●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● ツールの概要 SIMPLIA DF-FILECHARTは,COBOLの登録集又はYPSのインクルード仕様書を解析し, COBOLの登録集又はYPSのインクルード仕様書の内容及び構造をドキュメント化する〔対話及び バッチ配下で動作する〕ツールである. ● 開発の背景 従来,プログラムのロジック及び構造のドギュメントを作成するツールに比べ,データ構造のドキュメントを 作成するものは,その質及び種類の点で十分ではなかった。したがって,登録集又はインクルード仕様書から データ構造のドキュメントを作成するツールの充実をはかるため,当ツールを開発した. ◎ V20L13以前からみた新機能 -KING, KING+KST(KSTⅡ)に加え,T-GSPによる図形出力を可能とした(図形出力用ソフトウェア としてのKINGはプリンタに対する制限等が多いため,なるべくならT-GSPによる運用を提案されたし・・・ ただし,T-GSPで運用する場合は機種によりプリンタに必要とされるハードウェアオプションが多いのが ネックである). -CLPでの帳票出力を可能とし,APSライタを使用することによりページプリンタでの帳票出力も可能とした (ページプリンタ出力はデータ領域定義のみ可) -YPSのインクルード仕様書の使用を可能とした(YPS構造体変換ユーティリティ〔YPS構造体をCOBOLの コピー句に変換するもの〕による〕 -AP/DFで作成されてデータセットに対しても,メンバの最新更新日による出力メンバの選択が可能となった. -JCLが分からない人や,今までDF-LAYOUT(DF-FILECHART)の機能を十分に活用していなかった 人のために画面による会話機能をサポートした. ◎ V21L10以前からみた新機能(V20L13以前からみた新機能の内容に加えて) -KING,KING+KST(KSTⅡ)及びT-GSPに加え,T-GSP+KST(KSTⅡ)による図形出力を可能とし, T-GSPユーザの為の性能改善を行った. (参考)1メンバ当たり3000項目のコピー句を入力とした場合,T-GSPのみの出力時に比べ,処理時間は およそ20分の1に短縮される. -会話形式からの帳票出力時に,用紙制御イメージ識別名の指定を可能とした. -会話形式からの帳票出力時に,'PGM=KNGWTR'の指定を可能とした(XSPユーザがシステムライタを 使用している場合のみ有効). -データ領域定義,レコードレイアウト,テストデータ記入表において入力データセットが連結されている場合でも 正しいデータセット名の表示を可能とした. ◎ V22L10以前からみた新機能(V21L10以前からみた新機能の内容に加えて) - データ領域定義及びテストデータ記入表をCSV形式ファイルでも出力可能とした. - FD句(ファイル記述項)を含むコピー句も入力可能とした. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ○ 【DF-FILECHARTとは】 DF-FILECHARTの概要及びDF-FILECHARTを使用した場合の利点を説明する. 【特徴】 DF-FILECHARTの機能の特長を説明する. 【機能概要】 DF-FILECHARTの機能概要を説明する. 【帳票、画面例】 DF-FILECHARTが出力するドキュメントの例を説明する. 【運用方法】 DF-FILECHARTの運用方法を説明する. 【構成図】 DF-FILECHARTの構成を説明する. 【使用上の注意事項】 DF-FILECHARTを使用するうえでの注意事項を説明する. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 DF-FILECHARTの概要と,利用効果について説明する ● DF-FILECHARTとは COBOLの登録集又はYPSのインクルード仕様書を解析し,データ領域定義,レコードレイアウト,テストデータ 記入表,変更項目対比一覧の4種類のドキュメントを出力し,保存ファイル,変更ファイルの2種類のファイルを 作成する.データ項目名を日本語で記述した登録集もそのまま入力できる. また,日本語名標辞書の利用により,英数字で記述された利用者語を日本語でドキュメントに出力することも 可能である. 従来のシステム開発工程及び開発後の保守工程において,設計情報のチェックや,そのドキュメント作成は, 大部分を人手で行っていた.