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年
組
番/名前
【285】
1
3 点 A(-2,1),B(4,-2),C(5,3)を頂点とする△ABC に対し,直線 y= x は△ABC の面積
3
をどのような比に分けるか。また,点(0,0)を通り△ABC の面積を 2 等分する直線の方程式を
求めよ。
直線 BC の方程式は y+2=
3+2
(x-4)
5-4
すなわち, y=5x-22
……①
1
 33 11 
①と直線 y= x の交点を G とすると,G  , 
3
 7 7
また,直線 AB の方程式は y= 
1
x で,O はこの直線上にある
2
から,
△OBG:△ABC=BO・BG:BA・BC=
BO BG
・
:1
BA BC
33
4
40
2
5
BO
BG
ここで,
=
= ,
= 7
= であるから,
3
7
54
BA
BC
4  (2)
△OBG:△ABC=
2 5
10
・ :1=
:1=10:21
3 7
21
1
よって,直線 y= x は,△ABC の面積を 10:11 の比に分ける。
3
次に,原点を通り,△ABC の面積を 2 等分する直線の方程式を y=mx
②は,辺 BC と交わることがわかるので,
……② とする。
1
3
- <m<
2
5
22m 
 22
このとき,①,②の交点を P とすると,P 
,
 であり,
5
-
m
5
-m 

22
4
4m  2
BP
5
= m
=
5m
54
BC
△OBP:△ABC=BO・BP:BA・BC=
よって,2・
2(4m  2)
=1
3(5  m)
2(4m  2)
BO BP
・
:1=
:1=1:2
3(5  m)
BA BC
これを解いて,m=
したがって,求める直線の方程式は
y=
7
19
7
x
19
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
320
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年
組
番/名前
【286】
点 A(1,2)の直線 x-2y+1=0 に関して対称な点を B,点 B の直線 2x+y+a=0 に関して対称な
点を C とすると,△ABC は∠ABC=90°の直角二等辺三角形になるという。a の値を求めよ。
x-2y+1=0 ……①
2x+y+a=0 ……②
とする。
点 B の座標を(x',y')とすると,直線 AB と直線①は垂直であり,線分 AB の中点は直線①上に
あるから,
x'+1
 y'-2  1
 y'+2 
-2  

  =-1,
 +1=0
2
 2 
 x'-1  2
すなわち, 2x'+y'-4=0,x'-2y'-1=0
これを解いて,
x'=
9
2
,y'=
5
5
9 2
ゆえに,点 B の座標は  , 
5 5
2 1
9
したがって,直線 BC の方程式は y- =  x- 
5 2
5
すなわち,
x-2y-1=0
……③
a+2 
 1-2a
②と③の交点を P とすると, P 
,-

5 
 5
AB=2BP であるから, AB2=4BP2
2
2
2
2

 1-2a 9   a+2 2  

9  2

-
1
+
-
2
=
4
-
+
-
-

 

 
 

5
5
5
5
5
5


 

 
 


よって, a2+8a+12=0
ゆえに,a=-6,-2
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
321
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年
組
番/名前
【287】
点(1,1)を通り,x 軸から長さ 4 の線分を切り取る円の中心の軌跡を求めよ。
(x-X)2+(y-Y)2=r2
円の中心を(X,Y),半径を r とすると,
①が,点(1,1)を通るから,
2
2
2
(1-X) +(1-Y) =r
……①
……②
①と x 軸の交点の x 座標は,y=0 とおいて,
(x-X)2+Y2=r2 から, x=X± r 2-Y 2
条件から,
ゆえに,
(X+ r 2-Y 2 )-(X- r 2-Y 2 )=4
r2-Y2=4
これを②に代入して,
整理して,
Y=
(1-X)2+(1-Y)2=Y2+4
1 2
X -X-1
2
したがって,求める軌跡は,放物線 y=
1 2
x -x-1
2
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
322
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年
組
番/名前
【288】
直線 y=ax に関して点 P(1,0)と対称な点を Q とする。次の問いに答えよ。
(1) 点 Q の座標を求めよ。
点 Q の座標を(x',y')とおく。
線分 PQ の中点が直線 y=ax 上にあり,直線 PQ と直線 y=ax とは垂直であることから,
y'+0
 x'+1 
=a  

2
 2 
すなわち,
 y'-0 

  a =-1
 x'-1 
ax'-y'+a=0,
これを解いて,
x'=
よって,点 Q の座標は
(2) 点 Q を中心とする半径
点 Q と y 軸との距離は
点 Q を中心とする半径
x'+ay'-1=0
1-a 2
2a
,y'=
2
1+a
1+a 2
 1-a 2
2a

