教 育 研 究 業 績 書 平成27年6月30日 氏名 藪 敏晴 研究分野 日本文学(古代) 短期高等教育 研究内容のキーワード 神話・説話・仏教・歴史变述 短期大学・専門学校・キャリア教育 教育上の能力に関する事項 1. 事 項 教育方法の実践例 年 月 日 佐賀女子短期大学公開授業「世界の神話と宗教」 平成 15 年 12 月 8 日 概 要 佐賀女子短期大学の FD 研修の一環として、文化コミュニケ ーション学科で開講している当該科目の公開授業を行なっ た。 佐賀女子短期大学公開授業「世界の神話と宗教」 平成 18 年 12 月 6 日 佐賀女子短期大学の FD 研修の一環として、文化コミュニケ ーション学科で開講している当該科目の公開授業を行なっ た。 佐賀女子短期大学公開授業「ことばとコミュニ 平成 19 年 12 月 10 佐賀女子短期大学の FD 研修の一環として、人間生活学科生 ケーション」 日 活専攻で開講している当該科目の公開授業を行なった。 平成 16 年 4 月 大学における日本語表現の教科書で、 「敬語(1) 」 「敬語(2) 」 2. 作成した教科書、教材 『Practical日本語 口頭表現編-自己表現の型 -』 を担当(P25-34) 敬語の概念、種類とその概要、現在使用されている代表的敬 語、使い方を誤りやすい敬語、敬語の個人的側面と社会的側 面、待遇表現の歴史的変化と現在の考え方などについて概説 している。 出版社:おうふう(編者:清水明美、著者:福沢健、岩沢正 子、加藤清、木村マサ子、武田明子、濱倫史、間島栄一、藪 敏晴) 3. 教育上の能力に関する大学等 の評価 当教員が担当する科目は「日本文学概説」 「日本文学史」 「日 本文学と神(古代) 」 「日本文学と武士町人(中世・近世) 」 「日 本語表現」などであるが、学生による授業評価において、各 科目とも常に学科におけるトップクラスの高い評価を得てい る。 4. 5. 実務の経験を有する者につい ての特記事項 その他 ハワイ・ナショナル・グレート・ティーチャー ズ・セミナーへの参加 平成 16 年 8 月 短期大学の将来構想に関する研究会ワーキンググループの一 員として、9月に実施する九州グレート・ティーチャーズ・ セミナーの実施、およびファシリテーター役の準備のため、 アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島で開催されたハワイ・ナシ ョナル・グレート・ティーチャーズ・セミナー(主に大学の 教員を対象として開催される国際的なFD研修会)に参加(9 日~14 日 科研費事業) 。 第 1 回九州グレート・ティーチャーズ・セミナ 平成 16 年 9 月 ーでのファシリテーター 短期大学の将来構想に関する研究会(北部九州の 9 短期大学 による短期大学の教育その他に関する研究会:発起人は九州 大学助教授吉本圭一氏および九州文化学園理事長安部直樹 氏)が開催する九州グレート・ティーチャーズ・セミナー(ハ ワイ・ナショナル・グレート・ティーチャーズ・セミナーを 参考に企画された、主として日本の大学・短期大学・高校・ 中学の教員を対象とするFD研修会)の企画立案に中心的に 関わり、ファシリテーターとして参加。 (4日~5日 福岡山 の上ホテル 科研費事業) 。 第2回九州グレート・ティーチャーズ・セミナ 平成 17 年 9 月 ーでの事務局長およびファシリテーター 九州私立短期大学協会および短期大学の将来構想に関する研 究会が開催する九州グレート・ティーチャーズ・セミナーに 事務局長およびファシリテーターとして参加、開催に中心的 に関わる。 (20 日~22 日 久住高原荘 科研費事業) 第1回佐賀女子短期大学学内グレート・ティー 平成 18 年8月 チャーズ・セミナーでのコーディネーター 佐賀女子短期大学FD委員会が開催する学内グレート・ティ ーチャーズ・セミナー(九州グレート・ティーチャーズ・セ ミナー=KGTSを参考に企画された、佐賀女子短期大学の 教員を対象とするFD研修会。2回にわたるKGTSに参加 した教員が企画・立案し、世話役およびファシリテーターを 務めた)でコーディネーターとして開催に中心的に関わる。 (10 日 佐賀女子短大) 平成 20 年 10 月 国立大学法人佐賀大学教育功績等表彰 佐賀大学の教育功績等表彰規程及び同表彰者推薦基準に基づ き、佐賀大学への教育への功績により、第 2 号表彰者(授業 の実践で特に優れた功績のあった非常勤講師)に選出され、 長谷川佐賀大学学長より表彰を受けた。 職務上の実績に関する事項 1. 事 資格、免許 項 年 月 日 昭和 60 年 3 月 文学士(國學院大学) 論文 平成 2 年 3 月 高等学校教諭専修免許状(国語) 平2高専第103 平成 2 年 3 月 文学修士(國學院大学) 文修第913号 「日本霊異記の編纂意図」 97号 中学校教諭1種免許状(国語) 平2中1第19224 号 2. 特許等 3. 実務の経験を有する者につい ての特記事項 4. その他 平成 2 年 3 月 概 要 研究業績等に関する事項 著書、学術論文等 単著、共著 発行又は発表の 発行所、 発表雑誌等又は の名称 の別 年月 発表学会等の名称 共著 平成 16 年 4 月 おうふう 概 要 (著書) 1.Practical 日本 語 口頭表現編- 大学における日本語表現の教科書で、 「敬語 (1) 」 「敬語(2) 」を担当(P25-34) 自己表現の型- 敬語の概念、種類とその概要、現在使用され ている代表的敬語、使い方を誤りやすい敬 語、敬語の個人的側面と社会的側面、待遇表 現の歴史的変化と現在の考え方などについ て概説している。 出版社:おうふう(編者:清水明美、著者: 福沢健、岩沢正子、加藤清、木村マサ子、武 田明子、濱倫史、間島栄一、藪敏晴) 2.説話論集第十六 共著 平成 19 年 6 月 清文堂 集 「日本霊異記の神々」 (担当章名) 本田義憲氏が「神話的想像力と、もと文化衝 撃としての仏教的想像力と、これらが、互い に揺り動かし動かされながら、展開した」と 指摘したように、説話世界では多様な想像力 が輻輳し絡み合いながらその風景が形づく られていった。仏教の伝来と浸透、定着およ びその展開の過程に成立した『霊異記』の風 景の中で、神々はどのように変貌し、あるい は変貌しなかったのか、記紀風土記の神々と の対照を通じてその一端を考えてみた。 著者:小川豊生、伊藤聡、出雲路修、藪敏晴、 新間水緒、寺川眞知夫、横田隆志、金文京、 齋藤真麻理、 西山郷史 (P101~P127) (学術論文) 1. 『日本国現報善 単著 悪霊異記』冒頭三話 平成 3 年 2 月 15 『國學院雑誌』92-2 日 國學院大学 考―水を掌るもの 単著 行基関連説話小考 平成 4 年 6 月 27 『説話文学研究』27 日 説話文学会 ―水神零落譚試論 上巻第二十五縁小 考―説話集『日本霊 異記』の志向するも の― 『日本霊異記』中の行基関連説話が、豊穣を もたらすものが仏教であることを示してい ることを論じた。 (P33~P43) ― 3. 『日本霊異記』 ものが仏教であることを示していることを 論じた。 (P78~P91) ― 2. 