地になったと自負していますが、
会活動に励んできました。
スタッフが常駐し、役員をはじめとする人の出入りも活
75
日まで一貫して「地域福祉とは何か?」を追求して自治
30
した。それに伴って自治会活動の足腰が鍛えられ、住民
2015.6
●
31
●
インタビュー
4
けられる地域包括ケアのまちづくりを目的としたネット
世代同居でほっとされたところで今
ワーク組織ですが、発起人代表の佐々木亮さんもそのう
ちのお1人です。
回の大役を引き受けられたのです。
●
32
●
2015.6
東日本大震災
「地域包括ケアの町」を目指して
東日本大震災から 年が過ぎ、各被災地では住民たちが、
中村 順子
「おおつち支え合い協議会」
認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 理事長
さわやかインストラクター(近畿ブロック)
気兼ねなく過ごせる住処を得ることほど落ち着くこと
はありません。社会生活の基本は住宅にあり、地域包括
ケアシステムのまちづくりの基本を住居においている意
今もって、大槌町には嵩上げや建設整備の工事のため
ダンプカーが行きかい、復興はその途上にありますが、
味がよくわかります。
東日本大震災から 年過ぎ、岩手県大槌町では 割ほ
どの住民の方々が、自力再建した住宅や災害公営住宅等
住居を得た住民の皆さんを先頭に、前向きで積極的な活
支援者 か ら パ ー ト ナ ー に
3
へ移転されました。今回立ち上がった「おおつち支え合
2
い協議会」は、町民サービスの向上と安心して暮らし続
当財団が重点地域と定めた地域の最新の動きを報告する。
我がまちを「最後までいきいきと安心して暮らせるまち」にするため主体的に動き出している。
4
大槌町に立ち上がった助け合いの大きな輪
大 槌 町
月には皆
1500市町村が抱えている課題意識であり、その方向
保 険 改 正 を 受 け 新 地 域 支 援 事 業 導 入 に 向 け た、 全 国 の
さんと、「今後は支援者からパートナーとしてのお付き
性を示しているのです。まさに学び合うパートナーにな
動の姿勢がうかがわれ、うれしい限りです。
合いに移行し、お互いがまちづくりについて学び合う関
りました。
団のこれまで
年間
振り返ってみます
と、さわやか福祉財
実態と実感に基づいた活動
係になりましょう」と確認したばかりでしたので、こと
のほか喜ばしく感じています。
さて、前置きはこのくらいにして早速「おおつち支え
合い協議会」の設立趣意書をご紹介いたします。
安心して暮らし続けられる町を創ろう
にわたる大槌町支援
つの段
会」「社会福祉法人堤福祉会」の有志の皆さんが書き上
階を経てきています。
は、大きく
げた趣意であり、今後はこの趣意書を持って、さらに幅
ています。
研修支援から始まり、
活動の教訓を伝える
段階目では「華ぼ
趣意書にもあるように、この決意は、現在必ずしもつ
ながっていない活動団体の実態から、手をつなぎ協力し
広く、様々な住民組織・団体に呼びかけが始まろうとし
当初は、神戸等の
被災経験や助け合い
P の 文 書 が、 大 槌 町 で 活 躍 す る「 新 生 お お つ ち 」
「ぐるっと大槌」「ワーカーズコープ」「医療法人あかね
4
4
創り上げようと訴えており、これからのまちづくりの土
合うことで安心して暮らし続けられる町を一致協働して
や製品販売、さらに
っくり」制作の材料
2
拠点事務所設置等の
2015.6
●
33
●
2
台となる住民ネットワーク形成にほかなりません。介護
華ぼっくりを作る。布を送ったり販売に協力
35
段階目は助け合いの関係づくりを促進す
題を脇に置き
ながらも、ま
モノの支援、
る復興応援地域通貨「がばちょ」によるツールの支援、
ちの将来を共
改めました)
。
段階に至
る頃には、支
ンを描くため、
被災者と支援
者が一体とな
って、合宿や
セミナー、時
援者がいなく
ても自主的に
とめ上げる関
係性となって
きました。
これらの段
階を 段ごと
は、目前の課
ップできた源
にステップア
1
復興応援地域通貨「がばちょ」
めたいと思います。
私たちはそれをお手本にし、助け合いの息づく安心し
て暮らし続けられる地域包括ケアのわがまちの構築に努
つながることを願っています。
今後はこの呼びかけが、地域団体や行政や事業者にも
広まり、実践的な活動を創出し、新しい地域支援事業に
ません。
実態と実感に基づいた計画や活動ほど着実なものはあり
ている感情や価値を共有できたからではないでしょうか。
えたフォーラムで、その時その時、住民の皆さんが持っ
には町長を交
つ
1
の方向性にま
議論し、
集まり勉強し、
「新生おおつち」の拠点の前で。
前列左から2人目が堀田力会長。4人目が筆者
に考えビジョ
段階目が今回の「おおつち支え合い協議会」につなが
3
るネットワークの支援です(「まるっと大槌」の名称を
4
4
●
34
●
2015.6
東日本大震災
関係 各 位 様
を実施する予定ではありますが、高齢者
また、町の都市基盤整備に伴い、住宅
の再建や災害公営住宅への入居等、仮設
生活不活発病の増加も懸念されます。
から生じる閉じこもりリスクの増大や、
の被災などによる、外出機会の不足など
域活動など社会参加機会の減少、商店街
と併せながら、町民サービスの向上、安
このことから、大槌町内で活動する民
間団体及び個人が協力し合い、復興事業
ない感があります。
体、ボランティア団体が連携が取れてい
々に活動していることが多く、NPO団
現在、大槌町内で様々な団体及び個人