そのため,これらの作業に多大な工数を要するばかりでなく,品質面でも問題を 残していた. DF-FILECHARTを使用することにより,ドキュメント作成及び修正作業の負荷が軽減できる. その上COBOLの登録集及びYPSのインクルード仕様書を入力としているので,資産との一致が保証された ドキュメントが簡単に作成でき,保守情報の正確な伝達による品質の向上が図れる. 日本語名標辞書又はコメントファイルによる日本語名の表示や、コメントファイルによるコメントの付加も できるので,分かりやすい.ドキュメントが作成できる. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● ①豊富なドキュメント出力 DF-FILECHARTは,データ領域定義,レコードレイアウト,テストデータ記入表及び変更項目対比一覧の4種類のドキュメントを出力する. 〔これらは登録集又はインクルード仕様書の内容,構造及び変更箇所を表すドキュメントであり開発工程及び保守工程では欠かせないものであ る.〕 ②出力範囲の選択 登録集又はインクルード仕様書の運用方法や用途に合わせたドキュメントを出力するメンバの選択ができる. 登録集及びインクルード仕様書の選択方法には4種類〔メンバ名,更新日,メンバの範囲及び特定の文宇列〕の指定がある. 〔- メンバ名指定:登録集又はインクルード仕様書のメンバ名をそのまま指定する方法.〕 〔- 更新日指定:登録集又はインクルード仕様書のメンバの更新日を指定する方法で,PFD又はAP/DFの更新日に該当するメンバを出力対 象とす る.〕 〔- メンバ範囲指定:上限と下限のメンバ名を指定し,その範囲内に存在するメンバを出力対象とする.〕 〔- 特定文字列の指定:メンバ名の-部分の文字列を指定する方法で,メンバ名中にその文字列を含むものを出力対象とする.〕 ③日本語による出力 ADJUSTで作成した日本語名標辞書の使用により,英数字で書かれた登録集又はインクルード仕様書を日本語で出力できる. 〔日本語変換規則は,COBOL85 DFのHANYO指定時と同様の方法を採用している.〕 また,日本語名標辞書を持たない場合は,コメントファイルに日本語名を定義することにより日本語名でドキュメントが出力できる. 日本語で記述された登録集又はインクルード仕様書は日本語名標辞書の使用とは関係なくそのまま出力される. ④利用者独自のコメントの出力 DF-FILECHARTが創成するコメントファイルにコメントを定義することにより,データ項目の値域や意味などのコメントをドキュメントに付加して出力 することができる. 〔コメントファイルに定義できるコメントには,レコード/コピー句の説明,ドキュメント出力するコピー句を使用するファイル名,そのファイルのファイル種 別,レコード形式,ブロック長及びコピー句中の各データ項目に対するコメントである.〕 ⑤保存ファイルの作成 登録集又はインクルード仕様書を解析した結果をファイルに保存することができる.このファイルを入力として,各ドキュメントを出力できる. また,このファイルを入力とする利用者独自のプログラムを作成することにより,利用者独自のドキュメントが作成できる. 〔コピー句から保存ファイルを作成することにより,次回同一メンバの情報を出力する場合に保存ファイルから直接入力することにより,処理時間の 短縮をはかることができる〕 ⑥使い易いマンマシンインターフェイス JCLが分からない人やいままでDF-FILECHART(DF-LAYOUT)の機能を十分に活用していなかった人のために,画面による会話機能をサポート した,会話機能を使用することにより,画面に従って操作を行うだけで簡単にDF-FILECHARTを使用でき,使用ミスも防止することができる. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● ドキュメント出力機能 〔登録集又はインクルード仕様書,又はそれを解析して作成した保存ファイルを入力として,データ領域定義, レコードレイアウト,テストデータ記入表及び変更項目対比一覧の4種類のドキュメントを出力する.〕 ● データ領域定義 登録集又はインクルード仕様書に定義されているデータ項目,属性及び初期値などの情報を表形式で表すドキュメントである. 〔オプションにより,ドキュメント中のデータ項目を定義順,英数字順及び日本語順のいずれかで出力でき, またページプリンタへの出力も可能である.