『日本霊異記』 『日本霊異記』冒頭三話が、豊穣をもたらす 単著 平成 5 年 1 月 28 『古事記年報』35 日 古事記学会 『日本霊異記』編纂のきっかけが宝亀延暦年 間の反仏教政策にあるのではないかという ことを、 上二十五の読解を中心に論じた。 (P 126~P160) 4. 『平家物語』 「西 単著 光被斬」の章段区分 平成 5 年 3 月 10 『國學院大学大学院紀 『平家物語』諸本の「西光被斬」の章段区分 日 要―文学研究科―』24 の比較を通じて、 『平家物語』諸本のありよ をめぐって 5.不忍文庫本『日 単著 本霊異記』に関する 國學院大学大学院 うを論じた。 (P231~P250) 平成 6 年 3 月 20 『國學院大学図書館紀要』 不忍文庫本『日本霊異記』の書誌及び研究史 日 6 上の位置を確認し、祖本である真福寺本との 國學院大学図書館 異同、及び、書き入れをめぐる問題について 基礎的考察 論じた。 (P101~P124) 6. 『日本霊異記』 単著 の〈仏法〉と〈歴史 平成 7 年 6 月 24 『説話文学研究』30 『日本霊異記』上一が、仏法の例証として機 日 説話文学会 能しつつ、全体の歴史变述に神話的枠組みを 变述〉―「雷の岡と 与えてもいることを論じた。 (P68~P7 為ふ語の本」考― 7. 『日本霊異記』 6) 単著 の神話と仏法―「お 平成 8 年 3 月 31 『仏教文学』20 『日本霊異記』が仏教説話集であるとは、記 日 仏教文学会 された現象そのものの仏教性でなく、現象認 こり」から「ためし」 識の方法が仏教的であったことを論じた。 へ― 8.出家した申し子 (P26~P40) 単著 ―道場法師譚の想 平成 9 年 3 月 13 『佐賀女子短期大学研究 頭に蛇を二巡りまとっていたという誕生の 日 紀要』31 姿を通して、道場法師譚の想像力を論じた。 佐賀女子短期大学 (P1~P6) 平成 11 年 3 月 15 『佐賀女子短期大学研究 テクスト(引用の綾)なる概念は、日本古典 日 紀要』33 の領域においては、従来の研究のありかたを 佐賀女子短期大学 少なからず動揺させてきたかに見える。しか 像力を考える― 9.テクストとして 単著 の物語―『伊勢物 語』の動態― しながら、古典が写本のかたちで流通してき たことを考えれば、本文が読者に開かれてい ることはむしろ前提でさえあった。本稿で は、テクスト概念を念頭におきながら、 『伊 勢物語』の 21 段と 23 段を中心に、言葉の 動態を考察した。 (P1~P12) 10.橘の女―『伊 単著 勢物語』六十段を読 平成 11 年 7 月 1 『九州大谷国文』28 『伊勢物語』六十段は、男の愛情を信じきれ 日 九州大谷短期大学国語国 ず、別の男について地方へ下った軽薄な女 文学会 が、再会した前夫の前で自分を恥じて尼にな む― り、山へ入った話として解釈されてきたが、 これを、橘の女の立場から読み直した。橘の 女が恥じたのは前夫に対してではなく、今の 夫に対してだったのであり、むしろ『伊勢物 語』は前夫の心無さに対して批判的であるこ とを指摘した。 (P1~P9) 11.松浦佐用姫と 単著 弟日姫子 平成 17 年 3 月 7 『佐賀女子短期大学研究 『肥前国風土記』と『万葉集』に記載された 日 紀要』40 いわゆる松浦佐用姫伝承について、 説話形成 佐賀女子短期大学 の背景に、ヒレ振りという行為が出征する夫 と別れる妻の儀礼として共有されていた可 能性を想定し、 『風土記』は残されて入水死 した女を記憶する一族が、 『万葉集』は勅命 を奉じて出征した男の一族が語り継いだも のであることを論じた。 (P11~P21) 12.卒業生調査か ら見た佐賀女子短 期大学の教育 単著 平成 18 年 3 月 15 『佐賀女子短期大学研究 北部九州 8 短大で実施した卒業生アンケー 日 紀要』41 ト調査から見た佐賀女子短期大学の教育に 佐賀女子短期大学 ついて論じた。 (P115~P124) 13.大学間連携G 単著 Pの取組に向けて 平成 25 年 3 月 15 『短期大学コンソーシア 報告:大学間連携GPでの取り組みを実りあ 日 ム九州紀要 るものとすべく、短期大学コンソーシアム九 短期高等教 ー短期大学コンソ 育研究』3 州のこれまでの活動を報告した。 (P35~ ーシアム九州のこ 短期大学コンソーシアム P41) れまで 九州研究センター (その他) 1.寺川眞知夫著 単著 『日本国現報善悪 平成 9 年 6 月 26 『説話文学研究』32 書評:平成8年に和泉書院から刊行された同 日 説話文学会 書に関する書評。説話文学会からの依頼原 霊異記の研究』 稿。 2. 『日本神話事典』 単著 平成 9 年 6 月 20 大和書房 日 日本の神話に関する諸事項について網羅的 に解説した事典で、 「異類報恩譚」 「役の行者 説話」 「蟹と蝦の説話」 「狐妻説話」 「狐女房」 「強力譚」 「道場法師説話」 「冥界往来」 「蘇 りの説話」の9項目を担当。 3. 『迢空・折口信 単著 夫事典』 平成 12 年 2 月 15 勉誠出版 日 歌人釈迢空の名を以っても知られる国文学 者折口信夫に関する諸事項についての事典 で、 「参考文献解題」の項で、麓一平『最後 の国学者 信夫鎮魂誌』 (大塚書店、昭和58 年) 、内野吾郎『新国学論の展開 柳田・折 口民俗学の行方』 (創林社、昭和58年)の 2冊の解題を担当。 4. 『日本説話伝説 単著 大事典』 平成 12 年 6 月 1 勉誠出版 日 日本の説話伝説に関する諸事項について網 羅的に解説した事典で、 「イザナギ命・イザ ナミ命」 「浦島」 「弟橘比売」 「元興寺」 「景戒」 「背振山」 「建御雷神」 「太宰府」 「鎮懐石」 「日本霊異記」 「白鳥処女伝説」 「望夫石」 「雄 略天皇」の13項目を担当。 5. 『姓氏家系歴史 共著 伝説大事典』 勉誠出版 平成 15 年 5 月 日本人の姓氏に関して、その発祥・歴史・伝 説等を解説する事典で、 「望月」他計20項 目を担当。 6. 『社寺縁起伝説 共著 辞典』 平成 21 年 11 月 7. 『架空伝説事典』 共著 戎光祥出版 寺社の縁起に関する物語を解説する事典で、 「田島神社」他計10項目を担当。 勉誠出版 平成 22 年 5 月 架空の存在を主人公とする説話・伝説につい て解説する事典で、 「道場法師」 「藤原弘嗣」 の計2項目を担当。 1. 『日本霊異記』 単独 上巻第三話におけ 平成元年 5 月 13 國學院大学国文学会例会 口頭発表 國學院大学国文学会例会 口頭発表: : 『日本霊異記』冒頭三話が、豊 日 る蛇について 2. 『霊異記』冒頭 単独 三話考―水を掌る 平成 2 年 7 月 14 日 穣をもたらすものが仏教であることを示し もの― 3. 『霊異記』冒頭 三話と行基関連説 話小考―水神没落 ていることを論じた。 単独 平成 3 年 6 月 23 説話文学会平成三年度大 口頭発表: 『日本霊異記』中の行基関連説 日 会 話が、豊穣をもたらすものが仏教であること 昭和女子大学 を示していることを論じた。 型説話試論― 4. 