China por t Re Promotion & Campaign 23 2015中国シルクロード観光年山水画の風景広がる桂林関空・静岡からアクセス便利に風光明媚な景観が連なる桂林は、多くの文人が訪れて、その魅力を称えてきた。中国を代表する観光地としての歴史は長く、成熟度も増している。 5月からは関西と静岡空港から直行便就航でアクセスが便利になっている。文・写真／皆方久美子広州から空路で1時間くつもの川や運河、湖が点在。カルスト地形の奇岩がポコポコとそびえ立つ風中国南部、広西チワン族自治区の東景が、至るところから見られる。街の北に位置する桂林は、カルスト地形が中心部の建物の高さを制限し、景観をつくる美しい景色が特徴の景勝地。亜守っているためである。観光都市ながら、れるが、歴史を知ることができる貴重熱帯モンスーン気候の豊かなところであ大通りを一本入ると昔ながらの市場もな遺跡である。秦代には桂林、る。夏代には越族が住み、あり、庶民の素朴な生活を垣間見るこ標高66ｍの独秀峰には、唐代以来の象、南海の3つの郡が置かれていた。とができる。石刻がいくつもある。なかでも宋代の明代からは桂林の名に定着。名前の 1970年代後半から観光都市として注文人・王正功の詩の中の「桂林山水甲由来である桂はモクセイを意味し、町目されてきた桂林には、5つ星の大型ホ天下」の句は桂林を形容する名言としにはまさに林のごとく多く生育。街路テルが揃っている。近年は市中心部にて有名。王城内にはガジュマルやモクセかえつ明代の王城遺跡である靖江王府樹にも多く用いられている。キンモクセ建てられていたホテルが古くなり、新しイが多く、市民の憩いの場にもなってイ、ギンモクセイ、タンモクセイ、シキく市中心部の南側にラグジュアリーホテいる。モクセイの4種があり、10 ～ 11月にかルやリゾートホテルがオープン。ゆった王城の南に延びる正陽街は歩行者天けて芳香を放つ。りと過ごせるホテルが整いつつある。国になっており、南側に土産物店が集桂林までは、東京からは北京や上海、広州でのトランジットを余儀なくされる街の中心部での観光まっている。名物の桂林米粉（桂林ビーフン）の人気店もあり、賑やかだ。が、関空、静岡からは直行便が週2便街の中心にそびえる独秀峰の麓にあ水の都・桂林を水上から観光できる運航しており、その日のうちに桂林にる靖江王城は明代の王城遺跡で、城壁「桃花江」ののが、両江四湖。「漓江」入れるようになった。広州からは空路で囲まれている。この地を統治した第 2つの川と「杉湖」「榕湖」「桂湖」「木で約1時間、高速鉄道で約2時間30分 12代、14代の靖江王が利用していたと龍湖」の4つの湖からなり、船で遊覧でと近い。ころで、現在一部が遺跡として残ってきる。街の雰囲気がつかめる昼のクルーいる。桂林では風景がクローズアップさズもおすすめだが、ライトアップされるりこう桂林の街の中心部に漓江が流れ、いせいこうおうりょうこうしこ夜のナイトクルーズが人気だ。金と銀に輝く杉湖の日月塔や世界の有名な橋を模した建造物が点在し、水面に浮かぶさまが美しい。クルーズの途中では、鵜飼いの様子や民族舞踊、音楽も楽しめる。カルスト地形の桂林には多くの鍾乳洞があるが、必見は市中心部から北西両江四湖のシンボル日月塔 32 TRAVEL JOURNAL 2015.6.22 冠岩の下には鍾乳洞があるろてきがんに7㎞にある蘆笛岩。両江四湖の桃花陽朔の西街は夜に賑わう漓江下りは桂林観光のハイライト羊の蹄を思わせる羊岩ライトアップされた蘆笛岩野外水上ショー「印象・劉三姐」桂林名物の桂林ビーフン江畔にあり、遊覧船を使って訪れるこることもできる。督が監修する水上ショー「印象・劉三姐」とを計画中。実現すれば、漓江から桃冠岩からまもなくの陽堤から興坪鎮だ。民族舞踊、歌、色使いの演出が相花江のすばらしい眺めを満喫することまでがハイライト。富士山やりんごのよまった総勢800人による迫力のショーでができる。うな形の山、90年代にウーロン茶のある。蘆笛岩は全長約500ｍの大規模な鍾 CM で登場した風景が広がる。20元札乳洞で、さまざまな形の鍾乳石が色との裏面に描かれている風景でもある。りどりの照明に照らされて浮かび上が途中にはいかだや小型船の乗船場がい桂林周辺にはチワン族やミャオ族なる。100人以上のパーティーが開けるとくつもあり、川面ではさまざまな船がどが暮らす村々が点在している。足をいう空間の「水晶宮」では、ライトアッ行き交う。延ばして訪れる価値のある観光スポップされた鍾乳石が池に映えて幻想的。下船場の陽朔は小さな港ながら、漓トが多い。想像力を膨らませながら鍾乳石を見る江の流れと奇岩が織りなす風景が美し桂林市内から約75㎞、龍勝市街地かと楽しい。いところ。近年はホテルも増え、歩行ら30㎞のところにある龍脊鎮は、棚田ほかに市中心部には、人気観光スポ者天国の西街にはレストランや土産物風景が広がる景勝地として注目されてットの象鼻山があり、七星公園や畳彩屋がずらりと並ぶ。バックパッカー向けいる。深く切れ込んだ山の斜面につく山などの展望スポットも多い。の宿やカフェ、バーも多く、夜遅くまられた何層もの棚田の風景はたいへんで賑わっている。美しい。近年は、旅行者を受け入れる日本からのツアーの多くは下船したレストランやゲストハウスなども増えて観光の中心は漓江下りで、外国人観陽朔で1 ～ 2時間の散策後に桂林にバスきている。桂林市内からは日帰りのツ光客は桂林市内からバスで30分ほどので戻るが、桂林国際旅行社では陽朔泊アーバスもある。竹江桟橋から乗船する。全長437㎞のを勧めている。下船後に陽朔から南にさらに桂林の北、車で1時間ほどのと漓江のうちの陽朔までの約63㎞の船旅車で30分ほどの高田郷に行くと、さらころにある青獅潭鎮は村のたたずまいである。なる自然風景に触れられる。樹齢1400 が美しく、新たな観光地として注目さ漓江両岸に現れる奇岩が見もので、年といわれるガジュマルや山頂部に洞窟れる。水郷古鎮の様相の村だ。桂林国一幅の山水画のような風景が展開。船がある月亮山が見どころである。際旅行社によると、美しい自然風景そ内では見どころが近づくとアナウンスがゆっくりと景観を楽しみ、陽朔に戻のものを好む日本人には、おすすめだある。出港して1時間ほどの見どころでって夜は野外ショーへ。近年中国の観という。ある冠岩の下には鍾乳洞があり、ボー光地で上演される野外ショーのさきが問い合わせ：桂林中国国際旅行社トやトロッコ、エレベーターを使って巡けとなったもので、チャン・イーモウ監 E-mail：[email protected] ハイライトは漓江下り郊外の新スポットりゅうせいちんせいしたんちん TRAVEL JOURNAL 2015.6.22 33