〕 登録集又はインクルード仕様書の詳細な内容把握とドキュメント化が可能となる. ● レコードレイアウト 登録集又はインクルード仕様書の構造を図形式で表すドキュメントである. 登録集又はインクルード仕様書の構造の把握及び伝達が容易となる. ○ テストデータ記入表 登録集又はインクルード仕様書の内容に合わせたテストデータ記入用ワークシートである. テスト時のワークシート作成及びテストデータ作成が容易に行える. ○ 変更項目対比一覧 新旧の登録集又はインクルード仕様書,もしくは保存ファイルを比較してその変更情報を出力するドキュメントである. 登録集又はインクル-ド仕様書の変更情報の容易なチェックが可能となる. ○ 保存ファイル作成機能 保存ファイル及び変更ファイルの2種類のファイルを作成する. ● 保存ファイル 登録集又はインクルード仕様書の解析結果を保存する順編成ファイルである. 〔このファイルを入力として,各ドキュメントの出力ができる.また,ファイルの内容を利用者に公開しているので, 利用者独自のプログラムの入力ファイルとしても利用できる.〕 ○ 変更ファイル 〔新旧の登録集又はインクルード仕様書,もしくは保存ファイルを比較した結果を保存する順編成ファイルである, このファイルを入力として変更項目対比一覧出力できる.〕 ○ コメントファイル創成・更新 〔コメントファイルとは登録集又はインクルード仕様書の説明や,日本語名標辞書を持たない場合に 利用者語の日本語名を ドキュメント及び保存ファイルに出力したい場合に,それらの情報を登録集又は インクルード仕様書単位に指定する区分編成ファイルである. 〕 コメントファイルに定義できる情報は,コピー句,レコード及びデータ項目の日本語名,ファイルの英数宇名及び 日本語名,ファイル編成,レコード形式,ブロック長,データ項目のコメント及びコピー句の説明である, DF-FILECHARTはコメントファイルの創成,更新及び削除を指定により行う. 〔創成時には,登録集又はインクルード仕様書の内容に合わせてコメントが定義されていない状態の コメントファイルを作成する (のちに利用者が直接入力する).更新時には,変更のあったコピー句とコメントファイルを 比較し,コメントファイルに利用者が定義した:コメントを残しながら,コピー句の内容に合わせて更新する. 削除時は,指定されたメンバをコメントファイルから削除する.〕 ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● データ領域定義(罫線モード) データ領域定義は,登録集又はインクルード仕様書の内容をレコード単位に表形式で出力するドキュメントで ある.オプションによりドキュメント中のデータ項目を,コピー句中の定義順,データ項目の英数字順又は 日本語順で出力する. データ領域定義には,罫線モードと網掛けモード,及びページプリンタ用があり,利用者の用途により選択できる. この例は,罫線モードの図であり,罫線モードとは,データ項目ごとの区切の罫線を出力するモードである. 網掛けモード及びページプリンタ用については,次ページ以降で説明する. ○ 帳票の内容説明(OHPには番号の記述がないので注意) 1. 帳票作成日 :〔帳票の右上の作成年月日に〕ドキュメントを出力した日付を出力する. 2. メンバ更新日:〔作成年月日の下の更新年月日に,〕コピー句メンバの最終更新日付を出力する. ただし区分編成のコピー句で,PFD又はAP/DFの更新日付がない場合は出力しない. 3. メンバ内ページ:〔帳票作成日の右に,〕コピー句メンバ毎の通しページを出力する. 4. 通しページ :〔メンバ更新日の右に,〕全体の通しページを出力する.目次を出力しない場合, ドキュメント全体の通しページは出力しない. (次のページへ続く) (続き:帳票・画面例 1/9) ○ ヘッダ部 5. レコード/コピー句の説明:コメントファイルに定義されたレコード/コピー句の説明を出力する. 6. 出力区分:データ項目の出力順を定義順,英数字順又は日本語順のいずれかで出力する. 7. コピー句名:コピー句の英数字名と〔日本語名標辞書又はコメントファイルより取得した〕コピー句の日本語名を 出力する. 8. レコード名:コピー句中のレコードの英数字名と[日本語名標辞書又はコメントファイルより取得した〕レコードの 日本語名を出力する.(コピー句の先頭項目が01レベルでない場合は,コピー句名が出力される.) 