2015年9月〔隔月版〕 StartmeupHKフェスティバル (2016年1月23～30日) 装いを新たに、StartmeupHKフェスティバルが、2016年1月23～30日に開催されます。香港並びに 海外からの参加者の皆さんに、起業の将来像並びに破壊的イノベーションについて掘り下げて考え、 体験して頂くユニークなイベントを、1週間に渡り複数の会場で展開致します。基調講演、聴衆と講 演者が具体的な起業手法を語り合えるセッション、そして経験豊かな創業者並びに投資家による貴 重な助言が得られるイベントを用意しています。 このフェスティバルの主なイベントは、次の部門に照準を合わせて開催されます。 フィンテック 部門 – この部門のイベントでは、世界的に名の通った専門家による講演、デモデー、ハ ッカソン、交流会、および同部門の起業家を対象とするグローバルなピッチイベントが開催されます。 同ピッチイベントには、スタートアップ向けピッチイベント優勝経験者が招待され、フィンテック 専門 の投資家を前にピッチを行う機会が与えられます。将来の事業パートナーやクライアントと出会いの 場を提供します。 消費者向けモノのインターネット（IoT） 部門 – この2日間のイベントでは、25人以上のスピーカーが 登壇し、ワークショップ、展示会および同部門の起業家を対象とするグローバルなピッチイベントが 開催れます。同ピッチイベントには、ピッチイベント優勝経験者が招待され、主なステークホルダー、 すなわちIoT技術に関心を持つ投資家、パートナー並びに大企業を前にピッチを行う場が用意され ます。 ヘルステック 部門- このイベントでは、今後の方向性を示す業界のオピニオンリーダーや最先端の ヘルスケア技術を持つ企業やその関係者等を招いて、ヘルステクノロジー分野の最新動向を紹介し ます。 データ分析 部門 – このイベントでは、最先端のデータ分析手法が演習や実践を通して紹介され、 専門家の見解が示されます。また、データ機密性並びに世界中の分析論に関するケーススタディを 使って議論が展開されます。 これらの主要なイベントに加えて、香港のスタートアップ・コミュニティが、期間中様々な活動やイベン トを主催します。起業家、投資家、地域のパートナー、メーカー、物流業者、関連業界の企業、学生 や学者といった多様なバックグラウンドを持つ参加者が、アイディアを披露し、意見交換し、将来のビ ジネスパートナーを見つけられる場を用意します。 驚くべき成長 香港には、スタートアップ・エコシステムの発展に必要な要素がすべて揃っています。具体的には、 1)意欲的に起業する行動力と精神力のある多数の起業家や熱心な支援者、2)富裕層、3)豊富な資 金を持つ投資家および潜在的な投資家、4)世界中から集まる多言語を操る人材、5)世界クラスのイ ンフラ、6)強力な知的財産保護と法の支配、7)整備された起業環境、8)低い参入障壁、9)低率かつ investhk.gov.hk 2 とシンプルな税制、10)中国、アジアおよびグローバル市場へのアクセスの利便性、そして11)深圳と いう製造拠点に隣接することで革新的なアイディアを新製品や新サービスとして結実させ、香港、中 国本土、世界の市場で売り出すことを可能とする香港の好立地、が挙げられます。 商務経済発展長官 蘇錦樑(Gregory So)氏は、世界中からから集まった起業家に会うために、7月31 日にRISE会議で開催されたVIPツアーに参加しました。RISEは、アジア最大の技術系スタートアップ を対象とした会議で、香港並びに世界中から起業家が一堂に会し、各社が各々の強みを発表しま す。この2日間のイベントには5,000人以上の人々が参加しましたが、その半分以上が海外からの参 加者でした。 RISEの香港ブースは、インベス香港、香港サイエンスパーク（Hong Kong Science & Technology Parks）とサイバーポート（Cyberport）の共催で出展されました。同ブースでは、香港のスタートアップ エコシステムと様々な技術系産業クラスターの最新動向を紹介しました。 3 国際イベント・スケジュール 9 月 1 日、香港 StartmeupHK 香港フェスティバル ローンチ・レセプション 2016 年 1 月 23～30 日に開催される StartmeupHK フェスティバルのキックオフイベントとしてレセプシ ョンが開催れます。StartmeupHK フェスティバルの目的は、海外の起業家に対し、香港での事業拡 大の利点を紹介し、起業の地としての香港を発展させることです。 主催： インベスト香港 www.startmeup.hk 9 月 15 日、香港 接客サービス・旅行産業交流レセプション 当交流レセプションは、接客サービス・旅行産業部門の企業の成功を称え、香港への貢献に対して 謝意を表すために開催されます。 主催： インベスト香港 9 月 22 日～24 日、香港 SuperReturn アジア会議 - プライベート・エクイティ・イベントアジア 最初の開催以来、SuperReturn アジア会議は、ヨーロッパの主要都市で 150 を超える大規模な産業 イベントを成功裏に開催してきました。