が復興支援活動を行っておりますが、個
年4月1日
から恒久的な住宅への転換が進んでいく
心して暮らし続けられる地域包括ケアの
平成
を取り巻く課題に対応するために、新た
なサービスの構築等、官民で協力をして
ますが、復興が前に進んでいる状況がう
なかで、高齢者の住まいの確保と併せ、
町づくりを目的とし、「おおつち支え合
いくことが必要となってまいりました。
かがえます。これから大槌町が皆が住み
暮らしを支援していく仕組みづくりが、
い協議会」を設立いたしました。
「おおつち支え合い協議会」設立 趣意書
よい街になることを祈るばかりです。
大きな課題となっています。
関係各位の皆様におかれましては、こ
れらの趣旨にご賛同いただき、本協議会
東日本大震災津波から 年。震災で犠
牲になった方々に対し心から哀悼の意を
大槌町は、震災の影響による人的被害
のほか、生計維持者の離職等による生産
更には、今年 月に介護保険制度の改
正が行われ、要支援高齢者のサービスが
年齢人口( 歳〜 歳)の減少に伴う人
大槌町内も復興住宅の建設整備や町中
心部の嵩上げ工事等、少しずつではあり
表します。
口減少により、全国平均を上回る速度で
世帯などが増加しているほか、仮設住宅
は、第 期介護保険事業計画において、
まれることになります。大槌町において
年
月から日常生活支援総合事業
「おおつち支え合い協議会」
発起人代表 佐々木 亮
上げます。
に参画していただけますようお願い申し
月末までに地域支援事業へ組み込
での生活を余儀なくされ、従前の地域コ
平成
年
介護保険サービスから切り離され、平成
27
高齢化が進展しております。高齢化の進
4
4
展に伴い、高齢者の独居や高齢者のみの
59
ミュニティーによる高齢者の見守りや地
3
29
6
4
2015.6
●
35
●
30
15
大船渡市長の手元に
『助け合い活動創出ブック』
「大船渡共生まちづくりの会」幹部と、
市長を訪問
る「助け合い活動」の普及に、住民組織である大船渡共
生まちづくりの会が、市の協働パートナーと位置付けら
点であった。
れていることへ謝意を表し、併せて今後の進め方の参考
になる全国情報などを提供すること。この
市役所内に横串を入れる新体制
時間近くの話し合いの中で、改めて確認できたのが
地域包括ケアへの市長の熱意である。当財団作成の『助
2
け合い活動創出ブック』を手元に置いてしっかり読みこ
なし、住民参加による助け合いの重要性をよく認識され
藤均氏、同事務局長の上関優氏と、丹である。
側は、NPO法人大船渡共生まちづくりの会理事長の近
福祉部長、後藤俊一地域包括ケア推進室長が同席。訪問
上、災害復興局長、企画政策部長、総務部長など、庁内
が市長、副本部長が角田副市長、事務局が伏木生活福祉
推進本部のメンバーである。全
新年度早々の 月 日には、大船渡市地域包括ケア推
進本部第 回会議が開催された。特筆できるのは、この
ている。
今回の訪問目的の つは、大船渡市が今年度から地域
包括ケア推進本部を立ち上げ、復興事業に超多忙な市長
を横につなぐために欠かせない部署のリーダーが名を連
名で構成され、本部長
自らが本部長に就任すると共に、地域包括ケア推進室の
もう
ねている。各地の行政に縦割り批判が多い中、大船渡市
月 日午前 時、岩手県の大船渡市役所に戸田公明
市長を訪ねた。市側は、角田陽介副市長、伏木崇人生活
1
の場合は横串の体制でそれを乗り越えようとする意気込
11
新設など、地域包括ケアの実現へ向けて本格的な体制づ
27
4
22
みが感じられる。
部長と、地域包括ケアに理解の深い顔ぶれが揃っている
15
1
1
つは、新地域支援事業について、その基本とな
1
くりを始めていることに対して敬意を表すること。
4
「地域包括ケア推進本部」がスタート !
大 船 渡 市
●
36
●
2015.6
東日本大震災
「地域助け合い協議会」への期待
組織)と、地区版(
組織)とが設けられ
もう つ、当市の地域包括ケア推進体制の特徴といえ
るのが、新設された「地域助け合い協議会」だ。これに
は、市版(
名ほどで構成している。
議会へ提案していくこととしている。
これは、新地域支援事業でいえば、まさに、第 層、
第 層の協議体に相当する組織であり、これらを基盤と
1
このように、地域包括ケアや、新地域支援事業へ向け
て、今年度からの素晴らしい体制はできた。しかし、
まず勉強会から…「地域助け合い創出研究会」
展開が想定されている。
して、生活支援コーディネーターの選出と、協議体への
2
万9000人余りの市民のうち、どれだけが、その趣旨
催していく。
の実情に応じて関係者へ参加を呼びかけることとなって
がりが期待される。 第 回研究会が 月 日、厚生労働省の服部真治氏を
招き、「今回の制度改正と助け合い」をテーマに開催さ
そこで、地域包括ケア推進本部としては、まずは小規
模でも良いから、身近な勉強会から始めようということ
市民の参加という面では、市内 地区( 〜5000
人単位の、顔の見える地域)ごとに設けられる地区版協
れた。市と大船渡共生まちづくりの会の共催により約1
おり、市版、地区版のいずれも地縁組織(まちづくり推
議会の役割が大きく、地域で解決できる課題は地域で話
50名の参加を得て、盛会だった。
4
になった。「地域助け合い創出研究会」と称し、毎月開
し合い、助け合い活動の創出を行う。その上で、どうし
「千里の道も一歩から」である。 (丹 直秀)
11
進員、つまり地区公民館長)の参加により、地域への広
