テーマ① 各地域の事情(自社の自己紹介と薪に関して)

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グループディスカッションまとめ
JFSA
その 3
FIREWORKS
@東京国際フォーラム
2015 年 5 月 20 日 14:15~17:00
短時間の為、4 つあるテーマのうち
①各地域の事情(薪の入手)
④ストーブ業界の今後の展望
テーマ①
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について現状報告と意見交換を行った。
各地域の事情(自社の自己紹介と薪に関して)
国土交通省 天竜川上流河川事務所 駒ヶ根出張所では、太田切川の樹木伐採工事で発生
した伐採木 30 ㎥を河川敷にて無料開放。スタッフは無し。軽トラで多数乗り付け、盛況と
なる。 間伐・伐採材とユーザーを結 びつけるコネクションがあれば・・・
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身の回りでは雑木林が多い。北海道小樽市銭函においては、地主とストーブ店のコネク
ションがあり、散発的にスポット供給があるようだ。また、四国は良質な薪の供給地であ
る。
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薪づくり会などのイベントを通じ、薪屋さんの紹介をしている。会費は保険代・ジュー
ス代などを入れて 3,000~4,000 円。原木購入のための費用は掛からない。
ただし、当地に於いては原発事故の影響でホットスポットとなっている林があり、実際に
測定しても高い数値が出ることから慎重になっている側面もある。放射能を気にする層か
らは薪ストーブをやめてという声も出ているようだ。
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国有林 3 割、私有林 7 割。山を 6000 坪ほど持っている。針葉樹林には手を出さない。
雑木林が森林組合により(金にならないことから)剥がされて杉林化している側面もある。
自分の山には年一度くらいしか入らない。放置するというのも一つの保護の形。
エンドユーザーへの薪の安定供給と、薪屋さんの安定収入を両立する形で薪屋さんを育て
るというのもある。
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カラマツ、杉などは造林ということで補助が付くが、雑木林には補助の類はない。配達
対象地域全域、配達込みで1㎥
29,000 円で出している。原木と割ったものでは価格が倍
違う。薪のコストは原木入手で 78,000 円/年、割ったものを入手で 140,000~150,000 円。
震災後、鰹節を燻すために使われる楢が多数、静岡に回っているようだ。東北のナラ不足
と相まって、高騰を招いている。
薪ストーブ業界のナラ神話からの脱却も求められてい
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るのではないか。
山の下の方の雑木林を育てる努力も必要(里山的なサイクルづくり)
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信頼できる薪屋さんを直接紹介している。仲介料などはもらわない。
年に1回薪入手
のイベントを行っている。アユ釣りと絡めて大人 3,000 円、小人 1,500 円の参加費。
森林税を導入している都道府県もあり、森林・里山整備などに供されている。
薪の価格は1㎥
18000 円~20,000 円、高いところで 25,000 円くらい。
当初から薪も供給できる薪ストーブ屋を目指してきた。年間 30t~50tほど薪の販売を行っ
ている。滋賀県はなだらかな山が多く、クラブなどの山掃除と原木入手をバーターにして、出
来高で山分けしたりということもある。
テーマ④
ストーブ業界の今後と展望
代理店ベースでの販売実績としては、11,600 台→11,400 台と微減傾向。
世界の薪ストーブ事情としては、需要が減っている状態。メーカーも買収と合併が相次いで
いる。ロンドン市では排ガス規制のため薪ストーブの使用が禁止され、ギリシャでは低所得層
が大量の簡便な薪ストーブを使用した結果、大気の汚染が進んでいる。
パリを含むイル・ド・フランス地域圏では、大気汚染抑制の為、2015 年 1 月から薪を使った伝
統的な暖炉の使用が禁止されている。一部の人たちの趣味で環境汚染は許されないといった論
調もある。薪ストーブメーカーはアジア・オセアニアや南アなどへの進出もしているようだ。
その中で日本は薪ストーブの需要が伸びている。新築物件が減っているため、既存住宅にも
導入しやすいパッケージングが求められており、どのようにシフトしていくかも課題。
日本で需要が伸びた要因としては、アウトドアブームとの連動、間伐材の有効活用といった追
い風のほか、団塊世代の引退に伴う導入や、東日本大震災による自然エネルギー(再生可能エ
ネルギー)の見直しなどもあるようだ。
今後の安定した業界の成長のために必要なものは、正しい知識の啓発とモラルやマナー
の順守を徹底していくことであり、近所に迷惑を掛けないユーザーを継続して育てていくこと
である。くれぐれも高性能な薪ストーブが大気汚染のスケープゴートになるようなことがあっ
てはならず、共存共栄を図っていく必要がある。
また、設置費用に 100 万を要するのは日本くらいのものである。諸外国との販売習慣の違い
もあるが、設置費用を抑えていけるよう共同部材の開発による低廉化なども必要となって来る
のではないか。大型店の拡大との競争も考えていく必要がある。
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バイオマス発電に多くのエネルギーを持っていかれるという現状に販売店として危惧を覚える
という意見もあった。
その他意見など
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近所から臭いが来るという苦情の原因の一つとして 24 時間計画換気による吸気があ
る。
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女性スタッフがデモする場合は力まず使える様子を見せた方が良い。
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業界のスローダウン化は歓迎。地道にコツコツ商売できたほうが良い。
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知識面でどういうお店が安心できるかを顧客は見ている。
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付き合った後のイベント面(横のつながりの構築)、お客様宅の支店・ショールー
ム化。
(顧客への来客に対するデモ)
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女性に対しては結露しにくいという説明が食いつきやすい
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全体に暖かくなるため、授乳が楽になるといった女性スタッフからの説明も有効
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反抗期の子供を持つ家庭に於いては、着火や薪の投入を通じてコミュニケーション
の機会を増やすことができるというセールストーク。
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シンクの汚れ落としに「灰」を使えるという説明
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イベントを通じ、男性がストーブ料理に興味を持つという説明に女性が反応する。
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既存ユーザーの満足度を高めるイベントの開催は新規ユーザー獲得へ有形無形でつ
ながっていく。
求められる薪ストーブショップのイメージ
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暖かいものだと体感・憩いの場所・新たな出会いの場所(人・知識・趣味)など
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おもてなし・お客様の視点で説明できるスタッフ
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コミュニケーション・仲間意識・横のつながり
以上となります。
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