9. ファイル名:コメントファイルに定義されたファイルの英数字名と〔日本語名標辞書又はコメントファイルより 取得したファイルの〕 日本語名を出力する. 10. 種別:〔ファイル名の右の種別に〕コメントファイルに定義されたファイル種別をDS,DE又はTBLの いずれかで出力する. 11. ファイル編成;コメントファイルに定義されたファイル編成を出力する. 12. レコード形式:コメントファイルに定義されたレコード形式を出力する. 13. レコード長:レコードのバイト長を出力する.コピー句中にレコードがない場合は,コピー句全体のバイト長と なる. 14. ブロック長:コメントファイルより取得したブロック長を出力する. ● 詳細部 詳細部の各項目を左側から説明する. 15. SEQ:データ項目ごとの項番を出力する. 16. レベル番号:データ項目のレベル番号を出力する. 17. データ項目名(N):データ項目の日本語名を出力する. 18. データ項目名(A/N):データ項目の英数字名を出力する. 19. 属性1(P):データ項目のPICTURE句を出力する.データ項目が集団項目の場合は何も出力しない. 20. 属性2(U):データ項目のUSAGE句又はCHARACTER TYPE句を出力する. 21. 繰返し回数:データ項目のOCCURS句に指定された繰返し回数を出力する. 22. バイト数:データ項目の項目長を出力する. 23. 相対位置:データ項目のレコード中の相対位置を出力する. 24. 初期値・再定義等:データ項目のVALUE値, REDEFINES句,コメントファイルから取得したデータ項目の コメントを 出力する.また,繰返し回数に下限値及び記号定数が指定された場合は,その内容を出力する. 25. 備考:入力となるメンバが入っているデータセット名が出力される. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● データ領域定義 (綱掛けモード) 網掛けモードとは,データ項目ごとの区切りの罫線を出力せずに,1行おきに網掛けしたフォームオーバレイを 使用して出力するモードである. 網掛けモードを使用した揚合,区切りの罫線を出力しないので,リスト量の削減ができる. 帳票の内容説明 出力内容は,罫線モードと同様である.ただし,データ項目名は英数字名,日本語名の順に出力する. また,コピー句中のデータ項目名が日本語で定義された場合は,その日本語名をデータ項目名欄の 最左端から出力する. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● PP用データ領域定義 PP(ページプリンタ用)データ領域定義とは, APSライタを使用することによりページプリンタに出力できるように したものである. 帳票の内容説明 出力内容は,罫線モード及び綱掛けモ-ドと同様である.ただしデータ項目名は英数字名,日本語名の順に 上下に出力し,項番(SEQ)が出力されない.これは文字が全て全角で出力されるためである. 注)エミュレータ及びぺージプリンタに行間や印字方向の調整が必要となる. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ●レコードレイアウト(日本語名単一出力) レコードレイアウトとは登録集又はインクルード仕様書の構造を図形式でレコード単位に出力するドキュメントで ある.オプションにより,日本語名単一出力と日本語名/英数字名並行出力がある. また,それぞれの出力をKING(グラフ・図形出力)/JEFによる文字の出力,KSTⅡ又はKST(VMHが 提供する漢字ストロークテーブル)による文字の出力,またはT-GSPによる文字の出力で行える. この例は,KINGモード(文字出力をKING(グラフ・図形出力)/JEFを使用して行った)日本語名単一出力の レコードレイアウトである. 日本語名単一出力とは,データ項目名を日本語名標辞書又はコメントファイルより変換したデータ項目の 英数字名に対応する日本語名で出力したレコードレイアウトである.ただし,対応する日本語名がない場合は, コピー句中のデータ項目名をそのまま出力する. 〔日本語名/英数字名並行出力については,次ページで説明する.〕 ○ 帳票の内容説明 帳票作成日,メンバ更新日及びページの内容はデータ領域定義と同様である. - ヘッダ部 ヘッダ部もデータ領域定義と同様である. ただし,出力区分は,データ領域定義と異なり,日本語名単一出力の場合は'単一出力', 日本語名/英数字名 並行出力の場合は'並行出力'を出力する. (次のページへ続く) (続き:帳票・画面例 4/9) ● - 詳細部 レコードレイアウトの図は,1ページに2段で出力する,日本語名単一出力の場合は,上段印字後,その続きを 下段へ出力する. 