世界中からフォーチュン 500 企業の 40,000 人以上の幹部を 集めました。 主催：International Centre for Business Information (ICBI) www.superreturnasia.com 9 月 25 日、香港 HKIB 年次バンキング・カンファレンス 今年のカンファレンスには、中国本土やマカオの銀行家も含め 600 名を超える代表者が参加します。 銀行が将来にどう備えるべきか、継続可能で強靭な成長の方程式を模索します。 主催：香港銀行学会 www.plus-concepts.com/hkib2015/ 10 月 15 日、香港 クリエイティブ産業交流レセプション 当交流レセプションは、クリエイティブ産業部門の企業の成功を称え、香港への貢献に対して謝意を 表すために開催されます。 主催： インベスト香港 10 月 15 日、香港 アジア船主フォーラム 2015 当フォーラムは、5 年間に亘ってアテネで成功を収めた船主フォーラムに基づき、開催されます。 TradeWinds の 25 周年を記念して、世界クラスの海運企業の経営者が香港に集結します。 主催： TradeWinds Events www.tradewindsevents.com/events/shipowners-forum-asia-2015/ 4 10 月 20 日、香港 日本人コミュニティ交流レセプション 日本企業による香港への貢献に対して謝意を表すための交流会。 主催： インベスト香港 10 月 26 日～28 日、香港 Cable & Satellite Broadcasting Association of Asia Conference (CASBAA) アジアケーブル＆衛星放送協会会議 CASBAA はアジア全域のマルチチャンネル・オーディオ・ビジュアル・コンテンツの制作・流通業界の 団体です。その使命は、地域での産業の成長を促進することです。 主催： CASBAA www.casbaa.com 10 月 30 日、香港 第 9 回 HKIFA 年次大会 今年の会議では、未来を見据えた戦略的アプローチに基づき、香港の投資ファンド業界の将来的な 発展について議論が展開されます。 主催： 香港投資資金公会 (Hong Kong Investment Funds Association) www.plus-concepts.com/hkifa2015 11 月 10 日、香港 台湾コミュニティ交流レセプション 台湾企業による香港への貢献に対して謝意を表すための交流会。 主催： インベスト香港 11 月 17 日、香港 ビジネス・専門サービス産業レセプション 法務サービス産業の企業による香港への貢献に対して謝意を表すための交流会。 主催： インベスト香港 12 月 3～5 日、香港 世界中小企業エキスポ 世界中小企業エキスポは、香港および海外の中小企業のためのワンストッププラットフォームです。 このエキスポに参加することで、参加企業は自社のサービスを来場者に紹介し、協力企業を探すこと ができます。 主催： 香港貿易発展局 www.hktdc.com/fair/worldsmeexpo-en/HKTDC-World-SME-Expo.html インベスト香港主催行事 詳細については、www1.investhk.gov.hk/events をご覧ください。 5 注目の分野： コーポレート・トレジャリー・センターとして香港を活用 香港は、多国籍企業および中国本土企業がグループ内企業に財務サービスを提供するコーポレー ト・トレジャリ―・センター(CTC)を設立するのに最適な都市です CTC とは、グループ内の企業にとって最適な資金調達、資金運用を可能にする、多国籍企業内のイ ンハウスバンクです。CTC の主な機能は、グループ内企業間の融資実行と管理、現金および流動性 資産の管理、ベンダーまたは供給業者への支払い処理、グループ全体およびグループ内企業の資 金調達サポート、およびリスク管理などです。 CTC は、以下の活動を通して、資金調達コストを低減し、グループ内企業の経営効率を改善します。 1）外部および内部の資金調達の最適化、2）地域内の資金をプーリング（集中管理）することで、支 払利息と余剰な手元資金を削減、3）複数通貨取引および支払いシステムを標準化し、取引コストお よび銀行コストを削減、4）為替管理を集中化し、為替リスクを削減、5）売掛金および買掛金を集中管 理し、運転資金の効率を改善。 企業の財務部門は、企業金融、資金調達、リスク管理、税務および法務アドバイザリーサービスのエ ンドユーザーです。アジア地域の CTC ハブとしての香港の発展は、金融およびビジネス専門サービ ス部門に恩恵をもたらし、また、香港の資本市場（オフショア人民元市場を含む）をさらに重厚なもの にすることでしょう。 