『日本霊異記』 単独 に見える<神の零 平成 3 年 12 月 7 仏教文学会支部例会 口頭発表: 日 日本女子大学 平成 4 年 6 月 21 古事記学会平成四年度大 口頭発表: 『日本霊異記』編纂のきっかけが 日 会 宝亀延暦年間の反仏教政策にあるのではな 武蔵野女子大学 いかということを、上二十五の読解を中心に 落した話> 5.説話集『日本霊 単独 異記』の志向するも の― 『日本霊異記』 上巻第二十五縁小 論じた。 考― 6. 『日本霊異記』 単独 下巻第三十一縁小 平成 5 年 10 月 9 國學院大学国文学会例会 口頭発表: 平成 5 年 11 月 28 國學院大学国文学会平成 口頭発表:不忍文庫本『日本霊異記』の書誌 日 五年度秋季大会 及び研究史上の位置を確認し、祖本である真 日 考―神話と説話の 断層あるいは連続 ― 7.國學院大学図書 単独 館蔵不忍文庫本『日 本霊異記』に関する 福寺本との異同、及び、書き入れをめぐる問 基礎的考察 題について論じた。 8. 『日本霊異記』 単独 平成 6 年 6 月 5 日 仏教文学会平成六年度大 口頭発表: 『日本霊異記』が仏教説話集であ の<神話> ―「お 会 るとは、記された現象そのものの仏教性でな こり」から「ためし」 大谷大学 く、現象認識の方法が仏教的であったことを へ― 9. 『日本霊異記』 論じた。 単独 の<仏法>と<歴 平成 6 年 6 月 26 説話文学会平成六年度大 口頭発表: 『日本霊異記』上一が、仏法の例 日 会 証として機能しつつ、全体の歴史变述に神話 相模女子大学 的枠組みを与えてもいることを論じた。 古代文学会例会 口頭発表: 史变述> 10. 『日本霊異記』 単独 平成 7 年 2 月 4 日 の「表相」―<仏法 日本大学 >と<歴史变述> のあいだ― 11.転生した王 単独 ―『日本霊異記』の 平成 8 年 5 月 19 上代文学会平成八年度大 日 会 歴史变述をめぐっ 口頭発表: 宮崎国際大学 て― 12.テクストとし 単独 ての説話・物語 平成 9 年 3 月 22 日本比較文学会九州支部 口頭発表:テクスト(引用の綾)なる概念は、 日 春季研究発表会 日本古典の領域においては、従来の研究のあ 福岡大学 りかたを少なからず動揺させてきたかに見 える。しかしながら、古典が写本のかたちで 流通してきたことを考えれば、本文が読者に 開かれていることはむしろ前提でさえあっ た。本稿では、テクスト概念を念頭におきな がら、 『伊勢物語』の 21 段と 23 段を中心に、 言葉の動態を考察した。 13.短大卒業生の 共同 進路・キャリア形成 平成 16 年 7 月 25 日本高等教育学会 口頭発表:北部九州 8 短大で実施した卒業 日 國學院大学 生アンケート調査から見た短期大学生の学 と大学評価 14.松浦佐用姫と 習活動について論じた。 単独 平成 17 年 10 月 1 古代文学会例会 口頭発表: 『肥前国風土記』と『万葉集』に 弟日姫子 日 神楽坂エミール 記載されたいわゆる松浦佐用姫伝承につい て、説話形成の背景に、ヒレ振りという行為 が出征する夫と別れる妻の儀礼として共有 されていた可能性を想定し、 『風土記』は残 されて入水死した女を記憶する一族が、 『万 葉集』は勅命を奉じて出征した男の一族が語 り継いだものであることを論じた。 15.不忍文庫本 単独 『日本霊異記』の位 平成 18 年 6 月 18 古事記学会平成十八年度 口頭発表:文化 13 年に群書類従本として刊 日 大会 行された狩谷エキ斎『校本日本霊異記』は、 長崎大学 尾張大須の真福寺本の模本を屋代弘賢が影 置 鈔した一本をその中下巻の底本としたもの である。