1. 相対位置:図中の左上に図の先頭位置の相対位置を出力する. 2. ポジション:1,2,3・・・,0を10回繰返し,1段に合計100の数字を出力する.1つの数字が1バイトを示す. 3. データ項目名:集団項目名は横書きで,基本項目名は縦書きでデータ項目名を出力する. 一つのデータ項目は縦線で区切られ,横線は,データ項目の階層を示す. 〔データ項目名は,通常9ポで出力するが,枠内に印宇しきれない場合は,7ポで出力する.それでも印字 できない場合は,★とカタカナ,ひらがな又は英字の記号一文字を出力し,右側の注釈欄に,図中に出力 したものと同じ★と記号一文字と一緒にデータ項目名を出力する.データ項目にOCCURS句がある場合は, 繰返しの1回目のみデータ項目名を出力し,2回目以降は,出現番号を出力する.〕 4. Pの欄:PICTURE句を出力する.PICTURE句は通常かっこ付きで出力されるが3バイト以内のものに ついては,枠内に収めるためにかっこ付きで出力されない.枠内に印字できない場合は,項目名と同様に★と 記号一文字を出力し,注釈欄にPICTURE句を出力する. 5. Uの欄:USAGE句及びCHARACTER TYPE句を出力する.枠内に印字できない場合は,項目名と同様に ★と記号一文字を出力し,注釈欄にUSAGE句及びCHARACTER TYPE句を出力する. 6. 備考:入力となるメンバが入っているデータセット名が出力される. 【QA】 ・KING,KST及びT-GSPの違い KING:出力した文字が明朝体で美しい.しかしKST及びT-GSPよりもCPUタイムがかかり,KSTよりも ジョブの実行時間がかかる.ただし,1ページ当たりの作画数が多い場合,帳票が欠ける恐れがある. KING+KST:図形(線)をKING,文字をKSTにて作画する為,出力した文字の品質はKING,T-GSPよりも 劣るが,ジョブの実行時間はそれらより短い.ただしFORTRAN77ライブラリが必要. T-GSP:出力した文宇が明朝体で美しい.しかしKSTよりもジョブの実行時間がかる, T-GSP+KST :図形(線)をT-GSP,文字をKSTにて作画するため,出力した文字の品質はKING, T-GSPよりも劣るが,ジョブの実行時間はそれらより短い.ただしFORTRAN77ライブラリが必要. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● レコードレイアウト (日本語名/英数字名並行出力) この例は,T-GSPモードによる日本語/英数字並行出力のレコードレイアウトである. 日本語/英数字並行出力とは,データ項目名を日本語名標辞書より変換した日本語名で表示した図と コピー句中のデータ項目名で表示した図を並行に出力したレコードレイアウトである. 帳票作成日,メンバ更新日,ページ及びヘッダ部は,レコードレイアウト日本語名単一出力と同様である. ○ - 詳細部 日本語名/英数字名並行出力は,上段の図のデータ項目名は日本語で表示し,下段の図のデータ項目名は コピー句に定義されたデータ項目名で表示し,その2つの図を並行に出力したものである.データ項目名, PICTURE句の出力方法は,日本語名単一出力と同様である. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● テストデータ記入表 テストデータ記入表とは,登録集又はインクルード仕様書の内容に沿ったテストデータ記入用ワークシートである. オプションにより,データ項目ごとの行数を2行間隔の固定幅で出力するか,データ項目のけた数に合わせて 2行又は4行間隔(10けた以内の場合は2行間隔,11けた以上の場合は4行間隔)で出力するかが可能である. 実行ジョブ制御文のSYSIN制御文でコピー句中の任意のデータ項目を選択して出力することが可能である. また,コピー句中の特定又は全てのOCCURS及び再定義項目のドキュメント上への展開指示が可能である. OCCURS項目のドキュメント上への展開指示とは,データ項目又はデータ項目が属する集団項目に OCCURS句がある場合,OCCURS回数分のデータ項目をドキュメントへ出力する指示である. 指示がない場合,OCCURS項目は1回出力する. 