CTC の設立地域の決定に際し、金融市場、銀行ネットワーク、規制環境、人材市場などの考慮すべ き条件を総合的に評価すると、香港は、アジア地域における他の主要な CTC ハブと互角です。基準 を満たした適格な CTC による財務活動に対する支払利息の損金算入基準の一定の見直しは、香港 の競争力を更に高めることでしょう。 2015-16 年度政府予算案において、財政長官は「政府は、一定の条件を満たせば、コーポレート・ト レジャリー・センター（CTC）に対し、事業所得税の算出にあたっては支払利息の損金算入を認め、 特定の財務活動に対する事業所得税を 50％軽減するよう、香港税務条例を改正する。」と発表しま した。当該法案は、2015-16 年度の立法会審議に提出されます。 連絡先: Priscilla Law プリシラ・ロウ 金融サービス部 部長 Tel: (852)3107 1085 Email: [email protected] 6 投資成功例 “香港は、自由市場経済であり、 国際メディアのハブ都市としての地位を確立しています。” 日経中国（香港）有限公司 社長 清水貞治氏 Nikkei Asian Review、香港に新たな編集チーム発足 Nikkei Asian Review はアジア出版者協会の 2015 年協会賞を 3 部門で受賞しました 日本経済新聞社は新聞事業を中核として、日本を代表する経済中心の言論報道機関です。発行部 数約 3 百万の「日本経済新聞」は、日本国内ばかりでなく、世界でも発行部数が最も多い経済紙の 一つです。2013 年 9 月に、同社はマルチプラットフォームの新たな英文ニュースメディア Nikkei Asian Review（NAR）の創刊に向けて、香港に編集チームを発足させました。NAR 香港チームは日本 経済新聞香港支局やマーケットニュース部門、日経中国(香港)社と同じオフィス内にあります。日経 中国(香港)社は中華圏で新聞関連ビジネスを展開する日経の香港現地法人です。 ｢日本だけでなく、世界中の読者から日経の報道に対する信頼を得たいと考え、NAR 編集チームを 置く場所として香港を選びました。」と、日経中国(香港)社の清水貞治社長は述べました。「香港は、 自由市場経済であり、ほとんどの人が英語を話します。また、香港は多くの世界的なメディアが拠点 を置く国際メディアのハブ都市としての地位を確立しているので、多数の国際的なジャーナリストが 香港を拠点に活動しています。」 アジア市場の重要性が益々高まっている中で、Nikkei Asian Review は、世界の人々のアジアに対す る理解を高め、アジアの人々や企業、国に対して人々が持っているステレオタイプな見方をこわすこ とを目指しています。 日経中国社は中国本土では新聞を印刷できないため、香港で印刷し、中国本土に配達していま す。 アジアの内側からアジアについての洞察を発信 「アジアには世界へニュースを発信するアジア育ちの国際的なメディアがないため、アジアのニュー スは全体としてプレゼンスが過小になりがちです。アジアを横断する問題やイベントをカバーすること に集中している報道機関はありません。日経はアジアを拠点に、すべての主要都市に支局や特派員 を擁する唯一のビジネス情報の報道機関です。日経はこうした状況にチャレンジしようと決めたので す。｣と清水氏は述べました。 NAR 副編集長ザック・コールマン氏は、日経の支局や編集局内のジャーナリストに加え、外部の多く の寄稿者やフリーのジャーナリストと協力して報道にたずさわっています。「日本以外のアジア地域 で取材する記者の数は、過去一年で倍増しました。｣とコールマン氏は述べました。 7 NAR 編集チームはいま、「ASEAN 100」というプロジェクトに取り組んでいます。ASEAN 地域を本拠と する代表的な企業 100 社あまりを重点的な報道対象としてカバーするもので、122 社の企業がこの 「ASEAN 100」に入っています。最近では、「India 40」として対象企業をインドに拡大。さらに「Asia 300」という名前のもとで、今年後半には香港、中国本土、韓国の企業にもカバー対象を広げる予定 です。 インベスト香港のクリエイティブ産業部は、2015 年 6 月 10 日に、日本経済新聞社をアジア出版者協 会祝賀会に招待しました。Nikkei Asian Review は、優れた報道に贈られるアジア出版者協会の 2015 年協会賞を 3 部門で受賞しました。今回の受賞が購読者数 10 万人という長期的な目標の達成に向 け、大きな後押しとなるものと日経は受け止めています。 Nikkei Asian Review • • 2013 年 11 月創刊 経済・金融ニュースを中心にアジアの実像を発信する英文ニュースサービス。週刊誌という紙媒 体に加え、ネットや携帯端末でも提供している asia.nikkei.com
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