水 土 里 レ ポ ー ト

(投稿様式2)
水 土 里 レ ポ ー ト
投稿月日
平成27年9月2日
タイトル
平成27年度石山ダム2回目の草刈り
水土里レポート名
杵築市土地改良区 松本潤一
阿部雅芳石山地区委員長や役員を含め100名ほど参加してダムの堰堤と管理道路200mの草刈りを実施
平成27年8月23日実施 役員や幹線管理人による管理道路の草刈り
表堰堤の草刈り
裏堰堤の草刈り
旧石山池は松平英親公が築造した池で、溝井地区10haの水田を長年にわたり涵養し続けてきたもので
ある。地域関係者には大切な歴史的遺産として引き継がれてきたのであるが、昭和40年以降、杵築市政の
一環として柑橘振興という目標がかかげられ、旧石山池の受益を含む広範囲にわたるかんがい計画の構
想が樹立される運びとなった。元来、溝井を含む高山川右岸一帯に展開する地域は、降雨量が非常に少な
く、加えて狭少な流域のため、水源水量の不足に起因する干害を毎年のように蒙っていた。この地域は、土
壌肥沃、気象温暖で、従来から稲作と果樹(みかん)栽培の盛んな土地柄であり、柑橘振興の目標と相俟っ
て、昭和45年度に石山地区県営かんがい排水事業の水源として旧石山池の直下流に石山ダムの築造計
画が樹立された。以上のような経過を踏まえて石山ダムは昭和48年∼51年の間に築堤された。総貯水量88
万立方メートル(有効78万立方メートル)、パイプライン11.5㎞、揚水機6台によって水田209ha、樹園地への
灌水218ha実施するものである。なお、石山ダムの完成により、旧石山池の貯水敷は完全に包含されたた
め、堤体の一部を開削したが、歴史的な遺産としての存在価値は新しく築造された石山ダムと共に永久に
継承されなければならない。そのために、石山地区委員会(旧石山土地改良区)の役員と組合員全員がで
て、年2回の草刈り、清掃を行い、高齢化が進む中、歴史的な遺産を守り続けている。