Southern TOHOKU Healthcare Group. Tokyo General Hospital 南東北グループ医療法人財団健貢会総合東京病院通信〒165-0022 東京都中野区江古田3-15-2 2015.9 TEL. 03-3387-5421 （代） Vol. 35 南東北グループ医療法人財団健貢会総合東京病院通信 Vol.35 ●平成27年9月発行 ●編集・発行／総合東京病院神奈川、千葉など他県の医療機関も我々のネッ特集 ∼おたしだりいのま悩おみし、り抱解え放て運い動ま実せ施ん中か ∼？トワークを活用すればご紹介することもできます。当院では毎週木曜日の午後に肛門外来を開設していますので、いつでもお気軽にお声かけ消化器外科部長ください。もちろん、平日の午前中に来ていた篠田知太朗だいてもかまいません。 ▶排便時出血、下血、血便 ▶肛門が痛い肛門の悩み、みなさん抱えていませんか？日 ▶肛門から何か出ている、違和感がある常の排便時にあれ？何か出ている、ティッ ▶排便異常（便秘と下痢をくりかえすなど）シュに血が付いた、おしりに違和感があるなどの症状はみなさん誰でも一度は経験されているのではないでしょうか？しかし、その症状が図 1 肛門外来受診時の主訴肛門外来を受診する方は図 1 に示すような訴正常なのかそれとも病気なのか、なかなか知るえがほとんどです。肛門疾患の代表として痔核手段がありません。肛門科へ行くことの恥ずか（いぼ痔）、痔瘻（あな痔）、裂肛（きれ痔）のしさがある、生活圏内に肛門科がない、仕事で 3 つが挙げられますが（図２）、患者様を診察入院できないなどの理由で、医療機関へ行くこさせていただきますと必ずしもそれだけが原因とをためらっている方が世の中には多く存在しではありません。例えば頻回の痔核の脱出に伴ていると思います。そんな方たちの手助けをすう肛門の皮膚のたるみ（皮垂、skin tag）は病るために、慈恵医大出身外科医の有志で行って的には全く問題がありませんが、何か出ていいるのがおしり解放運動です。具体的にはる？やティッシュに血が付くなどの症状市民講座などでおしりの事を皆様によく知ってはこれが原因で起きることもあります。もちろいただくことや、難しいケースを専門家たちん元々の原因は痔核ですので、治療を行えば症でカンファレンスをしながら解決していくな状は軽くなりますが、患者様の訴えがとれるかど、皆様に快適なおしり生活をおくっていただどうかは個人差があります。逆に皮垂があってけるように日々活動を行っています。もちろんも何も症状がなく、自覚していない方も多くい PE T- C PETCT Tがんドック予約受がんドック予約受付付中中「PET- CTがんドック」※総合東京病院の来院申込者通常料金 108,000 円優待料金 86,400円（税込） ※ 「脳検査」を追加の場合は、108,000円（税込）になります。 PET-CT装置詳しくは、予防医学課へ受付時間／月∼土（日・祝除く） ☎03‒3387‒5462 AM 9：00 ∼ PM 5：00 ※この冊子は左開きが「総合東京病院通信」、右開きが「江古田の森だより」です。特集おしりの悩み、抱えていませんか？ ∼ただいまおしり解放運動実施中∼ くりかえしたり、罹患期間が長い方には手術治療を 1. 痔核（イボ痔）内痔核外痔核皮垂 2. 痔瘻（あな痔） 3. 裂肛（切れ痔）おすすめしています。痔核の手術治療は従来では結紮切除術が大部分（図 3）でしたが、術後の創痛や肛門の腫脹により愁訴がとれるまでに時間を要していました。もちろん再発率は低く、長期的に見れば最も優れた術式であると思います。しかし、近年は低侵襲で効果が早い注射による痔核治療の ALTA（硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸水溶液）療法（図 4）が出現し、様々な施設で行われてくるように図 2 痔の種類なりました。当院の痔核治療も注射による ALTA 療らっしゃいます。肛門の治療の基本はあくまでも法を積極的に行っております。一番の利点は痛みが患者様の愁訴（外来受診した際の訴え）をとるこないことです。もちろん治療には麻酔（腰椎麻酔、とが大切で、そのために薬物治療、手術治療を行っ局所麻酔）が必要ですが、それ以外には痛みがなく、ていくのです。しかし一方で大腸内にポリープや癌注射による治療ですので、もちろん傷はありませんが発生することが原因で排便時出血がおこったり、から場合によっては日帰りでもできることです。し肛門近くの直腸にしこりができることで違和感やかし肛門疾患はいくつかの病態が合併していること便の異常が起きることもありますので、大腸内視鏡が多く、ALTA 療法に結紮切除術を加えて行ったり検査を最近されていない方には当院ではほぼ全員するため、その場合は傷ができますが、従来に比べにおすすめしています。ると小さく治りも早くなります。一番の欠点は再発 ★ ALTA 療法（ジオン）注射で痔核を線維化させ、流入血管もつぶします率が比較的に高いことですが、最近は治療技術も向上したため減少傾向です。当院では患者様の安心、結紮切除術（Milligann-Morgan）従来の術式で、 ①痔核を切除②流入血管を結紮します。安全をもっとも重視しておりますので、2-3 泊の入 PPH 法痔核が脱出しない様に、器械を使って直腸を短縮させます。当院の外科は東京慈恵会医科大学の関連病院で、院治療とさせていただいておりますが、ご希望があ図 3 痔核の術式れば今後は日帰り手術も検討させていただきます。難易度の高い手術においても大学の全面的なバックアップで、安全かつ確実に行っております。痔核のみではなく、胃癌、大腸癌などの消化器癌に対し肛門外来を受診される患者様で一番多い疾患は痔ても、最先端の治療をおこなっております。私の母核（内痔核と外痔核）です。外痔核はほとんど飲み校の東京慈恵会医科大学の学祖、高木兼寛先生によ薬と塗り薬、排便習慣の改善で治りますが、内痔核る建学の精神病気を診ずして病人を診よをモッにおいては完全に訴えをとるには手術治療が必要とトーに、近隣の皆様に気軽に頼っていただけるようなることがあります。もちろん薬物療法で症状が取な病院づくりをこころがけております。今後ともよれれば必ずしも手術の必要はありませんが、症状をろしくお願いいたします。硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸水溶液（ALTA）を4か所に注射します。血流遮断、無菌性炎症による組織の硬化退縮図 4 ジオン（ALTA）療法 2 脱肛と出血の消失田辺三菱製薬ホームページより抜粋