研修会・講習会 - 兵庫県サッカー協会

Hyogo Football Association Referee committee
兵庫県サッカー協会 審判委員会
RN20150301-1
研修会・講習会
2014/2015 関西レフェリースクール 参加報告
---「レフェリースクール2014/2015に参加して」 サッカー アクティブ 3 級審判員:天野 喜章 --①レフリースクールとは
レフリースクールとは、関西サッカー協会が主催する、3級、
4級審判員対象の有料講習会です。
4級審判員は、筆記テスト、体力テストに合格してスクールを
修了すると、3級に昇級となります。3級審判員は、同じくスク
ールを修了すると、2級昇級試験の筆記および体力テストが免除
となります。
また、基礎コース修了者の中から、意欲的な成績優秀を選考して
実施する特別コースを修了すると、2級昇級試験の受験資格が受
けられるという特典があります。
②実施概要
日程は、2015年2月7~8日、14~15日の計4日間、
土日を2週にわたり、実施されました。
場所は大阪体育大学の講義室、サッカーグランド、陸上グラン
ド、食堂、セミナーハウス(宿舎)をお借りして、とても素晴ら
しい環境で受講させていただきました。スケジュールは別表の通
り、とても充実した内容で、大歳校長をはじめ、錚々たるインス
トラクターの方々にご指導をいただける、またとない機会になり
ました。
天野審判員
③参加者
関西2府4県から、3級20名(女性1名)
、4級15名(女性
1名)
、合計35名の審判員が参加されました。最年少は13歳、
最年長は53歳、平均年齢28.7歳という、幅広い年齢の方々
と寝食を共にしました。
兵庫県からは、3級8名、4級6名の合計14名が参加されて
おり、意識の高さをひしひしと感じました。
※過去最多受講者数は38名。今回は、史上2番目に多い受講
者数との事。
兵庫の仲間たちと
④講習内容
☆競技規則
丸暗記ではなく、正しく理解して覚える事が大切である。そう
いう意味で、1条~4条の数字の覚え方は、佐野インストラクタ
ーのオリジナル計算法で数字の面白さと一緒に覚える事が出来
ました。
12条の講義では、サッカー競技を理解するということに関連
づけて解説していただき、理解が深まりました。リスタートにつ
いては、インプレーになる条件など、共通する項目を一覧に纏め
てご説明いただいき、様々な条件を整理して覚える事が出来まし
た。
Hyogo Football Association Referee committee
兵庫県サッカー協会 審判委員会
RN20150301-1
☆プラクティカルトレーニング
副審では、
「その位置にいる事によって利益を得る」という判定
をハーフコートの実戦で行いました。
審判員がデモンストレーターとなり、様々な状況をつくりだし、
トライ&エラーを繰り返し、理解を深めました。
主審については、
「監視すべきこと行うべきことの実践」として、
キックオフ、スローイン、コーナーキック、フリーキック(中盤、
ペナルティエリア付近)について、大体大の選手にデモンストレ
ーターをしていただき、インストラクターの方々から、細かくご
指導いただき新たな気付きやテクニック、スムーズな運営につい
て学びました。
「予期・予測」
、
「何か起こった時にどう対処するか整理して試
合に臨む」ことの大切さを学びました。
☆ゲーム運営
1つの審判団(主審、副審1、副審2)が、練習試合を10分
づつ担当して、インストラクターの方からご指導いただきました。
印象的だったのは、担当審判団、反省会の審判団を除いた残りの
29名の審判員がスタンドから熱心に観戦していました。そこで
は、判定についてのディスカッションだけでなく、戦術などのサ
ッカー観などの意見交換も出来て、それもまた有意義な観戦研修
となりました。
☆モーニングトレーニング(6:30~8:00)
2日目の早朝、大歳先生のご指導でLSD(Long Slow
Distance)トレーニングを行いました。
45分間を一定のスピード(自分のペース)で走り切るという
トレーニングですが、走った経験の無い方には相当ハードでした
が、全員が走り切りました。
4日目の早朝は、日本協会フィットネスインストラクターの加
藤氏から、主審に必要な走り方をご指導いただきました。徐々に
運動強度が上がっていき、最後のメニューは30mのスプリント
を20秒のインターバルで10本走りました。
走り終わった時には殆どの人が下を向いてしまうほど、ハード
なトレーニングでした。
⑤印象に残った言葉(抜粋)
of the referee
by the referee
for the referee
(大歳校長の閉校式の講話より)
審判員の、審判員による、審判員の為のレフェリングは、
絶対にしないでください。
PLAYERS FIRSTで。
日本人は「ハードワーク」は得意である。だが、同じ事を続け
ていると、
「いい論文を書きたい」
「よい評価を受けたい」など、
目先の目的にとらわれがちになる。本当のビジョン「今は治せな
い病気やケガを治すこと」
、これをはっきり思い出すことが結果
に繋がる。 (IPS細胞研究所 山中伸弥さんの話し引用)
自分のビジョンをはっきりと持つことで、
「審判が面白い。楽し
い!」となるよう願っています。
(長岡先生の閉校式の講話より)
Hyogo Football Association Referee committee
兵庫県サッカー協会 審判委員会
RN20150301-1
⑥まとめ
改めてサッカーの楽しさを感じた4日間でした。私が担当させ
ていただく試合でも、選手、チーム役員、
観客がそんな楽しさを感じて貰えるよう、必要な心技体を向上
させていく覚悟が出来ました。
「良い笛を吹きたい」
「良い評価を得たい」という、目先の目的
にとらわれないように、選手の為に、
“PLAYERS FIRST”で頑張っていきます!!