一方、地区版協議会の構成員としては、地区公民館長、 や内容を理解してくれているだろうか。これは、市側に
も、住民組織側にも、共通した懸念である。
地域公民館長、民生委員、地域福祉委員その他で、地区
表者レベルで
くりの会、老人クラブ、シルバー人材センターなどの代
委員協議会、市民活動支援センター、大船渡共生まちづ
地区のまちづくり推進員、社会福祉協議会、民生・児童
る。市版の協議会構成員は、市役所、県広域振興局、
11
ても地域で解決できない課題は、市版の地域助け合い協
2015.6
●
37
●
28
3
11
1
1
1
5
18
東日本大震災
より自主的な
運営を目指して
福島県被災者同行会
福島県 被 災 者 同 行 会 世 話 人 会 を 開 催
■
を確認した上で、個別に相談する時間を設定することに
なった。
日に東京ビッグサイトで開催される
まスたタ、 ン 月
ド
アップ
サ
ミ
ッ
ト
「STAND UP SUMMIT2015」に参加す
るかの話し合いも行った。今年度も参加し、世話人会が
東京」に参加
■
月 日、東京・飯田橋セントラルプラザ会議室にて
開かれた今年度第 回「広域避難者支援連絡会 東京」
「
■ 広域避難者支援連絡会
校生、大学生に防災の大切さを発信する予定である。
決定した。詳細は未定だが、東北、東京、海外の中・高
企画・運営、当財団が事務局としてサポートすることに
11
・運営が順調にいくようにサポートを続けていく。
画・運営をしていく。当財団としては、世話人会の企画
とが会の冒頭で確認された。今後、世話人会が主導で企
世話人会は、同行会の自主運営を目指して組織された
が、今年度は、さらなる自主的な運営を目指していくこ
る方を支援することである。
トワークづくり等の支援を通して、都内に避難されてい
当事者団体を対象とした交流の場づくりや地域でのネッ
でも安心した生活を送れるよう、都内の支援団体や避難
寛朗)
避難当事者団体の思いや悩みをしっかりと受け止めて、
今年度もこの目的に向かって活動していきたい。
1
6
13
今回の交流会では、住宅に関する今年度の福島県の対応
(三浦
続いて、今年度第 回福島ふるさと交流会( 月 日
に秋葉原駅近くで開催決定)の内容について協議した。
4
in
■
月 日当財団応接室で、福島県被災者同行会(以下、
同行会)の今年度第1回の世話人会を開催した。世話人
代表は昨年度に引き続き矢内寿氏が就任した。また、当
月から三浦寛朗に交代した。
in
24
財団の担当は、
1
4
8
9
に参加した。この会の目的は、避難されている方が少し
4
県外避難者支援活動
●
38
●
2015.6
東日本大震災支援
復興応援地域通貨への
寄付で応援してください!
さわやか福祉財団は現在、「復興応援地域通貨」を
被災地で進めています。ぜひご協力ください。
東日本大震災被災者支援のうち、特に、地域通貨を使った復興まちづくり支援に
特定して活用させていただきます(地域通貨義援金)。
実施予定地域:大槌町、釜石市、大船渡市、南三陸町、塩竃市
振込先 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団
郵 便 払 込 00120 - 0 - 764352 ※
みずほ銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号1418298
東日本大震災義援金
東日本大震災の復興まちづくりをご支援ください。
主にさわやか福祉財団が重点地域として定める地域が対象となります。
重点地域:大槌町、釜石市、大船渡市、南三陸町、石巻市、塩竃市、山元町、
及び福島県(福島県は現在は主に県外避難者支援を実施)
振込先 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団
郵 便 払 込 00110 - 7 - 709627
※
三井住友銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号7479690
※手数料不要の専用用紙をご用意していますのでお申し出いただければご郵送します。
それ以外のお振り込みは恐れ入りますが、振込手数料のご負担をお願いいたします。
【お願い】銀行振込の場合、お振込の詳細がわかりませんため、当財団発行領収書をご希望の方は、
お手数ですが、振込日、振込銀行名、振込金額と併せてお名前とご住所をご連絡ください。
さわやか福祉財団への寄付は、所得税・法人税等の控除対象となります。
一 般 の ご 寄 付 は 52頁 を ご 覧 く だ さ い
●
39
●
2015.6
ご支援ありがとうございます。
月 日財団受付分) ※なお、自動振替の場合等、処理日と財団受付日にずれが出て掲載時期がずれる場合がありますことをご了承ください。
さわやかパートナーは、本財団の趣旨にご賛同いただき、財政的・精神的にご支援くださる
賛助会員の皆様です。会費は寄付金の一種として大切に活用させていただきます。
新規ご入会の会員の方、会員をご継続いただきました皆様も毎号ご紹介いたします。
また、個別のご寄付をいただきました皆様もご紹介させていただきます。
(敬称略)(2015年 月 日〜
1
秋田県
渡部 孝雄
佐藤 かつよ
内海 裕一
宮城県
島川 敏文
岩手県
小関 和夫
五十嵐 紀男
埼玉県
髙橋 友七
群馬県
山田 尚美
松本 カネ子
船津 祥
高橋 悦子
佐伯 美穂英
近藤 嘉之
鵜川 洋子
タニツ ケイコ
酒井 勝男
福島県
茨城県
山田 礼子
野村 久
有馬 道夫
冨田 泰弘
千葉県
長谷川 慶子
