マイクロプレートリーダに ガスコントロール機能が

Q
A
内蔵型ガスモジュール
マイクロプレートリーダに
ガスコントロール機能が必要とされるのはなぜ?
セルベースアッセイは新薬の開発や基礎研究の分野で幅広く使用され
ており、細胞の生育環境中の二酸化炭素と酸素濃度の正確なコントロー
ルが必要とされています。
マイクロプレートリーダに内蔵されたガスコントロール機能は、測定中の
マイクロプレートリーダ内の環境を細胞の生育に適した状態に保ち、イ
ンキュベータからプレートリーダへマイクロプレートを運んで測定する
といった作業をなくします。
ほとんどすべてのセルベースアッセイ用の培養液では、培地の酸性度を
適度な状態に保ちながら細胞を生育させるために重炭酸塩緩衝系が用
いられています。
二酸化炭素の供給がうまくいかない場合には、培地中の pHはすみやか
に変動し、サンプルがリスクにさらされます。 正しい生育環境を維持す
るためには、マイクロプレートを測 定のたびにインキュベ ータからプ
レートリーダへ、またその逆へと持ち運びする必要がありました。ガス
コントロー ルモジュー ルがマイクロプレートリー ダに内 蔵されること
で、インキュベートと測定を同時に行うことが可能となり、時間と労力が
削減されます。プレートリーダとインキュベータ間の往復は不要です。
Varios kan L U X Mult im ode
Microp lat e Reader
Smart
Notes
why
内蔵型のガスモジュールはどのようにして
セルベースアッセイの結果を改善するのか?
インキュベートと測定を1つの機器で
データを多く、誤差を少なく
マ ル チ モ ードマイクロ プレートリー ダ Thermo Scientific TM
Varioskan LUXに内蔵されたガスコントロールモジュールは、
Varioskan TM LUXは、セルベースアッセイを行う研究者のため
マイクロプレートリーダでのカイネティック測定の誤差を減らし
にガスコントロールモジュールを内蔵することができます。ガス
ます。 長時間にわたる実験であっても、細胞を最適なガス環境
コントロールモジュールは培養液の生理学的な条件を一定に
で生存させたまま自由に他の作業をすることが可能です。また
保つようにデザインされており、プレートを機器内部にセットし
実験中にガス濃度がどのように変化してきたかを知ることも可
たままで自動的にカイネティック測定を行うことが可能です。プ
能です。この機能が実験結果にさらなる信頼性をもたらします。
レートを出し入れする必要はありません。アッセイに応じたガス
濃度の設定は Thermo Scientific TM SkanIt TM ソフトウェアによ
り行われます。また測定中のガス濃度は全て自動的に記録され、
トレーサビリティが確保されます。
CO2と O2を同時にコントロール
ガスコントロール機能は長時間にわたる細胞の生存性の研究
やガンの研究で見られるような低酸素状態の誘導、またはその
状 態での 測 定といった 幅 広い セ ル ベ ー ス アッセ イの ア プリ
ケーションに適しています。それぞれのセルベースアッセイに
は適したガス濃 度があり、SkanItソフトウェアを通じて簡 単に
制 御することができます。 内 蔵された ガ ス コ ントロ ー ル モ
ジュールは二酸化炭素濃度を 0 .1 % から15 % の間で、酸素濃
度を 1 % から21 % の間で調整することができます。これによっ
て低 血 中 酸 素のような 生 理 状 態を擬 似 的につくりだすことが
可能です。
96 ウェルプレート、37 ℃、5 % CO 2で 72 時間の Varioskan LUX 内で
の H e l a 細 胞 の 生 育 曲 線 。 細 胞 の 増 殖はライフテクノロジ ー ズ 社 の
PrestoBlue™ Cell Viability Reagentを使用して測定しました。
要旨
マイクロプレートリーダ内の二酸化炭素と酸素濃度を自動的に調整することでセルベースアッセイに要する時間と労力
を大幅に低減します。Varioskan LUX はガスコントロールモジュールを内蔵することで機器内部の二酸化炭素と酸素の
濃度をコントロールすることが可能です。
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