車載機器過渡電圧サージ試験

過渡
サージ系
車載機器過渡電圧サージ試験
(社)自動車技術会が制定した「JASO D 001-94」に
基づく車両内におけるさまざまな過渡的サージを印加し、
電子機器の耐性を評価する試験です。
「JASO D 001-94」: 自動車用電子機器の環境試験方法通則
試験器仕様
サージ
出力電圧
(Vp)
減衰時定数(τ)
A-1種
100V±10% max
200ms±10%
A-2種
150V±10% max
B-1種
並列抵抗
直列抵抗
DCカット時間(ts)
2Ω±10%
0.8Ω±10%
2.5μs±10%
0.6Ω±10%
0.4Ω±10%
-100V±10% max
60ms±10%
20Ω±10%
8Ω±10%
300 ms ±10 %
E種
-320V±10% max
2ms±10%
60Ω±10%
80Ω±10%
10ms±10%
D-1種
150V±10% max
400ms±10%
5.5Ω±10%
1.5Ω±10%
D-2種
200V±10% max
2.5μs±10%
1.2Ω±10%
0.9Ω±10 %
E種
-400V±10% max
26ms±10%
13Ω±10%
210Ω±10%
項目
仕様
繰り返し周期
30s
繰り返し回数
1∼999999
DUT電力容量
最大DC50V/10A
www.noiseken.co.jp
120ms±10%
車載機器過渡電圧サージ試験
■ 想定される脅威は?
●車両に搭載されている他の電気・電子機器から発生する過渡電圧を想定しています。
過渡電圧波形は発生要因ごとに以下のように定義されています。
<A 種および D 種:ロードダンプ時に発生する正極性過渡電圧 >
エンジンの動作中(= オルタネータがバッテリを充電している状態)で、接続不良またはバッテリ端子が外れる
ことにより負荷が急減した時に発生します。
<B 種および E 種:誘導負荷を遮断した時に発生する負極性過渡電圧 >
B-1:イグニッションスイッチを開いた時に、フィールドコイルから発生する負極性過渡電圧
B-2:フィールドコイル以外の誘導負荷(リレー、ソレノイド等)を切った時に発生する負極性過渡電圧
E 種:24V 系車両(ディーゼル車)において、バッテリスイッチを開いた時に発生する負極性
■ どんな試験?
機器の電源に対して、規格により定義されている過渡電圧を印加し、そのときの異常の有無を確認する試験です。
■ 試験イメージ
■ 波形イメージ
<A 種および D 種>
T
Vp:過渡電圧の最大値
τ:減衰時定数
Vp
重畳しない時
T:繰返し周期
Vcc:直流電圧
Vcc
Vp×36.8%
0V
τ
<B 種および E 種>
T
ts
Vp:過渡電圧の最大値
td
Vcc
τ:減衰時定数
0V
T:繰返し周期
Vcc:直流電圧
td:遅延時間
Vp
Vp×36.8%
(約 20μs)
ts:DC カット時間
τ
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テストラボ船橋
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