栃木県
東京都
森田 剛
宮田 ともみ
堀越 誠
原 武二郎
野末 国宏
土屋 萃子
関 敦子
鈴木 章
清水 千賀子
清水 市一
小林 達男
小澤 利政
浅野 克男
神永 光男
紙透 由美子
加藤 良彦
加藤 洋一
片桐 弘之
奥 眞祐
大畠 政義
大髙 亜理沙
大島 勝喜
江本 晴行
宇野澤 虎雄
今里 節夫
稲川 寿子
市川 一夫
伊豆 幸美
阿部 武司
濱田 展至
鳩山 由紀夫
鍋島 厚
長吉 多佳子
長澤 乃婦子
長尾 立子
田中 友子
武居 正郎
鷹野 義量
鈴木 慶子
下川原 直明
篠田 留美子
笹川 好子
栗田 充治
木村 大哲
木村 智都子
恩田 實
岡本 淳
青木 光子
神奈川県
和久井 良一
吉岡 高志
森脇 亜人
宮本 髙子
宮部 敬子
宮原 守男
三室 成子
松尾 邦弘
増村 喜久子
細矢 博康
廣瀬 知樹
広瀬 俊夫
早水 正子
棚田 美智代
富山県
山崎 行夫
木村 邦明
新潟県
吉田 旭雄
山本 千恵
山口 哲哉
丸山 勝司
原田 昭好
西島 康二
角井 佑子
高瀬 道子
清野 行雄
佐野 圭子
久保 博靖
木村 幸治
石塚 勝己
滋賀県
西村 美紀子
三重県
宮地 良和
藤田 依子
瀬川 正俊
菅 文夫
齋藤 みどり
可児 幸年
大島 嗣雄
愛知県
多田 豊
伊藤 キヌヨ
岐阜県
屋敷 元信
山梨県
広島県
氏家 明子
岡山県
鹿毛 輝夫
島根県
西岡 日出夫
竹花 宏
加藤 勇美子
大西 一達
兵庫県
吉兼 邦子
大阪府
林本 みきはる
中川 光郎
北村 哲也
荒川 誠司
京都府
東 登
林 幹高
30
神谷 武秀
4
さわやかパートナー個人(133件)
4
●
40
●
2015.6
高山 則行
島本 幸子
清水 博
山口県
延谷 陽子
愛媛県
酒井 やよい
徳島県
古賀 秀隆
長崎県
古本 和子
鹿児島県
三重野 通啓
大分県
件)
一般ご寄付( 件)
万
千円)
千円)
万円)
千円)
千円)
荒海・木村 勲(
宇津 岳史(
鹿島 靖子(
加藤 昌宏(
小池 啓治(
五郎川 外美江(
鶴山 芳子(
千円) 長井 和子
さわやかパートナー法人(
株式会社アール・エス・シー
NPO法人いぶりたすけ愛
キッコーマン株式会社
京セラ株式会社
株式会社CLE総合研究所
健栄製薬株式会社
品川成年後見センター
万円)
西尾 フミ子
さわやか福祉財団有志一同(812円)
万円)
千円)
,384円)
(47,626円)
(被災者・被災地復興義援金)
東日本大震災義援金ご寄付(4件)
氏家 明子(
万円)
ボランティア・べンダー協会(
NPO法人PAGE
匿名希望(
■これまでの義援金のご報告
月 日)
,999,621円
月 日〜2015年
合計 7
(2011年
30
8
復興応援地域通貨ご寄付(2件)
支援先指定なし
小澤 利政(
千円)
田中 茂利(
15
4
4
3
1
3
2
6
医療法人社団潤康会芝パーククリニック
NPO法人たすけあい多摩
株式会社日新
日清食品ホールディングス株式会社
日本精工株式会社
日立金属株式会社
NPO法人ほっとハンド
NPO法人まごころサービス国見センター
NPO法人りんりん
2015.6
●
41
●
2
1
8
8
3 50 5
1
2
3
16
2015.6
●
42
●
活動報告 NEWS & にゅーす
年度強力に推進していく新地域支援
ました。
まず、清水肇子理事長が「現状と
問題点」と題して、全国市町村の協
情報提供と問題提起をしました。ま
て、都道府県の動き、課題も含めて
ーターに関する国の中央研修につい
取り組み状況、生活支援コーディネ
進める「生活支援体制整備事業」の
(地域支え合い推進員)の設置等を
みについてさわやかインストラクタ
を述べ、各地の先行している取り組
つのポイントに絞って協議すること
ーターの養成と連携」と、大きく2
選ぶ方法」「②生活支援コーディネ
援コーディネーターと協議体を早く
それを受けて「全体協議」と題し
て、堀田力会長が「①適切な生活支
の方向性について確認しました。
た、今後新地域支援事業を推進する
ーや当財団スタッフから報告し、全
議体と生活支援コーディネーター
取り組みについて報告する
さわやかインストラクターの皆さん
新地域支援事業推進について確認
日、東京グランドホテ
去る4月
ル(東京都港区)にて全国ブロック
事業について、各地の取り組み状況
2015年度 全国ブロック代表者会議を開催
代表者会議を開催しました。全国の
を共有しながら今後の戦略を確認し
代表者 名と理事3名が集まり、今
さわやかインストラクターブロック
情報提供と問題提起をする清水肇子理事長
13
ための当財団の体制や会計について
2015.6
●
43
●
13
さわやか福祉財団活動報告
活動報告 NEWS & にゅーす
した。
り組みを進めていくことを確認しま
ていくように、適切な働きかけ、取
る助け合いの地域づくりが推進され
有をしながら、各地で住民主体によ
ネーターとしっかり連携して情報共
道府県や市町村、生活支援コーディ
推進していくことになります。各都
しながら、戦略的に仕掛けを提案し
トラクターと当財団スタッフが連携
村への働きかけは、さわやかインス
ています。各都道府県、そして市町
新地域支援事業はこの4月から全
国の市町村で取り組みが始まってき
た。
体で情報共有しながら協議をしまし
いながら、担当のさわやかインスト
が課題も多くあります。復興応援地
立に向けた動きが進み出しています
略会議を行いました。被災地では自
ブロック代表者会議終了後、被災
地の重点地域における状況確認と戦
