青柳・朝井・浦元

Hyogo Football Association Referee committee
兵庫県サッカー協会 審判委員会
RN20150831-1
大会参加報告
平成 27 年度 全国高等学校総合体育大会 サッカー競技大会(男子) 参加報告
-------- 「高校総体参加報告」 2 級審判員:青柳 彰洋 -------
【1 回戦】 8 月 3 日 12:00KO いぶきの森球技場 西武文理高校 VS 大分高校
主審:鈴木智也氏 A1:松澤慶和氏 A2: 青柳彰洋 4th 大瀬良篤氏
全国大会でトーナメントの一発勝負の中、選手・スタッフ・チーム・応援団の緊張感、テ
ンションが MAX の中で試合が行われるが、そういった中でも冷静にいつも通りの判定をす
るために、審判も 4 人でチームとてそれぞれの任務をこなすことの重要性を改めて感じまし
た。
そのために打合わせをきっちり行って、それぞれの役割を確認し、やるべきことを打合わ
せすることは重要で、試合に向けた準備を怠らずにきっちりすることで、今回の審判チーム
としてはしっかりと準備をすることができて、不安なく良い緊張感で試合に臨めました。
また今回の担当は副審2でしたが、副審としてやるべきことで一番大事なのはオフサイド
とタッチジャッジで、いかなる時もこれをおろそかにしてはいけない事。
これらの判定が出来た上で、ファウルサポートや主審の援助、その他の副審としてやるべ
きことをこなす。また状況に応じて判定・視野・監視項目に優先順位・割合を設けて判定を
することで精度が上がることもインストラクターから指導をいただき、再度認識しました。
日本協会の考え方や方針を日本協会から派遣されたインストラクターから直接話を聞き、
議論をすることができ充実し学び・気付きの多い研修でした。
その中でもまずは副審のことで多くを学ぶことができましたが、一番学べたのは研修会や
映像でファウルサポートやその他の副審の任務を研修することが多く、世界のトレンドにな
っているが、研修等の直後はそればかり意識してしまいオフサイドの見落としが多くなって
しまいがちになることが多々ある。オフサイドはいかなる時でも常に意識すべき内容で、一
番大事なこと。
また「ウェイト アンド シー」のテクニックを上手く用いて判定を下すことも重要。
審判としての心構えについても講義があり、その中で印象に残っているのが、色々な目を
持つことの重要性です。
判定を下すために、全体を捉え、細かいことも見て、流れを読むこと。
色々な目で得た情報から的確に判定を下せるように日ごろからトレーニングをすることの
大切さを学びました。
最後に「フェアでスピーディーでタフなプレー」についての再認識をすることができまし
た。これは日本協会が掲げている目標でもあり、関係者と一緒になって日本の良いサッカー
を作るためにするべきことを再度認識できました。
まずは関西カテゴリー1に上がって1級候補に選ばれるようにレベルアップする
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-------- 「高校総体 参加報告」 2 級審判員:朝井 隆浩 ------今回は、平成27年度全国高等学校総合体育大会(サッカー競技男子)に参加させていた
だきました。今大会につきまして、参加する中で、自分が感じた、体験できたことを中心に
書きます。
はじめに、大会開催に先立ち、多数の研修会に参加させていただきました。
企画、運営、助言をいただいた方々には、とてもお世話になり、ありがとうございました。
おかげさまで、体、頭の非常に良い準備をすることができました。心の面では、大会前日の
研修会において、上川徹審判委員長の第一声「はじめに、みなさん、おめでとうございます。
ここに集まった方は選ばれてこの会場にいます。
」により、気持ちが奮い立ちました。
8月3日(月)1回戦 日大藤沢高等学校(神奈川)vs 鵬翔高等学校(宮崎)
at 三木総合防災公園第2陸上競技場 担当:副審2
8月4日(火)2回戦 米子北高等学校(鳥取)vs 西武台高等学校(埼玉①)
at 総合グラウンド 担当:第4の審判員
今大会で担当した試合の主審は、2人とも1級審判員でした。それぞれ強さと柔軟性を持
っていると感じました。選手に対する、毅然とした対応に加え、選手を思いやる気持ちも併
せてみることができました。また、試合中にも副審や第4の審判員と協力して試合を円滑に
進めようとする姿勢があり、それぞれの役割の審判員に対し、要求も非常に高かったです。
これを受けて、自分のできること、自らの器を広げ、たくさんの引き出しを持っておかな
ければならないと、改めて実感しました。
試合後のインストラクターのコメントも、主審に対し、高い要求をする中で、
「10mを走
るかどうか」
「判定に対する選手の反応に対する細かいマンマネージメント」等をしきりに
言われていました。試合を通して細部にまで気を使って取り組まなければならないと改めて
感じました。