再定義項目のドキュメント上への展開指示とは,再定義項目をドキュメントへ出力する指示である. 指示がない場合,再定義項目はドキュメントへ出力しない. ○ 帳票の内容説明 帳票作成日,メンバ更新日及びページは,データ領域定義と同様である. (次のページへ続く) (続き:帳票・画面例 6/9) ○ ヘッダ部 ヘッダ部もデータ領域定義と同様である.ただし,レコード/コピー句の説明及び出力区分は出力しない. ● 詳細部 1. SEQ:データ項目ごとの項番を出力する, 2. レベル番号:データ項目のレベル番号を出力する.〔再定義展開指示があり,再定義項目を 出力した場合は,その項目のレベル番号の右に'R'を出力する.〕 3. データ項目名:コピー句中に定義されたデータ項目名を上段に出力し,〔日本語名標辞書又は コメントファイルより取得した〕データ項目の日本語名を下段に出力する. 4. 属性1.(P)1属性2(U):PICTURE句を上段に出力し, USAGE句を下段に出力する. 5. 繰返し回数:データ項目のOCCURS句に指定された繰返し回数を出力する. 〔OCCURS展開指示があり,データ項目又はデータ項目が属する集団項目にOCCURS句が 有る場合,繰返し回数の欄には,そのデータ項目の出現番号を出力する.〕 6. 帳票の右半分の6つの欄:この欄にはツールは何も出力しない(利用者データ等を記入). 7. 備考:入力のデータセット名が出力される. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● 変更項目対比一覧 変更項目対比一覧とは,新旧の登録集またはインクルード仕様書を比較し,変更箇所をメンバ単位に出力する ドキュメントである.オプションにより,一方のライブラリにしか存在しない登録集又はインクルード仕様書の 出力を抑止することができる(指定しない場合は,全項目追加または削除の扱いとなる). ○ 帳票の内容説明 作成年月日及びページはデータ領域定義と同様である.ただし,更新年月日は,ヘッダに出力する. ○ ヘッダ部 1. コピー句名(A/N):登録集又はインクルード仕様書の英数字名を出力する. 2. 変更前コピー句名(N):変更前の登録集又はインクルード仕様書の日本語名を出力する. 3. 変更後コピー句名(N):変更後の登録集又はインクルード仕様書の日本語名を出力する. ただし,日本語名に変更がなかった場合は何も出力しない. 4. 変更前更新日:変更前の登録集又はインクルード仕様書の最新更新日付を出力する. 5. 変更後更新日:変更後の登録集又はインクルード仕様書の最新更新日付を出力する. 6. 変更前入力データセット名:変更前の登録集又はインクルード仕様書のライブラリ, 又は保存ファイルのデータセット名を出力する. 7. 変更後入力データセット名:変更後の登録集又はインクルード仕様書のライブラリ,又は保存ファイルの データセット名を出力する. (次のページへ続く) (続き:帳票・画面例 7/9) ● 詳細部 8. SEQ:変更,追加又は削除となったデータ項目ごとの項番を出力する. 9. 変更区分:データ項目の比較結果を出力する.〔変更区分に出力する比較結果は,主に次のものがある.〕 [比較結果] [意味] 項目追加 データ項目が追加された. 項目削除 データ項目が削除された. レベル変更 データ項目のレベル番号が変更された. 繰り返し回数変更 データ項目のOCCURS句が変更された. 再定義追加 データ項目にREDEFINBS句が追加された. 詳細定義変更 データ項目のUSAGE句,MODE句などが変更された. 変更区分より右側の欄は左右2つに分けて,左側に変更前又は削除されたデータ項目の情報を出力し, 右側に変更後又は追加されたデータ項目の情報を出力する. 出力する情報は,変更前,変更後それぞれ次の通りである. 10. データ項目名 11. 変更,追加又は削除となったデータ項目の内容 12. 変更,追加又は削除となったデータ項目の相対位置 ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ○ 1. 機能を選択して数字を入力する. 2. 画面で指定した情報を保存するか否かの切替えを行う. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ○ ①処理を選択して数字を入力する. 1.帳票を印刷する場合(メンバの選択も行う). 2.実行時オプションを変更する場合. 3.使用データセットを変更する場合. 