不忍文庫本と通称されるこの写本に は、その祖本である真福寺本と異同が少なか らずあるとされてきたが、今回これを調査 し、それが誤りであったことを明らかにし た。 16.佐賀女子短期 単独 大学キャリアデザ 平成 23 年 6 月 11 第 31 回短期大学の将来構 口頭発表: 短期高等教育機関における人材 日 想に関する研究会 育成の一例として、地域総合科学科である佐 佐賀女子短期大学 賀女子短期大学キャリアデザイン学科にお イン学科の人材育 成―カリキュラム けるカリキュラムと教員配置に関する考え と教員配置 方を紹介した。 17.短期大学コン 単独 平成 24 年 11 月 23 第 34 回短期大学の将来構 口頭発表:大学間連携GPでの取り組みを実 日 想に関する研究会 りあるものとすべく、短期大学コンソーシア 西九州大学短期大学部 ム九州のこれまでの活動を報告した。 平成 25 年 3 月 9 国際セミナー『高等教育シ 口頭発表:短期大学における質保証システム 日 ステムの機能的分化と質 の一例として、佐賀女子短大における卒業生 活用―佐賀女子短 保証-非大学型アプロー 調査活用の事例を報告した。 期大学のケース チ-』 ソーシアム九州の これまでー大学連 携GPの3年間を中 心に 18.短期大学にお 単独 ける卒業生調査の ホテルレガロ 1.神話と説話 単独 平成 9 年 1 月 9 日 龍谷学会学術講演会 学会講演: 2.説話・物語の享 単独 平成 9 年 7 月 5 日 九州女子大学国語国文学 学会講演: 受と変容 3.橘の女―『伊勢 会 単独 物語』第六十段を読 平成 10 年 11 月 25 九州大谷短期大学国語国 学会講演: 『伊勢物語』六十段は、男の愛情 日 文学会 を信じきれず、別の男について地方へ下った む― 軽薄な女が、再会した前夫の前で自分を恥じ て尼になり、山へ入った話として解釈されて きたが、これを、橘の女の立場から読み直し た。橘の女が恥じたのは前夫に対してではな く、今の夫に対してだったのであり、むしろ 『伊勢物語』は前夫の心無さに対して批判的 であることを指摘した。 4.古代におけるパ ラダイムの変換― 単独 平成 12 年 12 月 9 第 28 回佐賀大学国語国文 学会講演: 『日本霊異記』は仏教説話集の嚆 日 学会 矢でありながら、一方で、数多くの神話的話 『古事記』から『霊 柄を収めている。これは混沌であり、過渡的 異記』へ― 状態であるとされてきた。 しかしながら、 『古 事記』等に記載された古代の神話が神秘的現 象を現在の秩序・存在の起源として語るのに 対して、そのような現象のなかに普遍的法則 を見出そうとする仏教的認識の方法こそが、 仏教説話集の嚆矢としての『霊異記』の前代 との差異であったことを指摘した。 5.日本霊異記の想 単独 像力―蛇をめぐる 平成 8 年 12 月 14 仏教文学会本部例会 日 同志社女子大学 平成 9 年 10 月 18 1997 年度日本比較文学会 日 秋季九州大会 シンポジウム「日本霊異記研究の可能性」 : 説話を中心に― 6.松浦佐用姫をめ 単独 ぐって シンポジウム「世界における万葉集」 : 唐津市立近代図書館 7.卒業生の評価す る短大の強さと弱 さ 単独 平成 17 年 5 月 23 短大における教育成果の シンポジウム「卒業生の評価する短大の強さ 日 自己点検・評価研究会(主 と弱さ」 :北部九州 8 短大で実施した卒業生 催:短期大学基準協会・調 アンケート調査から見た佐賀女子短期大学 査研究委員会、短期大学の の教育について論じた。 将来構想に関する研究会) 九州大学
© Copyright 2024 ExpyDoc