たいと思います。
情報共有をし、連携して進めていき
戦略的な仕掛けが動き始めています。
での情報を押さえながら、県ごとの
会議が開かれ、ブロック代表者会議
す。現在、各ブロックではブロック
ながら働きかけていくことが大事で
らえるように、各地の状況をつかみ
はまず適切な協議体と生活支援コー
れる大きな効果も伝えつつ、今年度
たので、ご報告いたします。
遺志をお残し下さっておりました
金融資産を当財団へ遺贈下さるご
ご遺贈寄付のご報告
2017年度までにはどの市町村
も事業に着手し推進していかなくて
ラクターやブロックが今後も関わっ
域通貨や新地域支援事業の推進も行
日に
冥福をお祈り申し上げます。
歳
故伊藤和子様の温かいお志に感
謝いたしますとともに、心からのご
いただきます。
当財団の活動に大切に使用させて
藤様のお名前を冠した基金として
111,527,699円という
貴 重 な ご 遺 産 を 頂 戴 し、 今 後 は 伊
が、 こ の 度、 そ の 整 理 を 終 え ま し
で 逝 去 さ れ ま し た。 ご 遺 言 に よ り
伊藤和子様が昨年3月
予てよりさわやか福祉財団の活
動にご理解をお寄せ下さっていた
故 伊藤和子様
基金として
活用させていただきます
はいけませんが、住民主体による助
ていくことを確認しました。
(鶴山 芳子)
72
ディネーターの選出に取り組んでも
け合いの地域づくりには時間がかか
りますので、それによってもたらさ
14
●
44
●
2015.6
〈2015年
ふれあい推進事業
体制整備協働プロジェクト
現状、今後の動きを
情報収集
【4月6〜7日】
日〜
月
日〉
と地域での活動について考えを聞いた。
月
の新地域支援事業の進捗状況を聞き、
日は、羽咋市社会福祉協議会、羽 への取り組みについて現在調整中であ
咋市、志賀町、志賀町社会福祉協議会、 るが、今後、協議体を編成し生活支援
て情報提供を行った。
当財団からも全国各地での協力につい
30
今回訪問した自治体の多くは総合事
業の取り組みと生活支援体制整備事業
4
また志賀町、穴水町では地域で活動し
の取り組み状況を聞くことができた。
市の担当者から、それぞれ総合事業へ
穴水町、穴水町社会福祉協議会、輪島
た協力のあり方について、改めて考え
け、信頼関係の構築と地域状況に応じ
いる。また、当財団自体への質問も受
状況に応じた協力ができるよう考えて
コーディネーターを選出するにあたり、
珠洲市社会福祉協議会、中能登町の担
新地域支援事業推進協議会」の発足の
千葉県 日、県内の新地域支援事業
に伴う動きについて協議する「千葉県
(翁川)
ている人も同席し、地域資源等につい
させられた。
日】
月
日は、輪島市社会福祉協議会、能 【4月9・
登町、能登町社会福祉協議会、珠洲市、
日間にわたり、 ても話を聞くことができた。
石川県 さわやかインストラクターの
中村悦子氏(一般社団法人みんなの健
康サロン海凪)と共に
4
当者から、総合事業への取り組み状況
17
9
石川県の能登地域の行政及び社会福祉
協議会を訪問した。能登地域では
に研修会開催を計画するも開催するこ
2
とができなかった経緯があり、各市町
2015.6
●
45
●
1
6
7
2
の協議会は県内で活動する複数の団体
祉協議会との打ち合わせを行った。こ
動きが進められており、千葉県社会福
都における望ましい生活支援コーデ
ィネーター像や具体的なサービスの手
話を聞いた。
養成研修に関わる今後の動きについて
美氏から、生活支援コーディネーター
東京都目黒区 目黒区健康福祉部介護
保険課地域推進係長の﨑野俊生氏から
【4月 日】
勉強会等の開催を提案した。 (三浦)
また当財団からは、生活支援コーデ
ィネーター養成研修と並行した形で、
に千葉県から参加したグループ「チー
法を研修で伝えていくことを話し合っ
新地域支援事業に関する相談があり、
ブロック研修会
バくん」も含まれている。現在発足に
た。
で構成されており、
伴う県レベルの研修会を計画中。今後
目黒区役所にて打ち合わせを行った。
目黒区としてのこれまでの、そして今
後の動きを聞き、協力していくことを
確認した。
(三浦)
日】
広島県 広島県社会福祉協議会事業部
長兼地域福祉課長の上田正人氏、地域
【4月
新地域支援事業に伴う今後の市町村の
福祉課課長補佐の河内広行氏を訪問し
た。各自治体が協議体及び生活支援コ
進するために、現在、県社協が県内市
(長瀬)
ーディネーターを適正に選出し、住民
東京都 東京都福祉保健局を清水理事
長、長瀬と訪問し、高齢社会対策部統
町村社協に対し行っているサポート体
日】
括課長代理(在宅支援係長)の町田直
制について話を聞き、県社協と当財団
相互の助け合いを基盤に総合事業を推
樹氏、在宅支援課在宅支援係の東條友
【4月
える予定。
取り組みなどに関するメッセージを伝
せを千葉県社会福祉協議会と共に行っ
修会の内容をまとめるべく、打ち合わ
詳細をまとめていく予定。
日、「千葉県新地域支援事業推進
協議会」が計画している県レベルの研
8
た。プログラムでは複数の講師を招き、
23
28
17
14
さわやか福祉財団活動報告
●
46
●
2015.6
月
日の
打ち合わせは運営会議メンバーのみで
表理事)と参加した。次回
清水理事長からは当財団の全国の取
り組みと、生活支援コーディネーター
とがどのように協力体制を築き、県内
市町村及び市町村社協をバックアップ
行う。自立に向けて確実に進んでいる。
「県外避難者支援」
及び協議体構成員を選出する上での考
