校長あいさつ 校長 清宮 太郎 逗葉魂 平成27年3月2日に第35回卒業式

校長あいさつ
校長
清宮
太郎
逗葉魂
平成27年3月2日に第35回卒業式を行いました。35期生とは、2年間のつながり
でした。しかし、この2年間は、私にとっても、逗葉高校にとっても、とても大きく、と
ても大切な2年間でした。今の逗葉高校があるのも、35期生が築いてきてくれた伝統の
おかげだと思っています。
高校入試では、今年も多くの中学生が逗葉高校を希望してくれました。この生徒たちは、
逗葉高校の先輩の姿を見て入学を希望してくれた生徒たちです。これも35期生を中心に、
逗葉高校のすべての生徒ががんばってくれた成果だと思います。
35期生は、先輩たちの意志を引き継ぎ、たくさんの新しい試みにチャレンジしてくれ
ました。そして、たくさんの想いを形にしてくれました。先輩たちの想いを、見事に繋い
でくれたと思います。
入学式では、緊張の面持ちの新入生を、昇降口でたくさんの上級生が祝福してくれまし
た。また、部活動紹介では、「恋するフォーチューンクッキー
逗葉高校 Ver.」が披露
されました。あまり準備期間はありませんでしたが、すばらしい企画力・実行力だった思
います。
体育祭では、実行委員会が半年前から準備に取り組み、自分たちで決めたルールを自分
たちで守ることができました。当日は、たくさんの保護者の方が見学に来校され、「大変
素晴らしい体育祭だった。毎年素晴らしくなっている」とのお言葉をいただきました。
文化祭では、生徒の持つ無限の可能性とエネルギーをあらためて実感する場面ばかりで
した。開会式では、例年体育館で行っていた企画紹介をビデオ形式に変更しました。それ
ぞれの団体が工夫を凝らし、楽しく企画内容を紹介してくれました。そして、ビデオの最
後が文化祭のオープニングビデオでした。生徒会とアプリ・プログラミング同好会が、撮
影から編集まで多くの時間をかけて製作してくれた、まさに映画そのものと言える傑作で
した。
今年の卒業式では、式が終った後に3年有志が作成した3年間の思い出が詰まったビデ
オを上映しました。このビデオを作るにあたっては、これまで一緒にがんばってきた仲間
とお世話になった保護者や先生へのお礼と共に、自分たちのメッセージを後輩たちへ繋い
でいくという想いを込めたと聞いています。大変素晴らしいできばえで、卒業式に参加し
たすべての人に感動を与えてくれました。
昨年の卒業式も大変素晴らしい式でした。卒業生には、「これまで素晴らしい取り組み
と、素晴らしい想い出をありがとう」と伝えました。そのときただ一つ、悔いとして残っ
たのは、卒業式に後輩がいなかったことです。後輩に、先輩たちの素晴らしい姿を見せら
れなかったことです。
今年の卒業式から在校生に参加してもらったのは、「卒業生」から「在校生」へ、逗葉
高校の魂を繋いでほしいという気持ちからでした。また、今年度から、始業式や終業式な
ど全校生徒が集まるときには、全員で校歌練習に取り組んできました。校歌を歌うことを
通して、自分たちの母校に対する誇りや、愛校心などを高めたいと思ったからです。2学
期の終業式と3学期の始業式では、3年が指揮と伴奏を務めてくれました。本当にうれし
く思いました。
今年も卒業生に何かプレゼントができないかと考えていたときに、4年前に逗葉高校を
卒業し、神奈川大学へ進学した伊東純也さんが、1月にJリーグの強豪ヴァンフォーレ甲
府とプロ契約をしたというニュースが飛び込んできました。伊東さんは高校時代には、サ
ッカー部でミッドフィルダーとして活躍し、大学に入ってからも、関東大学サッカーリー
グ得点王やアシスト王に輝いたそうです。さっそく伊東さんに連絡を取ったところ、卒業
生に向けて、次のようなメッセージを快くいただくことができました。
高校時代無名だった自分でも、がんばればプロになれます。みなさんも、自分の夢
の実現に向かって、ぜひがんばってください。
うまくいかない時もあるかもしれません。でも、最後まであきらめずに、自分の想いを
形にしてほしいと思います。35期生のみなさんには、これからも逗葉高校と逗葉高校の
後輩のことを暖かく見守っていてほしいと思います。みなさんのことを本当に誇りに思い
ます。これからの活躍を心より祈っています。
卒業おめでとう。そして、今日までありがとう。
平成27年3月