Nikkei Asian Review、香港に新たな編集チーム発足

ケーススタディー
“香港は、自由市場経済であり、
国際メディアのハブ都市として
の地位を確立しています 。”
日経中国(香港)有限公司
社長 清水貞治氏
Nikkei Asian Review、香港に新たな編集チーム発足
Nikkei Asian Review はアジア出版者協会の 2015 年協会賞を 3 部門で受賞しました
日本経済新聞社は新聞事業を中核として、日本を代表する経済
中心の言論報道機関です。発行部数約 3 百万の「日本経済新聞」
は、日本国内ばかりでなく、世界でも発行部数が最も多い経済
紙の一つです。2013 年 9 月に、同社はマルチプラットフォー
ムの新たな英文ニュースメディア Nikkei Asian Review(NAR)
の創刊に向けて、香港に編集チームを発足させました。NAR 香
港チームは日本経済新聞香港支局やマーケットニュース部門、
日経中国 ( 香港 ) 社と同じオフィス内にあります。日経中国
( 香港 ) 社は中華圏で新聞関連ビジネスを展開する日経の香港現
地法人です。
「 日本だけでなく、世界中の読者から日経の報道に対する信頼
を得たいと考え、NAR 編集チームを置く場所として香港を選び
ました。」と、日経中国 ( 香港 ) 社の清水貞治社長は述べました。
「香港は、自由市場経済であり、ほとんどの人が英語を話します。
また、香港は多くの世界的なメディアが拠点を置く国際メディ
アのハブ都市としての地位を確立しているので、多数の国際的
なジャーナリストが香港を拠点に活動しています。」
アジア市場の重要性が益々高まっている中で、Nikkei Asian
Review は、世界の人々のアジアに対する理解を高め、アジア
の人々や企業、国に対して人々が持っているステレオタイプな
見方をこわすことを目指しています。
日経中国社は中国本土では新聞を印刷できないため、香港で印
刷し、中国本土に配達しています。
アジアの内側からアジアについての洞察を発信
「アジアには世界へニュースを発信するアジア育ちの国際的な
メディアがないため、アジアのニュースは全体としてプレゼン
スが過小になりがちです。アジアを横断する問題やイベントを
カバーすることに集中している報道機関はありません。日経は
アジアを拠点に、すべての主要都市に支局や特派員を擁する唯
一のビジネス情報の報道機関です。日経はこうした状況にチャ
レンジしようと決めたのです。」 と清水氏は述べました。
NAR 副編集長ザック・コールマン氏は、日経の支局や編集局
内のジャーナリストに加え、外部の多くの寄稿者やフリーの
ジャーナリストと協力して報道にたずさわっています。「日本
以外のアジア地域で取材する記者の数は、過去一年で倍増しま
した。」 とコールマン氏は述べました。
NAR 編集チームはいま、「ASEAN 100」というプロジェクトに
取り組んでいます。ASEAN 地域を本拠とする代表的な企業 100
社あまりを重点的な報道対象としてカバーするもので、122 社
の企業がこの「ASEAN 100」に入っています。最近では、
「India
40」として対象企業をインドに拡大。さらに「Asia 300」とい
う名前のもとで、今年後半には香港、中国本土、韓国の企業に
もカバー対象を広げる予定です。
インベスト香港のクリエイティブ産業部は、2015 年 6 月 10 日
に、日本経済新聞社をアジア出版者協会祝賀会に招待しました。
Nikkei Asian Review は、優れた報道に贈られるアジア出版者協
会の 2015 年協会賞を 3 部門で受賞しました。今回の受賞が購
読者数 10 万人という長期的な目標の達成に向け、大きな後押
しとなるものと日経は受け止めています。
Nikkei Asian Review
• 2013 年 11 月創刊
• 経済・金融ニュースを中心にアジアの実像を発信
する英文ニュースサービス。週刊誌という紙媒
体に加え、ネットや携帯端末でも提供している
asia.nikkei.com
investhk.gov.hk
発行日:2015 年 9月
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