最後になりますが、レフリースクールを開校~修了に携わって
いただきました皆様に感謝申し上げます。
月並みな言葉ではありますが、自身の成長を持って恩返しさせ
ていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。
(Special Thanks : 学校法人浪商学園 大阪体育大学)
修了記念のトスコイン
-------- 「レフェリースクール参加レポート」 サッカー アクティブ 3 級審判員:淺岡 宏考 ------私は 2 月 7 日、8 日、14 日、15 日の 4 日間、大阪体育大
学にて行われた『関西レフェリースクール 2014/2015』に
参加させていただきました。
まず、私が会場に着いて感じたことは「関西にこんなにも多
くのスキルアップを目指しているレフェリーがいるのか。
」とい
うことです。
学生やユースの割合が多いだろうと思っていた中、実際は 13
歳~53 歳まで参加者の年齢層は幅広く、様々な人が参加され、
そういう方々と 2 週間、1 泊 2 日の共同生活を送ることによっ
て一人の人間としても成長することができたと感じています。
まだ学生である私は、これから社会人になっていく上で、一
人のレフェリーである前に一人の人間として当たり前のことを
当たり前にやるという意識をもっと持たなければならないと感
じることができた機会となりました。
レフェリースクールでは、講義が 8 コマ、実技が 4 コマ設定
され、講義では競技規則の解説を丁寧にしてくださり、普段い
かに競技規則を熟読していないかを思い知らされました。
2 条、5 条、11 条、12 条は競技規則テストにも頻繁に出て
くる箇所なので、普段から読んではいたのですが、一言一句、
競技規則通りにはなかなか答えられないこともありました。競
技規則を正しく理解し、施行することがレフェリーとしては重
要なので、競技規則の重要性を痛感しました。
実技では「副審のプラクティカルトレーニング」や「プレー
の開始および再開時に監視すべきこと」などを行いました。副
審ではラインとボールを同一視野に入れることが難しかったで
すがインストラクターにコツを教えていただき、最終日の練習
試合で副審を担当したときにはスムーズに行えました。
プレーの開始および再開時に監視すべきことでは、①キック
オフ、②スローイン、③コーナーキック、④中盤でのフリーキ
ック、⑤ゴール前でのフリーキックをシーン別に行いました。
クイックリスタートを保障しつつ、再開地点、壁の距離をしっ
淺岡審判員
Hyogo Football Association Referee committee
兵庫県サッカー協会 審判委員会
RN20150301-1
かりと守らせ、レフェリーとして次の争点に対応するためのポ
ジショニングをとるのが思っていた以上に難しかったですが、
何度か繰り返してやるなかで慣れてきたように思います。
最終日には筆記試験と体力テストがあり、無事合格をいただ
くことができました。しかし、まだ競技規則の勉強不足な部分
もあるので勉強は絶えずしていこうと思います。
今後、上級審判員を目指して、一つ一つの割当を全力でこな
し、日々のトレーニングを惜しまず、
”Of the referee, By the
referee, For the referee”な試合でなく、
”Players First”な
試合を意識して審判活動に取り組んでいきたいと思います。
最後になりましたが、今回のレフェリースクールで講師をしていただきました、インストラ
クターの方々、お手伝いとして忙しい中来てくださったレフェリースクールOBの方々には心
より感謝し、この場を借りまして御礼を申し上げます。
そして、
レフェリースクールへの参加を促してくださった兵庫協会の方々にも感謝いたします。
本当にありがとうございました。今後ともご指導よろしくお願いいたします。
スクール参加者
以上