え方について話をした。
者で、市内の核となる人へ呼びかける
今後、市と当財団、総合事業を推進
する上で核となる社会福祉協議会の
他県の状況等を伝えた上で意見交換を
ための研修会、フォーラム等を市の状
団としての新地域支援事業の考え方、
行う。新年度に体制が変わり県として
えている。
復興支援プロジェクト
(鶴山)
財団からは高橋、三浦が出席した。
会からは世話人代表の矢内寿さん、当
催された。福島県被災者同行会世話人
「広域避難者支援連絡会
東京」が開
(翁川) 東京・飯田橋セントラルプラザ会議
室で、平成 (2015)年度第1回
方針を模索している様子がうかがえた。 況に併せて企画協力していきたいと考 【4月9日】
今後も必要と思われる情報を適宜提供
日】
「被災地支援活動から」
自立に向けて進む
していきたいと考えている。 (翁川)
【4月
岡山県倉敷市 倉敷市を清水理事長と
共に訪問した。市の保健福祉局参与兼
健康福祉部長吉田昌司氏、保健福祉局
健康福祉部次長三谷育男氏、健康福祉
支援団体として、「連合東京」「東
京足湯プロジェクト」の 団体が参加
宮城県南三陸町志津川にて復興応援 することが決定。「広域避難者交流プ
地域通貨地域運営会議準備会を開催し、 ログラム2015」(仮)の日程等に
日】
合事業に取り組むにあたっての計画、
さわやかインストラクターの稲葉ゆり
ついて話し合った。(関連→P ) (三浦)
生活支援体制整備事業の取り組みに対
2
子さん(NPO法人たすけあい遠州代
部健康長寿課地域包括ケア推進室課長 【4月
24
38
主幹兼室長中津朋子氏らと面談し、総
in
27
その後、広島県健康福祉局高齢者支
援課主幹の今井真由美氏を訪ね、当財
することができるか協議を行った。
4
避難者に充実した支援を
3
する計画を聞いた。
2015.6
●
47
●
6
30
その他
【4月 日】
会の活動状況や寝屋川市の新地域支援
大阪府のNPO法人寝屋川あいの会
の三和清明さんが来訪。寝屋川あいの
日に公益財団法人JKA公益・福祉振
施した。その補助事業申請書を
集』の作成をJKAの補助金を得て実
月
事業の取り組み状況等の話を聞き、現
興事業課へ提出した。今後、補助事業
開催、『ふれあい活動事例とポイント
2014年度インストラクター養成
研修会、ブロック全国協働戦略会議の
30
在当財団が推進している全国状況等を
【4月 日】
21
【4月
日】
月
万人の大組織が、首都
団に助言を求められ、参加することと
なった。会員
画」に関するアンケート調査結果報告
(丹) があり、高齢者の社会参画意識は、
圏での地域助け合いの大きな力となる
(加藤)
回答者のほとんどが
「社会参画したい」
社会人地域参加推進プロジェクト
社会参加推進事業
説明するなど情報交換をした。
(翁川) が完了したことの報告書作成を行う。
4
一.事 業 名 平成26年度
お年寄りが幸せに暮らせ
一.総事業費 10,132,666円
る社会を創る活動事業
一.
実施場所 東京都、静岡県、奈良県、
2,546,452円
一.
完了年月日 平成27年3月31日
大阪府
となった。
015年度事業計画に反映させること
べき様々な課題が見えてきたことを
この結果を踏まえ、高連協が取り組む
参画をしたい」との表明をしている。
差があり、回答者のほとんどが「社会
年前に実施した調査と比較して各段の
公益財団法人JKA
競輪補助事業完了のお知らせ
「高齢者の社会参画の促進」等学習会
フォーラム」の開催協力、自治体主催
高齢社会NGO連携協議会(高連協)
事業計画案として、①高齢者の社会
の 役 員 会 に 出 席。「 高 齢 者 の 社 会 参 参画の促進活動で、内閣府「高齢社会
動」について、パルシステムから当財 【4月8日】
後 の 展 開 を 考 え て い る「 助 け 合 い 活
ラムを機に、かねてから関心を寄せ今
に多摩市で開催した新地域支援フォー
政策評価委員会に参加した。昨年
東京・新宿にある生活協同組合パル
システム東京新宿本部で開かれた福祉
24
よう努力したい。
ご支援ありがとうございました。
2
11
一.補 助 額
30
6
43
さわやか福祉財団活動報告
●
48
●
2015.6
ネ ッ ト ワ ー ク づ く り 」 へ の 協 力、 ②
への協力、市町村の「地域包括ケア・
致する部分が多いため、今後も高連協
なった。当財団が進めている事業に合
進を進めていくこととしたい。(野島)
の会員団体等と協力して社会参加の促
い」社会環境づくり活動で、「世代間
とても面白く、周りのみんなの心を温かくしてくれている。職場でも地域
氏。いつも寡黙に仕事に励んでいるが、時々何気なくポソッと言う一言が
●戦略や定例会議の議事録をはじめ、細かい事務を担当してくれているI
「世代間支え合い」や「年齢差別のな
連合国際会議」(ハワイ会議)への協
*添付の投稿ハガキや投稿用箋などを
どうぞご活用ください。
送 付 先
〒105 - 0011
東京都港区芝公園 2-6-8
日本女子会館7階
公益財団法人さわやか福祉財団
『さぁ、言おう』編集部宛
FAX : 03
(5470)
7755 E-mail:[email protected]
でも、そんな温かい言葉はふれあいの気持ちと一緒に必要だよね。これからもそ
2015.6
●
49
●
力共催、高齢者の多様化への対応、高
いた体験記や提言などを随時募集して
います。
●
地域の助け合い活動について
●
生き方について
●
制度・施設について
●
その他自由随筆
の一言、期待しています !