4.I/Oの変更を行う場合. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ○ 1. 日本語を出力する場合 英数字で作成された登録集又はインクルード仕様書使用時に日本語名を出力する場合は,ADJUSTの ユーティリティで作成して日本語名標辞書を使用する. ○ 2. コメントファイル使用時 日本語名標辞書を使用しないで日本語名を出力する場合や,ドキュメント及び保存ファイルにコメントを付加する 場合に必要. 〔コメントファイル創成・更新機能でコメントファイルの創成及び更新を行う.保存ファイル作成機能 及びドキュメント出力機能でコピーライプラリと共に入力し,コメントを付加した保存ファイル及びドキュメントを 出力する.〕 ただし,コメントファイルと日本語名標辞書を同時に入力した場合,日本語名は日本語名標辞書からだけ取得し, コメントファイル中の日本語名は参照しない. ● 3. 登録集又はインクルード仕様書を入力する場合 登録集又はインクルード仕様書と必要に応じて日本語名標辞書又はコメントファイルを入力とし, 保存ファイル作成機能又はドキュメント出力機能において,保存ファイル又はドキュメントの出力を行う. 保存ファイルの作成とドキュメントの出力は1回のジョブで同時に行える. ○ 4. 保存ファイルを入力する場合 登録集又はインクルード仕様書を入力として作成しておいた保存ファイルを入力として,ドキュメントを出力できる. 〔保存ファイルを作成しておけばコピー句の無い場合でもドキュメントが出力でき,処理時間の短縮が図れる.〕 保存ファイルを入力とした場合,日本語名標辞書及びコメントファイルは不要であり,保存ファイル作成時に 入力した日本語名標辞書又はコメントファイルの情報で出力する. ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ○ DF-FILECHARTは,OSⅣ/MSP及びOSⅣ/XSPで動作する. 入力ファイルとそのファイル編成 - 登録集及びインクルード仕様書:区分編成又はGEM - 日本語名標辞書:順編成,VSAM及び索引順編成 入出力ファイルとそのファイル編成 - コメントファイル:区分編成 - 保存ファイル:順編成 出力ファイルとそのファイル編成 - CSV形式ファイル:順編成 主な必要ソフトウェア - ADJUST ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● 必須ソフトウェア DF-FILECHARTが動作するのに必要なソフトウェアを説明する. なお,バージョンレベルについては、変更する場合があるので事前に確認されたい. ● 必須ソフトウェア(ホスト) AFⅡ V10L10以降(MSP, XSPの場合) COBOL85 V12L10以降(MSP, XSPの場合) ソートマージ V10L30以降(MSP) V11L10以降(XSPの場合) ADJUST V11L10以降(MSPの場合) V11L20以降(XSPの場合) JEF基本辞書V01L92以降(MSP, XSPの場合) ● レコードレイアウト出力時の必須ソフトウェア(ホスト) レコードレイアウトを出力する場合には,以下のソフトウェアのうちいずれかの組み合わせによる選択が 必要となる. KING(グラフ・図形出力)/JEF V10L10以降 KINGを使用してレコードレイアウトを出力する場合 GSL V10L30以降 T-GSPを使用してレコードレイアウトを出力する場合 VMH V10L10以降(MSP, XSPの場合) KSTⅡを使用してレコードレイアウトを出力する場合 FORTRAN77 ライブラリ V10L31以降 KST又はKSTⅡを使用してレコードレイアウトを出力する場合 (FORTRAN,FORTRAN77EXでも出力可能であるが,FORTRAN77EXの場合は FORTRAM77とのロードモジュール互換機能のインストールが必要) ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● 選択ソフトウェア(ホスト) GEM V10L30以降 コピーライブラリがGEMの場含 PFD V10L30以降 区分編成のコピーライブラリから日付指定で処理を行う場合で, TSSもしくはAIFにおけるプログラム開発支援がPFDの場合 PSAM V20L10以降(MSP,XSPの場合) AP/DF V20L10以降(MSP,XSPの場合) AP/EF V20L10以降(MSP,XSPの場合) YPS/COBOLコンパイラ V11L10以降 YPSのインクルード仕様書を入力して処理する揚合 APS V11L10以降(MSP,XSPの場合) ● 選択ソフトウェア(端末) FMVを端末として使用している場合に,会話形式を使用する為には,JEF拡張漢宇ドライバが必要 (表示画面中でJEF拡張非漢字を使用しているため.) ● 入出力装置 フォームオーバレイが出力できる日本語ラインプリンタ,カット紙ラインプリンタが必要.