,
2
1+a 2
 1+a



1
の円が y 軸と共有点をもつとき,a の値の範囲を求めよ。
2
1-a 2
1+a 2
1
の円が y 軸と共有点をもつから,
2
1-a 2
1
≦
1+a 2
2
2| 1-a2 |≦| 1+a2 |
両辺を 2 乗して, 4(1-a2)2≦(1+a2)2
3a4-10a2+3≦0
1
よって, ≦a2≦3
3
ゆえに,
- 3 ≦a≦-
3
3
,
≦a≦ 3
3
3
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
323
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年
組
番/名前
【289】
放物線 y=x2-1 と直線 y=kx の 2 つの交点を P,Q とし,P と Q で放物線に接線を引き,その
交点を R とする。実数 k を変化させたとき,点 R の軌跡を求めよ。
2 点 P,Q の座標をそれぞれ(α,kα),(β,kβ)とおく。ただし,α<β とする。
α,β は,2 次方程式 x2-1=kx
すなわち,x2-kx-1=0 の解である。
解と係数の関係から,
α+β=k,αβ=-1
2
放物線 y=x -1 上の点(α,α2-1)を通る傾き m の直線 y=m(x-α)+α2-1 がこの放物線に
接するとすると,
x2-1=m(x-α)+α2-1
すなわち,x2-mx-α2+mα=0 が重解をもつ。
判別式を D とすると,D=m2-4(-α2+mα)=0
(m-2α)2=0 から,
m=2α
よって,2 点 P,Q における放物線の接線はそれぞれ
y=2α(x-α)+α2-1, y=2β(x-β)+β2-1
すなわち,
y=2αx-α2-1, y=2βx-β2-1
これらの交点 R の座標は
x=
β2-α2 α+β k
α+β
2
=
= , y=2α 
 -α -1=αβ-1=-2
2(β-α)
2
2
 2 
k が実数全体を動くことから,求める軌跡は 直線 y=-2
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
324
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年
組
番/名前
【290】
0 でないどんな実数 m に対しても放物線 my=m2x2+2m2x+(m+1)2 が通らない点(x,y)の範囲を
図示せよ。
m について整理すると,
(ⅰ) x=-1 のとき,①は
(x2+2x+1)m2-(y-2)m+1=0
(x+1)2m2-(y-2)m+1=0
……①
(y-2)m-1=0
……②
y=2 であれば,m の値はない。
よって,
点(-1,2)は通らない。
(ⅱ) x≠-1 のとき,①の判別式を D とすると,実数解をもたない条件は
D<0
よって,
(y-2)2-4(x+1)2<0
(2x-y+4)(2x+y)>0
2 x-y+4>0
2 x-y+4<0
ゆえに, 
または 
2 x+y>0
2 x+y<0
(ⅰ),(ⅱ)より,求める点(x,y)の範囲は図の斜線部分である。ただし,境
界の直線は含まないが,交点(-1,2)は含む。
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
325
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年
組
番/名前
【291】
連立不等式 x2-2x+y2-2y≦0,x-2y+1≦0 で表される領域と直線 y-kx-k-1=0 が共有点を
もつような k の値の範囲を求めよ。
x2-2x+y2-2y≦0 から,
x-2y+1≦0 から,
(x-1)2+(y-1)2≦2
y≧
1
1
x+
2
2
よって,連立不等式の表す領域は右の図の斜線部分である。ただ
し,境界を含む。
直線 y-kx-k-1=0 は y-1-k(x+1)=0 であるから,定点
A(-1,1)を通る。
直線 y=
1
1
x+ と円(x-1)2+(y-1)2=2 の交点で,x 座標の小さい
2
2
方を B とする。
2
1
5  2 10
1
(x-1)2+  x-  =2 から, x=
5
2
2


x=
5-2 10
5- 10
のとき, y=
5
5
よって,点 B の座標は
 5-2 10 5- 10 


,

5
5 

直線 y-kx-k-1=0 が点 B を通るとき,k は最小となり,
5- 10
-1
y-1
2+ 10
5
k=
=
=-
x+1 5-2 10
6
+1
5
直線と円が接するとき,y を消去して,(x-1)2+(kx+k)2=2
(k2+1)x2+2(k2-1)x+k2-1=0
判別式を D とすると,
D=4(k2-1)2-4(k2+1)(k2-1)=-8(k2-1)=0
よって, k=±1
円の上側で接する k は最大となり, k=1
したがって,求める k の範囲は
-
2+ 10
≦k≦1
6
〔数学Ⅱ〕第 2 章/演習問題 B
326