あるいは、普段気になるテーマに基づ
日の総会に臨むことと
社会づくりに関するご意見・ご感想、
月
本誌で取り上げたテーマや温かい地域
連協CSR関連活動、③諸提言活動を
掲げて、
皆様の声を社会につなげる
問題提起型情報誌です。
ぜひ皆様の声をお寄せください。
1
あなたの意見を
社会へ生かそう
5
北海道ブロック
123(19)
全国の在宅福祉サービス団体数
をご紹介しています
合計2785(382)
(2015.4.30現在)
団体数(カッコ内はふれ
あい切符採用団体数)
九州 1
ブロック
252(13)
中国
ブロック
191
(27)
北陸
ブロック
131
(14)
東北ブロック
138(11)
近畿
ブロック
314(69)
北関東ブロック
232(31)
関東ブロック
585(87)
九州 2
ブロック
147(6)
南関東ブロック
289(38)
四国2
ブロック
34(14)
四国1
ブロック
49(6)
東海ブロック
300(47)
中国ブロック
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
合計
15(
49(
35(
41(
51(
3)
5)
9)
4)
6)
191(27)
(さわやか福祉財団調べ)
2015.6
●
50
●
役立てたいです
『助け合い活動創出ブック』
歳
地域支援の素晴らしさ
を知りました
梅澤 育子さん
しました。すごい作業をされたもの
ました。物の支援と心の支援の必要
初めて『さぁ、言おう』を手にい
たし、地域支援の素晴らしさを知り
髙嶋 宏臣さん だと感心しております。いろいろと
性が重要。感謝の言葉も口に出さね
神奈川県
貴重な情報が盛り込まれていますの
ばと知りました。
兵庫県
で、ぜひ活用して社会のために役立
『助け合い活動創出ブック』を拝見
てたいものと思っています。
れる幸せを口に出して伝えるならば、
介護される身はもちろんですが、
健常で介護する方も介護してあげら
残 念 で す が、 私 は 目 下 の と こ ろ
「高齢者にとって安心な生活」をテ
助け合いの神髄です
に済むと思います。
ーマに講座をさせていただいており、 介護される身も遠慮と卑屈にならず
このような資料を役立てる機会があ
りませんが、できるだけ役立たせる
ようにしたいと思っています。あり
がとうございました。
創出ブックは安心生活を創るため
のものです
Tsutomu Hotta
2015.6
●
51
●
75
私たちはふれあいあふれた地域づくりを支援しています
さわやか福祉財団の活動をぜひご支援ください。
『さぁ、言おう』はみんなで新しい社会のあり方を考える問題提起型の情報誌です
■さわやか福祉財団の活動をさわやかパートナーとしてご支援ください。
個 人
年会費
Aコース
法 人
年会費
Aコース
▲
Bコース
▲
『さぁ、言おう』を毎月お手元に
お届けいたします。
さわやかパートナーは、さわやか
福祉財団の理念と活動に共感して
会員としてご支援いただく賛助協
力者の皆さんです。
(1 口)
Bコース
10,000 円
3,000 円
100,000 円
20,000 円
公益財団法人さわやか福祉財団の会費は、特別な特典を付与するもの
ではない賛助会費であり、寄付金の一つの形です。
■寄付金は税金の控除対象となります。
さわやか福祉財団へのご寄付は、所得税、法人税等の控除対象となります(所
得税の寄付控除額の上限は所得の40%−2000円)。
一般ご寄付を
いただく場合の
お振込口座
口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団
郵便払込 00120- 9- 668856※
三菱東京UFJ銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号3731714
りそな銀行 芝支店 普通預金 口座番号1174297
※手数料不要の専用用紙をご用意していますのでお申し出いただければご郵送します。
*いずれもお問い合わせは、編集部あるいは社会支援促進チームまでお気軽にご連絡
ください。
([email protected])
はり絵・池田げんえい
「水芭蕉咲く道」
編集後記 ●お互いさまの助け合いを広げ
て誰でも住みやすい地域をつくるためには、
行政だけではなく、住民たちも横のつなが
りが必要です。冒頭、清水理事長が子ども
・子育て支援新制度との協働について書い
ていますので、ご覧ください。●すでに行
われている地域の素晴らしい助け合い活動
は埼玉県の尾山台団地自治会の取り組みを
紹介します(26頁〜)
。●『助け合い活動
創出ブック』改訂版を全国の自治体に送り
ました。当財団のホームページからもダウ
ンロードできますので、助け合いを広げる
ために、ぜひご活用ください(裏表紙)
。
2015.6
●
52
●
ひと 新
りごと
本村
中
間 秀
郁一
子
こ
定れ
着か
率ら
に潜
のむ
社慣
会れ
保と
障マ
はン
﹁ネ
自リ
助化
・は
共質
助の
・低
公下
助を
﹂招
のく
仕事に対する謙虚さと緊張感をもち、市民と社会の
適切な組み合わせ︵社会保障制度改革推進法︶とされる
ニれ
ーに
ズ加
に応
こ
ええ
てる
﹁た
互め
助に
﹂組
が織
必を
要変革する力がなければ
だ
地域支援事業
発か
展ら
は新
ない
私たちの出番だ
助け合いを
広げよう!
● 一般社団法人
医療介護福祉政策研究フォーラム理事長
● NPO法人Uビジョン研究所理事長
厚生労働省や内閣官房等で要職を歴任、
このほどNPO法人特養ホームを良
地域包括ケアの生みの親でもある。さわ
くする市民の会理事長を退任。
やか福祉財団の新地域支援事業推進顧問、
尊厳が守られるサービスの質を保証
国際医療福祉大学教授。早朝輪読会に通
するシステムの構築に全力を尽くす。
う横顔も。
6月号
通巻262号 2015年6月10日発行
(毎月1回10日発行)
表 紙 絵 池田げんえい
イ ラ ス ト 福島康子/細馬一紀
レイアウト 菊池ゆかり
印 刷 所 日本印刷株式会社
編 集 担 当 鈴木裕子
発 行 人 清水 肇子
発 行 元 公益財団法人さわやか福祉財団
〒105 - 0011 東京都港区芝公園2- 6 - 8 日本女子会館 7 階
Tel(03)
5470 - 7751 Fax(03)
5470 - 7755
E-mail [email protected]
http://www.sawayakazaidan.or.jp
Printed in Japan 無断複写・無断転載はご遠慮ください©