ただし, レコードレイアウト出力時には,使用する図形関連ソフトウェア(KING,VMH,GSL)により,出力可能な プリンタ及び必要ハードウェアオプションが異なるので,注意する. ページプリンタ用データ領域定義出力時には,A4縮小印刷またはB4横印刷ができるページプリンタが必要 ●:必須項目,○:省略可能,◎:強調項目,▲:初心者向,△:上級者向,〔 〕:省略可 ● 入力登録集又はインクルード仕様書 DF-FILECHARTが入力する登録集又はインクルード仕様書についての説明をする.登録集又は インクルード仕様書はコンパイルエラーがなく,登録集はデータ記述項,インクルード仕様書は構造体データ だけから成るものでなければならない.コンパイルエラーがあったり,データ記述項あるいは構造体データ以外の 記述のあるものを入力した場合,その登録集又はインクルード仕様書のドキュメント及び保存ファイルは出力 しない. ● レコードレイアウト出力時の留意点 - レコードレイアウトをプリンタに出力する場合,1ページ当たり通常のリストのおよそ5~10倍の時間がかかる. - KING又はT-GSPを単体で使用した場合のプログラムの実行時間は,他のドキュメントのおよそ5~10倍 かかる. - VMH又を併用したほうが,KING又はT-GSPを単体で使用した場合と比べて処理時間でおよそ 3~13倍早い.その差は出力する文宇数が多くなるにつれて大きくなる. - 実際の印刷ページに比ベ,出力する論理レコード数が他のドキュメントのおよそ3~13倍多い (KINGの場合). - PIC X(1) OCCURS 200など,1ページ当たりの線の出力が多い場合,線がすべて出力されない 場合がある(KINGの揚合). ○ 日本語名標辞書使用時の留意点 - 使用可能な日本語名標辞書の形式は,ADJUSTの日本語項目変換辞書(COBOL85 DFのランダム アクセス形式)のものであり,COBOL85 DFの順アクセス形式のものは使用できない.順アクセス形式の 日本語名標辞書を使用している利用者には,日本語名標辞書の作成データを順アクセス形式からランダム アクセス形式に変換するプログラムを提供しているので使用されたい. -日本語名標辞書のデータセット編成は,順編成,VSAM及びISAM(XSPのみ)が使用できるが, 性能上VSAMが望ましい.VSAM以外の場合,変換対象が増えるにしたがって処理時間も増加する. SIMPLIAプログラムサポートサービスご紹介 SIMPLIAでは、製品をより効果的にご使用いただくために、以下のような充実した サービスをご提供しております。是非、ご検討ください。 ・Q/Aサービス ご契約頂いた製品に関する各種ご質問に電話で直接お答えします。 (土日祝日を除く 9:00~12:00 13:00~19:00) また、ご質問はメールでもお受けします。 なお、ご連絡の際は「サービスコード」が必要となります。 (サービスコードは、契約の際にお知らせいたします。) ・無償レベルアップサービス(GSシリーズ製品を除く) ご契約頂いた製品がレベルアップした場合、レベルアップ版を無償でご利用いただけます。 ・最新情報のご案内サービス 新製品情報、バージョン/レベルアップ情報、他関連イベント情報等を、E-Mailや 小冊子にてご案内致します。 ・トライアルユースサービス(GSシリーズ製品を除く) 導入ご検討中のSIMPLIA製品を一定期間無償でお貸しします。 ・製品媒体再提供サービス(GSシリーズ製品を除く) ご契約頂いた製品の媒体を破損または紛失された場合、無償で再提供します。 ・障害情報通知サービス ご契約頂いた製品に重大な障害が発生した場合にはお客様に通知致します。 ※SIMPLIAプログラムサポートサービスは製品単位でのご契約となります。 ご契約製品以外ではサービスをご利用いただけません。
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