ヤマダ・ビジネス・ネットワークヴィラオレッタ糸魚川（新潟県糸魚川市） http://www.oretta.jp/index.htm 収益の地元還元に本腰地域活性に挑むパチンコ店パチンコ業界の風雲児・三井慶満代表率いるエム・アイ・ディグループが、まったく新しいアミューズメント施設「ヴィラオレッタ糸魚川」をオープンした。そのコンセプトは収益を還元することで地元を活性化し、その結果、自社の勝ち残りを図るという大胆なもの。その備品納入はヤマダ電機上越営業所が担当した。ヴィラオレッタ糸魚川【運営会社：（株）エム・アイ・ディワールド／〒104-0061 東京都中央区銀座1-24／TEL：03-3535-3288／FAX：03-3561-2188／ヴィラオレッタ全館事務所（TEL：025-550-1368）】館内はすべて高齢者や身障者への細かな配慮が行き届いている。還元」との考え方はここから生まれたもので、地元にとってなくてはならない存在となることを目指す。糸魚川店はその第1号店だ。イベントを積極開催「パチンコ玉三郎さんには昔、随分ンコ玉三郎、コンビニ、和食ダイニと貯金したんですよ」。こう苦笑するング、2階がインターネットカフェ、うのか。その柱は子供や高齢者を無のは、ヤマダ電機上越営業所の布施カラオケ、ゲームセンター、岩盤浴、料招待するイベントの開催である。昭則所長だ。パチンコ玉三郎は新潟パスタ店、そして託児施設などで構例えば、三井代表はマジシャン（奇県上越市に本社を構えるエム・ア成された複合型アミューズメント施術師）を集めたNPO法人を主催してイ・ディジャパンが展開するパチン設だ。人口5万人ほどの糸魚川市でいるが、彼らを糸魚川市に集結させ、コチェーン。98年に1号店を開店し、は、初めてといえる大型リゾートで市内の小・中学校にマジックの公演現在は直営11店舗、05年度売上高520 ある。を無償提供する計画だ。非営利だがヴィラオレッタ糸魚川で最も注目マジシャン達の移動費、宿泊費、食できるのは、その開発コンセプトだ。費などは実費がかかる。これをパチそのグループ会社であるエム・アエム・アイ・ディグループの三井慶ンコ店の収益から捻出するわけだ。イ・ディワールドは昨年末、次世代満代表は「パチンコ店であげた収益しかも、公演の裏方スタッフはすべ型のアミューズメント施設「ヴィラを、地元に環流する仕組みを作りたてヴィラオレッタ糸魚川の社員がボオレッタ糸魚川」をオープンした。かった」と話す。ランティアとして参加する。億円（前年比111.6％）という業界でも屈指の成長企業である。ヤマダ電機上越営業所は、ここに4台パチンコ産業は年間総需要（総貸の50V型プロジェクションテレビを玉料）が30兆円といわれる巨大産業。を招致した「夜空の音楽会」やプロはじめ、プラズマテレビやマッサー好立地に人気マシンを大量に備えるレス団体「ゼロワンMAX」の興業なジチェアなど多くの機器を納入。担ことが成功の第一歩とされる。だがどを開催。市内の子供や高齢者を無当した布施所長は「こうした縁があ三井代表はその成功公式だけではあ料招待する計画だが、この経費もパるとは、当時は思いもよらなかった」きたらず、常に「次世代のパチンコチンコ店の収益から捻出する。と話す。店はどうあるべきか」を検討してき「地元の子供達がマジックや音楽のたという。「パチンコ収益の地元への感動を祖父母と一緒に体験することヴィラオレッタ糸魚川は1階がパチ 88 では具体的にどう地元還元を行な SHANIMU #15 また、この夏からはオーケストラで、地元でも楽しめることを知って活性化目標の達成前に資金の枯渇と納入したかった」との思いから、設ほしい」と三井代表。他にもさまざいう現実に直面することが少なくな置工事も含めてできる限りリーズナまなイベントを計画中である。いからだ。だが、30兆円もの巨大産ブルになるようメーカーとの交渉をこう書くと勝ち組企業の慈善事業業を基盤とし、自社の経営戦略に組重ねたという。「いろいろとあったのように思える。だが、これらの活み込んだ活性化活動であれば継続発が、施設で楽しむお客様を見ると苦動は「地域の活性化が自社の勝ち残展する可能性は高いだろう。労も吹っ飛ぶ」と布施所長。りにつながる」という三井代表の高度な戦略に他ならない。店員のモチベーションアップヴィラオレッタ糸魚川はオープンしたばかりであり、三井代表が狙う市内でイベントを積極展開すれば、企業による地域活性というミッシ成果までにはまだ時間がかかりそう周辺の商業等にも波及効果が及び、ョンを帯びたヴィラオレッタ糸魚川だ。「根気よく続けることで道は開け地元経済の活性化が期待できる。経だけに、上越営業所の布施所長もる」という三井代表にとって、ヴィ済が活性化すれば個々人の可処分所「できる限りのお手伝いをさせていたラオレッタ糸魚川にはもう1つの重大得に余裕が生まれ、アミューズメンだいた」と話す。な目的がある。パチンコ店スタッフのモチベーション向上だ。ト施設に出向く回数が増加する。こ例えば8台のマッサージチェアを納の収益を再び地元のイベントに回す入したが、その内4台は「フジ医療器「従業員にとってパチンコ業は、少という経済循環だ。製でなければならなかった」という。しだけ心に陰を持ちやすい」（三井代しかも長年続ければイベントに招その4台は個室ブースに設置するも表）という現状を払拭するため、ス待した子供達が成人した際、「ヴィラの。狭い個室のレイアウト変更に柔タッフをボランティアとして派遣。オレッタ糸魚川」に特別の思いを寄軟性を持たせるには、リモコンを左「パチンコ店のスタッフだからこそ、せ、施設の積極利用が期待できる。右どちらにも設置できるタイプの方地元に役立つことを実感させたい」つまりこの循環が軌道に乗れば地元がよく、要望された価格ゾーンでこというわけである。は活性化し、自社の長期展望も開けれが可能なのはフジ医療器しかなかるというわけである。ったのだ。三井代表はこの理念に共鳴できる企業であれば、業界の内外を問わず地域活性化のかけ声は全国で挙がまた、カラオケブースに設置した積極的にFCや提携等を推進する考えっている。だが、長続きしないケー 4台の50V型プロジェクションテレビだ。そして「地域の活性化が日本のスが多い。その要因の1つが「資金不は、いずれもソニー製だ。これも活性化につながる。このメッセージ足」である。自治体や第3セクターは「お客様の目に直接触れ、楽しんでいを一緒に強く発信していきたい」と限られた予算内でしか活動できず、ただく機器だけにトップブランドを語っている。カラオケルームの50V型プロジェクションテレビインターネットカフェ内のマッサージチェア待合室のプラズマテレビ ■表）ヤマダ電機上越営業所が納入した主な機器カテゴリーメーカープロジェクションテレビソニー製50V型納入台数 4 日立製43V型 1 プラズマテレビパナソニック製37V型ゲーム機ソニー・プレイステーション2 1 31 フジ医療器 4 ナショナル 4 マッサージチェアエム・アイ・ディグループの三井慶満代表トランシーバー iCOM 照明器具三菱製アームライト 66 5 プロジェクションテレビ洗濯機、乾燥機、掃除機、電子レンジ、冷蔵庫、DVDプレイヤー、オフィスクロック等多数 89