今回の研修会では、参加審判員の意識の高さを感じました。何のためにここにいるのかを、
理解したうえで、試合に向けて、学ぶ意識が非常に高かった。インストラクターを含め、す
べての人が、大会の成功を願う中で、
「サッカーの魅力を最大限に引きだすよう、試合環境
を整備し、円滑な運営をする」ために最大限の準備を行っていました。
研修会の中で、自分の心と体も非常によく準備をすることができました。また、一つの大
会、一つの試合、判定を下すまでにはたくさんの準備が必要だと実感しました。
研修会では、レベルの高いことを言われることもありましたが、基本的には、
「基礎レベル
のことを確実にこなすことが大切である」ということを、学びました。
今後の目標としては、2点あります。
1点目は、30歳までに1級審判員となる。具体的に、自分が今後どのようにしていけば
よいのかは、わかりません。
2点目は、体の動くかぎり、審判員として活動をしていこうと思います。1点目の目標が
叶わなかったとしても、そこに挑んだプロセスは、次のチャレンジする世代に伝えることは
できるのではないかと考えます。双方をまとめると、日々、上を目指し、一つ一つの割り当
てや試合に一生懸命取り組むことで自分の力となり、人の役に立てるのではないかと思って
います。ここまでお世話になった、兵庫県への恩返しは5年後に考えるとしまして、今後も
慎ましく精進していきます。
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-------- 「高校総体 審判員参加報告」 2 級審判員:浦元 雄一郎 -------
【1 回戦】 西武台(埼玉①) 3-2 中京大中京(愛知①) インストラクター 岡田正義 氏
主審:宇田川恭弘 氏 副審 1:田代雄大 氏 副審 2:浦元雄一郎 第 4 の審判員:中村正光 氏
【2 回戦】 鹿児島実業(鹿児島) 0-2 立正大淞南(島根) インストラクター 江角直樹 氏
主審:清水勇人 氏 副審 1:鈴木智也 氏 副審 2:小梢正道 氏 第 4 の審判員:浦元雄一郎
1 回戦ではレフェリーカレッジ在学中の宇田川氏の主審でした。2 級となってまだ日が浅
いとおっしゃっておりましたが、1 試合を通して安定した判定基準で試合をコントロールし
ておりました。
インストラクターの岡田氏からは今後2 級から 1 級になるためには自分のストロングポイ
ントを確立していこうというお話がありました。安定した判定基準をベースに+αでそれが
走力なのか、表現力なのか、コミュニケーション能力なのかは自分自身でみつけようという
ご指導がありました。
2 回戦は J3 担当審判員の清水氏が主審でした。清水氏はフィールドに入る前までは他の
審判員に対しても和やかな雰囲気を作ってくださっていましたが、フィールドに入ると別人
のように『強さ』を醸し出すレフェリーとして素晴らしいゲームコントロールを発揮してお
りました。自分自身の高い判定基準を競技者、チーム役員の言動に惑わされずに 1 試合を通
じてブレなく伝えようとする精神的な『強さ』
。この酷暑の中、両チームがロングボール主
体の戦術だったのにも関わらず、最後まで攻守の切り替えのスピードが落ちず、常に争点に
近くで判断、判定ができる肉体的な『強さ』を感じることができ、非常に学ぶことが多かっ
た割当になりました。
今回の研修会では『リーダーシップ』というキーワードが非常に大きく心に残りました。
それぞれがリーダーシップを発揮するためにはまず目標設定を明確に行うこと。自分は何を
するのか、何を表現するのか、何のためにここにいるのか。そのためには何をしなければい
けないのかということをしっかりと整理しておくこと。そうすることでそれぞれの立場で問
題が起こった時、自分が何かしなければならないと思った時に自らが行動を起こすことがで
きる。それがリーダーシップを発揮するというこというお話がありました。私がこのお話を
聞いて感じたのは決して独りよがりな考えでのリーダーシップを行うのではなく、周りのこ
とを気遣う気持ちを第一に考えた上でのリーダーシップが必要ではないかと感じました。
今回、全国高校総体に参加させて頂き、今後の目標としては『競技者が安心感を持ってプ
レーすることのできる環境を与えられるレフェリーになる』ということです。
そのためにまずはフィジカル面での改善をしなければいけないということを今回痛感する
ことができました。やはり競技者に信頼されるためには近くでプレーを見てあげるというこ
と。それをこの暑い中で連日安定した高いパフォーマンスを発揮する為には私はまだまだフ
ィジカル面を向上させることが必要です。その為に今までよりさらにトレーニング、日々の
生活の意識を改善し、年内にまずはインターバル走を 1 級基準で 30 本はしっかりとクリア
できる身体を作りたいと感じました。
そして、1 試合 1 試合を今まで以上に競技者の為に大切に考え、与えられた立場で周りの
ことを考えたリーダーシップのとれる審判員として審判活動を行っていきます。
以上