『新地域支援 助け合い活動創出ブック』
改訂版を全国の自治体に送りました
生活支援コーディネーター(地域支え
6
公益財団法人さわやか福祉財団 活動のご紹介
合い推進員)と協議体に関わる自治体に、
1991年に任意団体として創立。95 年、特定の大口資金によらず、全国数多くの個人・法人
足りない助け合い活動を創り出すための
(新しい総合事業関係)
生活支援体制整備事業
ご担当者様
の皆様から寄せられた寄付を基に財団法人化した全国でもめずらしい「市民参加型財団」
。
2010 年、内閣府より認定を受けて、公益財団法人に移行。
平成 年 月 日発行
︵毎月1回 日発行︶
27
10 6
10
通巻
号
262
ヒントとして、また、助け合いを包括的
■基本理念と主な活動
基本理念は、「新しいふれあい社会の構築」です。
子どもから高齢者まですべての人が、それぞれの
尊厳を尊重しながら、いきがいをもって、ふれあ
い、助け合い、共生する地域社会づくりを全国で
行っています。
助け合いを広げる直接的な働きかけや支援はもと
より、担い手参加促進等の社会参加推進事業、次
世代を支える教育のあり方のモデルづくり、これ
らに関わる諸政策提言など、幅広く活動を行って
います。
に届けるためのネットワークをつくるの
さわやか福祉財団発行
月刊情報誌
『さぁ、
言おう』
各地の新総合事業や体制
に必要な情報を知っていただくために、
整備の状況についての情
報を毎号紹介
生活支援コーディネーター・協議体の実践取組のための参考冊子
『新地域支援 助け合い活動創出ブック』
の送付について
全国の都道府県、政令指定都市、市区町
■新地域支援事業関係の主な活動実績
村、約1900か所の生活支援体制整備事業
この度、当さわやか福祉財団発行の『新地域支援 助け合い
活動創出ブック』改訂版を作成いたしましたので、ご送付いた
「新 地域支 援 助け合い活動 創出ブック」
発行人 清水肇子
国のガイドラインにも掲載されている「新地域支
援構想会議」の創設を 2013 年に呼びかけ(主に
全国規模で助け合い・住民主体の取組を推進して
いる 14 組織)、新しい総合事業・生活支援体制整
備事業の基本となる考え方を構想会議でまとめ
て、「新地域支援構想」を国に提言しました。
平成 26 年度は、大規模な関連フォーラム・研修
会を北海道から沖縄県まで全国 60 余箇所で実施
し、多くの自治体関係者にご参加いただきました。
その他、個別の研究会・勉強会開催支援など、地
域の特性に合わせた地元主体の取組につながる支
援を全国で展開しています。
します。ご査収くださいますようお願いいたします。
改訂版
本データは、当財団HPですべてダウンロー
担当者宛てに、『新地域支援 助け合い
ドできます。編集した使用も可能です
これからの地域づくりにおいては、助け合い活動がどれだけ
広がるかが大きな鍵となり、その達成如何により住民の暮らし
活動創出ブック』改訂版−足りない助け
の満足度は大きく変わります。
ぜひ本書をご活用いただき、生活支援コーディネーター・協
合い活動の創出とネットワークづくりー
を5月中旬に送りました。
議体の体制整備及びその活動が十分に展開されますことを願っ
ております。
助け合い活動創出ブックを基にした講義と
質疑応答
様々な自治体から「担当課の全員で勉
みんなで新しいふれあい社会をつくりませんか?
【お問い合わせ】
公益財団法人さわやか福祉財団
発行元 公益財団法人さわやか福祉財団
強したいので、⃝⃝冊送ってほしい」
〒 105-0011 東京都港区芝公園2−6−8 日本女子会館7階
TEL: 03(5470)7751 FAX: 03(5470)7755 http://www.sawayakazaidan.or.jp
「ブックを使った勉強会があるなら参加
したい」という要望や問い合わせ等もい
ɖɃȯধન]ɬȿĘ,glbb2+/
ただいています。ぜひ活用して、助け合
いを広げるために役立ててください。
/3-.2-1./48.1
生活支援体制整備事業で今必要なこと 課題は助け合いの創出
―目指す地域像の共有を
生活支援コーディネーター・協議体をいかに早く適切に選任・設置するかが
大変重要です
助け合いの仕組みを広げることで、行政の費用が節減され、介護保険料の抑
制に役立つことは先行する自治体の試算で実証されているところです
国のテ
本書で
に紹介さ
そして居
本書は
あたた
成しまし
ムページ
住民の力をどう引き出すか
この4月からの介護保険改正に伴い、要支援者の訪問介護と通所介護が市町村の
地域支援事業となりました。中長期を見据えれば、財政面からもサービスの量と質
の面からも、いかに住民参加を広げていくかが各自治体の大きな課題です。助け合
い活動はまさに住民の志、気持ちですすむものであり、行政の指示・命令で一気に
広がるものではなく、時間がかかります。
東京都港区芝公園2︲6︲8
日本女子会館7階
〒105
-0011
活動へ
生活支
ついて、
ています
人材の支
力させて
現場のノウハウに基づいた勉強が必須
本書の
一方で、制度変更への対応はまさに喫緊の課題であり、その推進役として生活支
援コーディネーターや協議体制度が誕生しました。これらの活動には、地域の様々
な人々が関わり協力し合うことが必要で、生活支援コーディネーターや協議体に関
係する人々には、こうした点で現場の実践ノウハウに基づいた具体的な勉強が必要
となります。
【取組モデ
目指す地
市町村
※1
本書は助け合い理解の実践編
◎さわやか福祉財団ホームページから
ダウンロードができます。
生活支援コーディネーター養成のための国の中央研修テキストが完成しました。
同書でも記載のとおりこちらは基本理論を押さえた内容であり、当財団では、それ
と並行して、特に一番の鍵となる助け合いを広める理解を深めてもらうための冊子
『新地域支援 助け合い活動創出ブック』を昨年作成しました。
各地で活用されています
http://www.sawayakazaidan.or.jp
すでに厚生労働省も参加するフォーラムや研修会
等で使用してきており、全国自治体関係者からも、
具体的メソッドを学ぶのに役に立ったなど大変好評
をいただいています。本書はその改訂版です。
勉強会・研修会等で多部数のご希望がある場合は、
実費(印刷費+郵送代)でお送りしますので、
お気軽に当財団までお問い合わせください。
行政、社会福祉協議会、地域包括支援セン
ター、地縁組織、NPO 活動関係者らが一
堂に集まってのワークショップ
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